
「ゲーミングPCがなかなか安くならない」と感じている方は多いかと思います。原因はグラフィックボード(映像を処理するパーツ)ではなく、メモリとSSDの価格高騰です。
この記事では、価格が上がっている理由と、今の相場でも無理なく買うための選び方を整理しています。今が買い時か迷っている方の参考にしてみて下さい。
買い時の判断材料(早見表)
| あなたのタイプ | 今の動き方 |
|---|---|
| 今すぐ遊びたい | 低価格帯はまだギリギリ残っているので、無理に待つ理由は弱い |
| 特定のゲーム中心(Apexなど) | 16GB/500GBで割り切る買い方が向いている |
| 構成に余裕を持たせたい | 32GB/1TBを安く出しているBTOを選ぶ |
| とにかく最安で買いたい | 2026年中の大きな値下がりは見込みにくい |
ざっくり言うと、待っても安くならない今は、自分の用途に合わせて買い方を選ぶのが現実的です。詳しく見ていきます。
今は「待てば安くなる」時期ではない
普段なら、PCは時間が経つほど安くなりやすいものが多いです。今回はその前提が崩れています。
価格を押し上げているメモリとSSDは、AI向けサーバーの需要に供給を吸い取られていて、すぐに値下がりする要素が見当たりません。「もう少し待てば安く買える」という期待は、今のところ持ちにくい状況です。
そのうえで言えるのは、欲しい構成のPCが、まだ現実的な価格で残っているということです。
ゲーミングPCの価格上昇はいつまで続くのか
値上がりの主役はグラボではなくメモリとSSD

グラボが高いからPCが高い、と思われがちですが、今の本体価格を押し上げている主役はメモリ(DRAM)とSSD(NAND)です。
メモリの価格は2026年に入って前の四半期から5〜6割上がり、その後もさらに上がる見込みとされています。SSDも同じように強い値上がりが続いています。
理由ははっきりしています。メーカーが利益の大きいAIサーバー向けの生産を優先し、PC向けの供給を絞っているためです。PCの需要が急に増えたわけではなく、回ってくる分が減っている、という形です。
GPUの出荷は堅調、でもRAMとSSDが異常に高い
グラボそのものの出荷は、今のところ大きく崩れていません。調査会社Jon Peddie Researchによると、2026年1〜3月のPC向けグラフィックスカード出荷は約1,182万台で、前四半期からは0.6%減にとどまっています。
一方で、PC本体が安く見えにくい理由は、グラボだけではありません。メモリやSSDに使われるDRAM・NAND Flashの価格が大きく上がっており、ここがゲーミングPC全体の価格を押し上げる要因になっています。
グラボ単体の価格は崩れていない。ただ、RTX 5070 Tiは厳しいかも
グラボ単体の価格は、今は悪くない状況です。RTX 5070は10万円台、RX 9070 XTは9万円台からでも買えます。
NVIDIA側は一部で供給が細り始めているという報告もあり、RTX 5070 Tiあたりは在庫が厳しくなってきました。価格で選びやすいのはAMDのRX 9070 XT、性能と機能のバランスで選ぶならRTX 5070、という現状になります。
価格が戻るとしても2027〜2028年ごろの見込み
では、いつ落ち着くのか。メモリ各社が本格的に生産を増やし、それが価格に効いてくるのは2027年後半から2028年ごろとみられています。2026年のうちに大きく下がる、という可能性は低いと見られています。
2026年の夏以降に、もう一段の値上げが入る可能性も指摘されています。先のことは読みきれませんが、少なくとも「待てば確実に安くなる」とは言いにくい状況です。
高い今でも、無理なく買う2つの方法
相場全体が高いとはいえ、買い方を工夫すれば現実的な価格に収まります。大きく2つあります。
① 16GB/500GBで割り切る(特定のゲーム中心の人向け)
価格を押し上げているのがメモリとSSDなら、そこを必要十分にとどめる、という考え方です。メモリ16GB・SSD 500GBの構成なら、価格をかなり抑えられます。
この買い方が向いているのは、Apex Legendsのように、遊ぶタイトルがある程度決まっている人です。1〜2本のゲームを中心に遊ぶなら、16GB/500GBでも快適に動きます。
逆に、たくさんのゲームを入れたい人や、動画編集なども考えている人には窮屈になりやすい構成です。容量と用途のバランスで考えてみて下さい。

② 32GB/1TBを安く出しているBTOを選ぶ
余裕を持たせた32GB/1TB構成でも、比較的安く出しているメーカーはまだあります。たとえばドスパラは、32GB/1TB構成でも価格を抑えたモデルがあります。FRONTIERやTSUKUMOも、32GB構成でコスパの良い格帯のモデルが見つかります。
同じ構成でも、メーカーや時期によって価格差が出ます。気になるモデルは、各社の公式サイトで最新の価格を見比べてみて下さい。
| 製品 | 構成 | 価格 | リンク |
|---|---|---|---|
![]() THIRDWAVE | Ryzen 7 7700 RTX 5070 32GB/500GB | 25万円台〜 | 公式サイト |
![]() GALLERIA | Ryzen 7 7700 RTX 5070 32GB/1TB | 32万円台〜 | 公式サイト |
![]() Ozgaming | Ryzen 7 7800X3D RTX 5070 32GB/1TB | 29万円台〜 | 公式サイト |
2026年6月時点の情報です。今ならドスパラの32GBキャンペーンが開催中。OZgamingは業界最安値級のメモリ32GBが安いBTOメーカーも残っているので、早めにチェックしよう。セール情報はこちらでまとめています。
PCは「欲しい時が買い時」
最後にまとめます。今のゲーミングPCは、待っても2026年のうちに大きく安くなる見込みは薄いです。価格を押し上げているメモリとSSDの高騰が、しばらく続くからです。
それでも、16GB/500GBで割り切る買い方や、32GB/1TBを安く出しているBTOを選ぶ方法は残っています。グラボ単体の価格も、まだ現実的なラインにあります。
値段だけを見て待ち続けるより、欲しいと思った時に動くほうが、結果的に後悔しにくいかと思います。
PCは、欲しい時が買い時です。気になるモデルは、各メーカーの公式サイトで最新の価格と在庫を確認してみて下さい。






