
CPUはパソコンの頭脳とも言える最重要パーツです。ゲームでもCPUの性能が高いと快適性に直結し、より快適にゲームがプレイ出来ます。
その他にも様々な処理に関してCPUの処理能力が高いと作業が快適に行えます。
IntelとAMDはどちらを選べばいい?
CPUはIntel社と、AMD社がそれぞれ出しています。
どちらかのメーカーのCPUではないとゲームがプレイ出来ないという事は無いので、価格、性能、用途で選べばOKです。
Intel CPUの特徴

Intel CPUは、ゲーミングPCでも採用例が多い万能感のあるCPUです。
第12世代以降のIntel CPUでは、PコアとEコアを組み合わせたハイブリッド・アーキテクチャーが採用されています。Pコアは高負荷な処理を担当し、Eコアはバックグラウンド処理や効率重視の処理を担当します。
そのため、ゲームをしながらブラウザを開いたり、Discordを使ったり、録画や配信を行ったりするようなマルチタスク用途でも扱いやすいのが特徴です。
また、Core Ultra 200Sシリーズでは、デスクトップ向けCPUにもNPUを搭載したモデルが登場しています。ゲームだけでなく、AI処理、動画編集、クリエイティブ作業なども考えるなら、Core Ultraシリーズがおすすめになります。
ただ、ゲーム性能だけで見ると、AMDのRyzen X3D系が有利になる場面も多いです。Intel CPUは、ゲームもですが、どちらかというと作業用途を重視したい方に向いています。
AMD CPUの特徴

AMD Ryzen CPUは、ゲーミング性能の高さとコストパフォーマンスの良さで人気があります。
Ryzen 5、Ryzen 7、Ryzen 9というラインアップがあり、ゲーミングPCではRyzen 5以上が目安です。フルHDで遊ぶならRyzen 5、最新ゲームや配信・動画編集も行うならRyzen 7以上を選ぶと安心です。
Ryzen 9000シリーズは、Zen 5アーキテクチャを採用した世代で、ゲーム用途からクリエイティブ用途まで幅広く対応できます。特に、後ろに「X3D」と付くモデルは、ゲーム性能を重視する方に人気があります。
AMD 3D V-Cacheの特徴
Ryzen X3D系は、AMD 3D V-Cacheを搭載したCPUです。
3D V-Cacheは、CPU内のキャッシュ容量を増やす技術です。キャッシュが多いことで、ゲーム中に必要なデータへ素早くアクセスしやすくなり、CPU性能の影響が大きいゲームではフレームレートが伸びやすくなります。
特に、フルHDで高fpsを狙う場合や、FPSゲームなどを快適に遊びたい場合は、Ryzen X3D系が有力な選択肢になります。
IntelとAMDの選び方まとめ

| 用途 | CPUの目安 |
|---|---|
| 高fpsを重視したい | Ryzen 7 9800X3DなどのX3D系 |
| 最新ゲームを快適に遊びたい 配信・動画編集もしたい | Core Ultra 7 / Ryzen 7以上 |
| コスパ重視 | Core i5 / Ryzen 5 |
IntelとAMDの選び方としては3つに分類可能です。
高fpsを出したいならRyzen 7 9800X3DなどのCPUが人気です。
最新ゲームをプレイしたい方は迷わずCore Ultra 7 / Ryzen 7を選ぼう。さらに動画編集や配信などの作業をやる方もCore Ultra 7 / Ryzen 7以上がおすすめです。
コスパ重視でCPUを選びたいならCore Ultra 5 / Ryzen 5。
中程度のゲーム中心で遊ぶならCore Ultra 7 / Ryzen 7を選択すると少しもったいない選び方です。最新ゲームをあまりやらないならCore Ultra 5 / Ryzen 5を選んだほうがコスパが良いです。
▼具体的な性能はこちらでまとめています。

