ドスパラさんから『ガレリアZZ』の実機を貸して頂けたので性能含めてレビューしていきます。
ガレリアZZの特徴はZシリーズというモデルになっているのでCPUファンがカスタマイズされていたり、同じ外観でも内部パーツがXシリーズより豪華になっていたりします。
なので、より安定した環境を望む方にはZシリーズが非常におすすめです。デフォルトでCPUファンが静音まんぞくパックになっている事で静音性が非常に高いゲーミングPCです。
性能もZシリーズの中ではハイエンドに位置するGTX1080Tiを搭載しています。TITAN Xもありますが、ゲーム用途ならGTX1080Tiが適していますね。
まずはこちらのページでガレリアの製品の詳細や価格を把握すると理解がグッと深まります。今回レビューするのはZシリーズのGTX1080Tiが搭載されているガレリアZZというモデルになります。
スペック
OS | Windows10 | |
---|---|---|
CPU | Core i7-7700K | |
GPU | GTX 1080Ti(11GB) | |
メモリ | 16GB | |
マザーボード | Z270(ATX) | |
ストレージ | SSD 500GB HDD 3TB | |
電源 | 800W |
※情報は記事執筆時点のものになります。最新の製品の詳細や価格については公式ページでご確認下さい。
ケース外観
前面
ガレリアZZは、ガレリアの人気シリーズのXシリーズやZシリーズに採用されているガレリア KTケースが採用されています。主な特徴としては、ATX規格で拡張性が高いですがその反面サイズがミドルタワー型なので大きいという特徴があります。
サイズが大きいけれどその分冷却性能が高く、拡張性も高いのでどちらかというとガチでゲームを長時間プレイする方や、後々パーツの交換・換装なども視野に入れている方におすすめできます。
前面の上段には光学ドライブが搭載されており、中央部分にはインターフェースが集中しています。USB3.0×2、カードリーダー、オーディオ端子、電源ボタンが並んでいます。
左側面
左側面にはグラフィックボードやCPUなどの熱温度が高くなりがちなパーツの部分にメッシュの穴が空いています。こちらから外気を取り込んで吸気し、冷却効果を上げています。
右側面
右側面には右上にメッシュの穴が空いています。こちらはマザーボード用の冷却用エアインテークになり、マザーボードの温度を下げる効果があります。
背面
背面はファンが上部に取り付けられていますが、こちらは内部の熱を外に逃がす排気になります。
天板
天板部分には排気用のファンが取り付けられていませんが、任意で取り付ける事は可能です。
底部
底部にはゴム足のインシュレーターが装備されているので安定しています。中央部がメッシュになっています。
内部
全体的な内部構造はATXのマザーの上にCPU、メモリ、GPUが載り、下部に電源ユニット、右上に光学ドライブ、右下にストレージになっています。
マザーボードがASRockのZ270 PRO4が採用されていました。白色が特徴的ですね。マザーボードもXシリーズよりも高品質なパーツが使用されています。
Zシリーズではデフォルトで静音パックまんぞくコースが付いているのでCPUファンが静音性や冷却性の高い製品になっています。PCがうるさいのが嫌だなーという方は是非CPUファンのカスタマイズを推奨しますが、Zシリーズなら標準で付いているので安心です。
マザーボードに採用されているのは記事執筆時にお借りしたモデルという注釈を加えさせて頂いて、Z270 PRO4でした。
グラフィックボードはゲーミング用としては頂点に君臨するGTX1080Tiが採用されています。ゲーム性能をトコトン追求したいという方におすすめのモデルとなっています。
GTX1080Tiの性能に関しては以下でベンチマークやゲームを実際に動かしたりしているので参考にしてみて下さい。
電源は80 PLUS TITANIUMが採用されていましたが、記事執筆時の公式サイトで確認すると変更があったようなのでこの辺りは公式サイトで是非確認して下さい。XZと比較すると80 PLUSのグレードが高い製品が採用されています。
光学ドライブは標準搭載です。デフォルトで光学ドライブが付いているのは初心者の方には何かと安心かなと思います。最近のPCゲームはダウンロードが一般的ですが、古いゲームやドライバ類などの事を考えるとあとあと付けとけばよかったとならないのがいいですよね。
ブルーレイなどの変更のカスタマイズも受け付けてもらえるようなのでブルーレイをPCで見る予定がある方はブルーレイの変更してもいいかと思います。
ストレージはSSDとHDDのハイブリッド構成ですが、まだまだ増設の余地があります。
同梱物
同梱物にはキーボードやマウス、電源ケーブル、ドライバ類などが入っています。DisplayPortとDVIの変換ケーブルも同梱していました。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮の解放者
FF14の紅蓮の解放者のベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。フルHD環境なら余裕で最高設定でも余裕で7,000は越えています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 3840×2160 | 8662 |
高品質 | 3840×2160 | 10063 |
標準品質 | 3840×2160 | 16468 |
最高品質 | 1920×1080 | 18152 |
高品質 | 1920×1080 | 18600 |
標準品質 | 1920×1080 | 20590 |
ドラゴンクエストX
