マウスコンピューターさんから「G-Tune DG-I5G60」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「G-Tune DG-I5G60」は、CPUに「Core i5-14400F」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 4060」を搭載しています。
FPS / TPSゲームを快適に楽しみたい方や、重いゲームも楽しみたい方におすすめのモデルです。
G-Tune DG-I5G60のスペック
スペック | |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core i5-14400F |
グラフィック | RTX 4060(8GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | ミニタワー |
外観デザイン
PCケースはG-Tune専用ミニタワーケース(MicroATX)です。質感の良い筐体で、左側面は強化ガラスで、カラーはブラックです。
強化ガラスはワンタッチで開閉可能なのでメンテナンスをする際に楽です。
ミドルタワー型と比較すると一回りコンパクトです。スタイリッシュな外観デザインで、マットな質感のゲーミングPCです。
前面インターフェース部は右からHDMI、USB3.0×2、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1、その下には光学ドライブ(オプション)、電源ボタンが配置されています。
前面インターフェースが斜めになっていてアクセスしやすいです。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
前面インターフェースのHDMI端子を使用する場合は、ケース背面のHDMIケーブルをグラフィックスのHDMI端子に接続する事で使用可能になります。
底面にはダストフィルターが付いています。ダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
磁石のようにペタッとくっついているだけなので取り外しも簡単です。水洗いする事も可能です。
内観
内部は左側面を開けると右上にストレージの格納で、HDD×1、SSD×2の搭載が可能です。
CPUクーラーは、【9cmFAN/ヒートパイプ式】オリジナル サイドフローCPUクーラーが標準搭載しています。
電源が左上にあり、その下にマザーボードがあります。
電源は右側面を開閉するとアクセス可能です。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- ミニタワー型なのでコンパクト
- コンソール部にHDMI端子が配置されている
- コンソールパネルが斜めで使いやすくて良い
- 底面にダストフィルターが付いている
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK TimeSpy
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
TimeSpyの参考スコア比較です。「G-Tune DG-I5G60」は、最新のRTX 4060を搭載しているので快適にフルHDゲームを楽しめる性能を持っています。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 4365 / 43 fps【普通】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 7739 / 77 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 10835 / 108 fps【とても快適】 |
ファイナルファンタジー15は重いゲームです。スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD解像度、WQHD解像度の最高設定で6,000スコアを超えて「快適評価」以上が出ています。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 3823【重い】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 14446【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 27821【快適】 |
PSO2:NGSは、「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「快適評価」です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 6291 / 44 fps【普通】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 13134 / 90 fps【極めて快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 19670 / 137 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。
フルHD解像度、WQHD解像度「極めて快適」に楽しめます。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 7933 / 54 fps【やや快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 16562 / 113 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 21788 / 155 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「非常に快適評価」が出ています。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 70 / 59 fps【設定変更を推奨します】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。
フルHD解像度、WQHD解像度で「快適」に楽しめます。
ドラゴンクエスト10
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
3840×2160 | 最高 | 23962【すごく快適】 |
1920×1080 | 最高 | 24956【すごく快適】 |
ドラクエ10のような軽めのゲームは「すごく快適」に動作します。
Apex Legends
最高設定
最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質170fps前後、最低では250fps前後を記録しました。
Apex Legendsで高フレームレートを出して快適に楽しめるゲーミングPCです。144Hz/240Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
フォートナイト
最高設定
最低設定
人気TPSゲームのフォートナイトは、最高画質では70fps前後でした。最低では210fps前後でした。フォートナイトも高fpsを出して快適に楽しめます。
サイバーパンク2077
レイトレ:オーバードライブ
レイトレ:ウルトラ
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
1920×1080 | レイトレ:オーバードライブ | 31~48 fps |
1920×1080 | レイトレ:ウルトラ | 88 fps |
1920×1080 | ウルトラ | 122 fps |
重量級ゲームのサイバーパンク2077では、NVIDIA DLSS 3のフレーム生成に対応しているタイトルなのでサイバーパンク2077が快適に楽しめます。
レイトレーシングの最高画質設定「オーバードライブ」でもプレイする事が可能です。
ただ、ビデオメモリの容量が足りていないので、カクツキや重さが出るシーンがあります。普段はレイトレ:ウルトラ+フレーム生成などで楽しんで、グラフィックスを見る用途でオーバードライブ設定を試す事が可能です。
Cities: Skylines II
フルHD高設定
フルHD高設定
最新重量級シミュレーションゲームの「Cities: Skylines II」は、フルHD最高で21fps前後でした。
「Ryzen 5 4500」では重さやカクツキを感じましたが、「Core i5-14400F」ではプレイしていてカクツキや重さは感じなかったです。
フレームレート的には少し物足りない感じがありますが、中設定で建設を行い、作成した街を眺める時に高設定(プリセット最高)にするなどで快適にゲームを楽しむ事が可能です。
より本格的にCities: Skylines IIを楽しみたい方は、7000人都市だとCPU使用率が25%程度、10万人都市だとCPU使用率が45%程度になっているので、30万人や50万人、100万人の大都市の作成などを考えている方はCore i7×RTX 4070などの高性能モデルがおすすめです。
ゲーム性能まとめ
RTX 4060は描画負荷の高い重いゲームや、FPS/TPSゲーム等で高フレームレートを出したい場面で活躍する高性能グラフィックスを搭載しています。
性能的にはフルHD解像度の重量級ゲームも楽しめる性能を持っています。
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH
「CINEBENCH 2024」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
表は「CINEBENCH 2024」をテストした比較になります。Core i5-14400Fは趣味の動画編集、ゲーム、ビジネス用途で使いたい方におすすめの性能です。コストと性能のバランスに優れているCPUです。
ベンチマーク
PC MARK10
PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
---|---|---|---|
7470 | 7859 | 11143 | 12919 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。
Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。
ストレージの速度
ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「G-Tune DG-I5G60」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温23℃環境での計測になります。
計測ソフトは「HWMonitor-PRO」を用いて、アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH 2024を10分間実行した際の最大温度になります。非常に高い冷却性能です。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
---|---|
40.6 db | 43.1 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。静音性が非常に高いゲーミングPCです。
まとめ
- コストと性能のバランスに優れるCore i5-14400F搭載
- RTX 4060搭載で最新ゲームも快適
- ミニタワーでサイズがコンパクト
- 冷却性能が高い
- 静音性が高い
- 最重量級タイトルだと少し物足りない性能
「G-Tune DG-I5G60」は、ケースの質感がとても良く、コンソールパネルが斜めになっている部分も使いやすいです。
ミドルタワー型と比較してサイズが一回りコンパクトです。お部屋に設置しやすいと思います。コンパクトですが、冷却性能や静音性も高いです。
性能面ではフルHDゲームが快適にプレイ出来る性能で、FPS/TPSゲームを快適に楽しみたい方や重量級ゲームも楽しみたい方におすすめの性能です。
- 筐体の質感が良いモデルを探している方
- eスポーツタイトルで高fps出したい方
- 重量級ゲームも楽しみたい方