
PCケースにはフルタワー型、ミドルタワー型、ミニタワー型、キューブ型とありますが、ミドルタワー型がゲーミングPCとしては一般的なPCケースです。
ゲーミングPCは温度が高温になりやすいのでミドルタワーがおすすめ
ATX規格のマザーボードが搭載出来る事や、拡張性、冷却性、物理的なスペースなどミドルタワー型は無難です。 フルタワーは想像よりも大きかったり重い場合があります。
ゲーミングPCではCPUやGPUの温度が80度を超えたりする事もあるので、出来るだけ冷やして「製品寿命を伸ばす」という観点と冷却が足りないと、「パフォーマンスが低下するのでその要因を防ぐ」という観点の2点あります。
そうなるとミニタワーや小型は選択肢から外れるような気もしますが、実際はスペックが低いモデルが多いので実用上は問題ないケースが多いです。
ただ、高性能な構成にする場合にはミドルタワーがおすすめです。

ミドルタワーと小型で温度差は?
一概には言えませんが、ミドルタワーと小型のCPU温度では10度近い温度差になる事もあります。 ただその熱が原因で何かトラブルを起こすという事は最近のパーツなら発熱によってクロック調整などを行うので動作に支障はないと思います。
特に低価格帯のモデルなら気にする必要はありませんが、CPUが最上位クラス、GPUも最上位クラスなどの高価格帯になるとやっぱりケース選びは重要です。
ミドルタワーで注意するポイントは?
とりあえずミドルタワー型のゲーミングPCを選択しておくのが無難ですが、一言でミドルタワー型と言っても色々なケースがあります。
代表的なBTOメーカーのPCケースを見ていきましょう。
ガレリアSKケース

ガレリアの専用SKケースはミドルタワー型のPCケースになります。前面の両サイドからパーツを冷却し、リアと天板から排出する機構になっています。
標準ファンが12cmから14cmにサイズアップした恩恵は大きいです。サイズが大きければその分冷却する際の回転数を抑えても風量が上がるので静音面でも優れた効果が期待出来ます。
ガレリアSKケースは歴代GALLERIAの中で最高性能を持つ冷却機構です。天板のメッシュフィルターがあるので旧筐体と比較すると物も置きやすいメリットがあります。

NEXTGEAR

NEXTGEARはミドルタワー型のPCケースになります。底面から吸気してグラフィックボードを冷却し、リア側から排出する冷却機構になっています。ケースファン非搭載時にはサイドからも吸気です。
なので底面吸気に対応したダストフィルターが完備しています。G-TuneのゲーミングPCは新パーツの発売が遅い場合が多いですが検証を行っているので安心モデル。

自分で改造をしない方にはマウスコンピューターのゲーミングPCはおすすめですし、NEXTGEARは改造をする方も拡張性が高い筐体なのでおすすめです。

GH SERIES

FRONTIERのGHシリーズは前面のサイドと底面から吸気して天板とリア側に排出する機構です。前面サイドの吸気面積が大きく、ガレリアの新筐体とエアフローに関しては似ています。
PCケースはカスタマイズすべき?
基本的にPCケースというのはホコリからパーツを守って冷却性能や静音性を重視すればOKです。
構成内容にもよってくるので一概に断定する事は難しいですが、デフォルトの構成で購入するのが基本です。カスタムするならG-Tuneのようにサイドパネルをカスタマイズするとメンテナンス性が向上する場合にはカスタマイズもおすすめです。
実際長期利用を考えるとワンタッチで開閉できるのは凄く便利です
イチオシのPCケースは?

イチオシのPCケースはMASTERPIECEです。フルタワーなので冷却に強く、床に直に置いても堅牢な大型スタンドがあり、筐体が少し浮いている点が良いです。
ダストフィルターも付いているのでメンテナンス性も高く、カスタマイズでサイドパネルもガラス仕様にできるので更にメンテナンス性が高いです。
お掃除をするのがとにかく楽です。MASTERPIECEはストレージベイ・価格・大きさで問題無いのであればおすすめ出来るPCケースです。


ミニタワー型でおすすめは?

ミニタワー型でおすすめは「NEXTGEAR-MICRO」です。筐体の質感も高く、カスタマイズでガラスに変更可能でメンテナンス性の向上。ダストフィルターも完備。
コンソールパネルも斜めになっていてアクセスしやすいのもメリットです。


ガレリアのSKMケースもコンソールパネルにアクセスしやすく使いやすい筐体です。アクリルウィンドウが標準化されていたりビジュアル面のかっこよさが際立っています。

小型PCのおすすめは?
小型のPCも人気です。お部屋に置くスペースが小さい方が嬉しいという方も多いでしょう。
スペック面ではミドルタワーと比較すると数%はベンチマークで落ちる場合もあります。筐体の冷却面でクロックが落ちて性能が低下するという事より、過去の検証結果からマザーボードが違うという点が大きいと思っています。

小型の中ではLITTLEGEARは良いです。ミニタワー型なのでハイエンド構成には無理があると思いますがエントリーや、ミドル構成なら十分実用的に使えると思います。


ガレリアのSシリーズも良いのですが、換装を想定されている場合にはLITTLEGEARの方がやりやすいとは思います。
注意点としては、ゲーム実況をやりたい方でどうしても内蔵タイプのキャプチャーボードを搭載したい方は小型は選択肢から外れると思います。
まとめ
最近のゲーミングPCのケースは色々凝っているので「拡張性はそこまで必要無いかな?」とか、「デスクトップPCで無くてもノートPCでもいいかな?」という方もいると思いますので、その場合は小型PCでもノートPCでも自分に合った製品を選ぶのが正解だと思います。
どんなゲーミングPCを買っても基本的に動作トラブルが起きないようにプロが検証してると思いますのでそこの部分での心配は無用だと思います。
ただ、高負荷かける方や高性能モデルでは筐体サイズが大きいモデルも冷却に優れるのでおすすめです。
