Lenovoさんからさんから「Legion Pro 5i Gen 8」の実機をお借りしたのでレビューしていきます。
「Legion Pro 5i Gen 8」は、第13世代インテルCPUを搭載し、RTX 4050 / RTX 4060 / RTX 4070搭載モデルの3モデル展開になります。
グラフィックボードに「GeForce RTX 4070」が搭載しているので最新ゲームを快適に楽しみたい方におすすめのノートPCです。
Legion Pro 5i Gen 8のスペック
スペック | |
---|---|
CPU | Core i7-13700HX |
グラフィック | RTX 4070(8GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
液晶 | 16型 2,560×1,600 WQXGA(240Hz) |
無線 | Wi-Fi 6E |
重量 | 約 2.5kg |
動作時間 | 約 5.0 時間 |
外観デザイン
カラーはブラックで、WEBカメラは液晶上部に設置されています。液晶は16インチでWQXGA解像度(2,560×1,600)、リフレッシュレートは240Hzです。
高解像度&高速リフレッシュレート採用液晶なので、高精細な映像で極めて滑らかな描画で楽しむ事が出来ます。
液晶はノングレアパネル採用なので、映り込みが少なく長時間のゲームや作業に最適です。
天板にはLEGIONのロゴが配置されています。天板の開閉は片手でも可能です。
LEGIONのロゴの拡大画像になります。
天板を最大まで開くとほぼ水平くらいまで開きます。
入出力ポート
左側面には、USB3.2、USB3.2 Type-C端子があります。
背面側には、有線LAN、USB3.2 Type-C、HDMI2.1、USB3.2×2、電源があります。背面に映像端子があると接続する際にケーブルが邪魔にならないので良いです。
右側面にはマイク・ヘッドホン端子、電子式プラばしーシャッター、USB3.2があります。
外付けのSSDを接続してストレージを確保したり、外部モニターと接続してマルチディスプレイ化したり、マウスなどのUSB機器と接続する際にも十分な入出力ポートが装備されています。
キーボード
キーボードはテンキーありです。視認性を高めるバックライトLEDが搭載しているので、場所を問わず快適に文字打ちが行なえます。
個人的には打ちやすいと感じましたが、バックスペースキーのサイズが少し小さいのは気になりました。隣接している「¥キー」とのキーピッチが狭い点も気になる方がいるかもしれません。
重量
本体
ACアダプター
重量を計測すると本体が2,466gで、ACアダプターの重量は1061g(コンセント含む)でした。本体と合計すると3,527gとなります。
製品 | 合計 | 本体 | ACアダプター |
---|---|---|---|
Legion Pro 5i Gen 8 | 3,527g | 2,466g | 1,061g |
GALLERIA ZL7C-R47 | 3,355g | 2,380g | 975g |
Lenovo LOQ 16IRH8 | 3,094g | 2.557g | 537g |
G-Tune E6-A7G70BK-A | 2,849g | 2,185g | 664g |
G-Tune E4-I7G60DB-B | 2,207g | 1,791g | 416g |
スペックが違うので一概には言えませんが、「Legion Pro 5i Gen 8」はやや重めの重量になります。
付属ソフト「Lenovo Vantage」について
「Legion Pro 5i Gen 8」には、「Lenovo Vantage」というソフトが入っています。右の「LEGION EDGE」という項目内からパフォーマンス設定が行なえます。
- パフォーマンスモード(おすすめ)
- バランスモード(おすすめ)
- 静音モード
- カスタムモード
パフォーマンスモードは、ACアダプターに接続されている場合のみ適用可能な性能重視モードです。
バランスモードは、性能とファン速度を自動的に調整してくれます。静音モードは動作音が気になる時に使用するモードとなっています。
ゲームをプレイする際には基本的にパフォーマンスモードがおすすめです。ファン音が気になる方はバランスモードで運用するのがおすすめです。
GPU動作モードをクリックするとGPU動作モードが選択可能です。
- ハイブリッド・モード
- ハイブリッドiGPU専用モード
- Hybrid自動モード
- dGPUモード(おすすめ)
シュチュエーションに応じて4つのGPU動作モードを選択する事が可能です。ゲームをプレイしていてフレームレートが極端に低い場合は内蔵GPUが使用されている場合があります。
GPU動作モードをdGPUモードにすれば確実に専用グラフィックスを使用してくれるためおすすめになります。
持ち運びを頻繁にする方はハイブリッド・モード(自動的に切り替え)や、Hybrid自動モード(充電中はハイブリッド・モード、ACアダプターに接続されていない場合にはiGPU専用モード)を選択して、ゲーム中に極端にフレームレートが出ていないと感じたらiGPUで動作している可能性が高いので、dGPUモードに切り替えましょう。
