
ドスパラさんから「ガレリアGKF1050TGF」をお借りしたので実機レビューしていきます。
GKF1050TGFの特徴としてはドスパラのゲーミングノートPCの中では最新世代のグラボが搭載したゲーミングノートPCの中では最も安価な製品となっています。
価格を抑えたモデルでありながら、LED対応のバックライトキーボードや、天板・キーボード周辺に施されたヘアライン加工など、随所に高級感を感じさせるデザインが採用されています。
価格を優先させつつも、その中でも質が高いゲーミングノートPCを探しているという方におすすめな製品になっています。
スペック

スペック | |
---|---|
CPU | Core i7-7700HQ |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1050Ti(2GB) |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 250GB SSD |
液晶 | 15.6 インチ フルHD 非光沢ワイド液晶ディスプレイ |
重量 | 約 2.5kg(バッテリー含む) |
外観をチェック

液晶画面のサイズは15.6インチで、解像度はフルHDに対応しています。PCゲームでは最も普及している解像度なので対応ゲームも多く綺麗な画質でプレイ可能です。
キーボードはバックライトキーボードとなっていてLEDでカラーを変更する事も可能です。この価格帯で上位機種と遜色ない美麗なLEDイルミが搭載されているのは驚きです。
CPUはノートPCでは性能の高いCore i7 7700HQを搭載し、GPUにはGTX1050Tiを搭載しています。価格が抑えられている要因はココにあります。ゲームの性能面については後述します。
メモリは8GBが標準構成ですが、メモリを多く使うソフトを多用する方は16GBにカスタマイズがおすすめです。
ストレージは記事執筆時だとSSDのみの構成なので、HDDも追加してデュアルストレージ構成にしたい場合はカスタマイズで対応可能です。メインマシンとしてバリバリ使う前提ならカスタマイズがおすすめ。
左側面

左側面にはケンジントンロック、有線LAN、USB3.0×2、HDMI x1, mini DisplayPort x1、USB 3.1、マイク入力 x1, ヘッドフォン出力 x1 (ステレオミニプラグ)となっています。
右側面

右側面には光学ドライブ、USB2.0、SDカードリーダー、電源となっています。光学ドライブやカードリーダーはノートPCだと付いていない機種も多いですが、あると便利です。
背面

背面には特に何もありません。背面排気の機構になっているのでこちらから熱を逃がします。
天板

天板中央にガレリアのロゴがあるシンプルなデザインです。天板は片手で開閉する事が可能です。

天板部分はヘアライン加工が施されているのですが、光を当てすぎたり暗すぎると分かりません。適度に光が当たると分かります。画像では光に当たっている部分を注視すると分かるかと思います。
開閉角度

一般的な角度だと思います。上位機種だと180度開閉する機種もあります。
キーボード

キーボードは認識しやすいバックライトキーボードが採用されています。付属のKLMというソフトで、自由に色や光らせ方が変更可能です。

キーボードの右上に、電源ボタンやクーラーブースト(ファンを最高速度に回転する事が可能)のボタンなどが配置されています。ボタンの周りを避けるようにスピーカー部分がデザインされているのがカッコイイです。

本体にもヘアライン加工が施されていて高級感があります。ゲーマーは夜間ゲームする事も多いと思いますが、その時に照明の陰影によってこのヘアラインが凄く映えます。
重量
本体 | ACアダプタ |
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本体は2,442g、ACアダプタは620gでした。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮の解放者

FF14の紅蓮の解放者のベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。7000を超えているので、FF14は快適にプレイ可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 7819 |
高品質 | 1920×1080 | 10420 |
標準品質 | 1920×1080 | 11652 |
ドラゴンクエストX

すべての設定や解像度においてすごく快適の評価が出ています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 15874 |
標準品質 | 1920×1080 | 16331 |
低品質 | 1920×1080 | 17828 |
ドラゴンズドグマオンライン

スコアが7000を超えると「とても快適」の評価になります。ドラゴンズドグマオンラインも快適にプレイ可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 8960 |
標準品質 | 1920×1080 | 9364 |
低品質 | 1920×1080 | 9333 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)

モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは14204というスコアが出ています。6000程度を超えていれば快適にMHFはプレイ可能です。
画面サイズ | スコア |
---|---|
1920×1080 | 14204 |
PSO2ベンチマーク ver.4

