マウスコンピューターさんから『NEXTGEAR i650SA6-TV』の実機を貸して頂けたので性能含めてレビューしていきます。
NEXTGEAR i650SA6-TVはG-Tuneのコンセプトモデルの中のコラボレーションモデルとして人気の「裏・顔TV!」生放送使用モデルという項目から購入する事が可能です。
コンセプトモデルにメニューを合わせるとプルダウンメニューが出現するのでそちらから購入ページに飛びます。
このゲームPCの特徴として実況や配信に特化したモデルという特徴があります。記事執筆時だとNEXTGEAR-Microの方はキャプチャーボードが付いていませんが、NEXTGEARの方のモデルにはキャプチャーボードが最初から組み込まれています。
拡張カード : AVerMedia GC310 キャプチャーボード
確認方法としては拡張カード:AVerMedia GC310 キャプチャーボードと記載されていれば最初から組み込まれているという事です。この型番については将来変更があるかもしれませんが、とりあえず拡張カードの記載があればOKです。
NEXTGEAR i650SA6-TVのスペック
OS | Windows10 |
---|---|
CPU | Core i7-6700K |
GPU | GeForce GTX 1060(3GB) |
メモリ | 16GB(DDR4) |
マザーボード | H110 |
HDD | SSD 480GB+HDD 3TB |
拡張カード | AVerMedia GC310 キャプチャーボード |
電源 | 500W 【80PLUS SILVER】 |
※情報は記事執筆時のものになります。最新の詳細は公式ページでご確認下さい。
CPUは動画エンコードに差が付くのでしっかりとクロック数の高いCore i7-6700Kが搭載されています。動画編集時やゲームに効いてくるので安心です。
グラフィックボードは最新のGTX1060(3GB)が搭載されています。性能については後述します。
メモリは16GBあるので動画編集の作業には適しています。
ストレージの容量もSSDが480GBという事でソフトを沢山インストールしても安心出来る容量です。動画編集関係なく単純にゲームをたくさんプレイする人でも安心です。HDDは3TB積んでいるので例えばやりこみ系の動画を作成したとしても録画しっぱなしに出来る容量です。
そしてキャプチャーボードが搭載されています。NEXTGEARのGTX1060搭載のPCにカスタマイズするという事も可能ですが、カスタマイズして計算してみるとお得感という意味では最初から搭載されている「裏・顔TV!」生放送使用モデルの方がお得です。
ですが、ダウングレードが出来ないのでもしSSDが240GBで十分と考えている方やCPUもK付きでは無く、Core i7-6700で十分と考えている方はNEXTGEARのGTX1060搭載のPCにAVerMedia GC310 キャプチャーボードをカスタマイズするという形でも実現可能です。
個人的にはそれをやるならこれを買った方が安いし良いと思います。
NEXTGEAR i650SA6-TVの外観
NEXTGEAR i650SA6-TVはその名の通り、NEXTGEARシリーズのPCケースを採用しています。
前面
ケース全体外観になります。光沢のある前面のパネルがやっぱりいちばん目立ちますし、カッコイイです。G-Tuneのロゴもさりげなく入っています。
上部にはSDカードリーダー、USB3.0×2、USB2.0×2、オーディオ端子にアクセスする事が可能です。
前面のフロントパネルは開きます。開くと中に光学ドライブが入っています。
前面のフロントパネルは取り外す事も可能になっています。上下に2つの爪があるのでそれをつまんで外すと取り外す事が可能です。
NEXTGEARは電源を投入すると前面のフロントパネルにある部分が青く光ります。
↓
このように光ります。実物だとかなりカッコイイです。
左側側面
左側側面にはグラフィックボードがうっすらと見えます。こちらが吸気となっておりグラフィックボードを冷やしてくれます。
右側側面
右側部分には何もありません。
背面
背面にはファンが取り付けられているので前面から吸気して背面から排出するというエアフローになっています。そして本モデルの特徴でもあるキャプチャーボードが電源の上に設置されているのでこちらからアクセスする事が可能です。
NEXTGEAR i650SA6-TVの内部
内部は左上にCPUmその右横にメモリ、下にグラフィックボード、その下にキャプチャーボード、電源となっている、右側上部には光学ドライブ、右側下段にはSSDとHDDが設置されています。ストレージはまだまだ詰めるので増設する予定がある方も安心です。
CPU、メモリ、グラフィクボード、右側に光学ドライブのアップです。CPUファンに関しては後で自分でカスタマイズしないという方はカスタマイズ推奨です。
G-Tuneでは「CoolerMaster サイドフローCPUクーラー Hyper 212 EVO」というCPUファンがBTOカスタマイズ可能です。評価の高いCPUファンですのでおすすめです。
この電源の上にある赤枠で囲ってある板のような物がキャプチャーボードになります。
取り出すとこのようなパーツです。HDMI接続とVGA接続に対応しています。
ちょっと画像だと見づらいですが、電源の上にキャプチャーボードがあり、その上にグラフィックボードという構図になっています。
同梱物
同梱物にはマニュアルと、U-NEXTのチケット、XSpilitのギフトカードなどが付属していました。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド
FF14の蒼天のイシュガルドのベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。フルHDの最高設定で余裕で超えているので十分快適に動作します。
設定 | 画面サイズ | DirectX | スコア |
---|---|---|---|
最高品質 | 3840×2160 | 11 | 3690 |
高品質 | 3840×2160 | 11 | 4307 |
標準品質 | 3840×2160 | 11 | 8205 |
最高品質 | 3840×2160 | 9 | 4957 |
高品質 | 3840×2160 | 9 | 5042 |
標準品質 | 3840×2160 | 9 | 11278 |
最高品質 | 1920×1080 | 11 | 12417 |
高品質 | 1920×1080 | 11 | 14165 |
標準品質 | 1920×1080 | 11 | 22154 |
最高品質 | 1920×1080 | 9 | 15608 |
高品質 | 1920×1080 | 9 | 16174 |
