
G-TuneのNEXTGEAR-MICRO im610シリーズのレビューをしていきます。NEXTGEAR-MICROだと名前が長いので以下MICROと略しますね。
MICROはim610シリーズから大きな変更点がありました。PCケースのデザインが変更されてマットな質感になりました。
以前のケースではフロントのメッシュや黄色のアクセントカラーがMICROの特徴でしたが、新ケースではブラックを基調としたシックなデザインになっています。
記事の作成に当たってはMICROのim610シリーズを2台実機レビューしているのでそれらの経験を元に実機レビューしていきます。
以前のケースとどう変わった?

前のPCケースと比較してどう変わったのかという点についてですが、まずは画像を見ていただくのが速いと思うので比較していくと、フロントのインタフェースの位置が変わっていますね。

以前のケースだとフロント上部にあるのですが、新ケースだと天板に近いくらいの位置まで上に来ているのでインターフェースをよく使うという方は嬉しい変更点でしょう。
後はHDMI端子がインターフェースに並んでいるのも大きな特徴ですね。VRや実況などでHDMI端子を使うという方に喜ばれる仕様です。
外観的にも以前のケースではメッシュ感がありましたが、新ケースはメッシュ感は無くシンプルなブラックを基調としたデザインに変更されています。
ケースの内部の比較

黄色いケースファンが特徴的でした。HDDは2台まで搭載可能でした。
新ケースの内部

新ケースではシックなブラックな印象です。新ケースの場合にはHDDが1台しか積めないので自己責任で増設を考えている方は旧ケースの方が嬉しかったという場合もあるかもしれません。いずれにしろ拡張性という部分を重視するのであればNEXTGEARの方が適していますね。
《G-Tune》NEXTGEAR i680シリーズの実機レビュー
グラフィックカードホルダーが搭載

新ケースにはグラフィックスカードホルダーが標準搭載されています。これは以前のケースには無い機構です。グラフィックボードの変形を防ぐ効果があります。
更に詳しいMICROのPCケースのレビューについてはこちらの記事でまとめているので気になる方はチェックしてみて下さい。
MICROはデスクトップPCの中ではコンパクト

左からMICRO、NEXTGEAR、MASTERPEACEになります。G-Tuneでは更に小さいMini-ITXのマザーボードを採用したLITTLEGEARもありますが、この中でサイズで比較すると一番小さいです。
デスクトップPCなのでパーツ交換等を視野に入れている場合にはLITTLEGEARでももちろん可能ですが、MICROだとPCケースの都合上やりやすいというメリットもあります。
関連 【G-Tune】LITTLEGEARの分解方法!メモリ/SSDの増設やグラボの換装など
LITTLEGEARとMICROの場合には価格的には同額クラスになるのでパーツ交換を視野に入れていて、大きい方が良いという方に適しているのが比較するとMICROになるでしょう。
PCデスクの上に置いたり、持ち運びを想定している場合にはLITTLEGEARが適しています。
NEXTGEARは拡張性が一番優れているのでメンテンスを自分でしていきたいという方に適していて、MASTERPEACEはサイズが最も大きいですがフルタワーという事で安定感がありケースの品質やデザイン性が高い最上位のフラッグシップです。
NEXTGEAR-MICROを選ぶ基準は何?

