ドスパラさんからガレリアXTの実機をお借りしたのでレビューしていきます。ベンチマークを用いて性能を評価し、実機の写真を用いてわかりやすくをモットーにガレリアXTのレビューをしているので気になっている方はチェックしてみて下さい。
まずはこちらのページでガレリアの製品の詳細や価格を把握すると理解がグッと深まります。ガレリアXTは「ゲーミングPCの定番シリーズ」のXシリーズです。
その中のGTX1060(6GB)を採用したモデルになっており、人気ランキング2位を獲得している人気のゲーミングPCになります。
「ゲーミングPCってちょっと高いな」と感じている方に最適なモデルとなっているので普通のパソコンからの買い替えなどでゲームも楽しみたいという方にピッタリです。
以下の目次で項目別にまとめているので気になる箇所がある方はそちらから飛んでチェックしてみて下さい。
スペック
ガレリアXT | ||
---|---|---|
CPU | インテル Core i7-8700 | |
GPU | NVIDIA GeForce GTX1060(6GB) | |
メモリ | 8GB | |
SSD | 640GB SSD | |
HDD | 1TB HDD | |
マザー | H370(ATX) | |
電源 | 500W |
レビュー機のスペックになります。現在の商品の詳細や価格については詳細ページにてご確認下さい。
ガレリアXTの外観をチェック
ガレリア専用KTケースを採用しているので拡張性が高いです。光学ドライブが初期装備だったりサイドにファンを取り付け可能だったりといった特徴があります。
反対面にはマザーボードの吸気口があります。
前面インターフェースはUSB3.0×2、カードリーダー、マイク端子、ヘッドホン端子、リセットボタン、電源ボタンが前面中部に並んでいます。
光学ドライブが初期装備で上段に付いています。意外と光学ドライブ付きが嬉しいという方が多いみたいですね!
天板はフラットでケースファンが1つ付いています。
背面は上段にケースファンが付いてます。こちらから排熱が行われます。
DVI x1、HDMI x1、DisplayPort x3が付いていました。これならデュアルモニターやトリプルモニターをやりたいという方でも対応可能です!
DVIが付いているのでゲーミングモニターでDVI端子しかないという場合でも対応可能なのは嬉しい所です。
※グラフィックボードが変更される可能性があるので購入時には製品仕様からご確認下さい。グラフィック機能という項目に記載されています。
内部パーツをチェック
内部は左にマザー、左下に電源、右に5インチベイやストレージのベイ関係が並んでいます。
エアフロー的には前面のファンから吸気してそのまま背面に流れる感じですね。
静音パックまんぞくコースがデフォルトで装備されているのでサイドフロー型のCPUクーラーが取り付けられていました。
ストレージベイが5台積み込む事が可能です。後で自己責任で増設したくなっても豊富なストレージベイは嬉しいですね。
HDDには東芝製が採用されていました。
SSDにはCOLORFUL製が採用されていました。
マザーボードにはPRIME H370-Aが採用されていました。
Palit製のGeForce GTX1060 6GB StormXが搭載されていました。
Samsung製のメモリが2枚搭載されていました。4GB×2=8GB構成です。
パーツのメーカーに関しては状況により変更される可能性があります。レビュー機ではこのメーカーのパーツが搭載されていましたという情報になります。
ゲーム性能をチェック
ファイナルファンタジー XV《重量級》
FF15のベンチマークではスコアが12,000を超えると最高評価の非常に快適に到達。現状国産ベンチマークの中でも最も重いベンチマークになります。重量級のゲームをプレイされる方はこのベンチマークを指標にゲーミングPCを選択するのがおすすめになります。
解像度 | 設定 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
3840×2160 | 高品質 | 2006 | 重い |
2560×1440 | 高品質 | 3626 | 普通 |
1920×1080 | 高品質 | 5033 | やや快適 |
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮の解放者《中量級》
FF14の紅蓮の解放者のベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。7000を超えているので、FF14は快適にプレイ可能です。中量級のゲームのプレイを想定してゲーミングPCを選択される方はFF14のベンチマークを指標にして選択するのがおすすめです。
解像度 | 設定 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
3840×2160 | 最高品質 | 3757 | 快適 |
2560×1440 | 最高品質 | 7804 | 非常に快適 |
1920×1080 | 最高品質 | 12172 | 非常に快適 |
ドラゴンクエストX《軽量級》
すべての設定において最高評価の『すごく快適』評価が出ています。軽めのゲームなら性能を持て余すレベルです。
解像度 | 設定 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
3840×2160 | 最高品質 | 12871 | すごく快適 |
1920×1080 | 最高品質 | 21097 | すごく快適 |
ドラゴンズドグマオンライン《軽量級》
スコアが7000を超えると最高評価「とても快適」の評価になります。最高設定において『とても快適』の評価が出ています。
解像度 | 設定 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
1920×1080 | 最高品質 | 13830 | とても快適 |
モンスターハンター第三弾[大討伐]《軽量級》
モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは2万超えのスコアが出ています。MHFは余裕を持っても15,000を超えていれば安心してプレイ可能です。
