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Steamで1000時間遊べるおすすめゲーム10選【一生遊べる神ゲー】

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Steamには、クリアやエンディングを迎えて終わるタイプのゲームだけでなく、気づけば何千時間と遊び続けてしまう作品が数多く存在します。

最初は軽い気持ちで始めたはずなのに「もう少しだけ…」「次は別の遊び方を試したい」と手を止められなくなり、いつの間にかプレイ時間が積み重なっていく。そんな体験をしたことがある人も多いはずです。

今回の記事では、長く遊ばれ続けているゲームを中心に、Steamで1000時間遊べる名作を厳選して紹介します。Apex Legendsやフォートナイトのような対戦重視のタイトルではなく、一人でじっくり向き合い、考えながら遊び続けられるゲームを中心に取り上げています。

自分のペースで腰を据えて遊びたい人、世界に没入したい人にこそ刺さる内容になっています。

目次

Stardew Valley(スターデューバレー)

Stardew Valley(スターデューバレー)

Stardew Valleyは、都会の仕事に疲れた主人公が、祖父の遺した牧場を受け継ぎ、田舎で新しい生活を始める農場系RPGです。

農業や釣り、探索、住民との交流を通して、少しずつ自分の居場所を作っていく、いわゆるスローライフ系のゲームとして知られています。

このゲームが多くの人を惹きつける理由は「何をしても怒られない」自由さにあります。期限に追われることはなく、今日は畑仕事だけ、明日は釣りだけ、といった遊び方でも問題ありません。

作物を植え忘れても、季節を逃しても「また来年やればいい」と自然に思える設計が、プレイヤーの気持ちを楽にしてくれます。

やれることは非常に多く、単なる農作業で終わりません。作物を加工して収益を伸ばしたり、鉱山に潜って素材を集めたり、町の人々のお願いを聞いたりと、気づけばやることが次々に増えていきます。

図鑑を埋めるような収集要素や、コミュニティセンターの復興など、少しずつ積み重ねていく目標も豊富です。

Stardew Valleyの住民

登場する住民たちも印象的。明るいだけのキャラクターではなく、悩みや過去を抱えた人物が多く、交流を深めることでその内面が見えてきます。仲良くなった相手とは恋愛や結婚もでき、町での生活に自然と愛着が湧いていきます。

さらに、MODを導入すると遊びの幅は大きく広がり、新しいイベントや要素が追加されたり、生活の快適さが向上したりと、自分好みに世界を調整できるため、同じ牧場でもまったく違う体験になります。一通り遊び終えたあとでも「別の環境でもう一度始めたい」と思わせる力があります。

ドット絵で描かれた世界と穏やかなBGMも、このゲームの魅力です。四季によって景色や雰囲気が変わり、ただ歩いているだけでも心が落ち着きます。

Stardew Valleyは、刺激を求めるゲームというより、日常から少し距離を置いて、自分のペースで過ごせる時間を楽しむ作品です。スローライフ系ゲームが好きな人ほどハマりやすく、MODによる拡張も相まって、気づけばプレイ時間が積み重なり、1000時間を超えていても不思議ではありません。

発売日2016年2月27日
ジャンル農場シミュレーション
SteamストアページStardew Valley

Terraria(テラリア)

Terraria(テラリア)

Terrariaは、2D横スクロール型のサンドボックスアクションゲームで、探索・戦闘・建築・収集といった要素が高密度で詰め込まれた作品です。一見するとシンプルな見た目ですが、実際に遊ぶと驚くほどやることが多く、気づけば長時間プレイしてしまいます。

このゲームの面白さを強く支えているのが「探索」です。世界は毎回ランダムに生成され、地上だけでなく、地下深くや危険なエリアまで広がっています。ツルハシで掘り進めるたびに新しい素材や宝箱が見つかり、「もう少しだけ掘ってみよう」という気持ちが止まりません。場所によって敵や環境が大きく変わるため、探索そのものが常に新鮮です。

新しい装備を作れるようになると、行けなかった場所に足を伸ばしたくなり、探索を進めることでさらに強い装備が必要になる。この流れが途切れにくく「もう少しだけ…」が続いていきます。

