
2026年10月15日配信の『Enshrouded〜霧の王国〜』正式版1.0は、マップ全域の開放から戦闘・建築・グラフィックまで、ほぼすべての要素に手が入った大型アップデートです。
既存プレイヤーが最初に確認したいポイントと新要素を、順番に整理しました。
既存のセーブデータは正式版1.0でもそのまま使える
アーリーアクセス版のセーブデータは、正式版1.0でもそのまま使えます。Steamで購入済みの方は、手持ちのゲームがそのまま正式版になります。
バージョン0.8以前のセーブデータは、1.0の初回起動時に自動でバックアップされ、新しい保存形式へ変換されます。新形式はファイルサイズも小さくなっています。
キャラクターやワールドが見当たらないときは、選択画面の「ローカル」「Steamクラウド」のタブを切り替えて確認してみて下さい。保存先ごとにタブが分かれる仕様に変わっています。
最初にスキルポイントを振り直す
既存のセーブデータで初めて1.0を遊ぶと、スキルツリーがリセットされます。ゲームを始めたら、まずスキル画面でポイントを振り直してから冒険に出ましょう。
引き継ぎと新規スタート、どちらを選ぶ?
開発元のKeen Gamesは、序盤の進行やワールドを大きく作り直したため、余裕があれば最初からのプレイを強く勧めています。
建てた拠点や集めたアイテムを残したい方は引き継ぎ、改良された序盤を新鮮に味わいたい方は新キャラクターでの新規スタートがおすすめです。
アーリーアクセス購入者には限定アイテムを配布
アーリーアクセス期間中に購入した方は、拠点用の限定装飾アイテム3種を受け取れます。
高さ4mを超える像などがあり、ESCメニューから何度でも受け取れます。
Enshrouded 1.0の主な変更点一覧
| 項目 | 主な変更点 |
|---|---|
| マップ | 全エリア開放、新エリア「Cinder’s Cradle」追加 |
| ストーリー | メインストーリーが完結 |
| 成長 | キャラクターLv50、装備Lv55まで拡張 |
| 戦闘 | 新魔法9種、新しい敵37種(バリエーション含む) |
| 建築 | 自由飛行での建築、仕掛けを作る「Sparkworks」 |
| グラフィック | 遠景描画の強化、ライティング改善、HDR対応 |
| 動作 | VRAM・メモリ使用量の削減、CPU負荷の軽減 |
| 快適性 | アイテム一括回収、収納箱のその場アップグレード |
| 音声 | 書物と主要キャラクターに英語・ドイツ語・中国語ボイス |
| 対応機種 | PS5・PS5 Proで同日発売 |
新しく始める方にとってはストーリーを最後まで遊べる完成版に、既存プレイヤーにとっては戦闘・建築・動作の軽さまで一新されたアップデートになっています。
新エリア「Cinder’s Cradle」でマップ全域が開放
正式版1.0では、エンバーヴェイルの全エリアに入れるようになりました。目玉はVeilwater Basinの北に広がる新エリア「Cinder’s Cradle」です。
Cinder’s Cradleは2層構造のエリアです。地上には溶岩が流れる荒れ地と古代の遺跡が広がり、その上空には古代人が持ち上げた浮遊島が連なっています。広さはBlackmireとVeilwater Basinの中間ほどです。
| 追加内容 | 場所 |
|---|---|
| シュラウドの根 12か所 | Cinder’s Cradle |
| シュラウドの根 6か所 | Springlands・Blackmire・Kindlewastesなどの外周エリア |
| ホロウホール 2か所 | Albaneve Summits、Veilwater Basin |
既存エリアの外周にも新しいクエストや探索スポットが追加され、長年入口が見つからなかった建物やダンジョンにも入れるようになりました。建築禁止だった場所の多くも拠点を建てられるエリアに変わっています。
クエストはメインとサイドに分けて表示されるようになり、次に何をすればいいかが分かりやすくなりました。
メインストーリーが完結
古代人とシュラウドにまつわる謎が明かされ、エンバーヴェイルの物語はひとまず完結します。最終盤の敵は空の上に待ち構えているので、装備と料理をしっかり整えてから挑みましょう。
レベル上限が50に拡張、魔法ビルドが大きく強化

キャラクターのレベル上限は50、装備の最大レベルは55に引き上げられました。新しい装備・道具・料理・矢・魔法のクラフトが追加され、古代の知識に詳しい新しい生存者も拠点に加わります。
敵は新勢力の14種を含め、バリエーション込みで37種が追加されました。敵AIも賢くなり、物音を聞いたときは実際にプレイヤーを探しに来る動きに変わっています。
戦闘エリアを離れた敵の体力は、時間をかけて少しずつ回復する仕組みになりました。全滅後すぐボスに再挑戦すれば、削った体力の一部が残った状態で戦えます。
新魔法9種と永続魔法
今回の戦闘面で最も手厚く強化されたのが魔法です。敵の動きを抑える魔法、範囲攻撃、召喚、補助系の魔法が合わせて9種追加されました。
スケルトンを召喚して一緒に戦えるようになり、新しい「ネクロマンシー」系の武器ジェムやスキルと組み合わせれば、アンデッドの軍団を率いるビルドも組めます。
