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G-TuneのゲーミングPCの実機レビューまとめでレビュー記事をまとめているのでそちらをチェックしてみて下さい。
以下過去の記録記事になります。
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マウスコンピューターさんから『LITTLEGEAR i310PA1-SP3』の実機を貸して頂けたので性能含めてレビューしていきます。LITTLEGEARシリーズは小型のケースの特徴があります。通常利用では十分なグラフィックボードも搭載可能で、今回のi310PA1-SP3はGTX980Tiを搭載しています。
LITTLEGEARの特徴
小ささと可搬性
ハンドル部分を含まない寸法は『幅178×奥行き395×高さ298』、G-tuneで同じマザーのH110を採用したNEXTGEAR-MICROと比較してみると、『幅196×奥行き430×高さ417』高さに関しては半分とまでは行かないまでもかなり低いです。幅も奥行きも全体的に低くNEXTGEAR-MICROもゲーミングPCとしては小さい方ですが、ミドルタワーのNEXTGEARと比較すると更にその小ささが際立ちます。
また、ハンドルが天板に付いているので持ち運びしやすく、イベントなどでも活躍しそうな可搬性、通常利用なら掃除する時に簡単にどかせるので便利です。
LITTLEGEAR | 幅178×奥行き395×高さ298(ハンドル部分を含まない) |
---|---|
NEXTGEAR-MICRO | 幅196×奥行き430×高さ417 |
NEXTGEAR | 幅190×奥行き543×高さ450(フロントパネル着脱前) |
高性能なグラフィックボードが搭載可能
ケース自体が小さいと搭載できるグラフィックボードにも限界がありますが、最高級モデルだとGeForce GTX TITAN Xを搭載できるスペックまで登場しています。最安モデルだと69,800円(税別)のモデルもあります。ハイスペックなのに小さいというのは単純に価格だけで推し量れるものでは無いのですが、価格だけ考えても普通のゲーミングPCと同程度の価格帯です。 ゲーミングPC初心者でパソコン内部を全くいじらないという人や、今までゲーミングPCはミドルタワーだけしか試した事が無く、最近はパソコン内部をいじらないというな人は一考の価値があります。
LITTLEGEARケース
前面
最初にこのLITTLEGEARを見た時にその小ささに驚いたのと、マッドな質感に高級感を感じました。指紋がつきにくいので実用性という意味ではマッドの質感の方が楽なんですよね。光沢の場合は手入れするとカッコイイのですが、その辺りは好みがあると思うので一概に言えないのですが、光沢のカッコよさもありますが、こちらのマッドのカッコよさの方が個人的には好印象です。
ケース前面は電源を付ける事で、赤いLEDで光ります。前面下部にはG-tuneの印字があります。
激しく眩しい感じのLEDでは無く、じんわり光るタイプのLEDです。たまに眩しくて直視出来ないほどの光量で発光するタイプもあるのでLITTLEGEARはその辺りはセーフという感じです。このくらいの光量なら気にならないという人の方が多そうです。
左側面
ケース左側は、内部の中のパーツが見えるようになっていてメッシュ素材です。前面を見て頂いて分かる通り、前面からは吸気をしていません。左右から吸気をして空気を取り込んで背面から排出するというエアフローになっています。
ケース自体がこれほどコンパクトになるとやっぱり問題になるのはどうやって冷却するかという問題ですが、ミドルタワーと比べると温度的な事で言うともちろん不利なのは間違いないですが、最近のパーツならそこまで爆熱になる事も無いですし、自動でクロック数を調節するので、水冷で4K対応のSLIゲーミングPCを求めているなんて方以外は小型のゲーミングPCで十分という気がしました。非常にうまくまとめているなと作った人に敬意すら感じます。
電源を点けるとi310PA1-SP3はGTX980Tiを搭載しているのでGeForce GTX LEDが光ります。メッシュで透けているので遠目で見るとめちゃくちゃカッコイイです。
さて気になる中身ですが、サイドのメッシュを取り外すととこのような機構になっています。
さらに左の2個のネジと右の1個のネジを取り外すと中がよく分かります。普通のミドルタワーと違う点で言うと、電源が普通はグラボの下か、たまに上のパターンもあったりするのですが、横に来ています。小さい箱の中に計算されて詰め込んであります。
