レノボさんから「Legion T550」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「Legion T550」はCPUに「AMD Ryzenプロセッサー」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX グラフィックス」を搭載しています。
また、サイドパネルに強化ガラスを採用し、LEDライティングも楽しめる光る筐体という特徴があります。
Legion T550のスペック
Legion T550 | ||
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CPU | Ryzen 7 5700G | |
グラフィック | RTX 3070(8GB) | |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 512GB NVMe SSD 2TB HDD |
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無線 | Wi-Fi 6 / Bluetooth | |
ケース | ミニタワー |
外観デザイン
PCケースのカラーはブラックでミニタワー型です。幅205×奥行411×高さ396mmとなっており、ミドルタワー型のモデルより一回り小さいコンパクトなサイズ感です。
前面と天板がメッシュになっており、放熱性も高そうなケースです。また、最近主流の強化ガラスやLEDファン採用でトレンドを抑えたPCケースという特徴もあります。
左側面は強化ガラスサイドパネルが採用されており、LEDライティングを楽しむ事が出来ます。前面はメッシュになっているので、LEDファンが光る様子を見る事が出来ます。前面のロゴも電源を投入するとLEDで光ります。
インターフェースは天板上部前面に設置されており、右から電源ボタン、マイク端子、ヘッドホン端子、USB 3.0×2となっています。
天板はメッシュになっており、「Lenovo」の文字が奥に配置されています。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
底面にはダストフィルターが付いています。底面のダストフィルターはネジ止めされているので、緑の四角で囲った場所のネジを外す事で、取り外してメンテンスをする事が可能です。
内観
内部はトレンドを抑えた構造で、5インチベイをなくして内部スペースが広く取られています。光学ドライブが搭載出来ない反面、大型のグラフィックスボードに対応可能になるなどのメリットがあります。
光学ドライブが無くても、PCゲームではSteamなどのダウンロードが主流なので困るシーンは少ないでしょう。光学ドライブが必要であれば外付けのUSB接続の光学ドライブで対応可能です。
右側面のパネルを取り外すとSSD、HDD×2にアクセスする事が出来ます。右下は電源の格納スペースとなっています。
CPUクーラーはサイドフロー型の冷却能力が高いクーラーが採用されています。右側手前にカバーのようなものが設置されているのですが、カバーがある事で強化ガラスを装着した際にLEGIONのロゴがよく映えます。
こちらが強化ガラスを装着した状態です。ロゴの位置と内部のカバーの位置がばっちり合っているのでLEGIONの文字が際立っています。
左側面のケース内上部にはアンビエントライトが配置。
カバー奥には前面LEDファンがあります。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- 強化ガラスサイドパネル採用
- 前面と左側面がLEDで光る様子を楽しめる
- 前面と天板がメッシュで放熱性が高いケース
- 底面にダストフィルターが付いている
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK TimeSpy |
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Core i7-12700KF RTX 3070 Ti |
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Core i7-12700K RTX3070 |
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Ryzen 7 5800X RTX 3070 Ti |
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Core i7-11700K RTX3070 |
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Core i7-10700K RTX 3070 |
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Ryzen 7 5700G RTX 3070 |
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Core i7-12700F RTX 3060 Ti |
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Core i7-12700F RTX 3060 |
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Core i7-10700 GTX 1660 SUPER |
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Core i5-9400 GTX 1650 SUPER |
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Ryzen 5 3500 GTX 1650 |
当サイトでテストしたTimeSpyの参考スコア比較です。
RTX 3070は、RTX 3070 TiとRTX 3060 Tiの中間程度の性能です。重量級ゲームも快適に動作する高性能グラフィックスです。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
高 | 5738 / 57 fps 【やや快適】 |
WQHD 2560×1440 |
高 | 9272 / 92 fps 【とても快適】 |
フルHD 1920×1080 |
高 | 11347 / 113 fps 【とても快適】 |
フレームレートはスコアから算出した数値です。
ファイナルファンタジー15は重量級ゲームです。スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD / WQHDの高品質設定で「とても快適」に楽しめます。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 10738 / 73 fps 【とても快適】 |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 16622 / 119 fps 【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 19835 / 148 fps 【非常に快適】 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲームです。暁月のフィナーレは8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。
4K解像度の最高設定で「とても快適」に楽しめます。
Apex Legends
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質170fps前後、最低では190fps前後を記録しました。
144fpsを出したい方は、今回お借りしたモデルで144fpsが十分狙える性能です。144fpsが安定して出るので、快適なゲーミングPCです。
240fpsを出したい方は、もうワンランク上の性能がおすすめです。例えば「Core i7-12700K」×「RTX 3080」だと240fpsが視野に入ってくる性能になります。
