ドスパラさんからガレリア RT5の実機をお借りしたのでレビューしていきます。
ガレリアRT5の特徴はCPUがRyzen 5 3600を搭載し、グラフィックボードにはNVIDIAの最新アーキテクチャーのTuring採用のGTX1660Tiが搭載します。
PCゲームに興味があるけれど予算が限れられている状況で最新構成のコスパの良いゲーミングPCを探している方にはピッタリな構成内容と価格になっている機種です。
まずはこちらのページでガレリアの製品の詳細や価格を把握すると理解がグッと深まります。今回レビューするのはGTX1660Tiが搭載されているガレリア RT5というモデルになります。
スペック
ガレリア RT5 | ||
---|---|---|
OS | Windows10 64ビット | |
CPU | Ryzen 5 3600X(無料アップグレード) | |
グラフィック | GeForce GTX1660Ti | |
メモリ | 8GB | |
SSD | 256GB NVMe SSD(無料アップグレード) | |
HDD | 1TB | |
マザーボード | B350 |
執筆時のスペックになります。現在の商品の詳細や価格については詳細ページにてご確認下さい。
外観をチェック
PCケースはミニタワー型のKTMケースです。左側面にはサイドにメッシュ加工がされており、高温になりがちなCPUとGPUを冷却する機構になっています。
右側面には何もありません。天板は完全にフラットです。
前面インターフェース部はUSB3.0×2、SDカードリーダー、マイク入力×1、ヘッドフォン出力×1、リセットボタン、電源ボタンが並んでいます。その下にはアクセスランプがあります。光学ドライブは搭載されていないので必要な方はカスタマイズしましょう。
背面は電源が上にあります。背面のファンは12cmです。
背面のUSBは『USB2.0が2つ、USB3.0が4つ』となっています。
DVI x1, HDMI x1, DisplayPort x1が装備されています。
内部パーツをチェック
内部はこのようになっています。右側の上段が5インチベイ、下段が3.5インチベイの格納になっています。
CPUファンにはAMDのCPUクーラーと4GB×2のメモリが搭載されています。マザーボードはマイクロATXマザーボードのB350なのでPCI-Ex16が1つ、PCI-Ex1が1つになります。
GPUはPalit製のNVIDIA GEFORCE GTX 1660Tiが搭載されています。
電源はAcBel製の500Wが搭載されていました。
パーツのメーカーに関しては状況により変更される可能性があります。レビュー機ではこのメーカーのパーツが搭載されていましたという情報になります。
付属品のチェック
各種ドライバーと電源ケーブルが同梱されていました。
CPU性能をチェック
Ryzen 5 3600のスペック
Ryzenスペック比較
製品名 | コア/ スレッド | ベース / TB時 | TDP |
Ryzen 5 3600X | 6 / 12 | 3.8GHz / 4.4GHz | 95W |
Ryzen 5 3600 | 6 / 12 | 3.6GHz / 4.2GHz | 65W |
Ryzen 5 2600 | 6 / 12 | 3.4GHz / 3.9GHz | 65W |
執筆時ではRyzen 5 3600Xに無料アップグレード中となっています。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20はCinebenchの最新バージョンになります。CPU 3453、CPU(single-Core) 477を記録しました。
CINEBENCH R20ベンチマーク比較
製品名 | マルチ | シングル |
---|---|---|
Ryzen 7 3700X | 4734 | 499 |
Core i9-9900K | 4577 | 507 |
Core i7-9700K | 3678 | 502 |
Ryzen 5 3600 | 3453 | 477 |
Core i7-8700 | 3082 | 467 |
Core i7-9750H | 2659 | 465 |
Ryzen 5 2600 | 2525 | 394 |
Core i5-9400F | 2389 | 422 |
Core i5-8265U | 1231 | 393 |
製品レビューから取得したスコア比較となっています。製品によって数値の変動もあるので参考程度に見てみて下さい。Ryzen 5 2600からマルチもシングルも性能がアップしています。
CPU性能はゲームでどの程度違いがあるの?
