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【ドスパラ】ガレリア mini 1060の実機&性能レビュー

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ドスパラさんから「ガレリア mini 1060」をお借りしたので実機レビューしていきます。

ガレリアMiniの特徴は500mlのペッドボトル2本分のサイズ感を誇る圧倒的なコンパクトさと、そのコンパクトな筐体でタワー型デスクトップPCと同等の性能を有している事です。

サイズは実際に見てみるとかなり小さく、縦置きでも横置きで置けるのでゲーミングPCの置き場所に困っていたという方は一考の価値ありです。

目次

スペック

スペック
CPUCore i7-7700
グラフィックNVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)
メモリ8GB
ストレージSSD 250GB
重量約2.1kg

執筆時のスペックになります。現在の商品の詳細や価格については詳細ページにてご確認下さい。記事公開時点2018年4月の情報を参考にしています。

外観をチェック

ガレリアのMiniシリーズはガレリアの中で最も小さいケースになります。幅は約8cmで、高さも約21cmしかありません。

前面インターフェースにはマイク入力、ヘッドフォン出力とUSB 3.1のタイプAとタイプCがひとつずつ、側面にUSB 3.1が2つあります。

電源ボタンは本体前面の下部にあり、アクセスランプがその上にあります。

背面には無線LANを搭載しているのでそのアンテナが2つあります。映像出力端子にはHDMI、DisplayPort、mini DisplayPortが搭載されています。

アンテナを取り付けるとこのような形になります。付けていなくても問題無いとは思いますが、電波状況が悪い設置場所に置いてもアンテナがあれば受信感度が上がりそうです。

本体には電源が搭載されていないのでバッテリーが付属しています。ただ、このバッテリーは結構大きいです。

重量をチェック

本体の重量は1972gでした。軽いです。

ACアダプターは1166gでした。2つ合わせても3kg程度なので持ち運ぶ事も可能ですね。

内部パーツをチェック

内部構造としてはSSD等にアクセスするには中を分解しなければアクセスする事が出来ません。自分でHDD等の増設をしようと考えている方は注意です。メモリはノートPC用のサイズが小さいのが採用されていました。

パーツのメーカーについては、製造時期や在庫状況によって変更される場合があります。
今回のレビュー機にはこのメーカーのパーツが搭載されていましたが、あくまで一例としてご参考ください。

静音性のチェック

アイドル時高負荷時(3DMARK 実行時)
44.8db46.1db

アイドル時と3DMARKのFire Strike Ultraを実行した時の騒音デジベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に考えて下さい。

ケースファンが一切無いので静音性は高いと言っていいと思います。

消費電力のチェック

アイドル時ベンチマーク実行時
23.6w113w

消費電力を計測しました。※高負荷時は3Dmark(FireStrike)実行時の消費電力をワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。

温度のチェック

アイドル時とベンチマーク実行時の温度

CPUやGPU等の構成内容によって温度は変化します。CPU温度はちょい高めでGPU温度は低めです。特に心配する必要は無いと思います。

各種ベンチマークを計測

ファイナルファンタジー XV

スコアが12,000を超えると最高評価の非常に快適になります。

解像度設定スコア
3840×2160高品質1737
標準品質2030
軽量品質2875
1920×1080高品質4079
標準品質5669
軽量品質7346

ファイナルファンタジー XIV 紅蓮の解放者

FF14の紅蓮の解放者のベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。7000を超えているので、FF14は快適にプレイ可能です。

解像度設定スコア
3840×2160最高品質3341
標準品質3977
低品質8352
1920×1080最高品質11358
標準品質12912
低品質17314

ドラゴンクエストX

すべての設定や解像度においてすごく快適の評価が出ています。

解像度設定スコア
3840×2160最高品質12123
標準品質14733
低品質18530
1920×1080最高品質20414
標準品質20586
低品質21403

ドラゴンズドグマオンライン

スコアが7000を超えると「とても快適」の評価になります。すべての設定や解像度においてとても快適の評価が出ています。

解像度設定スコア
1920×1080最高品質12873
標準品質13372
低品質13404

モンスターハンター第三弾(大討伐)

モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは非常に高いスコアが出ています。快適にMHFもプレイする事が可能です。

画面サイズスコア
3840×21606628
1920×108023202

PSO2ベンチマーク ver.4

公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定で非常に高いスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。

解像度設定スコア
1920×1080簡易設定6(最高設定)48788
簡易設定571228

3DMARK

3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。

Fire StrikeはフルHD、Fire Strike ExtremeはWQHD、Fire Strike ULTRAは4Kのベンチとなっています。Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。

