マウスコンピューターさんから「G-Tune HM-A-AL」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「G-Tune HM-A-AL」はCPUに「AMD Ryzen 5 4500」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 3060」を搭載しています。
フルHD解像度のゲームをコスパ良く楽しめる性能を持っています。
また、「G-Tune HM-A-AL」は、ゲーミングデバイスセットが付属したスターターセットのゲーミングPCなので、このゲーミングPCを買えばすぐにPCゲームを始める事が出来ます。
スペック
スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 5 4500 |
グラフィック | RTX 3060(12GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
ケース | ミニタワー |
外観デザイン
PCケースはミニタワー型です。カラーはブラック。ミドルタワー型と比較すると一回りコンパクトです。スタイリッシュな外観デザインで、マットな質感のゲーミングPCです。
インターフェース
前面インターフェース部は右からHDMI、USB3.0×2、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1、その下には光学ドライブ(オプション)、電源ボタンが配置されています。
斜めになっていてアクセスしやすいです。
背面
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
前面インターフェースのHDMI端子を使用する場合は、ケース背面のHDMIケーブルをグラフィックスのHDMI端子に接続する事で使用可能になります。
底面
底面にはダストフィルターが付いています。ダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
磁石のようにペタッとくっついているだけなので取り外しも簡単です。水洗いする事も可能です。
強化ガラスサイドパネル
強化ガラスサイドパネルはワンプッシュで簡単にオープン可能で、PC内部のお掃除をするなどのメンテナンス性が向上します。スターターセットは強化ガラス&LEDが標準搭載しています。
内観
左側面
内部は左側面を開けると右上にストレージの格納で、HDD×1、SSD×2の搭載が可能です。
電源が左上にあり、その下にマザーボードがあります。
右側面
電源は右側面を開閉するとアクセス可能です。PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- ミニタワー型なのでコンパクト
- コンソール部にHDMI端子が配置されている
- コンソールパネルが斜めで使いやすくて良い
- 底面にダストフィルターが付いている
同梱されている周辺機器
「G-Tune HM-A-AL」はゲーミングデバイスが標準で付属するスターターセットなので、ゲーミングPCの他に「液晶モニター」「マウス」「キーボード」「ヘッドセット」の4つが付属しています。
標準で搭載されている周辺機器の質も良く、快適にゲームに没入出来る製品です。
液晶モニター
サイズ | 23.8型 |
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解像度 | フルHD |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 0.8ms |
パネル種類 | IPS ノングレア |
付属しているモニターは「G-MASTER GB2470HSU」です。リフレッシュレート165Hz対応なのでFPS / TPSゲームも快適に楽しめます。
IPSノングレア液晶採用なので、映り込みが少なく、長時間の作業や動画視聴の際にも目が疲れにくいです。
昇降機能やチルト機能も付いているので自分に合った高さに調整可能なのも良い点です。
マウス
マウスは「Logicool G304」が標準付属。同梱されている「LIGHTSPEED USBレシーバー」をパソコンに接続すると使えます。
小型で99gという軽さ、そして無線接続が可能なので使い勝手が良いゲーミングマウスです。手頃な価格ですが、対戦シューターゲームなどの真剣勝負にも使える性能です。
更にこだわりたい方はカスタマイズでロジクール史上最軽量の「Logicool PRO X SUPERLIGHT」が選択出来るので、FPS / TPSゲームをより本格的にプレイ予定の方は検討してみて下さい。
キーボード
キーボードは「Logicool RGB Keyboard G213r」が標準付属。10キー付きのゲーミングキーボードです。
「Logicool RGB Keyboard G213r」は、ファイナルファンタジーXIV推奨キーボードとなっている製品で、MMORPGなどでチャットを打つ際にも便利に使えます。
RGBライトが搭載しているのでライティングも楽しめる製品です。
キーボードのスイッチはメンブレンです。MMORPGや通常の作業で使うにはコストパフォーマンスが高いキーボードですが、FPS / TPSなどの対戦シューターがメインという方はメカニカルのキーボードが個人的にはおすすめです。
メンブレンだと長時間WASD(キャラクターの移動はWASDで動かします)を押すと左手が動かなくなる事があるのですが、メカニカルだと疲労感が大きく低減します。
カスタマイズで「Logicool PRO X」など選択出来るのでFPS / TPSゲームを長時間プレイ予定の方は検討してみて下さい。
普段使いやチャットで文字打ちなどの用途としては「Logicool RGB Keyboard G213r」はコスパが良いキーボードで、ミュートスイッチが物理的に付いていたり、音量ボタンが付いていたりと実用的で快適に使えるキーボードです。
ヘッドセット
ヘッドセットは「Logicool G331」が標準付属。ゲームのサウンドを楽しみたい時や対戦ゲーム中に会話でコミュニケーションを取りたい時、友達と通話しながらまったりゲームをプレイする際にも便利な周辺機器です。
マイクは跳ね上げ式で、声を聞かれたくない時はマイクを上げるだけで自動的にミュートされます。
イヤーパッドは弾力があり、吸い付くような感触です。装着時には遮音性が高く、ゲームに集中出来て良いです。
音量調整が可能な物理ボタンが付いているのが便利です。
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
FireStrike
TimeSpy
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
TimeSpyの参考スコア比較です。
Ryzen 5 4500とRTX 3060搭載のコストパフォーマンスは高いので、コスパ良くゲームを楽しみたい方におすすめの性能です。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 3897 / 38 fps【普通】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 6523 / 65 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 8422 / 84 fps【快適】 |
ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
重量級ゲームのフルHD高品質設定で快適評価です。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 7124 / 48 fps【やや快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 12481 / 88 fps【とても快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 15146 / 112 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。暁月のフィナーレは8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。
フルHD最高設定で非常に快適評価です。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 2701【重い】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 8332【普通】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 11815【快適】 |
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。
フルHDの最高設定で快適評価です。
Apex Legends
最高設定
最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質130fps前後、最低では150fps前後を記録しました。
Apex Legendsでコスパ良く144fpsを狙いたい方におすすめのゲーミングPCです。
解像度 | 設定 | FPS |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 137 fps |
最低 | 153 fps |
フォートナイト
最高設定
最低設定
人気TPSゲームのフォートナイトの最高画質では100fps前後。最低では200fps前後を記録しました。
フォートナイトも画質設定を調整すると滑らかな描画で快適です。
解像度 | 設定 | FPS |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 107 fps |
最低 | 200 fps |
オーバーウォッチ2
最高設定
最低設定
人気FPSゲームのオーバーウォッチ2の最高画質では130fps前後。最低では210fps前後を記録しました。
オーバーウォッチも画質設定を調整すると滑らかな描画で快適です。
解像度 | 設定 | FPS |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 132 fps |
最低 | 216 fps |
ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
RTX 3060は描画負荷の高い重いゲームや、FPS / TPSゲーム等で高フレームレートを出したい場面で活躍する高性能グラフィックスを搭載しています。
性能的にはフルHD解像度の重量級ゲームを楽しめる性能を持っています。
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
- 4K解像度:FF15:最高設定で普通評価。PSO2:NGSで重い評価。
- WQHD解像度:FF15:最高設定で快適評価。PSO2:NGSで普通評価。
- フルHD解像度:FF15:最高設定で快適評価。PSO2:NGSで快適評価。
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH R23
「CINEBENCH R23」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
6コア12スレッドのRyzen 5 4500搭載でビジネス用途や、趣味の画像や動画編集など、幅広く使える性能を持っています。
ベンチマーク
PC MARK10
PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
---|---|---|---|
5763 | 8631 | 7034 | 8558 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。
Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。
ストレージの速度
ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
500GBのNVMe SSDが搭載されています。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrkeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温23℃環境での計測になります。計測ソフトは「HWMONITOR-PRO」を使用しています。アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH R23を10分間実行した際の最大温度です。
CPUの温度もグラフィックスボードの温度も低いです。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
---|---|
40.9 db | 54.7 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で、最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。
まとめ
- Ryzen 5搭載でコスパが良い
- RTX 3060搭載でフルHDゲームが楽しめる
- ミニタワー採用でサイズがコンパクト
- 冷却性能が高い
- 強化ガラス&LED標準搭載
- 周辺機器が同梱されていて初心者も安心
- CPU性能が必要なアプリやゲームには上位モデルがおすすめ
- 2回目にゲーミングPCを購入する方や周辺機器を持っている方には向かない
「G-Tune HM-A-AL」はミドルタワー型と比較すると一回りコンパクトで設置しやすい点が良いです。更に強化ガラスサイドパネル&LEDケースファンが標準搭載しているので、ライティングも楽しめます。
周辺機器も標準的に付属しており、こだわりたい方はカスタマイズにも対応しているので検討してみて下さい。
「G-Tune HM-A-AL」の性能面では、最新のゲームタイトルや重いゲームタイトルでもフルHD解像度で快適に楽しめる高性能グラフィックス「RTX 3060」が搭載しています。
スペックが不足してゲームが楽しめないという事は無いので、安心してゲームを楽しめます。
はじめてゲーミングPCを購入するパソコン初心者の方におすすめの1台です。
- LEDで筐体が光るモデルを探している方
- 一回りコンパクトなミニタワー型のゲーミングPCを探している方
- はじめてゲーミングPCを購入する方
- フルHD解像度で重量級ゲームや人気ゲームを楽しみたい方