解像度 | 設定 | FPS |
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フルHD 1920×1080 |
最高 | |
最低 |
計測場所:キングスキャニオン「山腹」の平均fps。
フォートナイト
人気TPSゲームのフォートナイトでは最高画質140fps前後、最低では270fps前後を記録しました。
フォートナイトも144fpsや240fpsを出して快適に楽しめます。画質も良く楽しむなら144fpsで楽しめますし、競技性重視なら画質設定を下げて240fpsで楽しむ事が出来ます。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | |
最低 |
「TILTED TOWERS BENCHMARK」の平均fps。3D解像度は100%に変更。レイトレーシング / NVIDIA DLSS無効で計測。DirectX12を有効。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
ウルトラ | 6077【標準】 |
WQHD 2560×1440 |
ウルトラ | 17491【快適】 |
フルHD 1920×1080 |
ウルトラ | 24181【快適】 |
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。
4K解像度の最高画質設定でも快適に楽しめます。
ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
RTX 3070搭載モデルなので重量級ゲームやWQHD解像度、タイトルによっては4K解像度にも対応する高性能モデルです。
FPS / TPSゲームで144fps出したい方にもおすすめです。
240fpsなどの高フレームレートを求める方はタイトルによっては240fps出ないタイトルもあるので、もうワンランク高い構成のモデルがおすすめです。
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
- 4K解像度:FF15:最高設定でやや快適評価。
- WQHD解像度:FF15:最高設定でとても快適評価。
- フルHD解像度:FF15:最高設定でとても快適評価。
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH R23
「CINEBENCH R23」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
製品名 | CINEBENCH R23(マルチ) |
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Core i9-12900K | |
Ryzen 9 5950X | |
Core i7-12700K | |
Ryzen 9 5900X | |
Core i7-12700F | |
Core i9-11900K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Ryzen 7 5700G | |
Core i5-12400F | |
Ryzen 5 5600X | |
Core i7-11700F |
CINEBENCH R23マルチスコア参考比較
表はCINEBENCH R23を当サイトでテストした比較になります。Ryzen 7 5700Gは8コア16スレッドの性能重視モデルです。
Ryzen 5 5600Xや第11世代のCore i7-11700Fと比較すると高性能なモデルです。
ベンチマーク
PC MARK10
PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
7745 | 9661 | 10659 | 12242 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。
Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。
構成 | PC MARK10 |
Core i7 12700K RTX 3080 |
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Core i7 12700KF RTX 3070 Ti |
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Core i7 12700K RTX 3060 |
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Ryzen 9 5900X RTX 3080 Ti |
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Ryzen 7 5800X RTX 3070 Ti |
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Ryzen 7 5700G RTX 3070 |
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Core i7-11700F RTX 3060 |
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Core i7-11700F RTX 3060 Ti |
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Core i7-10700 RTX 3060 |
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Ryzen 7 3700X RTX 3060 |
PC MARK10参考比較
ストレージの速度
NVMe SSD | HDD |
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ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
512GBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクでゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
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消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温25℃環境での計測になります。計測ソフトはHWMONITOR-PROを使用しています。アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH R23を10分間実行した際の最大温度です。
CPUの温度もグラフィックスボードの温度も低いです。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
40.2 db | 44.2 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で、最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。動作音が静かなゲーミングPCです。
まとめ
「Legion T550」はサイズがコンパクトなミニタワー型のモデルです。強化ガラスやLEDファン採用でトレンドを抑えたPCケースで、冷却性能や静音性も高いです。
今回お借りしたRTX 3070搭載モデルは、FPS / TPSゲームを144FPSで快適に動作させたい方や、最新重量級ゲームを快適に楽しみたい方におすすめのハイスペックゲーミングPCです。
執筆時ではRTX 3070搭載モデルが221,861円(税込)となっているので、コストパフォーマンスも高いモデルです。気になった方はチェックしてみて下さい。
- 強化ガラス採用のゲーミングPCが欲しい方
- 光るゲーミングPCが欲しい方
- フルHD / WQHD解像度でゲームを快適に楽しみたい方
- FPS / TPSゲームで144fps出したい方