ドスパラさんから『GALLERIA GR1650TGF-T』の実機をお借りしたのでレビューしていきます。
「GR1650TGF-T」の特徴は「Ryzen 5 4600H(6コア12スレッドで最大4GHz)」を搭載し、グラフィックカードには「GeForce GTX 1650Ti(VRAM 4GB)」が搭載しているのでコストを抑えてゲームを楽しみたい方におすすめのスペックとなっています。
液晶は高速リフレッシュレート120Hz搭載でRGBキーボード、Wi-Fi 6にも対応しています。筐体の重量がゲーミングノートPCとしては軽い約1.9kgなのも特徴的です。
GALLERIA GR1650TGF-Tのスペック
GALLERIA GR1650TGF-T | ||
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OS | Windows10 64ビット | |
CPU | Ryzen 5 4600H | |
グラフィック | GeForce GTX 1650Ti(4GB) | |
メモリ | 8GB | |
SSD | 512GB NVMe対応 | |
液晶 | 15.6型 フルHDノングレア | |
解像度 | 1,920×1,080(120Hz) | |
無線 | Wi-Fi 6 | |
重量 | 約1.9kg | |
動作時間 | 約7.5 時間 |
執筆時のスペックになります。現在の商品の詳細や価格については詳細ページにてご確認下さい。
外観
天板はガレリアのロゴが入っています。色はグレー色です。天板は片手で開閉すると少し筐体が浮きます。厚みも薄く重量も軽い部類のノートPCなので持ち運びにも適したゲーミングノートPCです。
入出力ポート
左側面側には有線LAN、USB2.0、マイク入力、ヘッドホン出力があります。有線接続する方で左利きの方は気になる位置かもしれません。
背面側にはminiDP1.2 x2、HDMI2.0、Type-C、電源の差し込み口があります。映像出力端子や有線LAN、電源が背面にあるのは便利です。
右側面にはカードリーダー、USB3.2 Gen1 Type-A×2があります。
ストレージが512GBで執筆時ではカスタマイズする事が出来ませんが、外付けSSDを接続すればゲームを大量に入れる事が出来ます。
今回試したのはSanDisk PortableSSD 2TBです。背面のUSB Type-Cと接続して550MB/秒程度出ていました。
キーボード・タッチパッド
キーボードは10キー付きです。エンターキーが横長になっています。バックスペースも大きいです。Windowsロックキーが「Fnキー+F2キー」で有効・無効に出来るので便利です。
パフォーマンスモードの切り替えは付属ソフトでも可能ですが、右上に物理的なボタンも搭載されています。
バックライトLEDも付いており、カラーの変更は付属ソフトで行う事が可能です。
液晶
15.6型のフルHD(1920×1080)解像度で、ノングレア、120Hzの高速リフレッシュレート液晶です。FPSゲームをプレイしてみると滑らかで快適にゲームがプレイ出来ました。
液晶周りは狭額ベゼルでスッキリしています。WEBカメラは液晶下についているので気になる方は対策が必要になるかもしれません。
液晶の明るさに関して本機は電源非接続時には少し暗い印象があります。左が私物の「GALLERIA GCR1660TGF-QC-G」、右が「GALLERIA GR1650TGF-T」です。どちらも最大の明るさにして比較しています。比較すると「GCR1660TGF-QC-G」の方が明るいです。
電源接続時と非接続時で再検証しました。電源を接続した状態で輝度を最大まで上げると遜色ない明るさになっています。「GCR1660TGF-QC-G」は電源の接続の有無で明るさは変わらないです。
画面の明るさを最大の状態にして「GR1650TGF-T」の電源の抜き差しを何度か行いましたが、やはり「GR1650TGF-T」は電源非接続時に一段階暗くなる印象です。
重量
本体が1,976gでACアダプターの重量は570gでした。本体とACアダプターを合計すると2,546gとなります。トータル重量としても軽い部類に入るゲーミングノートPCです。
ゲーム性能
3DMarkのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
【重量級】FF15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
高 | 4172 / 41 fps【普通】 |
標準 | 5684 / 56 fps 【やや快適】 | |
軽量 | 6859 / 68 fps【快適】 |
ベンチマークソフトを使用。フレームレートはスコアから算出した数値になります。
FF15のベンチマークではスコアが12,000を超えると最高評価の非常に快適になります。6,000で快適評価になるので6,000スコアを獲得していれば合格点でしょう。
重量級ゲームの場合には画質設定を落とせばプレイは可能です。
【中程度】FF14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | 9641 / 67 fps【非常に快適】 |
高 | 10120 / 72 fps 【非常に快適】 | |
標準 | 12053 / 100 fps【非常に快適】 |
ベンチマークソフトを使用。フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値になります。
こちらはFF14のベンチマーク実行時のスコア比較になります。7,000スコアを超えると最高評価の非常に快適になります。最高設定で7,000スコアを超えています。
【中程度】ApexLegends
最高で60fps程度出て、最低で100fps前後出ていました。快適にプレイする事が出来ます。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | |
低 |
計測場所:サルページ
フォートナイト
フォートナイトも快適にプレイ出来ていました。画質を下げてプレイがおすすめです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | |
低 |
計測場所:ソルティ・スプリングス、3D解像度は100%に変更
ドラクエ10/PSO2
軽いゲームであれば更に快適です。DQ10のベンチマークでは14,000スコアオーバーで最高評価、5,000スコアで快適とされているPSO2で18,000スコアオーバーを出しています。いずれも最高設定です。
ゲーム性能まとめ
重いゲーム | |
中程度のゲーム | |
軽いゲーム | |
FPS・TPSゲーム |
- 重量級:FF15のベンチマーク:FF15のベンチマークでは最高設定で普通評価なので画質設定を下げる必要があるゲームが多いです。
- 中量級:FF14のベンチマーク:FF14の最高設定で非常に快適評価が出ています。ビデオメモリが4GBなので一つ評価を下げています。
- 軽量級:ドラクエ10やマインクラフト(非影MOD)を動作させるのであればかなり快適です。
- FPS・TPS:120Hz液晶を搭載しているので快適です。性能的にもう少し余裕があると更に快適です。
CPU性能
CINEBENCH R20はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。マルチ「3437」、シングル「452」を記録。Ryzen 5 4600Hはマルチスレッド性能が高いです。
ストレージ速度
容量は512GBGBのNVMe対応のSSDが搭載されています。HDDでカクつくゲームもあるのでNVMe SSDはカクつきを抑制する効果があるでしょう。
消費電力
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。
温度
筐体の温度
FF14のベンチマークを1時間ループさせた際の温度をチェックしてみました。室温は22℃。キーボード周辺の最高温度が39℃でWASD周辺は35℃でした。ほんのり温かい程度です。
内部の温度
室温22℃環境での計測になります。計測ソフトはHWMONITOR-PROを用いてアイドル時と3DMARKのFireStrikeを実行した際の最大温度になります。
静音性
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
まとめ
「GALLERIA GR1650TGF-T」はコストを抑えて中程度、またはそれ以下のゲームを快適にプレイしたいという方におすすすめのモデルです。
6コア12スレッドのCPUを搭載し、ゲームもある程度快適に行えるGTX 1650Tiを搭載しているのでコストを落として「フォートナイト」「Apex Legends」やMMORPGなどのゲームをライトにプレイしたい方におすすめのモデルです。