MENU
はじめてゲームPC
ゲーミングPCやゲーミングノートPCの実機レビューを200台以上行いました。
最新ハードウェアのゲーム検証やベンチマーク検証もしているので、ゲーミングPC選びの参考にしてみて下さい。
はじめてゲームPCおすすめ限定モデル詳しくはこちら

軽量985g「DAIV 4P」の実機レビュー

当ページのリンクには広告が含まれています。

DAIV 4Pレビュー

マウスコンピューターさんからクリエイター向けノート「DAIV 4P」の実機をお借りしたのでレビューしていきます。

DAIV 4Pの特徴は、軽量マグネシウム合金採用で1kg未満の重量を実現した持ち運びに適したノートPCです。

インテル Iris Xe グラフィックス搭載で、一般的なノートPCよりグラフィックス性能も高いモデルとなっています。

目次

DAIV 4Pのスペック

DAIV 4P
DAIV 4PCPUCore i7-1165G7
グラフィックスインテル Iris Xe グラフィックス
メモリ16GB
SSD512GB NVMe SSD
液晶14.0型 WUXGA
無線Wi-Fi 6
重量約 985g
動作時間 約 12.0時間

公式サイトはこちら

執筆時のスペックになります。現在の商品の詳細や価格については詳細ページにてご確認下さい。

外観

外観

カラーはシルバーです。WEBカメラが液晶上部に設置されています。画面のベゼルが狭く、非常にスッキリとした外観デザインです。

液晶は14.0型で、WUXGA(1,920×1,200)、リフレッシュレートは60Hzです。

画面のアスペクト比が16:10なので、作業をする際に縦の領域が広く快適です。また、sRGB比 100%の広色域パネルを採用している特徴もあります。

さらに、ノングレアパネルを搭載しているので映り込みが少なく長時間のゲームや作業に最適です。

天板

天板には「DAIV」のロゴが入っています。天板は片手で開閉しても筐体が浮きません。

入出力ポート

入出力ポート

左側面側にはUSB3.1 Type-C、USB3.0、カードリーダー、ヘッドホン出力があります。左側にイヤホン端子があると右利きの方は便利に感じます。

右側面にはThunderbolt 4、USB3.0、HDMI、電源端子があります。背面側には何もありません。

モバイルバッテリーで充電が可能

DAIV 4Pは、Thunderbolt 4とUSB3.1 Type-C(10Gbps)端子がUSB Power Delivery対応となっています。

USB Power Deliveryは最大100Wまでの電力供給が可能で、ノートPCも充電が出来ます。

65W(20V/ 3.25A)以上を出力可能なUSB Power Delivery対応機器であれば、本体に充電できます。ただし、すべての対応機器の動作を保証するものではありません。

モバイルバッテリー検証

充電出来るかどうかを早速手持ちのモバイルバッテリーで試してみました。

最大12Wのモバイルバッテリーだと充電出来ませんでしたが、USB Power Delivery対応のAnker PowerCore III Eliteだと充電できました。

外出した際にハードに作業しても、モバイルバッテリーを持っていけばバッテリーの心配は無くなります。

ただ、Anker PowerCore III Eliteの重量を計測するとケーブル込みで602gでした。ACアダプターは232gだったので、ACアダプターを持っていった方が軽いです。

コンセントに接続出来る場所があれば軽いので、ACアダプターを一緒に持っていくのがおすすめです。

ただ、コンセントが無い環境でもモバイルバッテリーを持っていけば充電が出来るので、シーンに応じて使い分ける事が出来るのは良い点ですね。

キーボード

キーボード

キーボードは10キーなしの83キー、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.2mmです。文字が打ちやすいキーボードです。

バックライトLEDを搭載

DAIV 4Pは、バックライトLEDを搭載しています。夜間の作業をする際にも快適に使えます。

重量

重量

本体が984gでACアダプターの重量は232gでした。本体とACアダプターを合計すると1,216gとなります。

本体は1kg以下で非常に軽量です。どこにでも持って行きたくなる軽さです。

ACアダプター

さらにDAIV 4PのACアダプターも非常に小さく、232gなのでこちらも持ち運びに最適です。クリエイター向けノートPCですが、普段使いのノートPCとしてもおすすめです。

ゲーム性能

DAIV 4Pのゲーム性能はどの程度快適なのかをチェックしました。

3DMARK


FireStrike

FireStrike


TimeSpy

TimeSpy


3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。

構成3DMARK TimeSpy
Core i5-11400H
RTX 3050 Ti
5362
Core i7-11800H
RTX 3050
5234
Core i5-11400H
GTX 1650
3941
Core i5-10300H
GTX 1650 Ti
3798
Core i7-1165G7
Iris Xe グラフィックス
1666
Core i7-11700K
Intel UHD Graphics 750
796