公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定の簡易設定の6で18102というスコアが出ています。PSO2も快適にプレイ可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
簡易設定6(最高設定) | 1920×1080 | 18102 |
簡易設定5 | 1920×1080 | 23247 |
3DMARK
Fire Strike | Fire Strike EXtreme |
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Fire Strike Ultra | Time Spy |
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3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。
Fire StrikeはフルHD、Fire Strike ExtremeはWQHD、Fire Strike ULTRAは4Kのベンチとなっています。Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
Fire Strike | スコア | Graphics score | Physics score | Combined score |
---|---|---|---|---|
Fire Strike | 6819 | 7847 | 10785 | 2691 |
Fire Strike EXtreme | 3547 | 3677 | 10736 | 1563 |
Fire Strike Ultra | 1271 | 1131 | 10721 | 913 |
Time Spy | スコア | Graphics score | CPU score | |
Time Spy | 2549 | 2396 | 4003 |
VRMARK
Orange Room | Blue Room |
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Orange、Blue共にスコアが5000を越えると「VR Ready」評価になります。Orange Roomは標準的なVR性能を評価するベンチマークです。
Blue Roomに関しては将来のVRを見据えたベンチマークになっています。スコアが5000を超えているのでVRもスペックを満たしています。
VRMARK | スコア | Avg FPS |
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Orange Room | 3839 | 83.68FPS |
Blue Room | 719 | 15.67FPS |
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15 | |
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CPU | 747 cb |
CPU(Single Core) | 160 cb |
CPU性能の比較をする時に参考になるのがCINEBENCHになります。Core i7 7700HQを本機は搭載しているので性能は高いです。
SSD&HDDの速度
SSD |
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SSDは250GB搭載しています。BTOなのでストレージに関してはカスタマイズする事も可能です。HDDとディアルストレージ構成なので頻繁に使わないデータと使い分ける事が出来て便利です。
ゲームのベンチマークを計測

フルHD解像度で最高設定で30FPSを超えていて、中設定なら平均60FPSで快適に動作します。
PCゲームの中では「中〜やや重め」クラスにあたるタイトルですが、問題なく快適にプレイできることが確認できました。

重量級のゲームだと高設定でも30FPSを平均で超えるくらいです。
「高設定」といっても、ゲーム内のグラフィック設定では中間あたりのレベルです。設定を一番低くすれば、60FPS以上の動作も可能です。細かい設定にこだわらなければ、重量級のゲームでも十分プレイできる性能です。
ガレリアGKF1050TGFのレビュー
メリット
- GTX1050Ti搭載で軽めなゲームでは快適に、重めのゲームでも設定次第ではプレイ可能なコスパ
- バックライトキーボードイルミがこの価格帯で手に入る
- 最新世代のGPUを搭載しているので前世代GPU搭載機と比較すると性能差が大きい
- 質感の高いエクステリア
デメリット
- ガッツリ系の特にFPSゲーマーだと性能的に足りないというケースがある
- 4Kなどの高解像度でPCゲームをしたい場合も性能的に足りないケースがある
- VRの性能は満たしていない
まとめ
国産のオンラインゲームは、ベンチマーク結果の通り、最高設定でも快適に動作するケースがほとんどです。
一方で注意したいのが、重量級のゲームをプレイしたり、4KやVRといった高負荷な用途を想定している場合です。そうしたシーンでは、GTX1050Tiでは性能不足を感じる可能性があります。
ただし、事務作業・ネット閲覧・動画視聴・軽めのクリエイティブ作業などにおいては、基本的に快適に動作するスペックを備えており、重量級のゲームをあまりプレイしない方にとっては、GTX1050Tiは非常にコスパの良い選択肢となります。
また、質感の高い本体デザインやキーボードイルミネーションも相まって、全体的に高級感がしっかり保たれている点も評価ポイントです。
デメリットに関しては、使う人の用途や環境に大きく左右される部分もあります。そのため、「自分がどんなゲームや作業を重視するか」を明確にしておくことが重要です。
- 国産オンラインゲームをメインにプレイする方
- 軽〜中程度のPCゲームを快適に楽しみたい方
- コスパ重視でゲーミングノートを探している方
国産オンラインゲームを主戦場とするなら、ガレリアGKF1050TGFは非常におすすめの1台です。