マウスコンピューターさんから「G-Tune H7-MKB」の実機をお借りしたのでレビューします。
「G-Tune H7-MKB」は、17インチの144Hzディスプレイを搭載したモデルです。さらに、パソコンゲームで重要なグラフィックス能力を高めるグラフィックボードにはGeForce RTX2070を搭載しています。
大画面で迫力のあるゲームを体験したい方におすすめのモデルです。
スペック
G-Tune H7-MKB | ||
---|---|---|
OS | Windows10 64ビット | |
CPU | Core i7-9750H | |
グラフィック | GeForce RTX 2070 | |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | NVMe 512GB | |
液晶 | 17.3型 フルHDノングレア (144Hz) | |
重量 | 約 2.6kg | |
バッテリー | 約 5.0時間 |
G-Tuneでは執筆時時点ではRTX2080搭載ノートPCの販売はされておりません。
つまりラインアップの中ではRT2070が頂点となります。「G-Tune H7-MKB」はゲームの設定をあまり気にする事なく快適に楽しめる性能を持っています。
外観をチェック
17インチ×滑らかな144Hz液晶搭載
17.3インチの大画面。解像度は「1,920×1,080」のフルHDです。ゲーミングノートPCでは一般的な解像度になります。そして高速リフレッシュレート144Hz液晶搭載。
一般的な液晶は60Hzです。60Hzと144Hzでは体感で分かるほどの違いがあります。特にシューターゲームでは敵を倒しやすくなるのでライバルと差を付けるという意味でも144Hz液晶を搭載した「G-Tune H7-MKB」はおすすめです。
画面占有率84.77%のナローベゼル採用なので液晶周りのベゼル(縁)も狭くスッキリとした印象です。
左側面
有線LAN端子、USB2.0、マイク入力、ヘッドホン出力があります。有線LAN端子が左にあるので右利きの方は線が気になりません。ヘッドホンやマイクも同様に接続しても気にならないでしょう。
右側面
カードリーダー、USB3.1×2があります。マウスと接続する事も多い右側面にはUSB端子が2つ付いています。
背面
背面にはMini DisplayPort端子×2、HDMI端子、Type-C端子、電源があります。映像端子や電源が背面にあるので接続時に邪魔にならないです。
全キー同時押し対応メカニカルキーボード搭載
キートップの形状が八角形なのが特徴的です。10キー付きでも17インチなので窮屈感がありません。打鍵感としてはメカニカルなのでクリック感があります。
左シフトキーが短いのでマウス等に割り当てればFPSでも快適に使えます。スペースキーが長いのがジャンプをする際に距離が短くなり使いやすいです。
ゲーム中にWindowsキーを押してしまうとデスクトップ画面に戻ってしまいます。しかし、「G-Tune H7-MKB」にはWindowsロックキー(左下にあるFnキー+F2キーで有効・無効の切り替え)が付いているのでゲームプレイ中の誤まった入力(誤爆)を防ぎます。
質感としてはマットで好印象です。指紋が目立ちにくいように思います。
キースイッチ | メカニカル |
---|---|
押下圧 | 60g ±10g |
キーピッチ | 18mm |
キーストローク | 2mm |
同時押し | 全キー |
Windowsロックキー | 有効・無効に対応 |
天板
シンプルなデザインで、G-Tuneのロゴが入っています。天板にはヘアライン加工が入っています。
重量
本体の重量は2546gでした。
ACアダプターは865g。合計すると約3.4kgとなります。外に持ち出してお使いの方には15インチモデルがおすすめです。17インチはお家で迫力のあるゲーム体験を楽しむのに最適です。
ゲーム性能をチェック
【定番ベンチマーク】3DMARK
- Fire Strike:ゲーム用パソコン向けのDirectX 11ベンチマーク
- Time Spy:ゲーム用パソコン向けのDirectX 12ベンチマーク
3D MARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | スコア | 17408 |
Graphics Score | 20548 | |
Physics Score | 16084 | |
Combined Score | 8609 | |
Time Spy | スコア | 7504 |
Graphics Score | 7725 | |
CPU Score | 6461 |
参考ベンチマーク
当サイトでテストした数値と比較した表になります。パフォーマンスはRTX2080の次に高いモデルです。重いゲームや高fpsを出して楽しむのに最適です。
PCゲームの快適性の指標について
PCゲームではフレームレートを確認する事ができます。基準となる数値は60fps出ていれば快適です。
144Hz液晶モデルなので性能を活かすには144fpsを出す必要があります。FPS・TPSゲームに関しては144fpsが出ていると快適にプレイ出来ます。
それでは早速「実際のゲームでどの程度のパフォーマンスがあるの?」という点について見ていきましょう。
【とても重い】METRO EXODUS