表は当サイトでテストしたTimeSpyの参考スコア比較です。

独立したGPUを搭載しているゲーミングノートPCや、本格的なクリエイター向けPCよりは低いグラフィックス性能です。

ただ、Iris Xe グラフィックスは、Intel UHD Graphics 750と比較して倍近い性能を持っています。一般的なノートPCよりはるかにグラフィックス性能が高いです。

ファイナルファンタジー15

FF15ベンチマーク

解像度設定スコア / FPS / 評価
フルHD
1920×1080
2111 / 21 fps【重い
標準2312 / 23 fps 【重い
軽量2877 / 28 fps【やや重い

フレームレートはスコアから算出した数値になります。

ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコア出ていれば快適評価です。12,000スコアで非常に快適になります。

重量級ゲームの動作は重い判定でしたので、独立したGPUを搭載しているモデルがおすすめです。

製品名FF15 高品質比較
Core i5-11400H
RTX 3050 Ti
5314
Core i5-11400H
GTX 1650
3708
Core i7-1165G7
Iris Xe グラフィックス
2111
Core i7-11700K
Intel UHD Graphics 750
841

フルHD解像度/高品質の参考スコア比較です。

ファイナルファンタジー14

FF14ベンチマーク

解像度設定スコア / FPS / 評価
WUXGA
1920×1200
最高3307 / 22 FPS【設定変更を推奨
4413 / 30 FPS 【普通
標準5542 / 38 FPS【普通
フルHD
1920×1080
最高3617 / 24 FPS【設定変更を推奨
4862 / 33 FPS 【普通
標準6031 / 42 FPS【やや快適

フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値になります。

ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。暁月のフィナーレは15,000スコアで「非常に快適」評価です。最高設定で快適評価です。

快適評価に届かないので、本格的に楽しむ事は難しいでしょう。

製品名FF14「暁月のフィナーレ」ベンチマーク
Core i5-11400H
RTX 3050 Ti
13228
Core i5-11400H
GTX 1650
10244
Core i7-1165G7
Iris Xe グラフィックス
3617

フルHD解像度/最高品質の参考スコア比較です。

PSO2:NGS

PSO2:NGSベンチマーク

解像度設定スコア
WUXGA
1920×1200
ウルトラ548【重い
1748【重い
最低5388【標準
フルHD
1920×1080
ウルトラ628【重い
1936【重い
最低6173【標準

PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。

PSO2:NGSも本格的に楽しむ事は難しいと思います。

フォートナイト

最高設定

フォートナイト最高設定fps

最低設定

フォートナイト最低設定fps

人気TPSゲームのフォートナイトはフルHD解像度の最高画質ではプレイ困難で、最低では50fps前後を記録しました。

画質設定を上げると画面が白くなってしまいました。最低画質だと普通に遊べていたので、息抜き程度にカジュアルに楽しむ事は出来そうです。

解像度設定FPS
WUXGA
1920×1200
最高
12
57

計測場所:グリーシー・グローブ、3D解像度は100%に変更。DirectX 12。

ApexLegends

最高設定

ApexLegends最高設定fps

最低設定

ApexLegends最低設定fps

人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質20fps前後、最低では50fps前後を記録しました。

画質設定を上げると重いですが、最低画質ならフォートナイトと同様に息抜き程度にカジュアルに楽しむ事は出来そうです。

解像度設定FPS
WUXGA
1920×1200
最高
20
49

計測場所:キングスキャニオン「スポッテッドレイク」

ドラクエ10

ドラクエ10

解像度設定スコア / 評価
フルHD
1920×1080
最高11096【すごく快適
標準11187【すごく快適
13414【すごく快適

ドラクエ10は「すごく快適」評価です。

ゲーム性能まとめ

ここまでをまとめます。

ゲームを本格的に楽しむには物足りないスペックです。

ただ、ドラクエ10のような軽いゲームや2Dゲームなら快適な動作が見込めます。

重いゲーム
中程度のゲーム
軽いゲーム
  1. 重量級:FF15のベンチマーク:最高設定で重い評価。
  2. 中量級:FF14のベンチマーク:最高設定で設定変更を推奨評価です。
  3. 軽量級:軽めのゲームの動作は快適です。

CPU性能

CPU性能

CINEBENCH R23はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。

製品名CINEBENCH R23マルチスコア比較
Core i7-11800H
12727
Ryzen 7 5800H
12089
Ryzen 7 4800H
11368
Core i7-10870H
10516
Core i5-11400H
9979
Core i7-11370H
7047
Core i7-1165G7
5868
Core i5-10300H
5539

Core i7-1165G7は4コア8スレッドなので、ビジネス用途や、ライトなクリエイティブ用途、軽めのゲームを楽しめる性能です。

ベンチマーク

総合的なベンチマークでパソコンの性能をチェックしました。

PC MARK10

PC MARK10

PCMark 10EssentialsProductivityDCC
4990928469975192

パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。

Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。

Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。

構成PC MARK10
Ryzen 7 5800H
RTX 3060
6568
Core i7-11800H
RTX 3050
6161
Core i5-11400H
GTX 1650
5507
Core i5-11400H
RTX 3050Ti
5504
Core i7-1165G7
4990
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
4380