3D MARK項目スコア
Fire Strikeスコア9732
Graphics Score11178
Physics Score12409
Combined Score4243
Fire Strike EXtremeスコア5053
Graphics Score5233
Physics Score12405
Combined Score2354
Fire Strike Ultraスコア2584
Graphics Score2492
Physics Score12405
Combined Score1354
Time Spyスコア3797
Graphics Score3669
CPU Score4742

VRMARK

Orange、Blue共にスコアが5000を越えると「VR Ready」評価になります。Orange Roomは標準的なVR性能を評価するベンチマークで、Cyan RoomはDirect12、BlueRoomは将来用です。

VRMARK項目スコア
Orange Roomスコア

6536

Avg FPS142 fps
Cyan Roomスコア3421
Avg FPS74 fps
Blue Roomスコア1109
Avg FPS24 fps

CINEBENCH R15

CINEBENCH R15Core i7-7700
CPU832 cb
CPU(Single Core)175 cb

CPU性能の比較をする時に参考になるのがCINEBENCHになります。

SSD&HDDの速度

SSD

今回のレビュー機ではHDDが非搭載でしたが、カスタマイズでHDDを追加する事が可能です。サブとしての運用であればSSDのみという選択もありだとは思います。

ゲームのベンチマークを計測

Rise of the Tomb Raider(中量級)

解像度設定FPS
3840×2160最高24
31
最低47
1920×1080最高68
90
最低133

中程度のゲームだとFF14などの国産オンラインゲームや数年前の重いゲームがこの位置に相当します。大抵はこれ以上のFPS値が出るので問題無くプレイ可能です。

Ghost Recom Wildlands(重量級)

解像度設定FPS
3840×2160ウルトラ15
25
38
1920×1080ウルトラ37
65
101

重量級は最新の海外製の重いゲームなどが該当します。フルHDの最高設定だと少し重いので設定を多少落とせば最新ゲームも快適に動作します。

アサシンクリード・オリジンズ(重量級)

解像度設定FPS
3840×2160最高22
29
最低37
1920×1080最高54
71
最低85

アサシンクリードの最新作のオリジンズでもGhost Reconと同じように設定を下げる必要はありますが。平均60FPSで動作する事が可能とベンチマークで出ました。

デスクトップPC、ノートPCとスペック比較

これだけコンパクトな筐体に収められていることを考えると少し酷な比較かもしれませんが、デスクトップPCの「ガレリアZJ」とノートPCの「ガレリアGKF1060GF」、そして本製品(Mini)のベンチマークを比べてみると、MiniはノートPCのGKF1060GFに近いスコアを記録しています。

いずれのモデルもGTX1060を搭載していますが、ガレリアZJとのスコア差を見る限り、Miniに搭載されているのはノートPC向けのGTX1060に近い性能と捉えた方が良いでしょう。

そのため、購入時には「ノートPC版GTX1060相当の性能」として認識しておけば、期待値とのズレによる後悔を避けられるはずです。

まとめ

メリット

  • 圧倒的にコンパクトな筐体
  • Wi-Fi・Bluetoothが標準搭載している
  • 静音性が高い

デメリット

  • ACアダプターが別になっている
  • サイズこそデスクトップPCだが、性能面ではノートPCに近い(※実際の使用感としては、最近のノートPCも性能が向上しており、体感差はほとんどないレベルです)

この製品は、「とにかくコンパクトなゲーミングPCを探している方」におすすめです。

実用面で特に不満を感じることはなく、快適に使用できました。

使用時、前面と背面のUSBポートがすぐに埋まってしまったため、ポート数が少ないのかと思いきや、側面にもUSBポートが配置されており、これは嬉しい誤算でした。

ケースファンが搭載されていない分、静音性は非常に高い一方で、温度が気になる方もいるかもしれません。ですが実際に計測してみると、温度も安定しており、長時間使用でも問題は感じられませんでした。

ACアダプターが別体なのは好みが分かれるところですが、この超小型サイズを実現するためと考えれば納得できる部分です。アダプターのコード長は約1m45cmあるため、デスク下に置いたり、デスク裏に固定するなどの工夫次第で気にならなくなるでしょう。

このサイズ感であれば、デスクの上に設置しても圧迫感が少ないのが魅力です。たとえば、幅100cmのデスクでも無理なく置け、液晶モニター(23インチ)と並べても高さが抑えられているため、視界の邪魔になりにくく、作業やゲーム時のストレスが軽減されます。

部屋が狭くてゲーミングPCの設置場所に悩んでいる方、または「机の上に置けるほど小さいゲーミングPCが欲しい」という方には、まさに理想的な1台だと言えるでしょう。コンパクトさと実用性のバランスに優れた、おすすめのモデルです。

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