「Lenovo LOQ 16IRH8」の実機レビュー RTX 4050搭載

Lenovoさんから「Lenovo LOQ 16IRH8」の実機をお借りしたのでレビューしていきます。

今回お借りした「Lenovo LOQ 16IRH8」は、10コア16スレッドの「Core i7-13620H」と「RTX 4050」を搭載したモデルです。これからゲームを始める方にもおすすめのエントリーゲーミングノートPCです。

また、リフレッシュレート144Hz対応で滑らかな描画でゲームが楽しめるのも特徴的なモデルとなっています。

Lenovo LOQ 16IRH8のスペック

スペック
CPU	Core i7-13620H
グラフィック	RTX 4050（6 GB）
メモリ	16GB
ストレージ	512GB NVMe SSD
液晶	16型 1920×1200 WUXGA（144Hz）
無線	Wi-Fi 6
重量	約 2.6kg
動作時間	約 7.0 時間

レビュー時のスペックになります。現在の商品の詳細や価格については詳細ページにてご確認下さい。

Lenovo LOQ 16IRH8は、RTX 3050搭載モデル/RTX 4050搭載モデル/RTX 4060搭載モデルの3モデル展開になります。（2023年7月現在）

外観デザイン

カラーはグレー色で、WEBカメラは液晶上部に設置されています。液晶は16インチでWUXGA解像度（1920×1200）、リフレッシュレートは144Hzです。

液晶はノングレアパネル採用なので、映り込みが少なく長時間のゲームや作業に最適です。

天板にはLenovoのLOQのロゴが配置されています。天板の開閉は片手でも筐体が浮かないので、使い勝手が良いです。

筐体はさらさらした材質で、指紋が付きにくいのが好印象です。

入出力ポート

左側面には、USB3.2 Type-C、マイク/ヘッドフォン端子があります。左側にイヤホン端子があると右利きの方は便利に感じます。

背面側には、USB3.2×2、有線LAN、HDMI2.1、電源入力があります。背面に映像端子があると接続する際にケーブルが邪魔にならないので良いです。

右側面にはWEBカメラのプライバシーシャッター、USB3.2があります。

外付けのSSDを接続してストレージを確保したり、外部モニターと接続してマルチディスプレイ化したり、マウスなどのUSB機器と接続する際にも過不足なく使える入出力ポートが装備されています。

キーボード

キーボードはテンキーありです。日本語配列キーボードとなっています。

視認性を高めるホワイトバックライトLEDが搭載しているので、場所を問わず快適に文字打ちが行なえます。

ノートPCのキーボードの矢印キーは、ハーフサイズや上下左右のどちらかがハーフサイズになっている事がありますが、フルサイズの矢印キーになっています。また、配置が下にずれているのが特徴的です。

重量

本体が2.557gで、ACアダプターの重量は537g（コンセント含む）でした。

ゲーム性能

「Lenovo LOQ 16IRH8」のゲーム性能はどの程度快適なのかをチェックしました。計測は有線接続で行っています。

サーマル・モード設定は「パフォーマンス・モード」で行っています。

3DMARK

3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。

表は当サイトでテストしたノートPCのTimeSpyの参考スコア比較です。

「Lenovo LOQ 16IRH8（RTX 4050搭載モデル）」は、3DMARK TimeSpyでテストすると「8764」スコアとなりました。

ファイナルファンタジー15

フレームレートはスコアから算出した数値になります。

ファイナルファンタジー15は、6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」評価になります。最高設定で「快適」評価です。

PSO2：NGS

PSO2：NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001～10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。最高設定で「快適」評価です。

BLUE PROTOCOL

フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値になります。

BLUE PROTOCOLは、「8000～8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。最高設定で「極めて快適」評価です。

ファイナルファンタジー14

フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値になります。

ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。最高設定で「非常に快適」評価です。

ストリートファイター6

フレームレートはFIGHTING GROUNDの平均フレームレートの数値です。

ストリートファイター6は「90～100」スコアで「快適」評価です。最高設定で「快適」評価です。

ドラクエ10

ドラクエ10のような軽めのゲームは「すごく快適」に動作します。

フォートナイト

最高設定

最低設定

人気TPSゲームのフォートナイトの最高画質では50fps前後。最低では150fps前後を記録。設定を下げると150fpsを超えるフレームレートで快適に動作していました。