GPUクロックアップという項目をオンにする事も可能ですが、オーバークロック(クロック周波数を上げてパフォーマンスを得る事)は、保証が適用されない点やパフォーマンスの安定が保証されない、消費電力や発熱が増えるというデメリットがあるので、初心者の方はオフが推奨になります。
「Lenovo Vantage」ではキーボードのカラー変更を行う事が可能です。「Legion Pro 5i Gen 8」は4ゾーンRGBバックライト・キーボードに対応しているので、4ゾーン内でお好きなカラー選択が可能なのと、4種類の光り方から選択可能です。プロファイルは3つ保存可能。
ゲーム性能
「Legion Pro 5i Gen 8」のゲーム性能はどの程度快適なのかをチェックしました。計測は有線接続で行っています。設定はパフォーマンスモード & dGPUモードです。
3DMARK
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
表は当サイトでテストしたノートPCのTimeSpyの参考スコア比較です。「Legion Pro 5i Gen 8(RTX 4070搭載モデル)」は、3DMARK TimeSpyでテストすると「12427」スコアとなりました。
「Legion Pro 5i Gen 8」は、RTX 4060搭載モデルとRTX 4050搭載モデルもあります。当サイトで検証したRTX 4060 / RTX 4050搭載ノートPCの参考データを黄色で強調していますので、参考にしてみて下さい。
- Core i5-13500HX / RTX 4050(6GB):19万円台(価格重視)
- Core i7-13700HX / RTX 4060(8GB):21万円台(コスパが良い)
- Core i7-13700HX / RTX 4070(8GB):24万円台(性能重視)
※2023年10月時点の価格
3つモデルの選択肢があると「どれを選んだら良いの?」と迷われる方もいると思いますが、性能とコストのバランスに優れるモデルをお探しの方はRTX 4060がおすすめになります。
今回検証するモデルは上位モデルなので、性能面に優れていますが価格も高いです。予算に余裕があればRTX 4060よりRTX 4070の方が性能が高いため、性能を重視したい方におすすめの選択肢になります。
一方RTX 4050搭載モデルは、ビデオメモリの容量が2GB減って6GBになります。CPUもCore i5となりCore i7の方が性能が高いモデルになります。
性能面に加えてビデオメモリの容量が少なくなるので、コスパで考えるとRTX 4060(ビデオメモリ8GB)搭載モデルがおすすめになります。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
2560×1440 | 高 | 8403 / 84 fps【快適】 |
1920×1080 | 高 | 11312 / 113 fps【とても快適】 |
ファイナルファンタジー15は、6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」評価になります。最高設定で「とても快適」評価です。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
2560×1600 | ウルトラ | 14255【快適】 |
1920×1080 | ウルトラ | 30733【快適】 |
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。最高設定で「快適」評価です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
2560×1600 | 最高 | 14087 / 98 fps【極めて快適】 |
1920×1080 | 最高 | 21608 / 153 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。最高設定で「極めて快適」評価です。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
2560×1600 | 最高 | 16130 / 109 fps【非常に快適】 |
1920×1080 | 最高 | 23525 / 167 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。最高設定で「非常に快適」評価です。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
2560×1600 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。最高設定で「快適」評価です。
ドラクエ10
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
1920×1080 | 最高 | 25091【すごく快適】 |
ドラクエ10のような軽めのゲームは「すごく快適」に動作します。
フォートナイト
最高設定
最低設定