すべての魔法に、チャージを消費せず使える永続版が用意されました。永続版の魔法と矢は、武器と同じようにアップグレードできます。範囲魔法には着弾位置を示すカーソルも表示されます。
ワンド・弓・操作感の改善
- ワンドに強攻撃が追加(回避攻撃・空中攻撃はスキルで習得)
- ワンドのフリーエイムモードを追加
- ワンドの特殊能力は、詠唱中に攻撃を受けても最後まで発動
- 遠距離武器のエイムアシストやターゲット選択を細かく調整可能に
- ガードの向きがカメラ方向に合わせて即座に反応
- 走り出し・停止・方向転換のアニメーションとカメラ挙動を改善
近接・遠距離・魔法のどのスタイルも操作感が良くなっているので、スキルの振り直しついでにビルドを見直してみるのもおすすめです。
Albaneve Summitsのボスが戦いやすく
Albaneve Summitsのボスは体力が大きく下がり、疲れて足場に降りてくるフェーズが追加されました。近接武器でも攻撃しやすくなっています。
足場も広がり、落ちてもグラップリングフックで戻れる場所が増えました。ここで詰まっていた方は再挑戦してみて下さい。
建築は「自由飛行」と「Sparkworks」で大きく進化

自由飛行で高所の建築が楽に
スキルツリー中央の新スキル「Airborne Architect」を習得すると、拠点内を自由に飛びながら建築できます。足場を組んで少しずつ積み上げていた城や塔も、空中からそのまま作れるようになりました。
Sparkworksでダンジョンや謎解きを作れる
「Sparkworks」は、スイッチや罠などの仕掛けをつなげて、拠点に動きを加える新システムです。専用の道具と仕掛けアイテムをクラフトすると使えるようになり、入力と出力のつながりは2Dの編集画面で設定します。
照明のスイッチのような簡単なものから、罠や謎解きのあるダンジョン、敵が出てくる闘技場、アスレチックまで作れます。完成したワールドは「アドベンチャー共有」でほかのプレイヤーに公開できます。
フレームレベル11まで解放すると、炎の祭壇は最大16基まで置けるようになり、祭壇でシュラウドの霧を押し返せるようになります。必要なフレームレベルはワールド設定で下げることもできます。
グラフィックが向上し、動作も軽くなった
新しい描画技術「Brick Renderer」の導入で、遠くの地形や建物がきめ細かく描かれるようになりました。遠景で崩れて見えていた大型建築も、離れた場所からきれいに眺められます。
主な改善点は以下のとおりです。
- エリアごとに光・湿度・空の雰囲気を作り分け、高さ方向の霧も追加
- 大木の下や森、建物内の明るさを自然な見え方に調整
- HDRに対応し、調整用の画面も追加
- 画質を保ったままVRAM使用量を削減
- CPUの負荷を軽減
- 光源の影の処理を作り直し、照明が多い大型拠点でも軽く動作
- アップデートやGPUドライバー更新後のシェーダーコンパイル(初回起動時の読み込み処理)を大幅に短縮
見た目の向上とメモリの節約を同時に進めている点が今回の大きな特徴です。照明をたくさん置いた大型拠点で動作が重かった方ほど、違いを感じやすいでしょう。
アイテム一括回収など、遊びやすさも向上
| 変更点 | 内容 |
|---|---|
| アイテム一括回収 | ボタン長押しで周囲に落ちているアイテムをまとめて回収。設定で自動回収も可能 |
| 収納箱 | 中身を入れたままアップグレードやマジックチェスト化ができる |
| 名前の設定 | 収納箱とマップマーカーに自由な名前を付けられる(マーカーは自分だけに表示) |
| 釣り | ティアごとの餌で狙った魚を釣れる。高品質な魚も出やすくなった |
| キャラクター | 理髪師で体型を従来型とリアル寄りから選べる |
| 序盤 | SpringlandsとRevelwoodの宝箱を増量、クラフトの素材集めを軽減 |
| 上昇気流 | チャージ時間をワールド設定で変更できる |
| HUD | 画面表示を項目ごとにオン・オフできる |
一括回収の対象は、地面に散らばったアイテムです。宝箱の中身・敵のドロップ品・クエストアイテムは、これまでどおり個別に拾います。
収納箱は中身を入れたまま強化できるので、拠点の倉庫を整理し直す手間がぐっと減ります。
PS5版も同日発売、音声は3言語に対応
正式版1.0にあわせて、PS5版も発売されました。PS5 Proにも対応しています。Xbox Series X|S版は2027年春の発売予定です。
正式リリース時点では、PC版とPS5版はそれぞれのプラットフォーム内で遊ぶ形です。クロスプレイは開発中で、時期は今後の発表を待つことになります。
書物や手紙などの文書と、主要な生存者・クエスト依頼人には音声が付きました。対応言語は英語・ドイツ語・中国語の3つで、ほかの言語は今後追加予定です。日本語はテキストで遊べます。
文書の朗読は再生リストに並べられるので、オーディオブックのように聞きながら探索を続けられます。
まとめ
正式版1.0は、ストーリーの完結とマップ全域の開放に加え、戦闘・建築・動作の軽さまで底上げされた大型アップデートです。
既存プレイヤーはセーブデータをそのまま使えるので、まずスキルポイントを振り直してから新エリアへ向かいましょう。改良された序盤を楽しみたい方は、新キャラクターでの新規スタートもおすすめです。
魔法ビルドが好きな方と、大型建築を楽しんでいる方は、特に恩恵の大きいアップデートです。