戦闘面では、ボスとの戦いが大きな山場になります。ただ強い装備を用意するだけでなく、戦いやすい地形を作ったり、回復や強化の準備を整えたりと、事前の工夫が重要です。準備から本番まで含めて一つの攻略体験になっており、倒したときの達成感はかなり大きいです。

Terrariaの建築

建築の自由度も高く、機能的な拠点を作るだけでなく、見た目にこだわった建物を作ることもできます。部屋を用意するとNPCが住み着き、商人や回復役などが増えていくことで、冒険がどんどん快適になります。

さらに、ゲームが進むと世界そのものが変化し、新しい敵や素材、イベントが追加されます。一度クリアした感覚になっても、また別の目標が現れ、「次はここまで進めたい」と思わせる作りです。

さらに、MODを導入すれば、新しいアイテムやシステムが次々と追加され、できることは実質的に無限に広がっていきます。

Terrariaは、遊び切ったと思っても、別の遊び方が必ず見つかります。「次はあの素材が欲しい」「もっと深くへ行ってみたい」というプレイヤーの欲望を、尽きることのないコンテンツで受け止めてくれる奥深いゲームです。

発売日2011年5月17日
ジャンル2Dサンドボックス
SteamストアページTerraria

RimWorld(リムワールド)

RimWorld(リムワールド)

RimWorldは、未知の惑星に不時着した人々を管理しながら拠点を発展させていくコロニー運営シミュレーションゲームです。

RimWorldが「神ゲー」と呼ばれる理由は、単に拠点を管理するシミュレーションゲームにとどまらず、遊ぶたびにまったく違う展開と物語が生まれる点にあります。

一度クリアしたら終わり、というタイプのゲームではなく、むしろ失敗や崩壊を含めて何度も遊び直したくなる構造そのものが、このゲームの中毒性を支えています。

その中心にあるのが「AIストーリーテラー」の存在です。RimWorldでは、プレイヤーがどれだけ準備を整えても、想定外の出来事が必ず起こります。凶暴化した動物の襲撃や、予期しない落雷、ちょっとした判断ミスが連鎖してコロニー全体が崩壊することも珍しくありません。

入植者たちも、それぞれに性格や得意不得意、人間関係が設定されており、誰が何をするかによってコロニーの運命は大きく変わります。

一人の重要人物を失ったことで別の入植者が精神崩壊を起こし、連鎖的に拠点が壊れていく、といった出来事も自然に発生します。こうした人間関係の揺らぎが、毎回違うドラマを生み出します。

ゲームプレイ自体も非常に緻密です。限られた人数で、食料、生産、研究、防衛をどう回すか。拠点をどこに、どんな形で作るか。山に籠もって防衛を重視するのか、開放的な拠点で効率を取るのか。選択肢が多く、正解が一つに定まらないため、プレイヤーごとにまったく違う答えに行き着きます。

そしてRimWorldを語る上で欠かせないのが、MODです。システムの拡張、新しい種族や装備の追加、ゲームルールそのものの変更まで可能で、バニラの状態とは別物と言っていいほど体験が変わります。

一通り遊び尽くしたと思っても、MODを入れた瞬間に「また最初からやり直したくなる」感覚が生まれます。

RimWorldは、順調に発展することよりも、予想外のトラブルにどう対応したかが記憶に残るゲームです。遊ぶたびに違う物語が生まれ、結果としてプレイ時間が際限なく伸びていくタイプのゲームです。

発売日2018年10月17日
ジャンルシミュレーション
SteamストアページRimWorld

Factorio(ファクトリオ)

Factorio(ファクトリオ)

Factorioの魅力を一言で表すなら、「時間が溶ける」という表現が一番しっくりきます。資源を集め、機械を作り、それらをつなげて自動化していく。ただそれだけの繰り返しにも見えますが、実際に触ると、その単純な流れが驚くほど中毒性の高い体験に変わっていきます。

序盤は手作業が中心で、やれることも限られています。しかし、少しずつ生産ラインが形になり、コンベアベルトの上を資源が流れ始めると、状況が変わります。

足りないものが見えてきて、詰まっている部分を直したくなり、直したはずの場所がまた別の問題を生む。そのたびに工場全体を見直し、より効率の良い形へと作り替えていくことになります。