「スラッピーショア」周辺の平均fps。DLSS：クオリティを有効。ハードウェアレイトレーシング：オフ。DirectX12を有効。計測日：2023/07/25

Apex Legends

最高設定

最低設定

人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質140fps前後、最低では240fps前後を記録しました。

Lenovo LOQ 16IRH8のリフレッシュレートが144Hzなので、高画質で滑らかな描画でApexLegendsを快適に楽しめる性能を持っています。

計測場所：ストームポイント「アンテナ」周辺の平均fps。計測日：2023/07/25

サイバーパンク2077

解像度	設定	FPS
1920×1200	レイトレウルトラ	56  fps
1920×1200	ウルトラ	99 fps
1920×1200	高	119  fps
1920×1200	低	143 fps

フレームレートはベンチマークの平均fpsです。フレーム生成＆DLSSクオリティを有効。

レイトレーシング対応タイトルの「レイトレーシング有効の最高画質設定」を楽しむにはもう少し上の性能のモデルが適している印象です。

ゲーム性能まとめ

「Lenovo LOQ 16IRH8」のゲーム性能は、レイトレーシングなどの描画負荷の高いゲームの最高画質は厳しいですが、サイバーパンク2077やFF15などの重めのゲームでも最高画質設定運用なら通用する性能を持っています。

Apex Legendsやフォートナイトなどの人気FPS/TPSゲームやMMORPGも快適に動作する性能を持っています。

CPU性能

CINEBENCH R23はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。

CINEBENCH R23マルチスコア参考スコア比較です。

Core i7-13620HのCPU性能は、Core i7-12650Hに近い性能となっています。高いCPU性能を持っています。

ベンチマーク

PC MARK10

パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。

Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。

Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation（DCC）は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。

Port Royal

Port Royalはレイトレーシング（DXR / DirectX Raytracing）のパフォーマンステストです。

RTX40シリーズは、リアルタイムレイトレーシングやNVIDIA DLSS 3などの先進的な映像技術に対応しています。

ストレージ速度

容量は500GBのNVMe SSDが搭載されています。HDDでカクつくゲームもあるのでNVMe SSDにゲームをインストールするのがおすすめです。

消費電力

消費電力はワットチェッカー（REX-BTWATTCH1）で計測しています。高負荷時は「3DMark FireStrike」実行時の数値です。

温度

筐体の温度

「FF14 暁月のフィナーレ」ベンチマークをフルHD/最高品質で、1時間ループさせた際の温度をチェックしました。

室温は25℃。キーボード周辺の最高温度が50℃程度でWASD周辺は34℃前後でした。

キーボードの中央付近の温度は少し暖かいですが、WASD周辺やパームレスト部分は温度が低いので、ゲームをプレイしていてもそこまで気になる事は無いでしょう。

スペースキーが少し暖かいので、FPSゲーム等で気になる方は外部キーボードを導入するのも良いでしょう。

内部の温度

計測ソフトは「HWMONITOR-PRO」です。「アイドル時」「3DMARKのFireStrike」「CINEBENCH R23」を10分間実行した際の最大温度になります。室温25℃環境での計測になります。

静音性

アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。

無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。

まとめ

Lenovo LOQ 16IRH8

総合評価

( 4.5 )

メリット

• WUXGA解像度でクリエイティブな用途も快適
• RTX 4050搭載で人気ゲームも快適
• 16インチの大画面液晶＆144Hzの高リフレッシュレート搭載
• NVIDIA DLSS 3＆NVIDIA Reflex対応

デメリット

• 最新重量級ゲームでVRAMが不足するタイトルがある

「Lenovo LOQ 16IRH8」は、WUXGA解像度を搭載。縦に画面が大きいため、インターネット閲覧や文章作成、ゲームなど一度に表示出来る情報量が多くなるため作業が快適になります。

ゲーム性能では、RTX 4050を搭載しているので人気ゲームを快適にプレイ出来るパフォーマンスを持っています。

グラフィックスが凄い海外の最新重量級ゲームでは、ビデオメモリが不足するタイトルがある点がデメリットです。