解像度 | 設定 | 平均FPS / 最小FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
Extream | 39 fps / 23 fps |
High | 71 fps / 35 fps | |
Low | 106 fps / 66 fps |
内蔵ベンチマーク。Shading Rateを100に変更。DirectX12。
メトロエクソダスの内蔵ベンチマークは最重量級タイトルと言える程に重いです。
まずはとても重いゲームの「METRO EXODUS」というゲームのベンチマークです。最も重いゲームに分類できます。
最重量級と呼ばれるゲーム自体は数としては多くありません。それでもこのような重いゲームでも「High=高設定」なら平均60fps超えているので快適にプレイ可能です。
【とても重い】CONTROL
解像度 | 設定 | レイトレ+DLSS | レイトレ+DLSS オフ |
---|---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
高 | 56 fps | 67 fps |
中 | 70 fps | 87 fps | |
低 | 107 fps | 107 fps |
高設定:クオリティプリセット:高+レイトレーシングプリセット:高。中設定:クオリティプリセット:中+レイトレーシングプリセット:中。低設定:クオリティプリセット低+レイトレーシングプリセット:オフ。場所は局長のオフィス。DirectX12。DLSSのレンダー解像度は1280×720。
↑最高設定。レイトレーシング対応タイトルでもRTX2070搭載なので快適に楽しめます。D3D12と書いてある横にFPSと書かれた文字がフレームレートの値です。
続いて、レイトレーシングに対応した「CONTROL」というゲームも見てみましょう。「G-Tune H7-MKB」はRTX2070搭載なのでレイトレーシングに対応しています。
CONTROLはレイトレーシングを有効化すると最重量級と言えるほどに重いゲームです。しかし、RTX20シリーズなのでNVIDIA DLSSが使用可能です。これによりフレームレートがあまり低下せずに快適なパフォーマンスを維持する事が出来ています。
「レイトレーシング」は最先端のリアルなグラフィックスを実現する技術です。RTX20シリーズで本格対応となります。
【重い】モンスターハンター:ワールド
解像度 | 設定 | 平均FPS / 最小FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | 65 fps / 57 fps |
高 | 92 fps / 78 fps | |
低 | 96 fps / 80 fps |
計測場所:渡りの凍て地。最小fpsは1% Low fps。FidelityFX CASを使用していないオフの状態での数値になります。DirectX12。
モンスターハンターは重いゲームです。しかし、最高設定でも60fpsを超えていました。RTX2070搭載なので重量級ゲームも快適に楽しめます。
【重い】ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
高 | 8167 / 81 fps【快適】 |
標準 | 10301 / 103 fps 【とても快適】 | |
軽量 | 11799 / 117 fps【とても快適】 |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
ファイナルファンタジー XVは重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコア出ていれば快適評価です。
RTX2070を搭載しているのでファイナルファンタジー15のベンチマークソフトを実行しても「快適」評価が出ています。こちらの重量級ゲームも楽しめるゲーミングノートPCです。
【中程度】Apex Legends
解像度 | 設定 | 平均FPS / 最小FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | 111 fps / 71 fps |
最低 | 137 fps / 85 fps |
仕分け工場にパラシュート降下した際のフレームレート。フルスクリーン、垂直同期:適用型(1/2レート)、最小fpsは1% Low fps。
Core i7-9750H搭載なので高fpsが出せてゲームに最適です。144Hz液晶でもRTX2070を搭載しているのでしっかりと重い箇所を含めてバトルロイヤルゲームの「Apex Legends」で高いフレームレートを維持出来ていました。
【中程度】フォートナイト
解像度 | 設定 | 平均FPS |
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フルHD 1920×1080 |
最高 | 133 fps / 81 fps |
高 | 157 fps / 105 fps | |
低 | 211 fps / 119 fps |
3D解像度は100%に変更。場所:ソルティ・スプリングス。DirectX11。
フォートナイトは画質設定を下げると高fpsを維持出来ます。家庭用のゲーム機では60fpsとなりますので、フォートナイトで高fps出せるのはゲーム用のパソコンだからこそと言えます。
