最新のPCゲームではウルトラワイドモニターに対応したタイトルや、超高精細な4K解像度に対応したゲームが登場していますが、一昔前のゲームでは非対応のゲームが多い印象です。
PCゲーム側で4K解像度に設定する事は出来てもUIが対応していないので、『文字が小さくて見辛い…』なんて経験をした方もいるでしょう。
そこでおすすめしたいのが「Lossless Scalingを使ってフルHDからアップスケーリングしてしまう」というもの。フルHD以上の解像度を使用している方は導入の検討をしてみて下さい。
フルHD以上のモニターの難点とは?
フルHD以上のモニターは、画面が非常に綺麗な反面2つの問題点があります。
- 描画負荷が高くなるのでスペックが必要になる
- UIが対応していないゲームがある
一点目の描画負荷が高くなるという点は、2018年にNVIDIA DLSSが登場したのをきっかけに超解像技術の登場で、負荷が軽減してパフォーマンスを確保しやすい状況になってきています。
「Lossless Scaling」にはフレーム生成などのパフォーマンスを向上する機能が備えられているので、フレームレートを向上する事が可能です。
二点目のUIが対応していないゲームでは、ゲーム内の解像度をフルHDにし、フルスクリーン表示にするとUIサイズは変わらないのですが、フルHDを超える高解像度モニターの場合には美麗な画面で楽しむことができないという課題があります。
しかし、「Lossless Scaling」を導入して古めのゲームで試してみると驚くほど綺麗で快適だったので、UIの問題が一気に解決しました。
高解像度(4K/WQHDなど) | フルHD以下 | |
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メリット | ・高精細な映像でゲームが楽しめる ・表示領域が広いのでPC作業もやりやすい ・Windowsのスケーリングを活用するなら文字がくっきりして目が疲れにくい ・最新ゲームで4Kやウルトラワイドモニターなどの超高解像度の対応が進んでいる | ・スペック要求が低い ・UI的な問題が無い |
デメリット | ・描画負荷が高くなるのでPCスペックが必要 ・古いゲームで高解像度でプレイするとUI的な問題があるタイトルがある | ・高精細な映像で楽しめない |
フルHDを超える解像度のメリットとデメリットはこちらを参考にしてみて下さい。
信長の野望・創造 戦国立志伝で実際にLossless Scalingを導入した結果
フルHD
WQHD
Lossless Scaling:フルHD
※クリックで拡大します。
こちらは3840×1600解像度144Hzのウルトラワイドモニターで、信長の野望・創造 戦国立志伝のゲーム内の画像をそのまま一眼レフカメラで撮影した画像になります。
通常のフルHDがUIサイズ的に個人的に視認しやすく、WQHDにすると実際に見ると文字が小さい印象です。
最新のゲームではUIサイズが自動的に調整、もしくはサイズ調整を自分で設定出来るようになっていますが、古いゲームの場合には文字が小さい(UIサイズが変わらないので超高解像度だと文字が小さくなる)という問題があります。
そんな課題を解決してくれるのが「Lossless Scaling」。ゲーム内の解像度をフルHDにしているので文字サイズは通常のフルHDと全く同じですが、画質が良いです。
WQHDよりもクッキリして見えるので、WQHDよりもLossless Scalingを導入したフルHDの方が画質が良いと感じるくらい画質が良いです。
Lossless Scaling2.8.1
今回試した「Lossless Scaling」の設定は以上です。シャープネスの設定を上げ過ぎてクッキリし過ぎていると感じる方はシャープネスの設定を下げて運用してみて下さい。
- 最新ゲームを通常通り超高精細な映像で快適に楽しみつつ、古いゲームもLossless Scalingを使えば綺麗な映像で楽しめる。
- 超高解像度モニターだけでなく、フルHDモニターを使っている方も綺麗な映像でゲームを楽しめる。
まとめ
古いゲームをプレイする際に不満だった点が「Lossless Scaling」を導入してから快適になりました。
「Lossless Scaling」のメリットはフレームレートが向上するという点がPCゲーマー的には最も大きい要素だと思いますが、画質面でも向上していました。
今回はUIが対応しない古いゲームを取り上げておりますが、UIの問題が無い最新のゲームでも使用可能です。
超高解像度モニターの弱点であった古いゲームのUIの問題が軽減されるという点は、個人的に大変大きいと感じております。
Steamなどに眠っているお気に入りのゲームを画質良く遊びたいと考えている方は是非導入を検討してみましょう。参考になれば幸いです。
Lossless Scalingの詳細はこちら(Steam)