ここまで見てきてNEXTGEARは拡張性が高いからメンテナンスを自分でできる方に適しているというゲーミングPCで、LITTLEGEARはコンパクトさに適していて、MASTERPEACEはケースのデザイン性や品質面で優れているという事が分かってきましたね。
ではMICROを選ぶ基準はどこにあるのでしょうか?どんな方に適してると言えるのかというと管理人的には以下のように考えます。
例えば「グラボの交換くらいしかしないよ」という方の場合、CPUのスペックによってはグラボ交換してもCPUなど他のパーツが足を引っ張るという状況もあり、全部買い換えた方が手っ取り早いというような場合も今後はCPUが4コアから6コアになったインテルの第7世代から第8世代の進化のようにあり得るので総合的なコストパフォーマンスという視点で考えた場合にMICROを選ぶという選択肢は十分アリでしょう。
パソコンの場合にはサイクルが速いので新製品の場合あらゆる点で勝る場合が多く、「仕事で高性能なスペックのパソコンが必要」「ゲームが趣味でそこには最大限の投資がしたい」「色んなゲームを幅広くやるより一本のゲームをやり込みたいからPC版で楽しみたい」などスペックを求める場合には自分でメンテナンスするよりも新しいゲーミングPCを買った方が速い・安い・安心という状況もあり得ます。
その場合に2~4年程度を目処に買い換えるという事を予見している場合にはMICROで予算を抑えてミドルレンジクラスのゲーミングPCを買い替えていくというスタンスの場合、MICROはコストパフォーマンスに優れているので最適な選択肢と考えられます。
NEXTGEAR-MICRO im610SA1-C | ||
---|---|---|
![]() | OS | Windows10 |
CPU | Core i5-8500 | |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB) | |
メモリ | 8GB | |
SSD | 240GB | |
HDD | 1TB | |
マザーボード | B360 | |
電源 | 500W |
NEXTGEAR-MICRO im610BA1-FG(はじめてゲームPC限定) | ||
---|---|---|
![]() | OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-8700 | |
CPUクーラー | 空冷サイドフロー | |
メモリ | 16GB | |
グラフィックス | GeForce GTX 1060(3GB) | |
SSD | 480GB | |
HDD | 2TB | |
電源 | 500W | |
マザーボード | B360 | |
光学ドライブ | DVD | |
キーボード | G-Tuneオリジナル | |
マウス | G-Tuneオリジナル |
なのでim610シリーズのおすすめとしてはGTX1060を搭載したモデル辺りが個人的には最適だと考えています。
CPU性能を比較してMICROを見る
CPU | Cinebench CPU スコア比較 |
---|---|
Core i7-8700K(Z370) | |
Core i7-8700(H370) | |
Core i7-8700(B360) | |
Core i7-8700(B360-ITX) | |
Core i5-8500 |
理由としてはB360マザーボードが採用されているのでCPU性能が抑えられているという印象を受けるからですね。
CinebenchでもV-rayでも程度の差はありますが基本的にはH370やZ370マザーボードの方が数値が出ます。
なのでCPU性能とのバランスを考えた場合にはGTX1080やGTX1080TiなどのハイスペックなGPUと組み合わせていきたいと考えた場合にはNEXTGEARかMASTERPEACEが最適となるでしょう。
GTX1060クラスであればそこまで重要な要素とは感じないのでB360でコスパを重視してゲーミングPCを選んでいきたいという場合にはMICROが適していると感じるという理由になります。
実際に価格にフォーカスを当てるとMICROのコストパフォーマンスの高さを感じます。
特にNEXTGEAR-MICRO im610SA1-Cのコスパが高く、GPUがGTX1060であれば「Core i5で予算を抑えた選び方をしていきたい」、メモリは8GBが最低限で16GBがおすすめではありますが、メモリの価格が高い状況にあるので「8GBで様子を見る」というパターンも十分考えられます。
SSDは外せないけれど予算的な事を考えると240GBクラスで抑えていくという場合など、価格にフォーカスを当てた選び方をする場合には価格.comのプロダクトアワードで金賞を受賞した後継機モデルだけあって価格とコスパという部分には非常に優れていると感じます。
コラボモデルに関してはNEXTGEAR-MICRO im610SA1-Cをカスタマイズしたいという方のニーズに絞ったラインナップになっています。CPU性能は高い方が良い方や将来的なパーツ交換を視野に入れていて他のパーツはできるだけグレードアップしておきたいという方も多いでしょうからそういう構成内容になっています。
CPU | 3DMARK Fire Strike Physics Score比較 |
---|---|
Core i7-8700K(Z370) | |
Core i7-8700(H370) | |
Core i7-8700(B360) | |
Core i5-8500(B360) |
CPUの性能のもう一つの実際のゲームとしての性能比較として指標となる3DMARK FireStrikeでの性能を比較してみると今度はあまり差が出ていません。つまりゲームプレイのみを想定している場合にはマザーボードはそこまで意識しなくてもOKという事になります。
NEXTGEAR im610シリーズの評価まとめ

NEXTGEAR im610シリーズからPCケースが一新して新しくリニューアルされました。その影響で前面インターフェースにHDMI端子が付いてVRや実況・配信などに嬉しい配慮があります。
グラフィックカードホルダーが搭載しているなど旧ケースと比較しても新ケースの方が勝っている事もありますが、逆にHDDがのベイが減ってしまったというデメリットもあります。
デザイン面でも以前のケースはメッシュ感があったり黄色のアクセントカラーなどの個性がありましたが、MICROはシンプルになっているので個性的なゲーミングPCが好きという方にはあまり興味がそそられなくなってしまったかもしれません。
ただ、新ケースは都会的なスタイリッシュさがあり、マットな質感で大人なMICROに生まれ変わったという印象がしているので光り物があまり好きでは無い方や落ち着いたデザインが好きな方には喜ばれるケースでしょう。
GTX1060の性能はフルHD高設定辺りが狙えるスペックです。重量級のゲームでも設定を落とせばプレイ可能なゲームが多いのが魅力です。そういう方にはGTX1060が適しているので「eスポーツ系のゲームが流行っているからやりたい」からゲーミングPCが欲しいという方。
「ゲーミングPCが欲しいけど高いなぁ」と感じている方にはNEXTGEAR-MICROとGTX1060の組み合わせは個人的には推奨ゲーミングPCです。予算を抑えてゲーミングPC選びをしていきたい方にはNEXTGEAR-MICROが最適ですね。