画面サイズ | スコア |
---|---|
3840×2160 | 7661 |
2560×1440 | 16263 |
1920×1080 | 26770 |
PSO2ベンチマーク ver.4《軽量級》
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定で5万超えのスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 簡易設定6 | 56924 |
簡易設定5 | 85037 |
3DMARK《世界標準》
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。
Fire StrikeはフルHD、Fire Strike ExtremeはWQHD、Fire Strike ULTRAは4Kのベンチとなっています。Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
3D MARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | スコア | 11024 |
Graphics Score | 12415 | |
Physics Score | 17451 | |
Combined Score | 4609 | |
Fire Strike EXtreme | スコア | 5710 |
Graphics Score | 5862 | |
Physics Score | 17473 | |
Combined Score | 2592 | |
Fire Strike Ultra | スコア | 2979 |
Graphics Score | 2867 | |
Physics Score | 17544 | |
Combined Score | 1527 | |
Time Spy | スコア | 4327 |
Graphics Score | 4075 | |
CPU Score | 6677 |
ゲーム内ベンチマークを計測
Rise of the Tomb Raider《中量級》
解像度 | 設定 | FPS | |
---|---|---|---|
3840×2160 | 最高 | 26 | |
中 | 34 | ||
最低 | 52 | ||
1920×1080 | 最高 | 75 | |
中 | 97 | ||
最低 | 142 |
中程度のゲームだとFF14などの国産オンラインゲームや数年前の重いゲームがこの位置に相当します。最高設定でも60FPS超えています。
Ghost Recom Wildlands《重量級》
解像度 | 設定 | FPS | |
---|---|---|---|
3840×2160 | ウルトラ | 17 | |
高 | 27 | ||
低 | 41 | ||
1920×1080 | ウルトラ | 39 | |
高 | 69 | ||
低 | 107 |
重量級は最新の重いゲームなどが該当します。フルHD高設定で60FPSを超えています。
VR性能をチェック
VRMARK《VR性能》
Orange、Blue共にスコアが5000を越えると「VR Ready」評価になります。Orange Roomは標準的なVR性能を評価するベンチマークで、Cyan RoomはDirect12、BlueRoomは将来用です。
VRMARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Orange Room | スコア | 6870 |
Avg FPS | 149.77 fps | |
Cyan Room | スコア | 3679 |
Avg FPS | 80.21 fps | |
Blue Room | スコア | 1240 |
Avg FPS | 27.03 fps |
5000を越えるスコアなのでVR Ready評価になります。
CPU性能をチェック
CPU-Z v1.85.0 | |||
---|---|---|---|
SINGLE Thread | 510.4 | MULTI Score | 3642.6 |
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15 | スコア |
---|---|
CPU | 1307 cb |
CPU(Single Core) | 201 cb |
CPU性能の比較をする時に参考になるのがCINEBENCHになります。
V-Ray Benchmark v1.0.8
CPU | スコア(秒) |
---|---|
Core i7-8700 | 110秒(1分50秒) |
CINEBENCH R15と同じ3DCGレンダリング系のベンチマークのV-Rayで計測すると110秒という結果になりました。
ストレージ速度をチェック
SSD | HDD |
---|---|
ゲームタイトルによってはHDDが原因でスタッタリング(カクつき)が発生する場合もあります。640GBのSSDが搭載しているのでアクティブなゲームが多い方でも安心ですね。
ストレージ容量に関しては変更がある項目なので詳細ページでご確認をお願いします。
温度のチェック
アイドル時とベンチマーク実行時の温度 |
---|
CPUやGPU等の構成内容によって温度は変化します。3DMARKのFire Strikeのベンチマークを複数回実施した後に計測した温度になります。CPU温度は高め、GPU温度は普通です。
静音性のチェック
アイドル時 | 高負荷時(3DMARK 実行時) |
---|---|
45.8db | 48.9db |
アイドル時と3DMARKのFire Strike Ultraを実行した時の騒音デジベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に考えて下さい。
ガレリアXTの消費電力のチェック
アイドル時 | ベンチマーク実行時 |
---|---|
38.7w | 175w |
消費電力を計測しました。※高負荷時は3Dmark(FireStrike)実行時の消費電力をワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。消費電力に関しては変動するという事は留意して下さい。
選ぶ基準は?