ガレリアZT(i7-9700K GTX1660Ti)とガレリア RT5(Ryzen 5 3600 GTX1660Ti)構成で比較してみました。多少のスコア差は出ますが、価格を考えると必要十分でしょう。
ストレージの速度をチェック
SSDが搭載されているので動作がサクサクで快適です。
静音性のチェック
アイドル時 | 3DMARK FireStrike実行時 |
---|---|
46.3 db | 46.9 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に考えて下さい。
消費電力のチェック
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。アイドル時62.5W、3DMARKのFire Strike実行時には135Wでした。
製品名 | 高負荷時 |
---|---|
ガレリアZZ-SLI(RTX2080Ti×2) | 602W |
ガレリアZZ(RTX2080Ti) | 341W |
ガレリアZG(RTX2080) | 308W |
ガレリアZF(RTX2070) | 241W |
ガレリアXV(RTX2060) | 222W |
ガレリアRT5(GTX1660Ti) | 195W |
ガレリアZT(GTX1660Ti) | 188W |
ガレリアXJ(GTX1660) | 175W |
ガレリアRH5(GTX1650) | 135W |
ガレリアDH(GTX1650) | 110W |
製品レビューで計測した消費電力の比較になります。数値の変動もあるので参考程度に見てみて下さい。
温度のチェック
室温25℃環境での計測になります。計測ソフトはHWMONITORを用いてアイドル時と3DMARKのFire Strikeのベンチマークを実行した温度になります。
VR性能をチェック
VR性能をスコア化するソフトがVRMARKです。スコアが5000を越えると「VR Ready」評価になります。
ゲーム性能をチェック
3DMARK
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。
3D MARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | スコア | 14005 |
Graphics Score | 15504 | |
Physics Score | 18755 | |
Combined Score | 6655 | |
Time Spy | スコア | 6252 |
Graphics Score | 6182 | |
CPU Score | 6687 |
3DMARK Fire Strikeスコア比較
製品レビューで取得したFireStrikeのグラフィックカード別グラフィックスコアの参考比較になります。
3DMARK TimeSpyスコア比較
製品レビューで取得したTimeSpyのグラフィックカード別グラフィックスコアの参考比較になります。
ファイナルファンタジー XV
FF15のベンチマークではスコアが12,000を超えると最高評価の非常に快適になります。6,000で快適評価ですので6,000出ていれば重量級ゲームも楽しめるスペックと言えるでしょう。
解像度 | 設定 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
1920×1080 | 高品質 | 6684 / 66 fps | 快適 |
標準品質 | 8801 / 88 fps | ||
軽量品質 | 11433 / 114 fps | とても快適 |
FF15 ベンチマークのパフォーマンス比較
製品名 | スコア | 評価 |
---|---|---|
ガレリアZZ(RTX2080Ti) | 12930 | 非常に快適 |
ガレリアZG(RTX2080) | 10897 | とても快適 |
ガレリアZF(RTX2070) | 8905 | 快適 |
ガレリア XV(RTX2060 SUPER) | 8414 | 快適 |
ガレリアXV(RTX2060) | 7919 | 快適 |
ガレリアZT(GTX1660Ti) | 6803 | 快適 |
ガレリア RT5(GTX1660Ti) | 6684 | 快適 |
ガレリアRJ5(GTX1660) | 5584 | やや快適 |
ガレリア RT5(GTX1060) | 4848 | やや快適 |
ガレリアDH(GTX1650) | 3889 | 普通 |
ガレリア RH5(GTX1650) | 3790 | 普通 |
ガレリアDH(GTX1050Ti) | 3006 | 普通 |
製品レビューで取得したフルHD解像度で高品質設定(最高設定)のスコアを比較した数値となっております。
ファイナルファンタジー XIV 漆黒のヴィランズ
FF14の漆黒のヴィランズのベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値となっています。中程度のゲームなら快適でしょう。
解像度 | 設定 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
1920×1080 | 最高品質 | 14151 / 101 fps | 非常に快適 |
高 | 14653 / 107 fps | ||
標準 | 17810 / 153 fps |
FF14 ベンチマークのパフォーマンス比較
製品名 | スコア | 評価 |
---|---|---|
ガレリアXF(RTX2070) | 15714 | 非常に快適 |
ガレリア XV(RTX2060 SUPER) | 15390 | |
ガレリアXV(RTX2060) | 15118 | |
ガレリアDF(RTX2060) | 14396 | |
ガレリアXT(GTX1660Ti) | 14459 | |
ガレリアRT5(GTX1660Ti) | 14151 | |
ガレリアRJ5(GTX1660) | 10966 | |
ガレリアDH(GTX1650) | 9342 | |
