マウスコンピューターさんから「NEXTGEAR JG-A7G60」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「NEXTGEAR JG-A7G60」は、CPUにコスパが良い「Ryzen 7 5700X」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 4060」を搭載したゲーミングPCです。
コスパ良く最新ゲームを快適に楽しみたい方におすすめなので気になった方はチェックしてみて下さい。
NEXTGEAR JG-A7G60のスペック
スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X |
CPUファン | 水冷CPUクーラー |
グラフィック | RTX 4060(8GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | ミニタワー 強化ガラスサイドパネル |
NEXTGEARとは?
- 価格を抑えたブランド
- AMD CPUのみ採用(執筆時点)
- 通販でしか購入する事が出来ない
NEXTGEAR(ネクストギア)ブランドは、2023年7月26日に販売が開始されたマウスコンピューター「G-Tune」とは別のブランドになります。高いコストパフォーマンスが魅力のブランドで、通販限定の専用モデルとなっています。
「NEXTGEAR」は初心者の方のはじめてのゲーミングPCや、コストパフォーマンスを求める方におすすめのブランドになります。
ホワイトカラーモデル
NEXTGEAR JG-A7G60はカスタマイズでホワイトカラーに変更可能です。ケース本体がホワイトカラーになった点以外にも、標準でRGBファンが6つ搭載しています。
外観デザイン
PCケースはNEXTGEAR専用ミニタワーケースです。左側面は標準で強化ガラス仕様。カラーはブラックになります。
フロント中央に「NEXTGEAR」のロゴマークがあり、強化ガラス下にも「NEXTGEAR」という文字が入っています。
フロント部はメッシュ加工がされており、オプションのLEDにカスタマイズするとフロント部と側面が光るのが特徴的です。
強化ガラスの開閉は、ワンプッシュ式ではありません。ネジがあるので普通に外す事で開閉が行なえます。
前面インターフェース部は電源ボタン、USB3.0×2、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1が配置されています。
天板にはダストフィルターが付いています。ダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。磁石のようにペタッとくっついているだけなので取り外しも簡単です。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
底面には天板と同様のダストフィルターが付いています。こちらもワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
内観
左側面を開けると内部にアクセス可能です。NEXTGEARの筐体の特徴としては、ファンの搭載数が多いです。
通常モデルでは4つ(前面×1 / 上面×2 / 背面×1)装備されます。LEDファンのカスタマイズでは6つ( 前面×3 / 上面×2 / 背面×1 )になります。ファンは12cmです。
フロント部がメッシュでファンの搭載数も多いため、冷却性能に優れている筐体という印象です。「NEXTGEAR JG-A7G60」は標準で水冷CPUクーラーを搭載しているのも良い点です。
電源は右側面を開閉するとアクセス可能です。ストレージの格納もこちらにあります。SSD×2の搭載が可能です。HDDは搭載する事が出来ません。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ミニタワー型なのでコンパクト
- 天板と底面にダストフィルターが付いている
- オプションで強化ガラス&LED仕様に変更可能
- ファンの搭載可能数が多い
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
FireStrike
TimeSpy
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
TimeSpyの参考スコア比較です。「NEXTGEAR JG-A7G60」は、Ryzen 7 5700X×RTX 4060を搭載しているので重いゲームでも快適にゲームを楽しめめす。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 4391 / 43 fps【普通】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 7843 / 78 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 10493 / 104 fps【とても快適】 |
ファイナルファンタジー15は、スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD解像度、WQHD解像度の最高設定で6,000スコアを超えて「快適評価」以上が出ています。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 3629【重い】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 13922【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 26903【快適】 |
設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「快適評価」です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 6385 / 46 fps【普通】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 12932 / 91 fps【極めて快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 19470 / 137 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「極めて快適」に楽しめます。
ファイナルファンタジー14 黄金のレガシー
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 9755 / 65 fps【非常に快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 11363 / 81 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 15574 / 115 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 黄金のレガシーは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「非常に快適」に楽しめます。
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレ
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 7872 / 53 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 16125 / 111 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 21027 / 152 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「非常に快適」に楽しめます。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 60 / 46 fps – 55 fps – 47 fps【設定変更を推奨します】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps – 91 fps – 88 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps – 94 fps – 101 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。フルHD解像度、WQHD解像度で「快適」に楽しめます。
サイバーパンク2077
ベンチマーク
レイトレーシング:オーバードライブ
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ:オーバードライブ | 11 | fps
WQHD 2560×1440 | レイトレ:オーバードライブ | 23 fps |
フルHD 1920×1080 | レイトレ:オーバードライブ | 61 fps |
レイトレ:ウルトラ | 94 fps | |
ウルトラ | 133 fps |
サイバーパンク2077は、NVIDIA DLSS 3対応ゲームです。「NEXTGEAR JG-A7G60」は最新のRTX 40シリーズ搭載モデルなので、NVIDIA DLSS 3に対応しています。
サイバーパンク2077をフルHD解像度で快適に楽しめます。
ただ最高画質の「レイトレ:オーバードライブ」ではビデオメモリ容量不足でカクつきが発生するので、最高画質を求める方はVRAM12GB搭載のRTX 4070以上を選ぶのがおすすめです。
Cities: Skylines II
高
中
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 7 | fps
WQHD 2560×1440 | 高 | 16 | fps
フルHD 1920×1080 | 高 | 23 | fps
中 | 34 | fps
Cities: Skylines IIは、シミュレーションゲームなので30fpsは欲しい所ですが最高画質は少し厳しいです。ただ、カクつきも無くスムーズにゲームが描画されていたので、Ryzen 7 5700Xの性能の高さを感じます。
中画質程度なら快適にCities: Skylines IIを楽しめます。
Apex Legends
最高設定
最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質160fps前後、最低では240fps前後を記録しました。
Apex Legendsで高フレームレートを出して快適に楽しめるゲーミングPCです。144Hz/240Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
フォートナイト
最高設定
最低設定
人気TPSゲームのフォートナイトは、最高画質では70ps前後。最低では180fps前後を記録しました。フォートナイトも快適に楽しめます。
ドラクエ10
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
3840×2160 | 最高 | 24332【すごく快適】 |
1920×1080 | 最高 | 25092【すごく快適】 |
ドラクエ10のような軽めのゲームは「すごく快適」に動作します。
ゲーム性能まとめ
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
RTX 4060は描画負荷の高い重いゲームや、FPS/TPSゲーム等で高フレームレートを出したい場面で活躍する高性能グラフィックスを搭載しています。
性能的にはフルHD解像度の重量級ゲームも楽しめる性能を持っています。Ryzen 7 5700Xを搭載しているのでレイトレーシング対応ゲームや、Cities: Skylines IIのようにCPU性能がある程度求められるゲームでも快適に楽しめます。
- ★★★★★:非常に快適にプレイ可能
- ★★★★☆:快適にプレイ可能
- ★★★☆☆:普通にプレイ可能
- ★★☆☆☆:プレイは厳しい
- ★☆☆☆☆:プレイ困難
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH 2024
「CINEBENCH 2024」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
表は「CINEBENCH 2024」を当サイトでテストした比較になります。
AMD Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドで最大4.6GHzのCPUです。8コア搭載で重量級ゲームも快適にプレイ出来ます。FPS/TPSゲームで画質を下げてフレームレートを出したいシーンでも高フレームレートが出せます。
最新のRyzen 7やCore i7の性能は非常に高いですが、価格も高くなるのでコスパという観点からRyzen 7 5700Xは非常におすすめのCPUです。
ストレージの速度
ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「NEXTGEAR JG-A7G60」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温24℃環境での計測になります。計測ソフトは「HWMonitor-PRO」を用いて、アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH 2024を10分間実行した際の最大温度になります。
非常に低い温度で冷却性能が高いゲーミングPCです。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
---|---|
40.4 db | 42.9 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。
まとめ
- コストパフォーマンスに優れる
- RTX 4060搭載で最新ゲームも快適
- ミニタワーでサイズがコンパクト
- 水冷CPUクーラー標準搭載
- 冷却性能が高い
- 静音性が高い
- なし
「NEXTGEAR JG-A7G60」は、ミドルタワー型と比較してサイズが一回りコンパクトです。冷却性能や静音性も高く、お値段以上の一台だと思います。
性能面では「RTX 4060」を搭載しているので、最新の重量級ゲームや最新ゲームも快適に楽しめるモデルです。最重量級の「Cities: Skylines II」でも中画質程度なら快適に動きます。
ゲーミングに必要なスペックを搭載しつつ、価格は最新CPU搭載モデルと比較すると非常にリーズナブルなので、コストパフォーマンスを求める方におすすめのゲーミングPCです。
- 高コストパフォーマンスを求める方
- コンパクトなサイズを求める方
- LEDで光るゲーミングPCを探している方(オプション)
- 快適に重量級ゲームや人気ゲームを楽しみたい方