人気TPSゲームのフォートナイトの最高画質では70fps前後。最低では180fps前後を記録。滑らかな描画でフォートナイトを楽しむ事が出来ます。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
2560×1600 | 最高 | 53 fps |
最低 | 153 fps | |
1920×1200 | 最高 | 72 fps |
最低 | 181 fps |
Apex Legends
最高設定
最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質160fps前後、最低では230fps前後を記録しました。ApexLegendsも快適なゲーム性能を持っています。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
2560×1600 | 最高 | 115 fps |
最低 | 169 fps | |
1920×1200 | 最高 | 157 fps |
最低 | 238 fps |
サイバーパンク2077
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
2560×1600 | レイトレ:ウルトラ | 63 fps |
1920×1200 | レイトレ:ウルトラ | 103 | fps
ゲーム性能まとめ
「Legion Pro 5i Gen 8(RTX 4070搭載モデル)」のゲーム性能は非常に高いです。最新重量級ゲームを快適に楽しめます。
ゲーム | 評価 |
---|---|
重いゲーム | |
中程度のゲーム | |
軽いゲーム |
CPU性能
CINEBENCH 2024
CINEBENCH R23
CINEBENCHはCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
「Legion Pro 5i Gen 8」は「Core i7-13700HX」が搭載。Core i7-13700HXは16コア24スレッドの高い性能を誇る高性能モデルです。
ストレージ速度
容量は1TBのNVMe SSDが搭載されています。HDDでカクつくゲームもあるのでNVMe SSDにゲームをインストールするのがおすすめです。非常に高速なNVMe SSDが搭載しています。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は「3DMark FireStrike」実行時の数値です。
温度
筐体の温度
「FF14 暁月のフィナーレ」ベンチマークをフルHD/最高品質で、1時間ループさせた際の温度をチェックしました。
室温は24℃。キーボード周辺の最高温度が49℃程度でWASD周辺は32℃前後でした。
キーボードの中央付近の温度は少し暖かいですが、WASD周辺やパームレスト部分は温度が低いので、ゲームをプレイしていてもそこまで気になる事は無いでしょう。
長時間プレイする場合には、外付けキーボードの活用を視野に入れるのもおすすめです。
内部の温度
計測ソフトは「HWMONITOR-PRO」です。「アイドル時」「3DMARKのFireStrike」「CINEBENCH 2024」を10分間実行した際の最大温度になります。室温24℃環境での計測になります。
静音性
アイドル | 高負荷時 |
---|---|
40.5 db | 52.8 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。
無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
まとめ
- 最新のCore i7搭載
- RTX 4070搭載で最新ゲームも快適!
- NVIDIA DLSS 3&NVIDIA Reflex対応
- 240Hzの高リフレッシュレート搭載
- キーボードのバックスペースが小さい点が少し気になる
- 重量がやや重め
「Legion Pro 5i Gen 8」は、最新の「Core i7-13700HX」&「RTX 4070」搭載。最新のゲームタイトルや重いゲームタイトルでも快適に楽しめるパフォーマンスを持ったゲーミングノートPCです。
240Hz液晶も搭載しているので、ApexLegendsなどのFPSゲームを快適に楽しみたいという方にもおすすめのモデルです。Apex Legendsの検証はこちら⇒
気になった点としては、ハイスペックなので仕方ない部分でもありますが重量がやや重めな点です。重量の詳細はこちら⇒
また、キーボードのバックスペースキーのサイズが少し小さく、隣接している「¥キー」とのキーピッチが狭いため文字打ちする際に少し慣れが必要になるかもしれません。キーボードの詳細はこちら⇒
スペック的には安心の定番構成のゲーミングノートPCで、スペック面で不満に感じる方は少ないでしょう。価格面でもコスパは良いので、RTX 40シリーズ搭載のノートPCを探している方は是非チェックしてみて下さい。
- 最新重量級ゲームを快適にプレイしたい方
- NVIDIA DLSS 3対応のノートPCが欲しい方
- 滑らかな240Hz液晶搭載モデルを探している方
- 処理性能の高いCPU搭載ノートPCを探している方