Factorioには、こうすれば正解、という答えが用意されていません。どう設計するか、どこを優先するかはすべてプレイヤー次第です。

試行錯誤の末に、生産ラインがきれいにつながり、工場全体が意図した通りに動き出した瞬間の達成感は、このゲームならではの達成感があります。それは「攻略できた」というより「自分で作り上げた」という感覚に近いものです。

ゲームが進むにつれて扱う要素は増え、最終的には巨大な工場やロケット打ち上げ施設まで手がけることになります。

それでも、完成したと思った瞬間に「もっと効率を上げられるのでは?」と考えてしまい、結局また手を入れてしまう。この終わりのなさが、プレイ時間を自然と引き延ばしていきます。

さらにMODを導入すれば、施設やアイテム、システムそのものが大きく拡張され、まったく別のゲームのような体験になります。遊び尽くしたと思っても、新しい挑戦がいくらでも見つかります。

Factorioは、考えて、作って、直してを繰り返すうちに、気づけば何百時間、何千時間と時間を費やしてしまうゲームです。自分の手で組み上げた巨大な生産ラインが思い通りに動き始める、その瞬間の快感こそが、このゲームの魅力です。

発売日2020年8月14日
ジャンル工場自動化シミュレーション
SteamストアページFactorio

Stellaris(ステラリス)

Stellaris(ステラリス)

Stellarisは、広大な宇宙を舞台に、自分だけの文明と歴史を作り上げていくSFストラテジーゲームです。戦うだけのゲームではなく、どんな国にするかを考えながら進めていく点が大きな特徴です。

ゲームの最初に、種族や国の方針を決めるところから始まります。好戦的な文明にするのか、平和を重視するのかといった方向性を選べるため、同じゲームでも遊ぶ人によってまったく違う展開になります。

宇宙の探索も、このゲームの大きな楽しみです。調査船を進めると、毎回ランダムに用意された星やイベントに出会います。古代文明の痕跡や予想外の出来事が起こることもあり、先が気になって探索をやめ時が見つかりません。

他の国との関わり方も自由です。戦争を仕掛けることもできますし、同盟を結んで協力することもできます。話し合いや取引を重ねながら、少しずつ勢力を広げていく進め方も可能です。どの選択をするかで、銀河全体の雰囲気が変わっていきます。

ゲームが進むと、銀河全体を揺るがす大きな出来事が起こります。国同士が協力しなければ乗り越えられない危機が現れることもあれば、自分の国が他から警戒される存在になることもあります。そのたびに判断を迫られ、物語が大きく動いていきます。

Paradox Interactive作品、いわゆる「パラドゲー」と呼ばれるゲームらしく、覚えることは多く、最初は難しく感じやすいゲームです。ただ、その壁を越えた先には、何百時間、何千時間遊んでも語り尽くせないほどの物語が積み重なっていきます。

Stellarisは、用意されたストーリーをなぞるゲームではなく、自分の決断によってページが書き加えられていく、終わりのないSF叙事詩のような作品です。

発売日2016年5月10日
ジャンルSFシミュレーション
SteamストアページStellaris

Hearts of Iron IV(ハーツオブアイアン4)

Hearts of Iron IV(ハーツオブアイアン4)

Hearts of Iron IVは、第二次世界大戦の時代を舞台に、国そのものを動かしていく戦略シミュレーションゲームです。プレイヤーは一人の指揮官ではなく、政治や軍事、産業まで含めて国家全体を運営する立場になります。

このゲームの大きな魅力は、「もし歴史が違っていたら?」という展開を自由に楽しめる点です。1930年代の世界からスタートし、日本やドイツ、アメリカはもちろん、小さな国まで操作できます。

史実通りに進めることもできますし、民主主義だった国を別の思想に変えたり、現実では起こらなかった勢力図を作ることも可能です。

プレイ中は、戦争だけをしていればいいわけではありません。軍隊を強くするためには、工場を整え、資源を確保し、研究を進める必要があります。

どの分野を優先するかによって国の成長は大きく変わり、同じ国でも遊ぶたびに違った展開になります。国の進む方向を選んでいく「国家方針」の存在もあり、少しずつ国の性格が形になっていく感覚があります。