PC MARK10参考比較

PhotoShopが使えるかチェック

PhotoShopが使えるかチェック

DAIV 4Pで画像編集ソフトの「Adobe Photoshop」が使えるかどうかをチェックしました。

Photoshopの動作要件のグラフィックスは「1.5GBのGPUメモリ」が最小要件になっています。(2022年5月調べ)

DAIV 4Pは動作要件を満たしていないのですが、普段行っているRAW現像を試してみました。若干もたつきがあるものの、色味の調整やテキストの挿入などの編集作業は行えていました。

ただ、普段撮影している解像度が6264×4180ピクセルで、WEB用に699×422ピクセル解像度に変えると、処理が重く時間がかかっていました。

さらに書き出しをしようするとフリーズしたので、PhotoShopを快適に使う事は出来ませんでした。

なので、軽い編集ソフトを使用すれば画像や動画の編集作業は出来るかもしれないのですが、画像編集ソフトの「Adobe Photoshop」や動画編集ソフトの「Adobe Premiere Pro」のようなソフトの動作は厳しいです。

ちなみに普段ゲーミングPCで編集作業を行っているのですが、一瞬で処理は終わります。

グラフィックスボードを搭載したモデルだとクリエイティブな作業もサクサクなので、画像や動画編集作業がメインという方はグラフィックスボードを搭載したモデルがおすすめです。

DAIVラインアップ

DAIV 4PはIris Xe グラフィックス搭載ですが、DAIV 4NならGTX 1650 Tiを搭載しています。GTX 1650 Tiはビデオメモリ4GB搭載しているので、「Photoshop」も「Premiere Pro」も推奨動作要件を満たします。

[jin_icon_arrowsquare size=”16px” color=”#134A7E”] Photoshopの必要システム構成

[jin_icon_arrowsquare size=”16px” color=”#134A7E”] Premiere Proの必要システム構成

ストレージ速度

ストレージ速度

DAIV 4Pは512GBのNVMe SSDが搭載しています。OSやアプリケーションの起動が速く、快適な創作環境です。

消費電力

アイドル時高負荷時
アイドル時高負荷時

消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時はFireStrike実行時の数値です。

温度

筐体の温度

筐体の温度

サーモグラフィーはFLIR C3-Xを使用しています。

FF14のベンチマークを1時間ループさせた際の温度をチェックしてみました。室温は22 ℃。キーボード周辺の最高温度が47℃でWASD周辺は24℃でした。

温度が低いので快適に使える印象です。

内部の温度

内部の温度

室温22℃環境での計測になります。

計測ソフトは「HWMONITOR-PRO」を用いて、アイドル時、3DMARKのFireStrike、CINEBENCH R23を実行した際の最大温度です。

静音性

静音性

アイドル静音バランス
40.6 db40.7 db50.7 db

アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。

無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。

付属ソフトの「Control Cente」では、「バランス」「静音」の2つの動作モードの変更が出来ます。

まとめ

まとめ

「DAIV 4P」は、インテル Iris Xeグラフィックス搭載のクリエイター向けノートです。

薄型・コンパクトでどこにでも持って行きたくなる1kg未満の本体重量が特徴的です。

性能面では本格的なクリエイティブソフトやゲームの動作は厳しいスペックです。軽い画像や動画編集ソフトの活用や、息抜き程度にゲームを楽しみたい方におすすめのスペックとなっています。

ただ、一般的なノートPCよりグラフィックス性能が高いのは魅力的なポイントです。

おすすめポイント
  • 16:10のWUXGA(1,920×1,200ドット)解像度採用
  • sRGB比 100%の広色域パネル採用
  • 持ち運びに適した14型薄型・軽量ボディ
  • インテル Iris Xeグラフィックス搭載
  • 暗所でも快適なLEDによる光るキーボード搭載
  • 先進のワイヤレスネットワーク(Wi-Fi 6)に対応
  • 長時間バッテリー採用

DAIV 4Pの詳細はこちら

DAIV公式サイトはこちら

あわせて読みたい
「G-Tune P5」の実機レビュー GTX 1650搭載 マウスコンピューターさんから「G-Tune P5」の実機をお借りしたのでレビューしていきます。 G-Tune P5の特徴は、6コア12スレッドの「Core i5-11400H」と「GeForce GTX 1...
あわせて読みたい
「G-Tune E5-165」の実機レビュー RTX3060搭載 マウスコンピューターさんから「G-Tune E5-165」の実機をお借りしたのでレビューしていきます。 G-Tune E5-165の特徴は第10世代インテル Core i7-10870H プロセッサーを...
目次