すべての設定や解像度においてすごく快適の評価が出ています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 3840×2160 | 20397 |
標準品質 | 3840×2160 | 20747 |
低品質 | 3840×2160 | 22107 |
最高品質 | 1920×1080 | 21550 |
標準品質 | 1920×1080 | 21949 |
低品質 | 1920×1080 | 22300 |
ドラゴンズドグマオンライン
スコアが7000を超えると「とても快適」の評価になります。すべての設定や解像度においてとても快適の評価が出ています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 13925 |
標準品質 | 1920×1080 | 14435 |
低品質 | 1920×1080 | 14416 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは58690というスコアが出ています。安定してプレイ可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高設定 | 3840×2160 | 18265 |
最高設定 | 1920×1080 | 58690 |
PSO2ベンチマーク ver.4
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定の簡易設定の6で77818というスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
簡易設定6(最高設定) | 1920×1080 | 77818 |
簡易設定5 | 1920×1080 | 93836 |
3DMark
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。 Fire StrikeについてはゲーミングPC用のベンチマークになるのでゲーミングPCの場合は基本的にFire Strikeを参考にするといいでしょう。Fire Strike Ultraは4Kでの3Dゲームのパフォーマンスを計測しています。
3Dmark | スコア | Graphics score | Physics score | Combined score |
---|---|---|---|---|
Fire Strike | 20065 | 27412 | 13478 | 8813 |
Fire Strike Ultra | 6475 | 6520 | 13496 | 3535 |
Time Spy
Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
スコア | Graphics score | CPU test |
---|---|---|
8296 | 9221 | 5290 |
SteamVRパフォーマンステスト
SteamにあるSteam Performance testの結果ではVR可能となっています。VRはGTX970が推奨要件になっているのでGTX1080Tiを搭載しているので余裕で要件は満たしています。
平均忠実度 | テストされたフレーム | 90fps以下のフレーム | CPUバウンドフレーム |
---|---|---|---|
11(非常に高い) | 20831(非常に高い) | 0(0%) | 18(0%) |
SSD&HDDの速度
SSD | HDD |
SSDはたっぷり500GBもあるのでたくさんゲームをインストールしたりしても十分足りる容量だと思います。HDDも3TBあるので頻繁に使わないファイルはHDDに入れてと使い分ける事が可能です。
ゲーム性能
ウォッチドッグス2
4K(高設定) | フルHD(最大設定) |
---|---|
4Kだと高設定あたりで60FPS前後出ました。基本的に常用しても普通に4Kで遊べました。フルHDなら最大品質にしても60FPS以上でます。場所によっては100FPSを超えます。
PUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)
フルHD(最低設定) | |
---|---|
最適化がされていないという印象を強く受けますが、さすがGTX1080Tiなので60FPSを切る事なくプレイに集中する事が可能でした。
プレイ環境はフルHDの最低設定でプレイしましたが、突然のFPS値の急激な変動はGTX1080Tiでもあり、ゲーム側のグラフィックの最適化が進んでいけばGTX1080Tiなら快適にプレイ出来るだろうなと感じます。
まとめ
GTX1080Tiという選択をドスパラでしようと思ったらまず目につくのがXZだと思いますが、パフォーマンス(性能やコスト)だけに焦点を合わせるとXZは良い選択だと思いますが、こちらのZZにはより高品質なパーツが使用されているので長時間快適に使用したいと考えている方は是非こちらのZZの選択をおすすめします。
XZとZZを比べて使用すると分かると思いますが、やっぱりCPUファンが違うので静音にも優れていますし、マザーボードがXZはH270ですが、ZZはZ270です。
電源などもより高品質になって容量もアップしているのでせっかくGTX1080Tiというウルトラハイエンドなスペックを長時間使うならこちらが個人的にはおすすめです。
ちなみに記事執筆時だとXZとZZの価格差は1万円ですが、CPUファンのカスタマイズをすると5000円の価格差になります。マザーや電源、CPUがZZはCorei7 7700Kですが、XZはCorei7 7700だったりという事を考えるとZZのコスパは非常に高いと思います。GTX1080Tiを考えている方は是非チェックしてみて下さい。