実際の戦争では、ただ兵を動かすだけでは勝てません。補給が足りなければ前線は崩れますし、準備不足のまま攻めれば簡単に押し返されます。

そのため、内政と戦争が常につながっており「勝つための土台作り」がとても重要になります。この積み重ねがうまく噛み合ったときの達成感は、他のゲームではなかなか味わえません。

遊び続けられる理由として、拡張要素とMODの存在も大きいです。新しいルールや国の選択肢が追加されるたびに遊び方が変わり、MODを導入すれば、まったく別の世界線で歴史を進めることもできます。

2016年に発売された、敷居の高い本格派の歴史シミュレーションゲームでありながら、現在でも多くのプレイヤーに遊ばれ続けており、同時接続数が数万人規模に達することも珍しくありません。

ステラリスと同じく、HoI4もいわゆるパラドゲーらしく、覚えることは多く、最初は何をすればいいのか分からないと感じやすいゲームです。ただ、一度操作や流れを理解できれば、自分だけの世界史を刻んでいく楽しさに深く没入できるでしょう。

発売2016年6月7日
ジャンル歴史シミュレーション
SteamストアページHearts of Iron IV

Cities: Skylines(シティーズスカイラインズ)

Cities: Skylines

Cities: Skylinesは、市長として街を一から作り上げていく都市開発シミュレーションゲームです。道路を引き、住宅や商業施設を配置し、少しずつ街を成長させていくという分かりやすい流れから始まるため、このジャンルが初めてという人でも取っつきやすい点が特徴です。

このゲームの一番の魅力は、明確なゴールが用意されていない点にあります。人口を増やして大都市を目指すこともできますし、景観を重視した街づくりにこだわることもできます。どんな街を作るかは完全に自由で、「正解」が決まっていないからこそ、何度でもやり直したくなります。

街が成長していくにつれて、さまざまな問題が発生します。財政難、公害、電力や水の不足など、放っておくと街はすぐに機能しなくなります。

その中でも、多くの人が頭を悩ませるのが交通渋滞です。道路を増やしたつもりが、逆に混雑を悪化させてしまい、原因を探しながら配置を見直すことになります。

一つの問題を解決すると、今度は別の課題が顔を出す。人口が増えれば街は発展しますが、その分インフラへの負荷も大きくなり、うまくいっていたはずの街が一気に崩れることもあります。全体を見直し、調整を重ねていくこの過程こそが、Cities: Skylinesの面白さです。

Cities: Skylinesの渋滞

特に、渋滞だらけだった街がスムーズに動き始めた瞬間の達成感は、このゲームならではのものです。複雑な交差点や高速道路の分岐を考えるうちに、現実の道路構造を見る目が変わったという人も少なくありません。

さらにPC版では、MODや追加データを導入することで、建物の見た目を変えたり、制限を緩和したりと、遊び方を大きく広げることができます。一通り街を作り終えたあとでも「別のテーマで作り直そう」と自然に思えるため、プレイ時間がどんどん積み重なっていきます。

Cities: Skylinesは、問題が起きるたびに考え、直し、また別の課題に向き合う。絶え間ない試行錯誤の連鎖こそが、プレイヤーの時間を無限に奪っていく、このゲーム最大の魅力だと言えるでしょう。

発売2015年3月11日
ジャンル都市開発シミュレーション
SteamストアページCities: Skylines

Mount & Blade II: Bannerlord(マウントアンドブレイド2)

Mount & Blade II: Bannerlord(マウントアンドブレイド2)

Mount & Blade II: Bannerlordは、中世を舞台にしたロールプレイングと戦争シミュレーションが合わさったゲームです。

プレイヤーは決められた主人公ではなく、広い世界に放り出された一人の人間として物語を始めます。名もなき兵士でも、傭兵として生きることも、貴族に仕えることもでき、最終的には自分の国を持つことすら可能です。

このゲームの大きな特徴は、戦場に「参加する」だけでなく「指揮する」立場にもなれる点です。自分自身が剣や弓を手に前線で戦いながら、同時に歩兵や騎兵へ指示を出し、大規模な戦いを動かしていきます。

