
マウスコンピューターさんから「NEXTGEAR JG-A7G6T」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「NEXTGEAR JG-A7G6T」は、CPUに「Ryzen 7」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 5060 Ti(16GB)」を搭載したゲーミングPCです。
コスパ良く最新ゲームを快適に楽しみたい方におすすめのゲーミングPCです。
NEXTGEAR JG-A7G6Tのスペック

スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X |
グラフィック | GeForce RTX 5060 Ti(16GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | ミニタワー |
NEXTGEAR JG-A7G6Tは、2025年9月時点では複数モデルがあります。主な違いはCPUです。「Ryzen 7 9800X3D」「Ryzen 7 9700X」「Ryzen 7 7800X3D」「Ryzen 7 7700」「Ryzen 7 5700X」搭載モデルがそれぞれあります。
今回お借りしたモデルは導入コストを抑えた「Ryzen 7 5700X」搭載モデルになります。
執筆時点で、Ryzen 7 5700Xモデルは169,800円~となっており、コストパフォーマンスに優れた価格です。また、カラーはブラック版もありますので、公式サイトのラインアップから自分に合った製品を選択してみて下さい。
NEXTGEARとは?

- 価格を抑えたブランド
- AMD CPUのみ採用(執筆時点)
NEXTGEAR(ネクストギア)ブランドは、マウスコンピューター「G-Tune」とは別のブランドになります。
初心者の方のはじめてのゲーミングPCや、コストパフォーマンスを求める方におすすめのブランドになります。
外観デザイン


PCケースはNEXTGEAR専用ミニタワーケースです。左側面は標準で強化ガラス仕様。今回お借りしたモデルのカラーはホワイト色になります。
フロントパネルはX字(クロス)をモチーフにした独自デザイン。新筐体では左右上下に赤いアクセントラインを取り入れ、従来よりもスポーティでダイナミックな印象を強めています。


フロント中央に「NEXTGEAR」のロゴマークがあり、フロント下部にも「NEXTGEAR」という文字が入っています。




全モデルに強化ガラス製のサイドパネルを標準搭載しており、LEDライティングが美しく映えます。カラー変更もワンタッチで行えるため、気分に合わせた演出が可能です。
なお、サイドパネルの開閉はワンプッシュ式ではなく、ネジをドライバーで外す必要があります。


天板インターフェース部は電源ボタン、LEDボタン、USB×2、ヘッドセット端子、Type-Cが配置されています。
天板にはダストフィルターが付いています。ダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。磁石のようにペタッとくっついているだけなので取り外しも簡単です。


背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。背面にType-C端子が装備されているのも良い点です。


底面には天板と同様のダストフィルターが付いています。こちらもワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。汚れたらそのまま水洗い可能です。
内観


左側面を開けると内部にアクセス可能です。NEXTGEARの筐体の特徴としては、ファンの最大搭載数が多いです。
CPUクーラーは、以前は標準で水冷タイプが搭載されていましたが、新筐体ではRyzen 7 5700X搭載モデルは空冷タイプが採用されています。
水冷を希望する場合はカスタマイズで選択可能です。標準の空冷でも高い冷却性能を備えており、高負荷時でも安定したゲームプレイや作業が可能でした。
ただし、静音性を重視するなら水冷の方が有利なため、静音性を求める方にはカスタマイズをおすすめします。
なお、この仕様は搭載CPUによって異なり、Ryzen 7 7800X3D搭載モデルやRyzen 7 9800X3Dでは標準で水冷CPUクーラーが採用されています。
電源は右側面を開閉するとアクセス可能です。ストレージの格納もこちらにあります。SSD×2の搭載が可能です。HDDは搭載する事が出来ません。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ミニタワー型なのでコンパクト
- 天板と底面にダストフィルターが付いている
- オプションLED搭載&強化ガラス標準装備
- ファンの搭載可能数が多い
- 強化ガラスの開閉はネジを開ける必要がある
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
Steel Nomad

TimeSpy

Fire Strike

Speed Way

3DMARKのSteel NomadとTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを、Fire StrikeはDirectX 11のパフォーマンス、Speed WayはDirectX 12 Ultimateのパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
Steel Nomadのベンチマークでは、RTX 5060 Tiが前世代を上回るパフォーマンスを記録しています。
「NEXTGEAR JG-A7G6T」には、大容量の16GB版が採用されており、最新タイトルはもちろん、将来の大規模タイトルにも安心して備えられる構成です。
16GBのVRAMを搭載していることで、最高画質設定や大容量メモリを消費するゲームでも安定した動作が可能です。
フルHDからWQHDまで快適なプレイを実現でき、価格と性能のバランスにも優れたグラフィックスが搭載されていると言えるでしょう。
ファイナルファンタジー15

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 6685 / 66 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 11449 / 114 fps【とても快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 15157 / 151 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー15は、スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度の最高設定で6,000スコアを超えて「快適評価」以上が出ています。
FF14 黄金のレガシー

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 10397 / 69 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 14295 / 101 fps【とても快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 19114 / 137 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 黄金のレガシーは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度の最高設定で「快適評価」以上が出ています。
ストリートファイター6

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適」に楽しめます。
Apex Legends

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 105 fps |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 178 | fps
フルHD 1920×1080 | 最高 | 243 fps |
最低 | 294 fps |
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質240fps前後、最低では300fps前後を記録しました。
Apex Legendsで高フレームレートを出して快適に楽しめるゲーミングPCです。144Hz/240Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
Cities: Skylines II

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 27 | fps
WQHD 2560×1440 | 高 | 40 fps |
フルHD 1920×1080 | 高 | 45 fps |
Cities: Skylines IIは、最重量級タイトルのシミュレーションゲームです。
フルHD、WQHD解像度なら40fps前後のフレームレートを記録しました。30fps以上稼げているので快適なプレイが可能です。
サイバーパンク2077

