
マウスコンピューターさんから「G-Tune HM-B-3060Ti-FGPC」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「G-Tune HM-B-3060Ti-FGPC」は、「Core i7-11700F」を搭載し「RTX 3060 Ti」を搭載しているので、フルHD / WQHD解像度のゲームを快適に楽しめる性能を持っています。
スペック
G-Tune HM-B-3060Ti-FGPC | ||
---|---|---|
![]() | CPU | Core i7-11700F |
グラフィック | RTX 3060 Ti(8GB) | |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 1TB NVMe SSD | |
無線 | Wi-Fi 6 | |
ケース | ミニタワー |
外観デザイン

「G-Tune HM-B-3060Ti-FGPC」のPCケースはミニタワー型です。ミドルタワー型と比較すると一回りコンパクトです。スタイリッシュな外観デザインで、マットな質感のゲーミングPCです。

前面インターフェース部は右からHDMI、USB3.0×2、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1、その下には光学ドライブ(オプション)、電源ボタンが配置されています。
斜めになっていてアクセスしやすいです。

背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
前面インターフェースのHDMI端子を使用する場合は、ケース背面のHDMIケーブルをグラフィックスのHDMI端子に接続する事で使用可能になります。

底面にはダストフィルターが付いています。底面のダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
内観

内部は左側面を開けると右上にストレージの格納で、HDD×1、SSD×2の搭載が可能です。
電源が左上にあり、その下にマザーボードがあります。

電源は右側面を開閉するとアクセス可能です。PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- ミニタワー型なのでコンパクト
- コンソール部にHDMI端子が配置されている
- コンソールパネルが斜めで使いやすくて良い
- 底面にダストフィルターが付いている
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK TimeSpy |
---|---|
Ryzen 9 5900X RTX 3080 Ti | |
Core i9-10900K RTX 3080 | |
Core i7-12700KF RTX 3070 Ti | |
Core i7-10700K RTX 3070 | |
Core i7-11700F RTX 3060 Ti | |
Core i7-9700K RTX 2080 SUPER | |
Core i7-12700K RTX 3060 | |
Core i7-12700K RTX 3050 |
当サイトでテストしたTimeSpyの参考スコア比較です。
RTX 3060 Tiは、RTX 3070とRTX 3060の中間程度の性能です。前世代のRTX 2080 SUPERに匹敵する性能を持っており、重量級ゲームも快適にサクサク動作する高性能グラフィックスです。
ファイナルファンタジー15

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 5056 / 50 fps 【やや快適】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 8502 / 85 fps 【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 11233 / 112 fps 【とても快適】 |
フレームレートはスコアから算出した数値です。
ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
RTX 3060 Tiを搭載しているので重量級ゲームもフルHD / WQHD解像度で快適に楽しめます。
ファイナルファンタジー14

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 9616 / 65 fps 【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 18027 / 124 fps 【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 22239 / 158 fps 【非常に快適】 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。暁月のフィナーレは15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD / WQHD解像度の最高画質設定でも非常に快適に楽しめます。
Apex Legends
人気FPSゲームのApexLegendsではオリンパス「ドック」で最高画質平均170fps前後、最低では平均220fps前後を記録しました。
Apex Legendsで144Hzのゲーミングモニターと組み合わせて高FPSを稼ぐ事が出来ます。非常に滑らかな描画で快適に楽しめます。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 | 最高 | |
最低 |
計測場所:オリンパス「ドック」
フォートナイト
人気TPSゲームのフォートナイトではフルHD解像度の最高画質で120fps前後。最低では280fps前後を記録しました。
フォートナイトも高fpsを出して快適に楽しめます。設定を高設定辺りに設定して144Hzのゲーミングモニターでプレイするのがおすすめです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 | 最高 | |
低 |
計測場所:グリーシー・グローブ、3D解像度は100%に変更。レイトレーシング無効で計測。
PSO2:NGS

