ドスパラさんからGTX1080搭載の『ガレリア ゲームマスターGX』の実機を貸して頂けたので性能含めてレビューしていきます。
ゲームマスターシリーズはサポートに力を入れたシリーズで、特に初心者の方や初めてゲームPCを購入するという方におすすめのシリーズになっています。
ゲームマスターとは?
実機性能や製品レビューに入る前にこのゲームマスターについて解説していきます。2016年8月17日にガレリアの新シリーズとして「GALLERIA Gamemaster」というシリーズが発表されました。
- 40タイトル以上のゲームの動作をサポート
- サポート受付時間の延長:通常は午前9時~午後21時ですが、4時間延長して午前1時まで対応
- BTOカスタマイズには対応していない
以上のような特徴があります。サポートの内容ですが、一般的なサポートに加えて、ダウンロード、インストール、チュートリアル、ログインに関するサポートなどを行ってくれるそうです。
PCゲーム初心者の方には非常に助かるサービスだと思います。一番最初にPCゲームをプレイした時にオンラインゲームだとクライアントをダウンロードしたりやる事が多くて大変だと感じた事を記憶していますが、経験者にとってはどうって事も無い作業も初心者だと大変だと思うので周りにPCゲームについて聞ける人がいないという場合にはゲームマスターのPCを購入してPCゲームにまず慣れるという意味では非常におすすめだと思います。
サポートの時間延長も、例えば土日休みで金曜日の夜10時くらいにオンラインゲームなどをやろうと思っていざダウンロードしよう!と思ったけど「つまずいてしまった!」という場合に深夜1時まで対応してくれるのは心強いですね。
そしてもう一つの特徴としてBTO(カスタマイズ)には対応していないので、そのままの構成をそのまま購入するという感じです。いわゆる即日お持ち帰り商品のようなスタンスです。逆にPC初心者からしたらあらゆる選択肢の中から自分に合ったカスタマイズをしなくちゃいけないというプレッシャーからは開放されて、純粋にプロが選定したゲームに最適化してある商品を購入するだけというのは心理的負担も少なくていいのでは無いかとも思います。
価格面でのデメリットは?
当然サービスが手厚くなると価格も高くなるのは仕方無いと思いますが、どの程度の差があるのか?というのも気になると思うのでまとめました。
商品名 | Gamemaster GX | ガレリア ZG |
---|---|---|
CPU | Core i7-6700 | Core i7-6700K |
GPU | GTX1080 | GTX1080 |
メモリ | 16GB(DDR4) | 16GB(DDR4) |
マザー | H170 | Z170 |
電源 | 800W (80PLUS TITANIUM) | 800W (80PLUS GOLD) |
ストレージ | 480GB SSD+2TB HDD | 240GB SSD(NVMe)+2TB HDD |
価格 | 214,980円(+税) | 209,980 円(+税) |
記事執筆時(2016/11/21)の情報です。CPU、マザー、電源、ストレージなどの違いがありますが、正直この程度なら納得出来るという方の方が多いのでは無いでしょうか?
友人にPCをすすめる場合、自分がその後全くアドバイスしないと仮定した場合はこのくらいの価格差と構成内容ならばGamemaster GXをおすすめすると思います。
ケース外観
それではケース外観を見ていきましょう。
前面
前面の上部に光学ドライブが搭載されています。真ん中あたりにインターフェースが集中しており、USB3.0×2、SDカードリーダー、オーディオ端子、電源ボタンと並んでいます。
さらっとした質感でほこりがたまってもさっと払ってしまえば気になりませんし、指紋もそこまで気にならないかと思います。
左側面
左側側面はグラフィックボードとCPUの所がメッシュになっており、外気を取り込んで吸気し、冷却性能がアップしております。グラフィックボードが光るタイプだとここからLED等が搭載されていれば光っているのが見えます。
右側面
右側側面には右上に外気を吸気するメッシュが付いています。これはマザーボードを冷却する効果があります。
背面
背面はこのような感じです。マザーボードの端子に加えて、外部出力にディスプレイポート×3、HDMI端子、DVI端子になっています。80PLUS TITANIUMのブラックの電源がカッコイイと思います。
天板
天板には排気のファンが取り付けられています。
ガレリア Gamemaster GXの内部
内部はこのような構成内容になっています。
CPUファンには標準で静音パックまんぞくコースのCPUファンが取り付けられています。グリスにはナノダイヤモンドサーマルグリスが仕様されていて、同梱物にもグリスが同梱されていました。
ぐ
グラフィックボードにはPalitのGTX1080が搭載されています。
電源は大容量の800W電源が採用されており、80PLUS TITANIUMなので電力効率が良く電気代の節約にもなります。
同梱物
同梱物には取扱説明書やドライバのCDなどが同梱されています。マウスとキーボードも入っているのですぐにゲームをプレイする事が可能です。
スペック
OS | Windows10 |
---|---|
CPU | Core i7-6700 |
GPU | GeForce GTX 1080(8GB) |
メモリ | 16GB |
マザーボード | H170 |
HDD | SSD 480GB、HDD 2TB |
電源 | 800W (80PLUS TITANIUM) |
※情報は記事執筆時のものになります。最新の詳細は公式ページでご確認下さい。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド
FF14の蒼天のイシュガルドのベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。フルHD環境なら最高設定でも7,000は余裕で越えているので快適にプレイ可能です。
