
RX 9070搭載モデルはWQHD解像度向けのコスパ重視のGPUです。ただ、RX 9070を扱うBTOメーカーは限られており、ドスパラ・マウスコンピューター・サイコムが主な選択肢になります。
RX 9070 XT搭載モデルが各社で幅広く展開されているのに対し、無印モデルは選択肢が少ない印象です。
この記事では各社のRX 9070搭載モデルを比較し、CPU・メモリなど構成面の選び方、そして「RX 9070 XTとどちらを選ぶべきか」についても書いています。

こんな人が書いています ゲーミングPCの実機レビューは300台超。ゲーミングPC特化サイト運営歴12年(2014年~)
RX 9070はどんな人に向いている?

RX 9070は、WQHDを主戦場としつつ4Kにも手が届く性能と、16GB VRAMによる長期的な余裕を兼ね備えたGPUです。
WQHD~4Kも視野に入るGPU
| フルHD | WQHD | 4K | |
|---|---|---|---|
| Apex Legends | 255 fps | 255 fps | 205 fps |
| Valorant | 560 fps | 555 fps | 555 fps |
| フォートナイト | 130 fps | 100 fps | 60 fps |
| ARC Raiders | 160 fps | 135 fps | 70 fps |
| タルコフ | 140 fps | 120 fps | 55 fps |
| モンハンワイルズ | 105 fps | 85 fps | 50 fps |
| サイバーパンク2077 | 135 fps | 110 fps | 55 fps |
| GTA5 | 185 fps | 155 fps | 75 fps |
| Forza Horizon 5 | 120 fps | 120 fps | 110 fps |
参考モデル:GALLERIA XPR7A-97-GD|最高設定
RX 9070は、WQHD解像度で多くのタイトルを高設定・高フレームレートで快適に動かせる性能を持っています。
原神やApex Legendsのような中量級タイトルはもちろん、Cyberpunk 2077など重量級タイトルでも、レイトレーシングを控えめにすればWQHD/60fps以上を狙えます。
注目すべきは16GB VRAMを搭載している点です。同価格帯の競合であるRTX 5070が12GBにとどまるのに対し、RX 9070は4K解像度や高解像度テクスチャを多用するタイトルでもVRAM不足によるカクつきが起きにくく、安定したフレームレートを維持しやすいです。
- WQHD(2560×1440)で高設定・高fpsを安定して維持したい方
- 4Kでも設定調整で遊びたい方
- VRAM不足の不安を抱えたくない方
- AMDのFSR 4.0(AIアップスケーリング)を活用したい方
逆に、レイトレーシングを最重視する方や、Blenderなどクリエイティブ用途で使う方は、同価格帯のRTX 5070の方が向いています。
上下のクラスと比較した立ち位置
- 上位のRX 9070 XTとの比較
-
RX 9070 XTは性能でRX 9070を約15%程度上回るモデルです。価格差はBTO構成によって変動しますが、価格差が小さい場合はRX 9070 XTを選ぶ方が満足度は高くなりやすいです。
- 下位のRX 9060 XTとの比較
-
RX 9060 XTはフルHD〜WQHDを主戦場とするモデルです。フルHDで十分という方ならRX 9060 XTで足りますが、WQHD以上を視野に入れるならRX 9070の方が安心感があります。
- 競合のRTX 5070との比較
-
同価格帯の競合RTX 5070は、レイトレーシング性能とDLSS 4の品質で優位に立つ一方、12GB VRAMという制約があります。ラスタライズ性能とVRAM容量を重視するならRX 9070、レイトレーシングとDLSS、NVENCを重視するならRTX 5070という棲み分けになります。
RX 9070は「WQHDを軸に4Kも視野に入れたい」「VRAMに余裕を持たせたい」という方に向いた、アッパーミドルクラスのバランス型GPUと言えます。
RX 9070搭載おすすめBTO一覧【早見表】
| 製品 | 構成 | 特徴 | 価格 | リンク |
|---|---|---|---|---|
| 20万円台~ | ||||
![]() NEXTGEAR | Ryzen 7 5700X RX 9070 16GB/1TB | 価格重視 保証重視 | 26万円台〜 | 公式サイト |
| 30万円台~ | ||||
![]() GALLERIA | Ryzen 7 9700X RX 9070 16GB/1TB | 人気 | 36万円台〜 | 公式サイト |
| 40万円台~ | ||||
![]() サイコム | Ryzen 7 9700X RX 9070 32GB/1TB | こだわり | 42万円台~ | 公式サイト |
![]() G TUNE | Ryzen 7 7800X3D RX 9070 32GB/2TB | 保証重視 高fps | 45万円台~ | 公式サイト |
特徴タグの見方
- 価格重視:価格を抑えた構成
- 人気:販売ランキング上位で選ばれやすい定番モデル
- 保証重視:標準3年保証(NEXTGEAR/G TUNE
- 高fps:X3D系CPU搭載
- こだわり:カスタマイズの幅が広い
RX 9070搭載おすすめゲーミングPC 4選
NEXTGEAR JG-A7A70