数百人規模の兵士がぶつかり合う戦闘は迫力があり、勝敗がそのまま国の運命に直結するため、一戦一戦の重みが感じられます。

戦闘だけでなく、RPG要素もしっかり作り込まれています。キャラクターの成長や装備選びによって戦い方は大きく変わり、どんな生き方をするかは完全に自由です。

交易で財を築くこともできますし、戦争で名声を上げて立身出世を目指すこともできます。どの道を選んでも、それなりに時間がかかるため、自然と腰を据えて遊ぶことになります。

世界そのものが生きている点も、このゲームが長く遊ばれる理由です。

プレイヤーが何もしなくても国同士は争い、同盟を結び、勢力図が変化していきます。結婚や子供の誕生、時間の経過による世代交代もあり、一度のプレイでも長い歴史を見届けることになります。

さらにMODを導入する事も可能なので、新しいコンテンツや機能が絶えず追加されるポテンシャルも魅力です。

Mount & Blade II: Bannerlordは「リアリズム」に基づいた中世の人生を、戦場と政治の両面から徹底的に体験できることが、熱狂的なファンを持つ理由です。

発売2022年10月25日
ジャンルストラテジー / アクションRPG
SteamストアページMount & Blade II: Bannerlord

The Elder Scrolls V: Skyrim(スカイリム)

The Elder Scrolls V: Skyrim(スカイリム)

Skyrimが発売から長い年月を経ても遊ばれ続けている理由は、単に「自由度が高いから」という一言では片付けられません。このゲームの本質は、プレイヤーを管理しようとせず、世界の中に放り出すような作りにあります。

Skyrimでは「次はこれをやれ」と強く指示される場面がほとんどありません。

目的地に向かわなくても構わず、目の前に洞窟があれば入っていいし、街道を外れて山を登っても問題ありません。

ゲームが進まなくなることもなく、ただ歩いているだけでも体験が成立します。この感覚が、現実に近い没入感を生んでいます。

主人公がほぼ白紙の存在であることも、没入感を高める要因です。

特別な過去や人間関係を持たない状態で世界に現れるため、プレイヤー自身と主人公の立場が自然に重なります。世界のことを何も知らないまま探索を始め、少しずつ理解していく過程そのものが、冒険になっています。

Skyrim

Skyrimの面白さは、分かりやすく語られる物語だけにありません。廃墟に残された日記や、何気ない配置物、NPC同士の短い会話などから、過去に何があったのかを想像させる場面が数多く用意されています。

誰かが説明してくれるわけではありませんが、気づいた人だけが拾える「世界の断片」が、ゲーム全体に厚みを持たせています。

そして、このゲームを語るうえで欠かせないのがMODの存在です。2025年時点でも1日の最大MOD数が2000万件を突破するなど、コミュニティの力によってゲームが進化し続けています

見た目の強化や操作性の改善だけでなく、新しいクエストやシステムを追加するMODも多く、遊び方そのものを作り替えることができます。一度遊び尽くしたと思っても、MODを入れた瞬間に「別のSkyrim」が始まります。

Skyrimは、自由さと物量、そしてMODによる拡張性によって、プレイ時間は自然と積み重なり、気づけば1000時間を超えている。そんなタイプの作品です。

発売2011年11月11日
2016年10月28日(Skyrim Special Edition)
ジャンルオープンワールドRPG
SteamストアページThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition

信長の野望・創造 戦国立志伝

信長の野望・創造 戦国立志伝

信長の野望・創造 戦国立志伝は、シリーズ初となる「武将プレイ」を導入した作品で、戦国時代を一つの立場だけでなく、さまざまな身分から体験できる点が大きな特徴です。当サイトでも何度も紹介していますが、長く遊べる戦略ゲームとしては、やはり外せない一本です。

従来の信長の野望シリーズでは、大名として天下統一を目指す遊び方が中心でした。

本作では、一介の家臣として仕官し、小さな領地を任されるところからスタートします。主君の命令をこなし、少しずつ実績を積み重ねていく過程は、下積み時代をじっくり味わうような感覚があります。

やがて城主となると、自分の配下を持ち、内政や軍事の判断を任されるようになります。さらに、独立や寝返りといった選択肢も現れ、どの道を選ぶかによって展開は大きく変わります。