解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 4695【重い】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 15506【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 26308【快適】 |
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。
フルHD / WQHD解像度の最高設定で「快適」評価です。
ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
RTX 3060 Tiは描画負荷の高い重いゲームや、FPS / TPSゲーム等で高フレームレートを出したい場面で活躍する高性能グラフィックスを搭載しています。
性能的にはWQHD解像度の重量級ゲームを楽しめる性能を持っています。
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
- 4K解像度:FF15のベンチマーク:最高設定でやや快適評価。
- WQHD解像度:FF15のベンチマーク:最高設定で快適評価。
- フルHD解像度:FF15のベンチマーク:最高設定でとても快適評価。
CPU性能
この項目のみ、BIOSの設定を変更する事で性能が変わるので両方掲載しています。
G-Tune HM-B-3060Ti-FGPCには、ASRockマザーボードが採用されていたので、「Base Frequency Boost(BFB)」を有効にし、最大100Wまで設定出来たので100Wに設定しています。
マウスコンピューターのBIOSを開く方法はこちらからチェックしてみて下さい。
デメリットとして、性能は高くなりますが消費電力や発熱が増えます。場合によっては冷却対策も必要になるので参考程度に見てみて下さい。
CINEBENCH R23


「CINEBENCH R23」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
製品名 | CINEBENCH R23(マルチ) |
---|---|
Core i9-12900K | |
Ryzen 9 5950X | |
Core i7-12700K | |
Ryzen 9 5900X | |
Core i9-11900K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Ryzen 7 3700X | |
Core i7-11700F(100W) | |
Core i5-12400F | |
Ryzen 5 5600X | |
Core i7-11700F | |
Core i5-11400F | |
Ryzen 5 3500 |
CINEBENCH R23マルチスコア参考比較
表はCINEBENCH R23を当サイトでテストした比較になります。
Core i7-11700Fは8コア16スレッドの性能重視モデルです。高いパフォーマンスを持っています。
ゲームでは6コア以下が推奨されるタイトルが多いです。8コア推奨のゲームも数は少ないですが登場しています。今後を見据えて8コア搭載のCPUは安心なので、ゲーム用途としておすすめです。
ベンチマーク
PC MARK10

PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
7313 | 9809 | 10159 | 10651 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。
Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。
構成 | PC MARK10 |
---|---|
Core i7 12700KF RTX 3070 Ti | |
Core i7 12700K RTX 3060 | |
Ryzen 7 5800X RTX 3070 Ti | |
Core i7-11700F RTX 3060 Ti | |
Core i7-10700 RTX 3060 | |
Ryzen 7 3700X RTX 3060 |
PC MARK10参考比較
Port Royal

Port Royalはレイトレーシング(DXR / DirectX Raytracing)のパフォーマンステストです。
RTX30シリーズは、リアルタイムレイトレーシングやNVIDIA DLSSなどの先進的な映像技術にも対応しています。
構成 | Port Royal |
---|---|
Ryzen 9 5900X RTX 3080 | |
Core i7-11700 RTX 3070 Ti | |
Core i9-11900K RTX 3070 | |
Core i7-11700F RTX 3060 Ti | |
Ryzen 5 3600 RTX 3060 | |
Core i7-12700K RTX 3050 |
Port Royal参考比較
ストレージの速度

ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
1TBのNVMe SSDが搭載されていました。パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
大容量が必要なゲームタイトルもあるので1TBあると安心です。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
![]() | ![]() |
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度

室温22℃環境での計測になります。
計測ソフトは「HWMONITOR-PRO」を用いて、「アイドル時」「3DMARKのFireStrike」「CINEBENCH R23」を実行した際の最大温度になります。
静音性

アイドル時 | 3DMARK |
40.5 db | 44.4 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で、最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。
まとめ
「G-Tune HM-B-3060Ti-FGPC」はケースの質感が良く、コンソールパネルが斜めになっている部分も使いやすいです。
ミドルタワー型と比較してサイズが一回りコンパクトです。お部屋に設置しやすいと思います。
性能面では最新のゲームタイトルや重いゲームタイトルでもフルHD / WQHD解像度で快適に楽しめる高性能グラフィックス「RTX 3060 Ti」が搭載しています。
最新の重量級ゲームや最新ゲームも快適に楽しめるモデルです。
- 筐体の質感が良いモデルを探している方
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- フルHD / WQHD解像度で快適に重量級ゲームや人気ゲームを楽しみたい方
- 8コアCPU搭載で快適にゲームを楽しみたい方

