サードウェーブさんから「GALLERIA XA7C-R47S」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「GALLERIA XA7C-R47S」は、CPUに「Core i7-14700F」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 4070 SUPER」を搭載しています。
美麗なレイトレーシングを楽しみたい方や、最新ゲームを高解像度で快適に楽しみたい方におすすめです。
GALLERIA XA7C-R47Sのスペック
スペック | |
---|---|
CPU | Core i7-14700F |
グラフィック | RTX 4070 SUPER(12GB) |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | ミドルタワー |
外観デザイン
PCケースはガレリア専用のSKケース (ATX) です。質感の良い筐体で、左側面はクリアパネル。ガンメタリック塗装の外装はスタイリッシュなデザインです。
電源を投入すると電源ボタンと前面がLEDライトで光ります。RGB-LEDライトの設定については公式サイトでご確認下さい。
コンソールパネルの質感が良く、USBが4つ接続出来ます。斜めになっていてアクセスしやすいです。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
天板と底面にはダストフィルターが付いています。底面のダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
内観
左側面のパネルを取り外すと内部にアクセス出来ます。右上に光学ドライブ、マザーボード下のエリアにHDD×2台の格納というレイアウトです。
光学ドライブ、SSD/HDDはカスタマイズで追加選択可能です。
ケースファンは14cmなので、送風量アップと静音性能の向上の効果に貢献。
右側面のパネルを取り外すと2.5インチ(SSD)、3.5インチ(HDD)の増設が可能です。最下部は電源の格納スペースとなっています。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- 歴代ガレリア最高の冷却機構
- ケースがLEDで光る(オフも可能)
- ケースの拡張性が高い(HDD×2・SSD×2搭載可能)
- コンソールパネルが斜めで使いやすくて良い
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
TimeSpyの参考スコア比較です。「GALLERIA XA7C-R47S」は、RTX 4070 SUPER搭載の非常に性能の高いグラフィックスボードを搭載しています。
RTX 4070 SUPERはWQHDにおすすめのグラフィックスボードですが、タイトルによっては4K解像度でも楽しめる性能を持っています。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 8530 / 85 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 14663 / 146 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 18200 / 182 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー15は、スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度の最高設定で6,000スコアを超えて「快適評価」以上が出ています。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 14154【快適】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 37148【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 45098【快適】 |
設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適評価」です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 12335 / 87 fps【極めて快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 23928 / 166 fps【極めて快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 32572 / 230 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「極めて快適」に楽しめます。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 15052 / 101 fps【非常に快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 26389 / 184 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 32111 / 230 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「非常に快適」に楽しめます。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適」に楽しめます。
Apex Legends
フルHD最高設定
フルHD最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質260fps前後、最低では290fps前後を記録しました。
Apex Legendsで高フレームレートを出して快適に楽しめるゲーミングPCです。144/240Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
フォートナイト
フルHD:DX12最高設定
フルHD:DX12最低設定
フルHD:低グラ
人気TPSゲームのフォートナイトは、最高画質では100fps前後。最低では310fps前後を記録しました。画質を調整すればフォートナイトも高fpsを出して快適に楽しめます。
グラフィックスはかなり犠牲になってしまいますが、パフォーマンスモード(低グラフィック忠実度)で400fps前後出ています。
NVIDIA DLSSに対応しているので高解像度でも快適に楽しめます。
ペルソナ3 リロード
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 81 fps |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 120 fps |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 120 fps |
ペルソナ3 リロードは、4K解像度120fps対応のゲームです。4K解像度でも快適に楽しめます。
4K解像度/WQHD解像度/フルHD解像度を比較してみました。キャラクターやイラストが美麗に刷新されているので4K解像度でのプレイがおすすめです。
グランブルーファンタジーリリンク
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 58 fps |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 94 fps |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 113 fps |
グランブルーファンタジーリリンクは、最新の本格アクションRPGゲームです。ボス戦や街を移動している際にフレームレートが重いシーンもありますが、4K解像度で快適にプレイ可能です。
4K解像度/WQHD解像度/フルHD解像度を比較してみました。WQHD解像度でも十分綺麗ですが、4K解像度は更にきめ細かい描画でくっきり感が増しています。
龍が如く8
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 44 fps |