電源はしっかりとしたATX 規格の電源を搭載しています。なのでパーツ自体は普通のゲーミングPCと全く同じです。
ストレージはパネル部分に収納してあり、ここに3.5インチのHDDが収納されており、SSDも1台搭載可能です。普通に使う分に全く困らないと思います。
右側面
右側面には左側と同じようにメッシュになっています。前面右横の部分に電源とUSB3.0×2、イヤホン、マイク端子があります。
電源部分に関しては
電源スイッチには高級感あふれるマイクロスイッチを採用。光沢シルバーの目立つ意匠となっており、暗いイベント会場等での使用時に視認性が高いデザインとなっています。
との記載が公式サイトにあり確かに分かりやすいと感じました。ただ、この配置の部分に関してはちょっと思う所があり、後述します。
右側面のパネルを開けるとマザーの背面にアクセスする事が可能です。こちらにもSSDが搭載可能になっています。なのでSSDは最大2台搭載可能という事ですね。裏配線も上手い人なら出来るかもしれません。多分管理人には無理。
背面
背面はこのような感じにコンパクトにまとまっているという感じです。電源を入れてゲームをすると背面部分から熱が放出されます。
天板
天板はオプションで光学ドライブを選択した場合は天板をスライドして出し入れする機構になっています。
やっぱりこの持ち手の部分が目に付きます。これだけ小型なので設置は普通のゲーミングPCよりは非常に楽です。それに加えてこの持ち手がある事によりそれをさらに安易にしてくれます。頻繁に模様替えをする人や引っ越しが多い方、奥さんがゲーミングPCを置く事によって掃除面等で怪訝な顔をされてしまうという旦那さんにはLITTLEGEARという選択を視野に入れてはいかがでしょうか。
個人的にもこのデスク上に置いても圧迫感の無いサイズ感、マッドな質感に非常に惹かれます。
底面
底面は取り外し可能なメッシュのトレーのようなものがあり、ほこりが溜まった時のメンテンスも非常に簡単に済みます。
スッとスライドするだけで簡単に着脱できるので、お手入れが簡単。
スペック
OS | Windows10 |
---|---|
CPU | Core i7-6700K |
GPU | GeForce GTX980Ti(6GB) |
メモリ | 16GB |
マザーボード | H110 |
HDD | 1TB |
※情報は記事執筆時のものになります。最新の詳細は公式ページでご確認下さい。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド
設定 | 画面サイズ | DirectX | スコア |
---|---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 11 | 15,064 |
高品質 | 1920×1080 | 11 | 16,716 |
標準品質 | 1920×1080 | 11 | 22,563 |
最高品質 | 1920×1080 | 9 | 17,592 |
高品質 | 1920×1080 | 9 | 18,040 |
標準品質 | 1920×1080 | 9 | 24,334 |
ドラゴンクエストX
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 20,587 |
標準品質 | 1920×1080 | 20,701 |
低品質 | 1920×1080 | 21,317 |
ドラゴンズドグマオンライン
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 12,458 |
標準品質 | 1920×1080 | 12,866 |
低品質 | 1920×1080 | 12,917 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高設定 | 1920×1080 | 34,957 |
PSO2ベンチマーク ver.4
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
簡易設定6(最高設定) | 1920×1080 | 60,186 |
3DMark
スコア | Graphics score | Physics score | Combined score |
---|---|---|---|
13,616 | 15,662 | 12,761 | 7,246 |
マインクラフトを影MODを適用させてプレイ
