マウスコンピューターさんから「G-Tune E7」の実機をお借りしたのでレビューしていきます。
G-Tune E7の特徴は、6コア12スレッドの「Core i5-11400H」と「GeForce RTX 3060」が搭載しているので、快適にゲームを楽しみたい方におすすめのゲーミングノートPCです。
また、ゲームミングノートPCで多い15.6型よりも大画面の17.3型液晶かつ、リフレッシュレート144Hz対応なのが大きな特徴のモデルとなっています。
G-Tune E7のスペック
G-Tune E7 | ||
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CPU | Core i5-11400H | |
グラフィックス | RTX 3060(6GB) | |
メモリ | 16GB | |
SSD | 512GB NVMe SSD | |
液晶 | 17.3型 フルHD (144Hz) |
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無線 | Wi-Fi 6 | |
重量 | 約2.59kg | |
動作時間 | 約 5.5時間 |
外観
カラーはブラックです。WEBカメラが液晶上部に設置されています。
液晶は17.3型で、フルHD解像度(1920×1080)、リフレッシュレートは144Hzです。
ノングレアパネルを搭載しているので映り込みが少なく長時間のゲームや作業に最適です。
天板はスッキリしていてスマートな印象です。天板は片手で開閉すると筐体が浮きます。
入出力ポート
左側面側にはUSB3.0、USB2.0、マイク入力、ヘッドホン出力があります。左側にイヤホン端子があると右利きの方は便利に感じます。
右側面にはカードリーダー、USB3.1 Type-C、LAN端子があります。
背面側にはHDMI端子、Mini DisplayPort端子、電源端子、Thunderbolt 4端子があります。
有線LAN接続を考えている方は「有線LANの位置が右側面にある」ので、右利きの方は気になるポイントかもしれません。
自宅で有線接続してゲームをやりたいという場合に、線が飛び出るのでマウスを操作する際に少し邪魔に感じてしまうと思います。
対策としては、L型のイーサネットアダプタの使用や、無線接続すれば線をつなぐ必要が無いので、回避する事が出来るでしょう。
キーボード
キーボードは10キー付きで104キー、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.8mmです。キーピッチ19mmなので、タイプミスを軽減する効果が期待出来ます。
文字打ちがしやすいキーボードが搭載されています。
キーボードのバックライトLEDは「Control Center 3.0」という付属ソフトで、単色カラーの変更が可能です。
重量
本体が2,584gでACアダプターの重量は607gでした。本体とACアダプターを合計すると3,193gとなります。
重量は持ち運べない重さではありませんが、持ち運びをメインとされる方は15.6型の軽量モデルがおすすめです。
17.3型と15.6型の比較
左が17.3型の「G-Tune E7」になります。右の一般的な大きさの15.6型のモデルと比較すると、画面が大きいのでゲームの迫力が増します。
ゲームは画面が大きい方が、ゲームプレイしやすいのでおすすめです。
反面、持ち運びをする際には15.6型の方が有利になります。据え置きとしての使用なら画面が大きくて快適なので17.3型、持ち運びをするなら15.6型のモデルが良いでしょう。
ゲーム性能
「G-Tune E7」のゲーム性能はどの程度快適なのかをチェックしました。
3DMARK
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK TimeSpy |
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Core i7-11800H RTX 3070 |
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Core i7-11800H RTX 3060 |
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Ryzen 7 5800H RTX 3060 |
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Core i5-11400H RTX 3060 |
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Core i5-11400H RTX 3050 Ti |
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Core i7-11800H RTX 3050 |
表は当サイトでテストしたTimeSpyの参考スコア比較です。「RTX 3060」搭載モデルは高いスコアが出ます。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
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フルHD 1920×1080 |
高 | 7788 / 77 fps【快適】 |
標準 | 9855 / 98 fps 【とても快適】 | |
軽量 | 11435 / 114 fps【とても快適】 |
フレームレートはスコアから算出した数値になります。
ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
重量級ゲームも高品質設定で「快適」評価です。
製品名 | FF15 高品質比較 |
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Core i7-11800H RTX 3070 |
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Core i7-11800H RTX 3060 |
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Ryzen 7 5800H RTX 3060 |
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Core i5-11400H RTX 3060 |
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Core i5-11400H RTX 3050 Ti |
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Core i7-11800H RTX 3050 |
フルHD解像度/高品質の参考スコア比較です。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
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フルHD 1920×1080 |
最高 | 15023 / 109 FPS【非常に快適】 |
高 | 16703 / 122 FPS 【非常に快適】 | |
標準 | 17594 / 129 FPS【非常に快適】 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値になります。高 / 標準はノートPC。
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。暁月のフィナーレは8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。
最高設定で「非常に快適」評価です。
製品名 | FF14「暁月のフィナーレ」ベンチマーク |
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Core i7-11800H RTX 3070 |
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Core i7-11800H RTX 3060 |
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Core i5-11400H RTX 3060 |
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Ryzen 7 5800H RTX 3060 |
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Core i5-11400H RTX 3050 Ti |
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Core i7-11800H RTX 3050 |