最終的には大名として勢力を率いる立場に立つこともでき、同じシナリオでも身分によってまったく違う遊び方が生まれます。

信長の野望・創造 戦国立志伝

内政面では、領地を自由に作り込める「箱庭内政」が採用されており、地形を活かした開発を考える楽しさがあります。ここで育てた兵力や資金は、出世しても「自分個人の力」として残るため、組織の後ろ盾だけに頼らず、実力で戦局に影響を与えられる点も本作ならではです。

信長の野望・創造 戦国立志伝は、一人の武将として成り上がっていく過程そのものを楽しめる作品です。

組織の一員として雌伏の時を過ごし、自らのスキル(私兵)を磨き上げ、やがて組織を動かす存在へと成長していく過程は、現代の組織社会を生きるビジネスマンのキャリア構築にも似た、熱いドラマ性を秘めています。

発売2016年3月24日
ジャンル歴史シミュレーション
Steamストアページ信長の野望・創造 戦国立志伝

おまけ

10本に絞りきれなかったため、番外編として、ぜひ知っておいてほしい3本を追加で紹介します。

Project Zomboid

Project Zomboid

Project Zomboidは「終末世界でどう生き延びるか」を徹底的に体験するサバイバルシミュレーションです。

派手にゾンビを倒す爽快感よりも、日々の生活そのものに重きを置いた作りが特徴で、ハマる人は何千時間と遊び続けています。

このゲームの没入感を支えているのが、異常なほど細かいリアリティです。空腹や喉の渇きだけでなく、疲労や退屈、気分の落ち込みといった精神面まで管理する必要があります。

Project Zomboidが強く印象に残る理由の一つは、「死」がそのままゲームの終わりにならない点にあります。

このゲームでは、ゾンビに噛まれればほぼ確実に死に至ります。ただし、そこで世界がリセットされることはありません。プレイヤーが死んでも、その世界は時間が進み続けたまま残ります。

新しいキャラクターで同じ世界に戻ると、以前使っていた拠点や装備がそのまま存在しています。場合によっては、ゾンビとなった“かつての自分”と再会し、装備を取り戻すこともあります。

Project Zomboidには明確なクリア条件はなく、何を目標にするかは完全に自由です。

安全な拠点を作ることを目指してもいいですし、農業を中心に静かに暮らすこともできます。設定を細かく調整できるため、難易度や遊び方を自分好みに変えられるのも大きな魅力です。

さらに、長年にわたるアップデートとMOD文化によって、遊びの幅は今も広がり続けています。

便利機能の追加から新しいマップや装備まで、MODを導入することで体験は大きく変わります。マルチプレイで協力すれば、役割分担をしながら大規模な拠点作りを楽しむことも可能です。

Project Zomboidは、「ゾンビから逃げるゲーム」ではなく「ゾンビが蔓延る過酷な世界で、自分ならどう生きるか?」という究極の思考実験を、最も緻密な解像度で再現した巨大な箱庭ゲームです。

発売2013年11月8日
ジャンルゾンビサバイバル
SteamストアページProject Zomboid

Oxygen Not Included

Oxygen Not Included

Oxygen Not Includedは、かわいらしい見た目とは裏腹に、非常にシビアな環境でコロニーを維持していくサバイバルシミュレーションゲームです。

プレイヤーは地下世界に取り残された住民たちを管理しながら、酸素や食料、電力を確保し、長く生き延びることを目指します。

このゲームの最大の特徴は、現実の科学や物理法則に基づいたシミュレーションにあります。空気には重さがあり、二酸化炭素は自然と下に溜まっていきます。

地下を掘り広げすぎると気圧が下がり、酸素不足に陥ることもあります。さらに、あらゆる機械が熱を発生させるため、対策を怠れば環境全体が少しずつ崩れていきます。

長く生き延びようとすると、水や電力をどう循環させるかを考え、より複雑な設備へ移行せざるを得なくなります。

厄介なのは、ほんの小さな設計ミスが連鎖的なトラブルにつながることです。一か所の判断を誤っただけで環境が悪化し、気づいたときには手の施しようがなくなっている、という展開も珍しくありません。

