
ゲームにおけるストレージの役割は大きいです。現環境のゲーミングPC事情だとSSDは必須と言っても過言ではありません。
SSDの快適性に一度でも触れてしまったらHDDには戻れません。Cドライブ(OS)だけSSDにするだけでも全然違いますが、ゲーム用途だとゲームを入れてプレイするとかなり快適にゲームがプレイ出来るようになります。
目次
SSDとHDD
HDDと比較するとSSDは明らかに体感で分かるレベルで影響があります。
HDDの性能とSSDの性能にも影響がありますが、ロード時間やカクつきにも影響があります。
単純にそれだけでSSDにするという事で既に結論が出ていますが、HDDと比べると割高です。
おすすめは240GBクラスのSSDとHDDを併用する方法がおすすめです。デュアルストレージやハイブリッド構成など呼び方はいろいろありますね。
BTOメーカーによって呼び方が統一されていない事もありますがSSDとHDDが両方搭載されているという事で覚えておくといいかもしれません。

画像は管理人のPCですが、SSDにOSを入れてよく使うゲームやソフトはSSDで、普段使わないような画像や動画や音楽ファイルなどはHDDに保管するようなイメージです。
CドライブはOSなどが入っていて、EドライブはHDD、Fドライブは新しくゲーム用にSSDを買ってきて増設したSSDになります。
こういう方法でも後で追加可能なのでPCケースにストレージが拡張できるベイが余っている場合には後で自分で追加出来るのであれば最初は最小構成でBTOで注文するというのもありかもしれません。
OS自体を移行するのは難易度が上がりますが、単純にSSDを追加するのであればそこまで難易度は高く無いです。
増設する場合の簡易アドバイス
- SATAケーブルでSSDを接続して、電源もSSDに接続。ケーブルは2本ですね。物理的にはそれで増設されます。
- フォーマット作業をPC側で行って完了です。

具体的なやり方はこちらで解説しています。M.2 SSD(PCIe3.0×NVMe接続)はマザーボードとの関係性や熱問題(サーマルスロットリング)もありますので調べてやりたい方のみ挑戦してみるのが良いでしょう。
SSDの特徴まとめ
- データの読み書きが高速
- 静音性に優れる
- 衝撃耐性に優れる
- 消費電力が少ない
- 発熱量が低い
HDDの特徴まとめ
- SSDよりも安価に入手できる
- 書き換え可能回数がSSDよりも多い
- 24TBのHDDもあり、大容量
SSDとHDDの速度比較
管理人の手持ちのNVMe SSDとSSDとHDDの速度比較をしてみました。最近は価格下がってきたという事もあってNVMe SSDを搭載したゲーミングPCが凄く増えているので速度を重視したい方はNVMe SSD搭載のゲーミングPCもおすすめです。
主要ゲームのインストールに必要な容量
タイトル | 容量 |
---|---|
FF15(2018) | 100GB(4K HDR 155GB) |
Grand Theft Auto V(2015) | 72GB |
シャドーオブウォー(2017) | 70GB |
FF14 | 60GB |
鉄拳7(2017) | 60GB |
コナンエグザイル(2018) | 50GB |
ニーア オートマタ(2017) | 50GB |
Project CARS 2(2017) | 50GB |
ゴースト リコン ワイルドランズ(2017) | 50GB |
アサシンクリード オリジンズ(2017) | 42GB |
Kingdom Come: Deliverance(2018) | 40GB |
ファークライ 5(2018) | 40GB |
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(2018) | 40GB |
ウィッチャー3(2015) | 35GB |
PUBG(2017) | 30GB |
World of Tanks(WoT) | 30GB |
オーバーウォッチ(2016) | 30GB |
フォールアウト4(2015) | 30GB |
黒い砂漠 | 28GB |
デッドバイデッドライト(2016) | 25GB |
ダークソウル3(2016) | 20GB |
モンハンワールド(2018) | 20GB |
DOAXVV | 20GB |
スカイリム スペシャルエディション(2016) | 12GB |
あくまでも最低限これだけ必要となるスペックなので、実際はもっと多い場合もあります。500GB以上のSSDであればあまり容量の事は気にせずにゲームを入れておくことは出来ますが、240GBでも運用は可能です。ゲームタイトルによっては2.3本入れても容量いっぱいになる事はないです。128GBクラスのSSDだと運用が難しくなります。
ゲームによってはHDDだからという理由でカクつく事も
HDDの場合には読み込み速度が遅くカクつきが出てしまうゲームというのもあります。

ストレージの容量管理に関してはSteamの場合にはこの方法で容量をコントロールする事が可能なので参考にしてみて下さい。
ゲームで高速NVMe SSDは効果があるのか?

結論から言うとSSDと比較すれば薄いと言ってもいいでしょう。ただ、M.2 SSDの価格は下落しているので狙い目と言えば狙い目になります。
HDDと比較すれば従来のSSDと同様にロード時間の短縮の効果が見込めます。
以下で検証結果を記載します。計測方法はストップウォッチを使い、3回実行した数値を掲載しています。
アサシンクリード オデッセイ(起動)
M.2 SSD | SSD | HDD |
---|---|---|
25.9秒 | 26.9秒 | 41.1秒 |
25.3秒 | 27.5秒 | 41.5秒 |
25.3秒 | 27.6秒 | 42.7秒 |
タイトル画面から同じセーブデータをロードした時の時間になります。場所はケファロニアの雷神ゼウス像。
アサシンクリード オデッセイ(FT)
M.2 SSD | SSD | HDD |
---|---|---|
22.7秒 | 24.4秒 | 42.1秒 |
22.3秒 | 24.2秒 | 42.2秒 |
22.3秒 | 24.0秒 | 41.1秒 |
ケファロニアの雷神ゼウス像からアッティカのアテナ像までファストトラベルした時のロード時間を計測した時の秒数になります。
- SAMSUNG PM981
- Crucial MX500
- Seagate BarraCuda 4TB
なぜ高速NVMe SSDの効果はゲームでは薄い?
ゲームにおいてはSSDの帯域以上の数値の読み出し速度は使われていない印象です。それよりも描画データの展開の待ち時間の方が長いので結果的にストレージの速度がいくら早くなっても恩恵は少ない。
HDDとSSDでロード時間の極端な差があるのは400MB/s程度までは読み出しで使ってくれるのでその分恩恵が得られるという構図です。
カクつきに関してはNVMe SSDの方が効果がある
上記のニーアの動画を見て頂ければ高速NVMe SSDだとカクつきが軽減しています。高速NVMe SSDはゲームによっては一瞬のゲーム中のカクつきを低減する効果に期待できる場合もあるでしょう。その辺りはゲームの最適化による所も多いのですが、より安定した環境を目指す場合にはNVMe SSDにゲームをインストールしておくのが良いでしょう。
まとめ:2019年のストレージ周り

2019年の管理人の構成はSSD 500GB×2、HDD×2で運用しています。普段使うソフトをCドライブの500GBに入れて、ゲームは主にFドライブの500GBのSSDを使っています。
普段使っていないゲームソフトはEドライブとGドライブのHDDに保管して、たまにプレイする際に使用しています。
最初から1TBが搭載されたゲーミングPCを買うという選択肢もあると思いますが、過去の資産として残っている方はこういう使い方も可能です。
ゲーミングPC選びはCPU、グラボ、メモリ、ストレージが体感で分かるポイントなので要チェックです。