フルHD解像度/最高品質の参考スコア比較です。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
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フルHD 1920×1080 |
ウルトラ | 11360 【快適】 |
中 | 21599【快適】 | |
最低 | 38749【快適】 |
PSO2:NGSは10,001以上のスコアで「快適」評価です。
最高画質設定で「快適」評価が出ています。
製品名 | PSO2:NGSベンチマーク |
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Core i7-11800H RTX 3070 |
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Core i7-11800H RTX 3060 |
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Ryzen 7 5800H RTX 3060 |
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Core i5-11400H RTX 3060 |
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Core i5-11400H RTX 3050 Ti |
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Core i7-11800H RTX 3050 |
フルHD解像度/最高設定の参考スコア比較です。
フォートナイト
人気TPSゲームの「フォートナイト」は、最高画質で70fps前後。最低では150fps前後を記録しました。
「フォートナイト」は「NVIDIA DLSS」に対応しているので、フレームレートを更に確保する事も出来ます。
NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)は、AIの力を利用してフレームレートや画質を向上させるテクノロジーです。
利用するには、RTX グラフィックスボードが必須ですが「RTX 3060」を搭載した「G-Tune E7」は対応しています。
画質設定を下げると144fps出ているので、リフレッシュレート144Hzの恩恵を感じる事が出来ます。
「フォートナイト」を快適に楽しめるゲーミングノートPCです。
解像度 | 設定 | FPS |
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フルHD 1920×1080 |
最高 | |
低 |
計測場所:グリーシー・グローブ、3D解像度は100%に変更。NVIDIA DLSSオフ。
ApexLegends
人気FPSゲームの「ApexLegends」では、最高画質110fps前後、最低では130fps前後を記録しました。
144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しているので滑らかな描画で快適です。「ApexLegends」も快適に楽しめます。
解像度 | 設定 | FPS |
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フルHD 1920×1080 |
最高 | |
低 |
計測場所:ストームポイント「座礁区域」
ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
重いゲーム | |
中程度のゲーム | |
軽いゲーム |
- 重量級:FF15のベンチマーク:最高設定で快適評価。
- 中量級:FF14のベンチマーク:最高設定で非常に快適評価です。
- 軽量級:軽めのゲームの動作は快適です。
CPU性能
CINEBENCH R23/R20はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
製品名 | CINEBENCH R20マルチスコア比較 |
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Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 7 4800H | |
Core i7-10875H | |
Core i7-10870H | |
Core i5-11400H | |
Ryzen 5 4600H | |
Core i7-10750H | |
Core i7-11370H | |
Core i5-10300H |
CINEBENCH R20マルチスコアの参考スコア比較です。
Core i5-11400Hは、6コア12スレッドで最大4.5GHz駆動のCPUです。ゲームなど高負荷な用途でも活躍できるCPUです。
ベンチマーク
総合的なベンチマークでパソコンの性能をチェックしました。
PC MARK10
PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
5943 | 8394 | 8583 | 7907 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。
Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。
構成 | PC MARK10 |
---|---|
Ryzen 7 5800H RTX 3060 |
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Core i7-11800H RTX 3060 |
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Core i7-11800H RTX 3050 |
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Core i5-11400H RTX 3060 |
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Core i5-11400H GTX 1650 |
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Core i5-11400H RTX 3050Ti |
PC MARK10参考比較
ストレージ速度
容量は512GBのNVMe SSDが搭載されています。HDDでカクつくゲームもあるのでNVMe SSDはカクつきを抑制する効果があるでしょう。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
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消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時はFireStrike実行時の数値です。
温度
筐体の温度
FF14のベンチマークを1時間ループさせた際の温度をチェックしてみました。室温は23℃。キーボード周辺の最高温度が38℃でWASD周辺は28℃でした。
温度が低いので快適に使える印象です。
内部の温度
室温22℃環境での計測になります。計測ソフトはHWMONITOR-PROを用いてアイドル時と3DMARKのFireStrikeとCINEBENCH R20を実行した際の最大温度です。
静音性
アイドル | 静音 | パフォーマンス |
42.4 db | 46.3 db | 56.1 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。
無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
付属ソフトの「Control Center 3.0」では、「パフォーマンス」「バランス」「静音」の3つの動作モードの変更が出来ます。
まとめ
「G-Tune E7」は、高性能グラフィックス「RTX 3060」を搭載したゲーミングノートPCなので、重量級ゲームも快適に動かせる性能を持っています。
液晶が17.3型の大画面ディスプレイを搭載し、144Hzの滑らかな液晶でゲームを楽しむ事が出来るので快適でした。
持ち運びを頻繁に行う方は15.6型のモデルがおすすめですが、あまり持ち運びしない方で省スペースに環境を構築したい方に「G-Tune E7」はおすすめです。
画面は大きい方が使いやすいです。ゲームでも迫力があるのでおすすめです。
- 大画面17.3型ディスプレイ搭載
- 滑らかな144Hz液晶搭載
- 「RTX 3060」搭載で重量級ゲームも楽しめる
- 暗所でも快適なLEDによる光るキーボード搭載