これからゲーミングPCを買おうかなと思っている方で「今ゲーミングPCを購入したとしてどのくらいのスパンでゲームを快適に動作する事が可能なの?」という疑問もあると思います。
なので2012年に発売されたGTX660(2013年にGTX760が発売されたので実質5年前とします)のグラフィックボードを使って今の最新のPCゲームをプレイしたらどのくらいのフレームレートが出て快適に遊べるのか?という部分をチェックしてみました。
基本的な性能をチェック
OS | Windows 10 |
---|---|
CPU | Core i7-4790 |
グラフィック | GTX660 |
メモリ | 12GB |
ストレージ | SSD 250GB HDD 2TB |
メモリは4GBが死んでいて12GBという感じでした。CPUだけ2014年発売のHaswellなのでまだ使えそうです。
スコア | 4772 |
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GraphicsScore | 5160 |
Physics Score | 10434 |
Combined Score | 2007 |
上位77%のゲーミングPCという事で今で言うとGTX1050搭載のゲーミングPCよりもスペック的に低いという感じでしょうか。
という事でベンチマーク的にはちょっと厳しいゲームもあるでしょうという評価でした。
実際のゲームで快適性をチェック
Overwatch
設定 | 平均 | 最小 | 最大 |
---|---|---|---|
エピック | 40 | 30 | 58 |
ウルトラ | 59 | 50 | 83 |
高 | 70 | 54 | 106 |
NORMAL | 93 | 70 | 134 |
低 | 122 | 89 | 169 |
2016年に発売されたOverwatchですが、意外と頑張っています。
低設定時においては平均122FPSを叩き出しているのでゲーミングモニターと組み合わせてヌルヌルゲームを動かす事も可能!と言いたいのですが、実際の戦闘の乱戦時においてはフレームレートの低下が目立ち特に144FPSを常時叩き出してプレイした事があるという方だと少し厳しいのかなという感じはしました。
60FPSで動かすという基準で考えた場合にはNORMAL設定でも最小FPSで60FPSを超えているので快適にプレイ可能でした。
鉄拳7
設定 | 平均 | 最小 | 最大 |
---|---|---|---|
最高 | 53 | 50 | 58 |
高 | 60 | 60 | 60 |
中 | 60 | 60 | 60 |
低 | 60 | 60 | 60 |
鉄拳7は最低スペックとしてGTX 660、推奨でGTX1060以上を指定しています。計測はトレーニングモードで計測しました。高設定までは60FPSでいけましたが、最高設定にするとフレームレートの低下が始まりました。
ただ、設定を下げれば5年前のゲーミングPCでも十分プレイする事が可能だと感じました。Steam版は2017年6月2日に発売されたようです。
モンハンワールド
設定 | 平均 | 最小 | 最大 |
---|---|---|---|
低 | 29 | 12 | 53 |
2018年の8月に発売されたSteam版のモンハンワールドです。古代樹の森でリオレウスを討伐した時のフレームレートが以上です。
設定を一番低くしても正直辛いです。必要でGTX760、推奨でGTX1060なので無理だとは思っていましたが実際にプレイするとガクガクでモンスターの行動が読めないくらい厳しいです。
これはさすがにどうあがいても無理なので家庭用ゲーム機の方が快適にプレイできます!
FF15
設定 | 平均 | 最小 | 最大 |
---|---|---|---|
低 | 19 | 12 | 39 |
2018年の3月に発売されたFF15ですが、これも重量級のゲームです。
マップ移動時には30FPS程度出ていたので大丈夫かと思いましたが、戦闘中にガクッとフレームレートが落ち込んで15FPS程度までになってしまいました。
これだとさすがにプレイは厳しい。
PUBG
設定 | 平均 | 最小 | 最大 |
---|---|---|---|
低 | 49 | 42 | 57 |
非常に低い | 55 | 5 | 71 |
非常に低い設定にしてプレイするとなんとかプレイする事は可能でした。低設定まで上げる事が可能でしたが、それ以上の設定にすると画面が固まっているくらいのフレームレートになってしまい、計測は断念しました。
非常に低いでも最小FPSが5となっているので突然のカクつき等もありました。
PUBGなどの滑らかな描画が重要なゲームの場合には144FPS出してゲーミングモニターでプレイするのがやっぱりおすすめなので推奨とされるGTX1060、または余裕を持ってGTX1070Tiくらいの性能が欲しい所ですね。
まとめ
もっと軽いゲームでGTX660の推奨を満たしたゲームもあるのでその世代のゲームに関してはプレイ可能ですが、重量級の最新ゲームとなるとさすがに5年前のゲーミングPCだと厳しいなと思いました。
PCゲームと言っても高画質で滑らかに画面を描画するタイプに主眼が置かれていないゲームなら現役で使えます。
例えば「RimWorld」「Factorio」「They Are Billions」「信長の野望」「三国志」などのシミュレーションゲームなどがメインで遊びたいという方なら5年前のゲーミングPCでも十分快適にプレイ可能です。
ただ、TPSやFPSなどのシューティングゲームや最新のアクションゲームなどはグラフィック要求がその世代のグラフィックボードが基準になってくるので厳しくなるという感じです。
どのくらいのスパンで考えればいいの?という話ですが、2世代~3世代程度を目安にするのがいいと思います。
自己責任でグラフィックボードの換装で延命するか、まるごと買い替えて新品にするかという感じで運用していくのがおすすめになります。
追記:2018/11/22
買い替えた後に古くなったゲーミングPCを運用する方法を書きました。メイン場所とは別の場所でゲーミングPCとして活用可能です。
もちろんゲーミングPCなので5年経ってもその性能の高さは健在で他の作業ならラクラクこなせる処理能力を持っています。