マウスコンピューターさんから価格.comプロダクトアワードで金賞を受賞した「NEXTGEAR-MICRO im570SA10」をお借りしたので実機レビューしていきます。
本機の特徴としては、価格.comプロダクトアワード金賞を受賞しているコストパフォーマンスを実現している点です。
構成内容としては、CPUはCorei5-7500、グラボにGTX1060、ストレージには240GBのSSD&1TBのHDD、メモリが8GB構成になります。
基本的にPCにおいて価格のコスパを求めるならばCPUのコストカットをしない限りコスパを上げる事は難しいです。Corei7とCorei5の価格差はかなり大きいです。
価格.comプロダクトアワードとは
「価格.comプロダクトアワード」は、ユーザーのレビュー評価をベースに「その年、ユーザーにもっとも支持された(満足度の高い)製品」を選出するという集計方法を採用したアワードです。「売れ筋ランキング」や「評論家(オーソリティ)によるアワード」と異なり、価格に対する性能やユーザー満足度の高い製品が選出されるアワードです。
ゲーミングPCは様々なメーカーから様々な商品が販売されていますが、とにかく価格を重視したコスパで判断した場合本機がもっとも満足度が高かったという事なので価格と性能のコスパでゲーミングPCを選びたいという方にピッタリなPCと言えます。
具体的にはこれからゲーミングPCデビューしたい方やコスパの良いゲーミングPCを探しているという方におすすめになります。
スペック
NEXTGEAR-MICRO im570SA10 | ||
---|---|---|
OS | Windows10 64bit | |
CPU | Core i5-7500 | |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB) | |
メモリ | 8GB | |
ストレージ | SSD 240GB HDD 1TB | |
電源 | 500W |
外観をチェック
G-Tuneの人気のNEXTGEAR-MICROのケースです。NEXTGEARよりも一回り小さいのでコンパクトなサイズが良いという方はこちらの方が適しています。
前面パネルの横にフックが付いていますが、それを両方押し込む事で中が開くので内部の掃除などが手軽に行う事が可能です。
右側面には左下に矢印のようなデザインが筐体に施されているのが印象的ですね。
左側面にはサイドパネルが大きくメッシュになっていてCPUやGPUなどの高温になるパーツの冷却として効果を発揮します。
前面にインターフェースが設置されています。上部左からオーディオ端子、USB2.0×2、USB3.0となっていて、下部に電源ボタンが並んでいます。
エアフロー的には背面排気です。天板にもケースファンが装備されているのでそちらかも排出されます。
グラフィックボードの出力端子はDP×3、HDMI×1、DVI×1となっています。
内部パーツをチェック
CPUはCore i5-7500、グラボにGTX1060、メモリが8GB、SSDが240GBのHDDが1TBで電源が500Wの80 PLUS SILVERが採用されていました。
SSDの上に光学ドライブが搭載する部分になりますが、BTOオプションになるので必要な方はカスタマイズして下さい。
HDDに関しては後1台追加出来ます。
GPUにはMSI製のGTX1060が搭載されていました。
静音性のチェック
アイドル時 | 高負荷時(3DMARK 実行時) |
---|---|
46.3db | 47.2db |
アイドル時と3DMARKのFire Strike Ultraを実行した時の騒音デジベルを計測しました。数値は目安程度に考えて下さい。
消費電力のチェック
アイドル時 | ベンチマーク実行時 |
---|---|
28.9w | 154w |
消費電力を計測しました。※高負荷時は3Dmark(FireStrike)実行時の消費電力をワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。
温度のチェック
アイドル時とベンチマーク実行時の温度 |
---|
ミドル構成なので温度は低めです。特に心配する必要は無いと思います。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮の解放者
FF14の紅蓮の解放者のベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。7000を超えているので、FF14を快適にプレイ可能です。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
3840×2160 | 最高品質 | 3524 |
標準品質 | 4114 | |
低品質 | 8422 | |
2540×1440 | 最高品質 | 7325 |
標準品質 | 8479 | |
低品質 | 12491 | |
1920×1080 | 最高品質 | 10698 |
標準品質 | 11377 | |
低品質 | 14121 |
ドラゴンクエストX
すべての設定や解像度においてすごく快適の評価が出ています。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
3840×2160 | 最高品質 | 11054 |
標準品質 | 13357 | |
低品質 | 16719 | |
1920×1080 | 最高品質 | 18186 |
標準品質 | 18567 | |
低品質 | 19403 |
ドラゴンズドグマオンライン
スコアが7000を超えると「とても快適」の評価になります。すべての設定や解像度においてとても快適の評価が出ています。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 最高品質 | 10507 |
