
Steamで気になるゲームを見つけたとき、「このゲーム、生成AIを使っているのかな?」と気になることがありますよね。
Steamのストアページにも開発者によるAI使用の開示欄がありますが、ページ下部のレビュー欄の近くにあるため、毎回探すのは手間です。
そこで便利なのが、無料のブラウザ拡張機能「Slop-Inator」です。ゲーム名の横に、生成AIの使用状況が色付きのアイコンで表示されます。
Slop-Inatorとは?SteamのAI使用状況をアイコンで表示
Slop-Inatorは、インディーゲーム開発者のElanis氏(Dysnomia Studio)が公開しているChrome・Firefox向けの拡張機能です。
Steamのゲーム名の横にアイコンを追加し、生成AIの使用状況をひと目で確認できるようにします。ゲームの詳細ページに加えて、セールページや体験版ページでも表示されます。
アイコンの色で生成AIの使用状況がわかる

| アイコン | 対象 |
|---|---|
| </> | プログラム(コード) |
| パレット | 画像・アート |
| 文A | 翻訳 |
| スピーカー | サウンド |
| 話す人 | 音声(ボイス) |
アイコンは左から「プログラム」「画像・アート」「翻訳」「サウンド」「音声(ボイス)」の5種類で、それぞれの色で使用状況を表します。
| アイコンの色 | 意味 |
|---|---|
| 🔴 赤 | 生成AIの使用が確認されている |
| 🟠 オレンジ | SteamでAI使用が開示されていて、使われた部分はまだ登録待ち |
| 🟢 緑 | AI不使用の情報が確認されている |
| ⚪ 白 | まだ情報が登録されていない |
たとえば『ARC Raiders』はAI音声の使用が登録済みなので、音声のアイコンだけが赤になります。
オレンジは「AIを使っていることは確かで、どこに使ったかは未確定」というサインです。購入前に気になる場合は、ストアページのAI開示欄で使用箇所を確認しましょう。
白は「情報待ち」の状態で、AI不使用の証明とは別物です。
アイコンをクリックすると判定の根拠がわかる
アイコンをクリックすると、各項目の判定と出典が表示されます。赤や緑の場合は情報元のURLが並ぶので、気になるゲームは出典まで確認しましょう。
表示の元データは3種類
Slop-Inatorは、ゲームの画像や音声を解析する仕組みとは別物です。次の3つの情報を組み合わせてアイコンの色を決めています。
| 元データ | 反映される色 |
|---|---|
| 有志がGitHubに登録したデータ(出典URL必須) | 赤・緑 |
| SteamストアページのAI使用開示 | オレンジ |
| ChatGPT公開前から更新が止まっているゲームの一覧 | 緑 |
有志データの登録が進んでいる話題作ほど部分ごとに細かく表示され、それ以外のゲームはオレンジや白になりやすい傾向です。
Slop-Inatorの導入方法と使い方
Slop-InatorはGoogle ChromeとFirefoxに対応しています。どちらも無料です。
インストール手順
- 使っているブラウザの配布ページを開く
- 「Chromeに追加」または「Firefoxへ追加」を選ぶ
- ブラウザでSteamストアを開く

インストール後は、対応するゲームのタイトル付近にアイコンが自動で表示されます。
アイコンが表示されるのはブラウザ版のSteamストア
Slop-Inatorはブラウザ用の拡張機能なので、アイコンが出るのはChromeやFirefoxでSteamストアを開いたときです。
普段Steamアプリから買い物をしている人は、購入前にブラウザでストアページを開いて確認するのがおすすめです。
実際の使い方例

Steamの検索窓で「三国志」と検索してみましょう。最近はAIを使ったゲームが増えているので、AI不使用のゲームを探したいケースです。
検索結果を見ると、ほとんどのゲームがオレンジです。オレンジは開発者がSteamでAI使用を開示しているゲームなので、生成AIが使われていると考えてOKです。
AI不使用のゲームを探すなら、緑のアイコンが並ぶ製品をピックアップしましょう。今回なら『三国群英伝8』や『三国志ツクール』などが該当します。白のアイコンもAI不使用の可能性があるので、余裕があればチェクしましょう。
Slop-Inatorで確認するときの注意点
表示の元データは開示情報と有志の登録データ
Slop-Inatorは、ゲームの画像や音声を解析する仕組みではないです。拡張機能に同梱されたデータをもとにアイコンを表示しています。
このデータはGitHub上で有志が追加・更新しており、新しい情報を登録するときは出典URLの添付が求められます。そのため、話題の作品ほど情報がそろいやすく、発売直後のゲームやマイナーな作品は白アイコンのままになりやすい傾向です。
2026年1月からSteamのAI開示ルールが変更
Steamは2026年1月にAI開示ルールを見直しました。開示の対象は、ゲーム内の画像・音声・テキストなど、プレイヤーが実際に目や耳で触れるコンテンツです。プレイ中にAIがコンテンツを生成するゲームも開示対象に含まれます。
一方、コーディング補助のように開発作業を効率化する目的のAI利用は、開示の対象外になりました。
Slop-Inatorで確認できるのも、主にプレイヤーが触れる部分のAI使用状況です。
開発者が申告していないAI利用は反映されにくいので、購入前はSteamストアページのAI開示欄や開発元の説明もあわせて確認すると安心です。
Slop-Inatorは安全?データ収集とソースコードの公開状況
Slop-Inatorはオープンソースで、GitHubにソースコードが公開されています。
開発者は、利用者のデータを受け取る仕組みやテレメトリーを使っていないと説明しています。Chromeウェブストアでも、データを収集・利用しない旨が開発者から開示されています。
まとめ
Slop-Inatorは、Steamのゲームが生成AIをどこに使っているかを、色付きアイコンで確認できる無料の拡張機能です。
AIを使ったゲームを避けたい人はもちろん、どの部分にAIが使われているか知りたい人にも役立ちます。白アイコンは「情報待ち」なので、気になるゲームはSteamの開示欄もあわせてチェックしましょう。