コロニーの住民たちも、言うことを聞く装置のような存在ではありません。

得意不得意や性格のクセがはっきりしており、配置を間違えると作業が滞ったり、思わぬ問題を起こしたりします。環境が悪化すればストレスが溜まり、仕事を放棄したり、設備を壊してしまうこともあります。

それでも重苦しくなりすぎないのは、独特のユーモアがあるからです。人力で発電したり、定期的に掃除しないと詰まるトイレがあったりと、少し間の抜けた設備が多く、住民たちが慌ただしく動き回る様子を眺めているだけでも印象に残ります。

Oxygen Not Includedは、失敗の原因がほぼすべて自分の設計や判断にあるゲームです。だからこそ、崩壊した後でも「次はもっと上手くやれるはずだ」と思えてしまいます。

環境を理解し、仕組みを組み直しながら少しずつ長生きできるようになる過程そのものが楽しく、結果としてプレイ時間がどんどん積み重なっていくタイプのゲームです。

常に崩れかけのバランスを見張り、微調整を続けながらコロニーを維持し続ける。その緊張感こそが、このゲーム最大の醍醐味と言えるでしょう。

発売2019年7月31日
ジャンルコロニーシミュレーション
SteamストアページOxygen Not Included

Crusader Kings III

Crusader Kings III

Crusader Kings IIIは、国を動かす戦略ゲームというより、中世を生きる一人の人間と、その一族の歴史を描いていくゲームです。戦争や領土拡大も重要ですが、それ以上に重視されているのは、人間関係と選択が生むドラマ性です。

このゲームで本当の主役になるのは、国家ではなく「家門」です。操作しているキャラクターが亡くなっても、後継者がいれば物語は続きます。親から子へ、さらにその子へと時代が進み、成功も失敗もすべて一族の歴史として積み重なっていきます。

Crusader Kings IIIが他の歴史ゲームと大きく違う点は、キャラクターの「性格」がゲームプレイに強く関わることです。

勇敢な人物が臆病な行動を取ればストレスを溜め、誠実な人物が裏切りを重ねれば精神的に追い詰められます。効率だけを考えて行動すると、かえって統治が不安定になることもあり、その人物らしさを意識した選択が求められます。

物語は用意されておらず、毎回まったく違う展開になります。結婚による同盟、裏切りや暗殺、血縁関係を巡る争いなど、人間同士の感情や利害が複雑に絡み合い、予想外の事件が次々と起こります。意図していなかったはずの出来事が、結果的に一族の運命を大きく左右することもあります。

遊び方の自由度も非常に高く、力で領土を広げることも、政略結婚を重ねて静かに勢力を拡大することも可能です。宗教を改革したり、土地を持たない立場で各地を渡り歩いたりと、目指すゴールはプレイヤー次第です。

Crusader Kings IIIは「歴史という巨大な舞台で、個人の欲望と家門の執念が織りなす、終わりなき大河ドラマの脚本家兼役者になれる」点が、他の戦略ゲームにはない唯一無二の魅力と言えるでしょう。

発売2020年9月2日
ジャンル歴史シミュレーション
SteamストアページCrusader Kings III

まとめ

まとめ

Steamには、時間をかけて向き合うほど面白さが深まっていく作品が数多く存在します。今回紹介したタイトルに共通しているのは、単にボリュームが多いというだけでなく、試行錯誤や選択の積み重ねそのものが楽しさにつながっている点です。

街や国家、コロニー、あるいは一人の人生をどう形作るか。その過程で失敗し、考え直し、また挑戦する。

その繰り返しが自然とプレイ時間を伸ばし、気づけば1000時間という数字に到達しているケースも珍しくありません。

また、多くの作品では拡張要素やMODによって遊び方が広がり「一度クリアしたら終わり」にならない仕組みが用意されています。別の視点や条件で最初から遊び直すことで、同じゲームでもまったく違う体験が生まれます。

もし「腰を据えて長く遊べるゲームを探している」「一つの世界にじっくり没頭したい」と感じているなら、今回紹介したタイトルはどれも有力な選択肢になるはずです。

1000時間という数字は目標ではなく、夢中で遊んだ結果として、あとから振り返って気づくもの。そんな体験ができるゲームを、ぜひ見つけてみてください。

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