
サードウェーブさんから「GALLERIA XA7R-R47TS 7800X3D搭載」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「GALLERIA XA7R-R47TS 7800X3D搭載」は、CPUにAMD 3D V-Cache技術が採用されたゲーム特化型の「Ryzen 7 7800X3D」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」を搭載しています。
RTX 4070 Ti SUPERの性能を最大限まで引き出したい方や、最新ゲームを高解像度で快適に楽しみたい方におすすめです。
GALLERIA XA7R-R47TS 7800X3D搭載のスペック

スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
グラフィック | RTX 4070 Ti SUPER(16GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | ミドルタワー |
外観デザイン

PCケースはガレリア専用のSKケース (ATX) です。質感の良い筐体で、左側面はクリアパネル。ガンメタリック塗装の外装はスタイリッシュなデザインです。
電源を投入すると電源ボタンと前面がLEDライトで光ります。RGB-LEDライトの設定については公式サイトでご確認下さい。

コンソールパネルの質感が良く、USBが4つ接続出来ます。斜めになっていてアクセスしやすいです。

背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。

天板と底面にはダストフィルターが付いています。底面のダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
内観

左側面のパネルを取り外すと内部にアクセス出来ます。右上に光学ドライブ、マザーボード下のエリアにHDD×2台の格納というレイアウトです。
光学ドライブ、SSD/HDDはカスタマイズで追加選択可能です。ケースファンは14cmなので、送風量アップと静音性能の向上の効果に貢献。
「リジッドカードサポート」も搭載されており、グラフィックスカードを固定し、輸送中の脱落や接触不良を防止する効果が見込めます。
CPUクーラーは標準で水冷CPUクーラーが搭載されているので、優れた冷却効果に期待出来ます。

右側面のパネルを取り外すと2.5インチ(SSD)、3.5インチ(HDD)の増設が可能です。最下部は電源の格納スペースとなっています。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- 歴代ガレリア最高の冷却機構
- ケースがLEDで光る(オフも可能)
- ケースの拡張性が高い(HDD×2・SSD×2搭載可能)
- コンソールパネルが斜めで使いやすくて良い
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
Fire Strike

TimeSpy

3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
TimeSpyの参考スコア比較です。「GALLERIA XA7R-R47TS 7800X3D搭載」は、RTX 4070 Ti SUPERを搭載しているのでグラフィックススコアで比較するとRTX 4070 Tiより上の性能になります。
3DMARKのCPUのスコアで比較するとCore i7-14700KFの方が上ですが、実ゲームではRyzen 7 7800X3Dの方が高いフレームレートが出るタイトルも多いです。CPU性能の項目で検証しているので参考にしてみて下さい。
ファイナルファンタジー15

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 9703 / 97 fps【とても快適】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 16395 / 163 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 20071 / 200 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー15は、スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度の最高設定で6,000スコアを超えて「とても快適評価」以上が出ています。
PSO2:NGS

解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 20589【快適】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 43777【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 48885【快適】 |
設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適評価」です。
BLUE PROTOCOL

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 14754 / 102 fps【極めて快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 28418 / 196 fps【極めて快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 39194 / 274 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「極めて快適」に楽しめます。
ファイナルファンタジー14

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 18344 / 122 fps【非常に快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 32194 / 216 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 38120 / 262 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「非常に快適」に楽しめます。
ストリートファイター6

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適」に楽しめます。
ドラゴンクエスト10

解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
3840×2160 | 最高 | 25601【すごく快適】 |
1920×1080 | 最高 | 25648【すごく快適】 |
ドラクエ10のような軽めのゲームは「すごく快適」に動作します。
Apex Legends
フルHD最高設定

フルHD最低設定

人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質270fps前後、最低では290fps前後を記録しました。
Apex Legendsで高フレームレートを出して快適に楽しめるゲーミングPCです。144/240Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
フォートナイト
フルHD:DX12最高設定

フルHD:DX12最低設定

人気TPSゲームのフォートナイトは、最高画質では120fps前後。最低では400fps前後を記録しました。画質を調整すればフォートナイトも高fpsを出して快適に楽しめます。
サイバーパンク2077
![]() | ||
---|---|---|
解像度 | 設定 | FPS |
4K 3840×2160 | レイトレ:オーバードライブ | 61 fps |
WQHD 2560×1440 | レイトレ:オーバードライブ | 101 fps |
フルHD 1920×1080 | レイトレ:オーバードライブ | 128 fps |
サイバーパンク2077は、NVIDIA DLSSフレーム生成対応ゲームです。「GALLERIA XA7R-R47TS」は最新のRTX 40シリーズ搭載モデルなので、NVIDIA DLSSフレーム生成に対応しています。
4K