CPUのスペックや性能の見方
CPUを選ぶときは、製品名だけでなく、コア数、スレッド数、クロック周波数、キャッシュ容量なども確認しておくと選びやすくなります。
ここでは、Core i7-14700Kを例に、CPUスペックの見方を解説します。
| 製品名 | Core i7-14700K |
|---|---|
| コア数 / スレッド数 | 20コア / 28スレッド |
| コア構成 | 8Pコア + 12Eコア |
| 動作クロック | 3.4 GHz |
| 最大クロック | 5.6 GHz |
| キャッシュ | 33MB Intel Smart Cache |
CPUの型番からグレードを確認する
「Core i7-14700K」を例にすると、先頭の「Core i7」がブランド名、「14700K」が型番です。
Core i7はグレードを表し、14700の数字は世代やモデルの位置付けを表します。末尾の「K」は、オーバークロック対応モデルであることを表します。
同じ世代・同じシリーズ内であれば、基本的には数字が大きいモデルほど上位です。たとえば、第14世代のIntel CPUでは、以下のような順番になります。
先頭のブランドがCore i9かCore i7かCore i5かでまずブランド名が分かります。下の製品名の数字を見ると性能が高いか低いかが把握出来ます。
Core i9 / i7 / i5、Ryzen 9 / 7 / 5の違い

CPUのブランド名は、大まかな性能クラスを判断する目安になります。
| グレード | 向いている用途 |
|---|---|
| Core Ultra 9 / Core i9 / Ryzen 9 | 最高性能を求める方、動画編集・配信・重い作業をする方 |
| Core Ultra 7 / Core i7 / Ryzen 7 | 最新ゲームを快適に遊びたい方、ゲーム+作業もする方 |
| Core Ultra 5 / Core i5 / Ryzen 5 | コスパ重視でゲーミングPCを選びたい方 |
ゲーミングPCで人気のモデルはCore i7 / Ryzen 7搭載モデルです。動画編集や3Dゲームを快適にプレイ出来る性能を持っているので、選ばれる方が多いブランドになります。
次点でCore i5 / Ryzen 5を選ばれる方も多いです。趣味の動画編集、ゲーム、ビジネス用途で使いたい方に選ばれる傾向があります。コストと性能のバランスが優れていて人気も高いです。
最後にCore i9 / Ryzen 9は、クリエイターの方が業務レベルで必要な場合や、最高性能を求める方に選ばれる傾向があるブランドです。
コア数・スレッド数の見方
コアは、CPUの中で実際に計算を行う処理ユニットです。数が多いほど、複数の作業を同時にこなしやすくなります。スレッドは、そのコアが同時に扱える作業の数だと考えればOKです。
例えばCore i7-14700Kは、20コア28スレッドです。
ゲームだけを見ると、コアが多いほどフレームレートが伸びるわけではありません。ただ、ゲームをしながらDiscordやブラウザ、録画・配信も動かすなら、コアとスレッドに余裕があるCPUの方が快適です。
- 普通にゲームを遊ぶ:6コア以上
- 最新ゲームやマルチタスクも:8コア以上
最近は推奨スペックに「8コア」と書くゲームも増えました。ただ、6コアでは遊べない、というわけではないです。重いシーンや最新の大作でカクつく可能性がある、という認識でOKです。これから選ぶなら8コア以上が安心です。
クロック周波数の見方
クロック周波数は、CPUが1秒間にどれだけ処理できるかを示す数値です。GHzで表され、高いほどコア1つあたりの処理が速くなりやすいです。Core i7-14700Kなら最大5.6GHzで動きます。
ただ、クロックだけで速さは決まりません。世代や設計、コア数、キャッシュ、冷却によって、実際の性能は変わってきます。特に、IntelとAMDをまたいでGHzだけを比べるのはあまり意味がないです。同じ世代・同じシリーズ同士なら、比較の目安になります。
キャッシュ容量の見方
キャッシュは、CPUの中にある高速な一時保存スペースです。よく使うデータをここに置いておくと、メモリまで取りに行く回数が減り、処理が速くなります。
ゲームでもキャッシュは効きます。なかでもAMDのRyzen X3D系は、大容量キャッシュ(3D V-Cache)を積んでいて、CPU性能がものを言うゲームで強さを発揮します。
例えばRyzen 7 9800X3Dは8コア16スレッド。コア数だけ見るとCore i7より少なく感じますが、96MBの大容量キャッシュがゲームで効いて、ゲーム性能はトップクラスです。X3D系を見るときは、コア数よりこのキャッシュに注目すると分かりやすいですね。
Pコア・Eコアの見方
IntelのCPUには、第12世代以降の一部モデルから、役割の違う2種類のコアが載っています。
- Pコア(Performance):ゲームやアプリなど、力のいる処理を担当
- Eコア(Efficient):バックグラウンドの軽い処理を担当
Core i7-14700Kなら、Pコア8基+Eコア12基という構成です。重い処理と軽い処理を振り分けられるので、ゲーム中に録画や配信を回してももたつきにくいのが利点です。
ここで知っておきたいのが、コア数は「数」だけで比べないことです。
Intelのコアは2種類なので、「10コア」と書いてあっても、中身はPコア6+Eコア4だったりします(例:Core Ultra 5 225F)。10個すべてが同じ力ではないです。一方、AMDのRyzenはコアが1種類で、8コアなら8つ全部が主役クラスです(例:Ryzen 7 9800X3D)。
なので、IntelとAMDの「コア数」をそのまま並べると実力を見誤ります。Intelは「Pコアが何個か」もあわせて見ると、ゲームでの強さがイメージしやすいです。
なお、最新のCore Ultra(200Sシリーズ)は、ハイパースレッディング(1コアを2つ分に見せる技術)に対応しなくなりました。
PコアもEコアも非対応なので、基本的に「コア数=スレッド数」になります。少し前のCore i5-14400F(10コア16スレッド)とCore Ultra 5 225F(10コア10スレッド)でスレッド数が違うのは、これが理由です。
スペックを見るときのポイントまとめ