ガレリア RH5(GTX1650) | 9126 |
製品レビューで取得したフルHD解像度で最高品質設定のスコアを比較した数値となっております。
ドラゴンクエストX
最高品質設定にしても最高評価の『すごく快適』評価が出ています。軽いゲームの場合にはオーバースペックと言えるでしょう。
解像度 | 設定 | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
3840×2160 | 最高品質 | 16906 | すごく快適 |
1920×1080 | 最高品質 | 22003 | すごく快適 |
PSO2ベンチマーク
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定で7万近いスコアが出ています。平均フレームレート240fps、1% Low フレームレート150fpsとなりました。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 簡易設定6 | 69147 / 240 FPS |
モンスターハンターワールド
設定:フルHD×最高
重量級のモンハンワールドでは高画質設定(設定:高)で60fpsを最小値でも超えているので快適にプレイ出来るでしょう。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
1920×1080 | 最高 | 56 fps(43) |
高 | 83 fps(65) | |
低 | 110 fps(98) |
古代樹の森1-2を周回した時のフレームレートです。かっこ内は最小fps(1% Low fps)となっています。
モンハンワールドのフレームレート比較
製品名 | FPS |
---|---|
ガレリアZZ(RTX2080Ti) | 130 fps |
ガレリアXV(RTX2060 SUPER) | 76 fps |
ガレリアRT5(GTX1660Ti) | 56 fps |
ガレリアXJ(GTX1660) | 54 fps |
ガレリアRT5(GTX1060) | 41 fps |
ガレリアRH5(GTX1650) | 32 fps |
フルHD最高設定の比較になります。実施時期が異なり、ゲームの性質上フレームレートの変動が大きいので参考程度に見てみて下さい。
フォートナイト
設定:フルHD×エピック
フォートナイトは画質設定を調整すれば144fpsが出ていました。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
1920×1080 | エピック | 110 fps |
高 | 137 fps | |
中 | 178 fps | |
低 | 243 fps |
場所:ダスティデボにて。3D解像度は100%に変更。
フォートナイトのフレームレート比較
製品名 | FPS |
---|---|
ガレリアZZ(RTX2080Ti) | 230 fps |
ガレリアZF(RTX2070) | 162 fps |
ガレリアXF(RTX2060 SUPER) | 153 fps |
ガレリアRT5(GTX1660Ti) | 110 fps |
ガレリアXJ(GTX1660) | 102 fps |
ガレリアRJ5(GTX1660) | 97 fps |
ガレリアRT5(GTX1060) | 81 fps |
ガレリアRH5(GTX1650) | 63 fps |
フルHD最高設定の比較になります。実施時期が異なり、ゲームの性質上フレームレートの変動が大きいので参考程度に見てみて下さい。
Apex Legends
設定:フルHD×最低
Apex Legendsは144fps出ているのでゲーミングモニターと組み合わせて快適にプレイ出来るでしょう。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
1920×1080 | 最高 | 102 fps(69) |
低 | 152 fps(116) |
スカルタウンにパラシュート降下した際のフレームレート。フルスクリーン、垂直同期:適用型(1/2レート)、かっこ内は最小fps(1% Low fps)となっています。
ゴーストリコン ブレイクポイント(2019年最新ゲーム)
設定:フルHD×ウルトラ
最新ゲームでも高画質×高フレームレートが出せるのが凄いですね。60fps出して快適にゲームをプレイしたい方におすすめです。
解像度 | 設定 | FPS | 評価 |
---|---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
ウルトラ | 67 fps | A |
高 | 93 fps | ||
低 | 109 fps |
ゲーム内ベンチマークを実行した際のフレームレートとなっております。
GTX1660Tiの性能的にはフルHDの重量級も視野に入り中程度のゲームなら快適なパフォーマンスが魅力のミドルクラスのビデオカードです。
最新のテクノロジーと言えばレイトレですが、RTコアを搭載したRTX20シリーズと性能の乖離が大きくDLSSも使えないので快適に使いたい場合にはRTX20シリーズが必要になります。
レイトレは時期尚早、DLSSも高解像度しか使えない場合もあるから現行の人気ゲームをコスパ良く楽しみたいと考える方にGTX1660Ti搭載機はおすすめです。
まとめ
ガレリアRT5はフルHDで最新ゲームや人気のシューターゲームを快適にプレイしたい方におすすめのモデルです。重量級ゲームも設定を少し落としてあげると快適にプレイ可能でした。
メモリが8GB搭載機でしたのでメモリに関しては16GBにカスタマイズするのが良いでしょう。メモリ16GBの方が推奨動作要件を満たすタイトルが増えます。総評としては、極めてコストパフォーマンスの高いゲーミングPCの1つと言えるでしょう。
コスパの良い最新構成のゲーミングPCを探しているという方は是非チェックしてみて下さい。
- ゲーミングPCが高いと感じている方
- ミドルクラスの中でコスパを求めたい方
- ミニタワー型のコンパクトなサイズ感が欲しい方