解像度 | 設定 | FPS / 非DLSS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ:オーバードライブ | 87 | fps / 8 fps
WQHD 2560×1440 | レイトレ:オーバードライブ | 133 fps / 17 fps |
フルHD 1920×1080 | レイトレ:オーバードライブ | 177 fps / 28 fps |
サイバーパンク2077は、NVIDIA DLSS 4対応ゲームです。最新のRTX 50シリーズ搭載モデルなので、NVIDIA DLSS 4(マルチフレーム生成)に対応しています。
フルHD解像度、WQHD解像度で高フレームレートで快適に楽しめます。
レイトレーシング:オーバードライブモードでもフレーム生成と組み合わせれば、4K解像度/60fps以上で快適に動きます。
DLSSを適用しない最高設定だとフルHDでも30fps未満という驚異的な重さのゲームですが、DLSS&フレーム生成機能を有効にする事で圧倒的なパフォーマンスが期待出来ます。
ゲーム性能まとめ
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
RTX 5060 Tiは、フルHD/WQHD解像度の重量級ゲームを快適に楽しめる性能を持っています。
サイバーパンク2077のようにフルHDで30fps、WQHDで15fps前後と重さを感じる場面もあります。しかし、最新のフレーム生成を活用すればフレームレートを大きく底上げでき、WQHD解像度でも滑らかにプレイできるのが魅力です。
4K解像度でもRTX 5060 Tiを工夫すればプレイ可能ですが、最重量級タイトルを快適に楽しみたい方には、性能やVRAM容量の面からRTX 5070 Ti以上を推奨します。次点でRTX 5070がおすすめです。
- ★★★★★:非常に快適にプレイ可能
- ★★★★☆:快適にプレイ可能
- ★★★☆☆:普通にプレイ可能
- ★★☆☆☆:プレイはやや厳しい
- ★☆☆☆☆:プレイ困難
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH 2024

「CINEBENCH 2024」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
CINEBENCH 2024マルチスコア参考比較
表は「CINEBENCH 2024」を当サイトでテストした比較になります。
NEXTGEAR JG-A7G6Tでは、2025年9月時点で選択可能なCPUは「Ryzen 7 9800X3D」「Ryzen 7 9700X」「Ryzen 7 7800X3D」「Ryzen 7 7700」「Ryzen 7 5700X」搭載モデルになります。
いずれも8コア16スレッドのCPUで、3Dゲームや、写真や動画の負荷の高い作業も快適に行える性能重視のCPUです。
AMD Ryzen 7 9800X3DとRyzen 7 7800X3Dの特徴としては、AMD 3D V-Cache技術が採用されたRyzenだけが利用できるゲーム特化型のCPUになります。グラフィックスボードの性能を最大限引き出したい方におすすめの高性能モデルです。
Ryzen 7 7700は、Ryzen 7000シリーズの性能重視モデルです。Ryzen 5000シリーズと比較すると飛躍的に性能が向上しており、高性能CPUを求める方におすすめです。
Ryzen 7 5700Xは、8コア搭載で重量級ゲームも快適にプレイ出来ます。コスト重視の方におすすめのモデルです。
ストレージの速度

ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「NEXTGEAR JG-A7G6T」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
![]() | ![]() |
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度

室温30℃環境での計測になります。計測ソフトは「HWMonitor」を用いて、アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH 2024を実行した際の最大温度になります。
冷却性能が高く、高負荷時でも安定した動作が期待できます。
静音性

アイドル時 | 3DMARK |
---|---|
43.1 db | 58.6 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。
動作音については、負荷がかかるとやや大きめに感じられました。
実測でも50dBを超える場面があり、体感的には扇風機に近い印象です。6基のLEDファンとCPUクーラーが高負荷時にしっかり稼働しているため、冷却性能は極めて高いですが、静音性を重視する方は気になるでしょう。
まとめ

- ミニタワーでサイズがコンパクト
- オプションLED搭載&強化ガラス標準装備
- その日の気分で光を変える、便利なLEDボタン搭載
- RTX 5060 Ti搭載で最新ゲームも快適!
- コストパフォーマンスにこだわった鉄板構成
- 圧倒的冷却性能
- CPUのボトルネックはやや感じる
- 冷却ファンの音が強めに感じられる
「NEXTGEAR JG-A7G6T」は、ミニタワー型でコンパクトなサイズ感が魅力。省スペースで設置しやすく、デザイン性にも優れています。
側面には強化ガラスパネルを採用し、LEDライティングが映えるのも特徴です。さらに、本体のLEDはワンタッチでカラーを切り替えられるボタンを備えており、その日の気分に合わせて手軽に演出を楽しめます。
性能面では、CPUに「Ryzen 7」、GPUにはフルHD~WQHD向けの「RTX 5060 Ti」を搭載。
多くのタイトルをフルHDやWQHD解像度で快適にプレイでき、16GBの大容量ビデオメモリを活かして重量級ゲームも安心して楽しめます。価格と性能のバランスに優れた、コストパフォーマンスの高い構成と言えるでしょう。
冷却性能も非常に高く、高負荷時でも安定した動作を実現。
ただし、ファンがしっかり稼働するため動作音はやや大きめで、静音性を重視する方には気になるかもしれません。
また、コスパという観点では「Ryzen 7 5700X」は魅力的ですが、一部のタイトルではGPU性能に対してCPUがややボトルネックとなる場合もあり、予算に余裕があれば「Ryzen 7 7800X3D」や「Ryzen 7 7700」も検討する価値があります。
以上、レビューまとめでした。「NEXTGEAR JG-A7G6T」が気になった方は、ぜひ公式サイトでチェックしてみてください。