| 見る項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| ブランド名 | Core i5・i7・i9/Ryzen 5・7・9のどれか |
| 世代 | 新しい世代かどうか |
| コア数 | ゲーム用なら6〜8コア以上が目安(IntelはPコア数も見る) |
| スレッド数 | 配信・動画編集・マルチタスクで効く |
| クロック周波数 | 同じ世代・シリーズ内の比較なら参考になる |
| キャッシュ | ゲーム性能に効く場合がある(特にX3D系) |
Core i7とCore i5のゲームにおける違いは?

ゲーム用途では、Core i7とCore i5の差は、組み合わせるGPUや遊ぶゲーム、解像度、画質設定によって変わります。
ざっくり言うと、ミドルレンジGPUと組み合わせる場合は、Core i5でも十分な場面が多いです。
ただ、RTX 5070以上のような高性能GPUと組み合わせる場合や、高fpsを狙う場合は、Core Ultra 7 / Ryzen 7クラスを選んだ方がフレームレートが向上します。
ミドルレンジGPUならCore i5でも十分な場面が多い
RTX 5060クラスのようなミドルレンジGPUと組み合わせる場合、ゲームによってはCore i5とCore i7で大きなフレームレート差が出にくいことがあります。
これは、先にGPUの性能上限に達してしまうためです。GPU側が処理の限界に近い状態では、CPUをCore i7にしてもフレームレートが大きく伸びにくくなります。
そのため、予算を抑えてゲーミングPCを選ぶなら、Core i5 / Ryzen 5とミドルレンジGPUの組み合わせはコストパフォーマンスに優れています。
高性能GPUと組み合わせるならCore i7以上がおすすめ
RTX 5070以上のGPUを搭載する場合は、Core Ultra 7 / Ryzen 7クラスを選ぶのがおすすめです。
GPU性能が高くなるほど、CPU側の処理性能がフレームレートに影響しやすくなります。特に、最新ゲーム、オープンワールドゲーム、シミュレーションゲーム、FPS・TPSなどでは、CPU性能の差が出る場面があります。
また、ゲームをしながらブラウザを開いたり、通話アプリを使用したり、録画、配信などしたりする場合も、Core i7 / Ryzen 7クラスの方が余裕を持って動作しやすいです。
画質を下げて高fpsを狙う場合はCPU性能が重要
CPU性能の差が最も出やすいのは、画質設定を下げて高fpsを狙う場面です。
たとえば、フルHD低画質設定でFPSやTPSをプレイする場合、GPUの負荷が軽くなり、CPU側の性能がフレームレートに影響しやすくなります。
プロゲーマーの方のセッティングを見ると、出来るだけ設定を下げてフレームレートを確保しています。
こういうようなセッティングの場合にはCPU性能の高さが重要になります。Core i5とCore i7とでは伸びが違くなるゲームが多いです。
実ゲームで数値を確認してみよう
まずは、RTX 5090を使用した際のフレームレート(FPS)を確認してみましょう。使用するCPUによってフレームレートが大きく変動することがわかります。
RTX 5090のようなハイエンドGPUを最大限に活かすためには、CPUをはじめとした他のパーツも同等のハイエンド構成にするのが基本です。そのため、数百万円に達するような超高価格帯のゲーミングPCが存在するのも納得できます。
続いて、こちらはミドルレンジのRTX 4060 Tiを使用した際のフレームレートの数値です。ご覧のとおり、多くの場面で性能が頭打ちになっているのがわかります。
このようなケースでは、Core i9やRyzen 9といった最上位クラスのCPUを選ぶ必要がないです。Core i7 や Ryzen 7、場合によってはCore i5クラスでも十分な性能を発揮でき、コストパフォーマンスに優れた選択となります。
つまり、パーツ全体のバランスが重要になってくるというわけです。
CPUとグラフィックスボードのバランスが重要