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| グラフィック | RX 9070(16GB) |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
| ケース | ミニタワー |
| 価格 | 26万円台〜 |
WQHD〜4Kの重量級タイトルを動かせるGPU性能を、ミドル価格帯に落とし込んでいる点が最大の特徴。
CPUはRyzen 7 5700X。8コア16スレッドで多くのゲームの動作要件を満たします。水冷CPUクーラー標準搭載、冷却性も高い筐体で、3年保証+24時間電話サポートも安心材料として大きいです。GPU性能を最優先しつつ、コストはなるべく抑えたい人におすすめの一台。
GALLERIA XPR7A-97-GD

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| グラフィック | RX 9070(16GB) |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
| ケース | ミドルタワー |
| 価格 | 36万円台~ |
GALLERIA Xシリーズのミドルタワー型です。ガレリア新筐体の洗練されたデザインと、刷新されたエアフロー設計による冷却性能が魅力。斜め45度のコンソールパネルも使い勝手が良く、ゲーミングPCの定番といえる一台です。
上のNEXTGEAR JG-A7A70と比較すると全ての構成が最新世代になっているので、妥協せず長く使うならこちらのモデルがおすすめです。
G-Master Spear X870A

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| グラフィック | RX 9070(16GB) |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
| ケース | ミドルタワー |
| 価格 | 42万円台~ |
サイコムのカスタマイズの幅はBTO随一なので、自分の好きなように組めます。スペックだけでなく、ケースや冷却、静音性まで含めてこだわりたい人におすすめです。
標準構成はRyzen 7 9700X+RTX 5060 Ti 16GBからですが、サイコムの強みはカスタマイズの自由度。GPU、CPU、クーラー、電源、マザーボード、ケースファンまで自分の好みで組み替えられます。

ケースは選択可能

個人的にサイコムが好きなのは、Fractal Designケースを選べるところ。LEDは控えめがいい、静かさも大事にしたい。そういう人にはかなり刺さります。
価格だけ見ると最安ではありませんが、中身の納得感を重視するなら候補に入れる価値はあります。
G TUNE DG-A7A70