最高+Native AA+FG | 65 fps | |
最高+DLSS+FG | 124 fps | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 96 fps |
最高+Native AA+FG | 144 fps | |
最高+DLSS+FG | 198 fps | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 155 fps |
最高+Native AA+FG | 241 fps | |
最高+DLSS+FG | 289 fps |
龍が如く8は、NVIDIA DLSS 3 / NVIDIA DLAA / FSR 3に対応しています。
ネイティブの画質よりも高画質化する技術「Native AA+フレーム生成」と、大幅なフレームレートの向上が期待できる「DLSS 3」で検証しました。
龍が如く8の4K解像度は通常では44fps程度のフレームレートとなっています。
少しフレームレートが物足りないので通常であればRTX 4080クラスのグラフィックスボードが推奨になりますが、DLSS+フレーム生成を適用すると4K解像度で120fps出ます。
更に高画質で遊びたい方はNative AA+フレーム生成や、NVIDIA DLAA+フレーム生成にも対応しているので4K解像度でも快適に楽しめます。
サイバーパンク2077
解像度 | 設定 | FPS |
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4K 3840×2160 | レイトレ:オーバードライブ | 56 fps |
ウルトラ | 100 fps | |
WQHD 2560×1440 | レイトレ:オーバードライブ | 93 fps |
ウルトラ | 175 fps | |
フルHD 1920×1080 | レイトレ:オーバードライブ | 118 fps |
ウルトラ | 225 fps |
サイバーパンク2077は、NVIDIA DLSS 3.5対応ゲームです。「GALLERIA XA7C-R47S」は最新のRTX 40シリーズ搭載モデルなので、NVIDIA DLSS 3.5に対応しています。
WQHD解像度で比較。左:レイトレーシング:オーバードライブ設定。右:ウルトラ(レイトレなし)。フレーム生成&DLSS自動を有効。
DLSS 3.5は、レイトレーシングの画質を向上させる「Ray Reconstruction」を搭載しているのが特徴です。
4K解像度ではレイトレーシング:オーバードライブ設定だとビデオメモリが超過してしまうので、重さやカクツキを感じます。
レイトレーシング:オーバードライブ設定で楽しみたい方はフルHD/WQHD解像度がおすすめです。
Cities: Skylines II
解像度 | 設定 | FPS |
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4K 3840×2160 | 高 | 18 | fps
WQHD 2560×1440 | 高 | 35 fps |
フルHD 1920×1080 | 高 | 44 fps |
Cities: Skylines IIは、最重量級タイトルのシミュレーションゲームです。30fpsは欲しい所ですが最高画質の4K解像度は少し厳しいです。フルHD/WQHD解像度なら快適にプレイ可能です。
4K最高
フルHD最高
ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
RTX 4070 SUPERは、フルHD/WQHD解像度の最重量級ゲームを快適に楽しめます。DLSSやFSRを活用する事で4K解像度でも快適にプレイ可能な性能も持っています。
4K解像度も視野に入れている方や、最新のNVIDIA DLSS 3.5の美麗なレイトレーシングを楽しみたい方、FPS/TPSゲームで高fpsを出したい方におすすめの性能です。
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
この項目のみ、BIOSの設定を変更する事で性能が変わるので両方掲載しています。
「GALLERIA XA7C-R47S」で行った手順は以下の通りです。
- PCの電源を入れて、「Delete」or 「F2」キーを連打。
- BIOSが起動します。
- Advanced Mode(F6)を開きます。
- OC ツールタブを選択。
- CPU設定を選択。
- 長時間電力制限を65W(デフォルト)から241Wに変更
「OC ツール」→「CPU設定」→「長時間電力制限」の値を65W or 241Wに設定して両方計測しています。通常は65Wです。
私物のCore i7-14700KFのデフォルトの長時間電力制限が241Wだったので241Wで検証しています。数値は任意で設定可能です。
デメリットとして、性能は高くなりますが消費電力や発熱が増えます。場合によっては冷却対策も必要になるので参考程度に見てみて下さい。
電力制限を解除して運用される方は水冷CPUクーラーのカスタマイズがおすすめです。
CINEBENCH 2024
「CINEBENCH 2024」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
通常(65W)
241W
表は「CINEBENCH 2024」を当サイトでテストした比較になります。Core i7-14700Fは20(8P+12E)コア28スレッドの高性能モデルです。
非常に高いCPUパフォーマンスを持っています。快適にゲームを楽しみたい方や、本格的な画像/動画編集におすすめのCPUです。
3DMARK TimeSpy CPUスコア
通常(65W)
241W
3DMARK TimeSpyのCPUスコアで比較すると電力制限を解除した方がCPU性能が向上しています。タイトルによっては、よりフレームレートが出る場合もあるでしょう。
ストレージの速度
ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「GALLERIA XA7C-R47S」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
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消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温22℃環境での計測になります。
計測ソフトは「HWMonitor-PRO」を用いて、アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH 2024を10分間実行した際の最大温度になります。
実用上は全く問題ありませんが、CPUファンを水冷に変更するのがおすすめです。
こちらがガレリアでおすすめされているCPUファンなので、予算に余裕があればカスタマイズ推奨です。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
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40.8 db | 46.5 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。
まとめ
- Core i7搭載でCPU性能が高い
- RTX 4070 SUPER搭載で最新ゲームも快適
- ミドルタワー採用(歴代ガレリア最高の冷却機構)
- 静音性が高い
- なし
「GALLERIA XA7C-R47S」は、冷却性能や拡張性の高いミドルタワー型のゲーミングPCです。静音性も高く、動作音が気になりません。CPUファンに関しては実用上は全く問題ないですが、予算に余裕があれば水冷にカスタマイズをおすすめします。
性能面では高性能グラフィックス「RTX 4070 SUPER」を搭載しているので、最新の重量級ゲームをWQHD解像度や4K解像度などの高解像度でゲームを楽しみたい方、FPS/TPSゲームで高いフレームレートを出してライバルと差を付けたい本格派の方にもおすすめです。
- 筐体の質感が良いモデルを探している方
- 光るゲーミングPCが欲しい方
- 快適に重量級ゲームや人気ゲームを楽しみたい方
- eスポーツタイトルで高fps出したい方