性能が高いグラフィックボードを使っている場合には性能を引き出す為にCPU性能もそれに合わせて上げていくのがバランスの取れた構成になります。
例えばRTX 5090にCore i3を組み合わせた場合には性能が発揮出来ない可能性が高いです。
RTX 5050とCore i9 / Ryzen 9を組み合わせた場合には、性能は引き出せますがCore i5 / Ryzen 5でも十分引き出せるのでCore i5 / Ryzen 5でも良いという具合になります。
その中間層の決め方に関しては基本的にはCore i7 / Ryzen 7を選ぶと性能は引き出せるので、性能の高いCPUとグラフィックスボードの組み合わせはおすすめになります。
グラボ交換するならCPU性能が高い方がおすすめ

将来的にグラフィックボードの交換を考えているなら、CPUは少し余裕を持たせておくのがおすすめです。
グラボは、後から交換しやすいパーツですが、CPUを交換するとなると、マザーボードやメモリ、電源、CPUクーラーまで関わってきます。結局、PCごと買い替えた方が早い、というケースも少なくありません。
なので、数年後にミドルクラスのGPUへ替えるかも、という方は、最初からCore Ultra 7 / Ryzen 7クラスを選んでおきましょう。CPUが足を引っ張りにくくなります。
ただし、RTX 5080やRTX 5090のようなハイエンドGPUへの交換を前提にするなら、話は別です。CPUだけでなく、電源容量やケースの広さ、冷却も見直しが必要になります。そこまでいくと、グラボ交換よりPCごと買い替える方が現実的なことも多いです。
まとめ
ゲーム性能はGPUの影響が大きいため、CPUに予算をかけすぎてGPUのグレードが下がると、かえってフレームレートが伸びにくくなる場合があります。
コスパ重視ならCore i5 / Ryzen 5でもOKです。フルHDでゲームを遊ぶ用途や、ミドルレンジGPUと組み合わせる場合はコストを落としてその分をGPUに予算を当てた方が結果的にフレームレートが稼げるので、最適な選択です
一方で、最新ゲームを快適に遊びたい方、高性能GPUと組み合わせる方、4K向けの推奨スペックを満たしたい方、配信・録画も行う方は、Core i7 / Core Ultra 7 / Ryzen 7以上を選ぶのがおすすめです。
高fpsを重視するFPS・TPSではCPU性能が影響する場面もあるため、Ryzen X3D系も有力な選択肢になります。
CPU選びで迷ったら、以下を目安にしてください。
| 用途 | CPUの目安 |
|---|---|
| コスパ重視 | Core i5 / Ryzen 5 |
| 最新ゲームを快適に遊びたい 配信・動画編集もしたい | Core Ultra 7 / Core Ultra 9 / Ryzen 7 / Ryzen 9 |
| 高fpsを重視したい | Ryzen 7 9800X3DなどのX3D系 |
最新ゲームの推奨スペックは以下の記事でまとめています。CPUも掲載しているので、遊びたいタイトルの要求CPUを確認しておきましょう。