フルHD

サイバーパンク2077を美麗なレイトレーシングでフルHD/WQHDの高フレームで楽しむ事が出来ます。4K解像度でもビデオメモリ16GB搭載のRTX 4070 Ti SUPERを搭載しているので快適に楽しめます。
Cities: Skylines II
![]() | ||
---|---|---|
解像度 | 設定 | FPS |
4K 3840×2160 | 高 | 21 | fps
WQHD 2560×1440 | 高 | 38 fps |
フルHD 1920×1080 | 高 | 47 fps |
Cities: Skylines IIは、最重量級タイトルのシミュレーションゲームです。30fpsは欲しい所ですが最高画質の4K解像度は少し厳しいです。フルHD/WQHD解像度なら快適にプレイ可能です。
4K最高

フルHD最高

ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
RTX 4070 Ti SUPERは、フルHD/WQHD解像度の最重量級ゲームを快適に楽しめます。DLSSやFSRを活用する事で4K解像度でも快適にプレイ可能な性能も持っています。
4K解像度を視野に入れている方や、最新のNVIDIA DLSS 3.5の美麗なレイトレーシングを楽しみたい方、FPS/TPSゲームで高fpsを出したい方におすすめの性能です。
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH 2024

「CINEBENCH 2024」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
表は「CINEBENCH 2024」を当サイトでテストした比較になります。AMD Ryzen 7 7800X3Dは8コア16スレッドの高性能モデルです。
AMD Ryzen 7 7800X3Dの特徴としては、AMD 3D V-Cache技術が採用されたRyzenだけが利用できるゲーム特化型のCPUになります。ゲーム以外では効果が期待出来ないですが、ゲームには高いパフォーマンスを発揮します。
Ryzen 7 7800X3DとCore i7-14700KFを比較

解像度はフルHD、画質は最高画質で比較。グラフィックスはRTX 4070 Ti SUPER。当サイトのテスト機とGALLERIA XA7R-R47TSで比較。Cities: Skylines II:7000人都市で計測、パッチ:1.1.1F1。レインボーシックスシージ:Vulkanで計測。Core i7-14700KFはAPOを有効。アップスケーリングはオフ。レンダリングのスケーリングは100。メトロエクソダス PCエンハンスドエディション:Core i7-14700KFはAPOを有効。サイバーパンク2077:パッチ2.12。THE FINALS:チュートリアルで一定のコースで計測。モンハンワールド:渡りの凍て地を周回した時のフレームレートで計測。それ以外はベンチマークで計測。FF14は暁月のフィナーレベンチマークです。
3DMARK TimeSpyや3DMARK FireStrikeでは「Ryzen 7 7800X3D」と「Core i7-14700KF」では「Core i7-14700KF」の方が高いスコアになりますが、実ゲームで比較すると11タイトル中6タイトルが「Ryzen 7 7800X3D」の方が高いフレームレートを獲得しています。
FF14、BLUE PROTOCOL、モンハンワールド、THE FINALSでは特に高フレームレートが出ています。
4タイトルで「Core i7-14700KF」の方が高いフレームレートになります。特にCities: Skylines II、APOを導入したレインボーシックスシージで高フレームレートを獲得しています。
残りの1タイトルは同等フレームレートという結果でした。
ゲーム特化の「Ryzen 7 7800X3D」は多くのタイトルでRTX 4070 Ti SUPERのゲーム性能を最大限まで引き出せるCPUの1つと言えるでしょう。
ストレージの速度

ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「GALLERIA XA7R-R47TS」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
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消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度

室温22℃環境での計測になります。
計測ソフトは「HWMonitor-PRO」を用いて、アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH 2024を10分間実行した際の最大温度になります。
標準で水冷CPUクーラーを搭載しているので、高負荷をかけても高い冷却効果があります。冷却性能が高いゲーミングPCです。
静音性

アイドル時 | 3DMARK |
---|---|
40.8 db | 45.8 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。
まとめ

- Ryzen 7 7800X3D搭載でゲーム性能が高い
- RTX 4070 Ti SUPER搭載で最新ゲームも快適
- ミドルタワー採用(歴代ガレリア最高の冷却機構)
- 冷却&静音性が高い
- コア数が8基なのでマルチタスクで高負荷なPC作業を行う方はハイブリッドアーキテクチャ採用のインテル第14世代搭載モデルがおすすめ
「GALLERIA XA7R-R47TS」は、冷却性能や拡張性の高いミドルタワー型のゲーミングPCです。静音性も高く、動作音が気になりません。
性能面では「Ryzen 7 7800X3D」&「RTX 4070 Ti SUPER」を搭載しているので、最新の重量級ゲームをWQHD解像度や4K解像度などの高解像度でゲームを楽しみたい方、FPS/TPSゲームで高いフレームレートを出してライバルと差を付けたい本格派の方にもおすすめです。
RTX 4070 Ti SUPERの性能を引き出して高いゲームパフォーマンスに期待出来るゲーミングPCです。
- 筐体の質感が良いモデルを探している方
- 光るゲーミングPCが欲しい方
- 快適に重量級ゲームや人気ゲームを楽しみたい方
- eスポーツタイトルで高fps出したい方