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 7800X3D |
| グラフィック | RX 9070(16GB) |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 2TB NVMe SSD |
| ケース | ミニタワー |
| 価格 | 45万円台~ |
G-Tuneブランドのミニタワー新筐体を採用したモデル。強化ガラスサイドパネルで内部の見栄えを確保しつつ、幅215×奥行474mmのコンパクトなサイズに収まっている点が特徴。コンパクトなサイズが日本だと人気は高いです。
フロント上面にType-Cやヘッドホン端子といったインターフェースを集約し、スライド式カバーを採用しているのでホコリの侵入を防げます。ヘッドホンホルダーなど便利な機能も搭載。
中身はゲーム特化のRyzen 7 7800X3D×Radeon RX 9070 16GB×DDR5-5200 32GBという、フレームレート重視の構成です。3D V-Cacheの効果で7700/9700Xを上回るシーンも多く、フレームレートを稼ぎたいならおすすめのゲーミングPCです。
RX 9070搭載PCの選び方
RX 9070を搭載したBTOを選ぶとき、GPU以外の構成で迷いやすいのがCPUとメモリです。ここでは、それぞれの判断軸を用途別に整理します。
CPU選びは用途で分岐する
RX 9070搭載のBTOで選ばれているCPUは、大きく4つのタイプに分かれます。
| 用途 | CPU |
|---|---|
| 価格重視枠 | Ryzen 7 5700X |
| バランス重視 | Ryzen 7 7700 Ryzen 7 9700X |
| ゲーム特化型 | Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9800X3D Ryzen 7 9850X3D |
| クリエイティブ型 | Core Ultra 7 265F |
競技系FPS(Apex Legends、VALORANT、フォートナイトなど)を中心に、高リフレッシュレートで遊びたい人は、Ryzen 7 7800X3Dや9800X3Dといった「X3D」系のCPUがベストマッチです。
3D V-Cacheの効果でフレームレートが底上げされ、144Hz〜240Hzモニターの性能を引き出しやすくなります。
配信やクリエイティブ作業も兼ねるなら、Ryzen 7 7700以上、理想はRyzen 7 9700Xクラス。エンコードや動画編集ではコア数とマルチスレッド性能が効いてくるため、一段上のCPUを選んでおくと安心です。

メモリは標準構成の32GBを検討
用途別に、目安をまとめるとこんな形です。
Apex LegendsやVALORANT、フォートナイト、マインクラフトなど、競技系FPSや軽めのゲーム中心なら16GBでも快適に動きます。
サイバーパンク2077のような重量級のオープンワールドや最新AAAタイトルを遊ぶなら、32GBが必須級。
配信や動画編集もやりたい人も、基本は32GBスタートで、本格的な編集作業まで視野に入れるなら64GBが選択肢に入ってきます。
ただし、配信やクリエイティブ用途がメインなら、そもそもRX 9070よりNVIDIA GPU搭載モデルのほうが相性が良いので、そちらも合わせて検討するのがおすすめです。
配信用として考えている方におすすめのグラボ
▶ RTX 5070搭載のおすすめゲーミングPC
BTOメーカー別の特徴比較
| メーカー | 納期目安 | 標準保証 | サポート | コスパ傾向 | 初心者向け |
|---|---|---|---|---|---|
| ドスパラ | 最短翌日 | 1年 | 24時間365日 | ||
| マウスコンピューター | 3営業日~ | 3年 | 24時間365日 | ||
| パソコン工房 | 1週間程度 | 1年 | 24時間365日 | ||
| FRONTIER | 3営業日~ | 1年 | 10:00~19:00 | ||
| ツクモ | 3営業日~ | 1年 | 平日+土日祝(時間限定) | ||
| Lenovo | 1週間程度 | 1年 | Legion Ultimate Supportは24時間365日 | ||
| サイコム | 10~14日程度 | 1年 | 平日10~17時 | ||
| OZgaming | 5-14営業日 | 1年 | メール・LINE |
※納期に関しては製品によって大きく異なるので、欲しいモデルの納期を各社で確認するのがおすすめです。
BTOメーカーに関しては別記事で詳しくまとめているので、気になる方はあわせて確認してみてください。
まとめ
RX 9070は、WQHDを軸に4Kも視野に入れたい人に向いた、16GB VRAM搭載のミドルレンジGPUです。
ワンランク上の美麗画質「WQHD」解像度が快適にプレイできる性能と、VRAM容量の余裕で、長く使える有力な選択肢になります。
選ぶときのポイントを、もう一度整理しておきましょう。
- BTOの選択肢:RX 9070搭載モデルは取り扱いが限られるため、ドスパラ・マウス・サイコムから選ぶのが現実的
- CPU:価格重視ならRyzen 7 5700X、バランスならRyzen 7 7700/9700X、ゲーム特化ならX3Dシリーズ
- メモリ:32GBがおすすめ
- RX 9070 XTとの比較:価格差が小さいならRX 9070 XTがおすすめ、価格差があるならRX 9070もあり
予算と用途に応じて、気になるモデルがあれば、チェックしてみてください。