環境はSEUSv10.1スタンダードにOptiFineを適用させて描画優先の描画距離16チャンクで平均して70~80FPS前後、描画優先の描画距離12チャンクで平均して130FPS前後でした。GTX980Tiを搭載しているので当たり前ですが、影MODを適用させたマインクラフトでも余裕です。他のゲームでもそうですが、かなり余裕を持ってプレイできるスペックなので、LITTLEGEAR i310PA1-SP3なら高グラフィックスを要求するゲームにも十分対応する事が可能です。
実際に使ってみての感想
マッドな質感とコンパクトなサイズ感は需要があると思いますし、実際に使ってみると特に不便を感じないというのが正直な感想です。
ただ、拡張性が無いのでさらにファンを追加したりして冷却性能をアップしたり、駆動音が気になる場合にもファンを追加するのは有効ですが、それが出来ないというデメリットもあります。
動作音に関して
家族に動作音について確認してもらった所、音は気にならないと言っていたので個人差はあるのかもしれないですが、音に敏感な人は素直にミドルタワーのケースのゲーミングPCを購入してゴリゴリファンを付けて改造しちゃった方がいいと思います。
ただ、音に対してそこまで気にしないという方や、ゲーム中はヘッドホンするという人はこの限りではありません。 ちなみに音の大きさは基本的なゲーミングPCと同じ位です。リテールのCPUクーラーを搭載している製品よりは静かです。
i310PA1-SP3LGAはヒートパイプ式 オリジナルサイドフローCPUクーラーが搭載しているので静かだと感じたのだと思います。
ただ、拡張性が無いという点で管理人としては慎重に納得した上で購入する事を推奨します。 要するにサイズとトレードオフな部分もあるよ、でもそれを上回る魅力をサイズに感じたのならその決断はアリだよという事です。
前面インターフェースの位置に関して
また、前面横に付いてるUSBの位置に関しても気になりました。自分が使う環境によってここは変わってくる部分だと思いますが、管理人の場合は右下にミドルタワーのケースを置いている環境です。
前面のUSBが自分に来るように配置した画像が上記になります。例えば管理人なら右下の場所に置きたいのですが、前面を自分側に置くのが普通だと思いますが、それをすると前面のUSBが反対側に回ってしまいます。その代替手段として前面を奥側に置くことで対応する事は可能です。また右奥に配置する事で問題は解決します。
左下に置く人はこの限りでなく、普通にアクセスできる位置にあります。左奥の場合も普通にアクセスする事が可能です。この辺りも頭に入れておく必要性はあると感じます。
小さいは正義
小さいというのは本当に正義だなと思います。最初に買ったゲーミングPCはミドルタワーでしたが、正直むちゃくちゃでかくて威圧感があると感じました。最近では慣れて特に何も感じないですが、それでもやっぱり日本の住宅環境を考えた時に小さければ小さい方がいいという人の方が多いと思います。 実際に愛着が湧くサイズ感ですし、実用でも全く困らないスペックとパフォーマンスを両立しているLITTLEGEARだからというのもあります。
どんな人におすすめ?
コンパクトなサイズ感なので部屋が狭いと感じる人、家族にゲーミングPCを邪魔扱いされた事がある人、小型のゲーミングPCでもスペックを妥協したくない人にはおすすめできます。
価格が抑えめで片手で持ち運べるゲーミングPCを待っていた!という人にはピッタリです。価格帯のレンジも広いのもポイントが高いです。
また、VRの発展で今までゲーミングPCには縁がなかったという人で、VR環境を整えたいという場合でも最高でGeForce GTX TITAN Xまで搭載できるスペックなのでOculusのGTX970以上の要件も満たしています。サイズで敬遠していた人には是非という感じです。
こんな人にはおすすめできない
逆におすすめし辛い人は、ゲーミングPC初心者の方にはおすすめし辛いです。パソコンに慣れているという方なら別ですが、初心者の場合は自分が何を求めているかというのを模索する期間なので、あれもこれもと試す場合に何かあった時の拡張性という意味においてLITTLEGEARは拡張は出来ないのが初心者にとってはマイナスかなと思います。
経験者の場合は自分がどんな使い方をするのかを想像できるのでこのサイズのゲーミングPCでも自分が必要な物、必要じゃない物を見極めた上でLITTLEGEARを選択出来るので有利になります。
ただ、初心者の方でもパソコンの中身を全くいじらないという場合には拡張性は関係無いのでこの限りでは無いです。また、光学ドライブやHDD、キャプチャーボードも外付けのタイプも普及しているのでいざとなった時でも割りと最近は対応できるという外的要因もあるのでサイズが気に入ったのなら選択していいと思います。