【中程度】ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / 平均FPS / 評価 |
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フルHD 1920×1080 |
最高 | 14208 / 108 fps【非常に快適】 |
高 | 14755 / 126 fps【非常に快適】 | |
標準 | 16185 / 137 fps【非常に快適】 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値になります。
7,000スコアで「非常に快適」評価となります。オンラインゲームも快適にプレイできるパフォーマンスを持っています。17インチの大画面でMMORPGの世界に没入する事が出来ます。
【中程度】レインボーシックスシージ
解像度 | 設定 | 平均FPS / 最小FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | 152 fps / 95 fps |
最低 | 195 fps / 112 fps |
レンダリングのスケーリングは100に変更しています。ベンチマーク結果の全般の平均fpsと最小fpsになります。
レインボーシックスシージでは設定を落とすと144fpsを超えるフレームレートが出る印象でした。FPSゲームにぴったりな性能と液晶が搭載されています。
【とても軽い】ドラゴンクエスト10
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | 20144 / 【すごく快適】 |
ベンチマークソフト Ver.1.51
軽いドラクエ10はもちろん最高評価の「すごく快適」を獲得。
ゲーム性能まとめ
重いゲーム | |
FPS/TPSゲーム | |
中程度のゲーム | |
軽いゲーム |
GeForce RTX2070が搭載されているのでほとんどのゲームで快適に動作するパフォーマンスを持っています。
FPSゲームも滑らかな144H液晶を搭載しているので快適でした。
オンラインゲームではゲームプレイ中にWindowsキーを押してしまうとその間全くの無防備な状態になります。それを防いでくれるのでキーボードのWindowsロックキーがあると安心です。
また、スペースキーが長いのでゲーム中にジャンプがしやすかったです。
CPU性能をチェック
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20はCinebenchの最新バージョンになります。CPU 2813(マルチスレッド性能)、CPU 452(シングルコア性能) を記録しました。
参考パフォーマンス
Core i7-9750Hは6コア12スレッドで2.6GHz / TB時4.5GHzの高いパフォーマンスを持つCPUになります。比較してみるとCore i7-9750Hのパフォーマンスが高い事が分かります。
ストレージの速度をチェック
PCゲームではインストール先にHDDを選ぶとカクついたりしてしまう場合があります。しかし、SSD搭載なのでカクつきを抑制する効果があります。NVMe対応のSSDが搭載されているのでゲームでは安心してプレイに集中する事が出来ます。
静音性のチェック
アイドル時 | 3DMARK |
42.2 db | 52.5 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
デスクトップPCと比較するとノートPCの方が静音性は低いです。ゲーム中はイヤホンやヘッドホンを接続してプレイするとあまり気になりません。
消費電力のチェック
アイドル時 | 3DMARK |
70 W | 184 W |
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。
温度のチェック
室温23℃環境での計測になります。計測ソフトはHWMonitorProを用いてアイドル時と3DMARKのFire Strikeのベンチマークを実行した温度になります。
温度も特に問題無くゲームで使えますが、ゲーム中は高温度になるので出来れば冷却台の上に置いてゲームをプレイする事をおすすめします。冷却台はカスタマイズの箇所にあります。同時に購入し、ゲームをプレイする時に使うのがおすすめです。
まとめ
「G-Tune H7-MKB」は最新のゲームタイトルや重いゲームタイトルでも快適に楽しめるパフォーマンスを持った高性能グラフィックス「GeForce RTX2070」搭載。
CPUはノートPC用途としては非常に高いパフォーマンスを持つ「Core i7-9750H」搭載でゲームから動画編集などの重い作業にも適した高性能CPU搭載。
更に144Hzの滑らかな液晶でFPS・TPSゲームとも相性が良く、17インチの大画面でゲームが楽しめます。
高いパフォーマンスを持つ「G-Tune H7-MKB」をパートナーにして戦場や冒険の世界に出かけよう。
- ゲームタイトルを気にせず快適にプレイしたい方
- FPS・TPSゲームで快適にプレイしたい方
- リアルタイムレイトレーシング対応モデルが欲しい方
- あまり持ち運ばないで自宅でゲームをプレイされる方
- 画面が大きいモデルが欲しい方