標準品質 | 1920×1080 | 9 | 25111 |
ドラゴンクエストX
ドラクエ10ではフルHD環境なら十分快適に動作します。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 3840×2160 | 12351 |
標準品質 | 3840×2160 | 15802 |
低品質 | 3840×2160 | 19480 |
最高品質 | 1920×1080 | 20820 |
標準品質 | 1920×1080 | 20770 |
低品質 | 1920×1080 | 21883 |
ドラゴンズドグマオンライン
スコアが7000を超えると「とても快適」の評価になります。すべての設定や解像度においてとても快適の評価が出ています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 13465 |
標準品質 | 1920×1080 | 13969 |
低品質 | 1920×1080 | 14003 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは23807というスコアが出ています。High Grade Editionでも問題無く快適にプレイする事が可能なスペックです。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高設定 | 3840×2160 | 6732 |
最高設定 | 1920×1080 | 23807 |
PSO2ベンチマーク ver.4
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定の簡易設定の6で51761というスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
簡易設定6(最高設定) | 1920×1080 | 51761 |
簡易設定5 | 1920×1080 | 71407 |
3DMark
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。 Fire StrikeについてはゲーミングPC用のベンチマークになるのでゲーミングPCの場合は基本的にFire Strikeを参考にするといいでしょう。Fire Strike Ultraは4Kでの3Dゲームのパフォーマンスを計測しています。
Dmark | スコア | Graphics score | Physics score | Combined score |
---|---|---|---|---|
Fire Strike | 10350 | 12072 | 12714 | 4408 |
Fire Strike Ultra | 2791 | 2697 | 12707 | 1463 |
Time Spy
Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
スコア | Graphics score | CPU test |
---|---|---|
3857 | 3709 | 4989 |
SteamVRパフォーマンステスト
SteamにあるSteam Performance testの結果ではVRレディとなっています。VRはGTX970が推奨要件になっているのでそれをGTX1060はスペックで上回っています。
平均忠実度 | テストされたフレーム | 90fps以下のフレーム | CPUバウンドフレーム |
---|---|---|---|
7.6(高い) | 9641 | 0 | 0 |
SSD&HDDの速度
SSD | HDD |
---|---|
SSDを搭載しているので頻度の高いゲーム等をSSDにインストールして普段使わないようなゲームや動画ファイルなどの大容量ファイルをHDDにと使い分ける事が可能です。
GTX1060の6GBと3GBについて
GTX1060の3GB版が発売された事でG-TuneではGTX1060搭載製品を3GBに変更しました。G-Tuneをサイトを見ても3GBに完全に切り替わっているという感じですが、他のBTOショップを見てみると6GBの製品が販売されています。
ゲーミングPCの購入を検討されている方はこれどっちがいいんだろうと悩んでしまう方もいると思うのでGTX1060の3GB版と6GB版の両方実機でベンチマークを取っているので比較してみようと思います。
【G-tune】GTX1060搭載NEXTGEAR i655SA6の実機&性能レビュー
今は販売されていませんが、6GBだった頃のNEXTGEARのGTX1060です。
GTX1060(3GB) | GTX1060(6GB) |
---|---|
3GBの方が10350、6GBの方が11029というスコアでした。750ポイントくらいスコアは違っています。
GTX1060(3GB) | GTX1060(6GB) |
---|---|
比較すると400ポイントくらいの差があります。以上の事から多少の違いはありますが、かなり微々たる数値という事が分かるかと思います。VRAMはいくら容量が大きくてもGPU性能に左右されるので実際にゲームで使用する際もGTX1060の性能がベースにあってVRANが3GB越えるというケースは個人的に遭遇した事が無いので普通の方が使う分にはもしGTX1060(3GB)で性能が足りないという事態になる時はGTX1060(3GB)だからという訳では無くGTX1060だから頭打ちになるというケースがほとんどだと思います。
なので、VRAMを3GBから6GBの選択にするくらいなら素直にGTX1070を選んだほうが結果としてコストパフォーマンスは高くなると思います。
AVerMediaゲームキャプチャーGC310について
「裏・顔TV!」に搭載されているAVerMediaゲームキャプチャーGC310について
キャプチャーボードについて実際に使ってみたのですが、余りにも記事が長くなり過ぎたので別記事とさせて頂きます。こちらも合わせてご確認下さい。
まとめ
構成内容に関しては前述のとおり、ゲーム実況や配信をする上で快適に動作がするようなスペック構成になっています。
VRAMの3GBに関してもお得感が非常に高いので全く問題ありませんが、もしスペックに不安ならより上位のGTX1070を選択した方がいいかと思いますが、最新のGTX1060ならとりあえず設定等でいくらでも調整できるのがPCゲームの利点なのでゲームが快適に動かないという事も無いです。
そういう意味ではGTX1060はコスパが非常に高くおすすめです。
キャプチャーボードに関してはゲーム実況動画作成をお手軽に始められるのでゲーム実況初心者の方やこれからやってみたいという方には非常におすすめです。