設定 | 画面サイズ | DirectX | スコア |
---|---|---|---|
最高品質 | 3840×2160 | 11 | 6772 |
高品質 | 3840×2160 | 11 | 7812 |
標準品質 | 3840×2160 | 11 | 13985 |
最高品質 | 3840×2160 | 9 | 8887 |
高品質 | 3840×2160 | 9 | 9090 |
標準品質 | 3840×2160 | 9 | 16674 |
最高品質 | 1920×1080 | 11 | 17150 |
高品質 | 1920×1080 | 11 | 17563 |
標準品質 | 1920×1080 | 11 | 21163 |
最高品質 | 1920×1080 | 9 | 17675 |
高品質 | 1920×1080 | 9 | 18001 |
標準品質 | 1920×1080 | 9 | 20898 |
ドラゴンクエストX
すべての設定や解像度においてすごく快適の評価が出ています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 3840×2160 | 17949 |
標準品質 | 3840×2160 | 18746 |
低品質 | 3840×2160 | 19615 |
最高品質 | 1920×1080 | 19503 |
標準品質 | 1920×1080 | 19663 |
低品質 | 1920×1080 | 20290 |
ドラゴンズドグマオンライン
スコアが7000を超えると「とても快適」の評価になります。すべての設定や解像度においてとても快適の評価が出ています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 10999 |
標準品質 | 1920×1080 | 11404 |
低品質 | 1920×1080 | 11380 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは35586というスコアが出ています。High Grade Editionでも問題無く快適にプレイする事が可能なスペックです。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高設定 | 3840×2160 | 12409 |
最高設定 | 1920×1080 | 41615 |
PSO2ベンチマーク ver.4
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定の簡易設定の6で73447というスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
簡易設定6(最高設定) | 1920×1080 | 48844 |
簡易設定5 | 1920×1080 | 58494 |
3DMark
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。 Fire StrikeについてはゲーミングPC用のベンチマークになるのでゲーミングPCの場合は基本的にFire Strikeを参考にするといいでしょう。Fire Strike Ultraは4Kでの3Dゲームのパフォーマンスを計測しています。
better than 91% of all resultと出ています。すべての結果の91%よりも良いですという事は上位9%に位置しています。
Dmark | スコア | Graphics score | Physics score | Combined score |
---|---|---|---|---|
Fire Strike | 15591 | 20556 | 10866 | 7222 |
Fire Strike Ultra | 4946 | 4982 | 10797 | 2650 |
Time Spy
Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
スコア | Graphics score | CPU test |
---|---|---|
5724 | 5843 | 5136 |
SteamVRパフォーマンステスト
SteamにあるSteam Performance testの結果ではVRレディとなっています。VRはGTX970が推奨要件になっているのでそれをGTX1080はスペックで大きく上回っています。
平均忠実度 | テストされたフレーム | 90fps以下のフレーム | CPUバウンドフレーム |
---|---|---|---|
11(非常に高い) | 15001 | 0 | 1 |
SSD&HDDの速度
SSD | HDD |
SSDはたっぷり480GBもあるのでたくさんゲームをインストールしたりしても十分足りる容量だと思います。HDDも2TBあるので頻繁に使わないファイルはHDDに入れてと使い分ける事が可能です。
まとめ
ゲームマスターに関しては冒頭で申し上げたとおり、初心者には非常に手厚いサービスとなっているのでおすすめです。またこのGXは最新のグラフィックボードの中でもハイスペックのGTX1080を搭載しているのでほぼどんなゲームも現状では余裕でプレイ可能です。
今までPCゲームには触れてこなかったけれど、PCのVRに興味が出たので「ゲームPC買ってみような」という方や、e-sports系のゲームの配信を見て自分もやってみたくなったので「ゲームPC買ってみような」という方などにはサポートが手厚いのはいい事だと思うのでそういう方には特におすすめです。
パーツも高品質なパーツが使われているので長時間プレイにも耐久性があるかと思います。
逆にPCに詳しい方にはサポートは使わないと思うので普通のドスパラで従来通り販売されているガレリアを選択する方が結果的にコストを下げられるのでおすすめです。