標準品質 | 10935 | |
低品質 | 10935 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは非常に高いスコアが出ています。快適にMHFもプレイする事が可能です。
画面サイズ | スコア |
---|---|
3840×2160 | 6039 |
2560×1440 | 12811 |
1920×1080 | 21008 |
PSO2ベンチマーク ver.4
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定で非常に高いスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 簡易設定6(最高設定) | 34982 |
簡易設定5 | 42971 |
3DMARK
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。
Fire StrikeはフルHD、Fire Strike ExtremeはWQHD、Fire Strike ULTRAは4Kのベンチとなっています。Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
3D MARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | スコア | 9381 |
Graphics Score | 11605 | |
Physics Score | 7788 | |
Combined Score | 4404 | |
Fire Strike EXtreme | スコア | 5127 |
Graphics Score | 5534 | |
Physics Score | 7803 | |
Combined Score | 2483 | |
Fire Strike Ultra | スコア | 2719 |
Graphics Score | 2676 | |
Physics Score | 7804 | |
Combined Score | 1465 | |
Time Spy | スコア | 3723 |
Graphics Score | 3791 | |
CPU Score | 3383 |
VRMARK
Orange、Blue共にスコアが5000を越えると「VR Ready」評価になります。Orange Roomは標準的なVR性能を評価するベンチマークで、Cyan RoomはDirect12、BlueRoomは将来用です。
VRMARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Orange Room | スコア | 6379 |
Avg FPS | 139.06fps | |
Cyan Room | スコア | 3285 |
Avg FPS | 71.61fps | |
Blue Room | スコア | 1141 |
Avg FPS | 24.88fps |
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15 | Core i5-7500 |
---|---|
CPU | 605 cb |
CPU(Single Core) | 160 cb |
CPU性能の比較をする時に参考になるのがCINEBENCHになります。
SSD&HDDの速度
SSD | HDD |
---|---|
アクティブなゲームをSSD、非アクティブなゲームをHDDにしたり、ローディング速度が余り重要では無いゲームをHDDにしてオンラインゲームなどでSSDで無いと厳しいタイトルをSSDにしたりといった使い方をすれば240GB運用は可能です。そういうのが面倒だと感じる方はカスタマイズが可能なので500GBクラス以上のSSDにするのがいいかと思います。
ゲームのベンチマークを計測
Rise of the Tomb Raider(中量級)
解像度 | 設定 | FPS | |
---|---|---|---|
3840×2160 | 最高 | 20 | |
中 | 31 | ||
最低 | 47 | ||
1920×1080 | 最高 | 65 | |
中 | 84 | ||
最低 | 123 |
中程度のゲームだとFF14などの国産オンラインゲームや数年前の重いゲームがこの位置に相当します。大抵はこれ以上のFPS値が出るので問題無くプレイ可能です。
Ghost Recom Wildlands(重量級)
解像度 | 設定 | FPS | |
---|---|---|---|
3840×2160 | ウルトラ | 7 | |
高 | 24 | ||
低 | 37 | ||
1920×1080 | ウルトラ | 12 | |
高 | 60 | ||
低 | 92 |
重量級は最新の海外製の重いゲームなどが該当します。フルHDの最高設定だと少し重いので設定を多少落とせば最新ゲームも快適に動作します。
まとめ
売れ筋ランキングでも無く、評論家によりアワードでも無く、価格に対する性能やユーザー満足度の高い製品が選出されるアワードというのがポイントです。
コスパを求める場合は最新の構成よりも1つ世代を落としたり、CPUのグレードを落とす事で価格を下げる事が可能です。
今回の搭載例だとGTX1060です。GTX1060はコスパに優れる製品です。
一般的な使用用途であればこれで十分と考える方も多いでしょう。そうなった時に今回の構成で満足出来る方が多く、価格的にも満足出来るので評価が高いという事になります。
なので、ゲーミングPCの購入がはじめてという方や、出来るだけコスパに優れる範囲でPCのグレードアップをしたいと考えている方におすすめです。気になった方はチェックしてみて下さい。