ガレリアXTのメリットはズバリ価格性能比に優れるという点ですね。GTX1060以下の推奨スペックのPCゲームが多いのでコストパフォーマンスに優れているという特徴があります。
基準としてはフルHD(1920×1080)で60FPSを目指せるというのが一つの基準です。実例を踏まえながら詳しく見ていきましょう。
3DMARKの性能比較
製品 | 3DMARK SCORE |
---|---|
ガレリアXV | |
ガレリアXT |
ガレリアXV(GTX1070Ti)と迷っているという方も多いと思うので性能差を比較していきます。3DMARKのFire Strikeの総合スコア比較だと以上のような差になります。
Ghost Recom Wildlands(重量級)で比較
製品 | 設定 | FPS(平均フレームレート) |
---|---|---|
ガレリアXV | 最高 | |
高 | ||
低 | ||
ガレリアXT | 最高 | |
高 | ||
低 |
解像度をフルHD(1920×1080)でゲーム内ベンチマークで計測した場合のフレームレート比較が以上になります。
注目するポイントとしてはガレリアXVでは最高設定で60FPSに迫る性能を有している事。ガレリアXTは高設定で60FPSを超えている事になります。
GTX1060が推奨スペックのゲームタイトルの例
- PUBG(2017年12月21日:正式リリース)
- FF15(2018年3月7日)☆
- ザ クルー2(2018年6月29日)☆
- モンスターハンター:ワールド(2018年8月10日:予定)
Steamのストアページに記載されているGTX1060が推奨となっているPCゲームの一部になります。(2018/07/14時点)☆付きは6GB版を指定しているゲームです。
基本的にはGTX1060が現状のスタンダードなスペックになります。
最高設定で60FPSに到達しないタイトルもありますが、設定で調整可能なのがPCゲームの特徴になるので重いゲームは多少設定を下げて対応可能というメリットがあります。
最高設定にこだわる。または余裕を持ちたいという意味で言うと人気のGTX1070Ti以上の性能があるとより快適にプレイできるタイトルが多くなるので予算に余裕があるのであればガレリアXVがおすすめですね。
選ぶ基準のまとめ
- GTX1060とGTX1070Tiで比較した場合、最高設定で10~20FPS程度の差が出るゲームがある
- GTX1060とGTX1070Tiで比較した場合、設定を最大限まで下げてフレームレートを稼ぎに行った時には40FPS程度まで差が出るゲームがある
人気ランキング1位のガレリアXVが人気の秘密はここですね!最高設定で60FPS安定させたい、ゲーミングモニターで設定を下げたりして144FPS狙いに行きたいという用途に適しているのはガレリアXVになります。
と聞くと「えっ、ガレリアXV(GTX1070Ti)の方が良いなぁ」となってしまうのでガレリアXT(GTX1060)を選ぶ理由を書くとGTX1060以下の推奨ゲームの場合には60FPS出せるので性能が無駄になりづらいです。
参考例としては上記のRise of the Tomb Raiderでも75FPS出ています。
なので最高設定で60FPSが目指せるタイトルも多く、重いゲームは設定を下げてもOK!と考えている方であればガレリアXTは最適なゲーミングPCになります。
レビューまとめ
デメリット
- CPU温度が高かったのでグリスのカスタマイズがおすすめです。
- メモリ消費が多いゲームの場合にはカクついたり落ちたりする事があるので16GBにカスタマイズすると更に良いです。
メリット
- コストパフォーマンスに優れた構成内容
- 動作タイトルが豊富なのが魅力!
- デスクトップPCなので増設やパーツ交換を視野に入れた場合でも対応可能
- SSD搭載でサクサク動作を実感!
「ゲーミングPCってちょっと高いな」と感じている方にはガレリアXTは最適です。コスパ良くゲーミングPCが買えますし、余計なソフトが入っていないのでサクサク動きます。
また、OSがSSDに入っているので体感として動作の機敏さを実感できます。
ゲームもできるパソコンが欲しいという方にはフルHD高設定辺りでサクサク動くので普通のパソコンからの買い替えの方にはかなりおすすめなゲーミングPCです。