サードウェーブさんから「GALLERIA RL5R-G165」の実機をお借りしたのでレビューしていきます。
「GALLERIA RL5R-G165」は、6コア12スレッドの「Ryzen 5 6600H」と「GTX 1650」を搭載したエントリーゲーミングノートPCです。
また、リフレッシュレート144Hz対応で滑らかな描画でゲームが楽しめるのも特徴的なモデルとなっています。
執筆時では価格が10万円以下なので、10万円以下の予算でゲームも出来るノートPCを探している方は是非チェックしてみて下さい。
GALLERIA RL5R-G165のスペック
スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 5 6600H |
グラフィック | GTX 1650(4 GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
液晶 | 15.6型 1920×1080 フルHD(144Hz) |
無線 | Wi-Fi 6E |
重量 | 約2.1kg |
動作時間 | 約8.9時間 |
外観デザイン
カラーはグレー色で、WEBカメラは液晶上部に設置されています。液晶は15.6インチでフルHD解像度(1920×1080)、リフレッシュレートは144Hzです。
液晶はノングレアパネル採用なので、映り込みが少なく長時間のゲームや作業に最適です。
天板にはGALLERIAのロゴが配置されています。天板の開閉は片手だと筐体が浮いてしまいます。筐体はさらさらした材質で、指紋が付きにくいのは好印象です。
入出力ポート
右側面にはSDカードリーダー、USB3.2があります。
背面側には、miniDisplayPort1.4、Type-C、HDMI2.1、有線LAN、電源があります。背面に映像出力端子や電源があるので、接続する際に線が邪魔になりにくいため便利です。
左側面には、USB2.0、マイク/イヤホン出力端子があります。左側にイヤホン端子があると右利きの方は便利に感じます。
外付けのSSDを接続してストレージを確保したり、外部モニターと接続してマルチディスプレイ化したり、マウスなどのUSB機器と接続する際にも過不足なく使える入出力ポートが装備されています。
キーボード
キーボードはテンキーありです。日本語配列102キーボードとなっています。
視認性を高めるバックライトLEDが搭載しているので、場所を問わず快適に文字打ちが行なえます。
カラーの変更は付属ソフトの「Gaming Center」で行う事が可能です。RGB対応キーボードなので、様々なカラーにする事が可能です。
重量
本体が2,052gで、ACアダプターの重量は566g(コンセント含む)でした。
ゲーム性能
「GALLERIA RL5R-G165」のゲーム性能はどの程度快適なのかをチェックしました。計測は有線接続で行っています。
また、電源設定のモードは「ターボ」で行っています。
3DMARK
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
表は当サイトでテストしたノートPCのTimeSpyの参考スコア比較です。
「GALLERIA RL5R-G165」は、3DMARK TimeSpyでテストすると「3943」スコアとなりました。
普通のノートPCにはグラフィックスボードが搭載していないため、ゲームを楽しめるノートPCです。
グラフィックスボードが搭載している、していないでは極めて大きなゲーム性能の差があるため、低コストでゲームを楽しみたい方や、画質にあまりこだわらない方におすすめの性能になります。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
1920×1080 | 高 | 3999 / 39 fps【普通】 |
1920×1080 | 標準 | 5650 / 56 fps 【やや快適】 |
1920×1080 | 軽量 | 7516 / 75 fps【快適】 |
ファイナルファンタジー15は、6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」評価になります。最高設定で「普通」評価です。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
1920×1080 | ウルトラ | 3697【重い】 |
1920×1080 | 中 | 13044【快適】 |
1920×1080 | 最低 | 35636【快適】 |
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。最高設定で「重い」評価です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
1920×1080 | 最高 | 6310 / 43 fps【普通】 |
1920×1080 | 高 | 8637 / 60 fps【快適】 |
1920×1080 | 低 | 18344 / 124 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。最高設定で「普通」評価です。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
1920×1080 | 最高 | 10331 / 71 fps【快適】 |
1920×1080 | 高 | 13607 / 95 fps【とても快適】 |
1920×1080 | 標準 | 16430 / 119 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。最高設定で「快適」評価です。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
1920×1080 | HIGHEST | 60 / 37 fps【設定変更を推奨】 |
1920×1080 | HIGH | 93 / 58 fps【快適】 |
1920×1080 | LOW | 100 / 59 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。最高設定で「設定変更を推奨」評価です。
ドラクエ10
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
1920×1080 | 最高 | 19587【すごく快適】 |
ドラクエ10のような軽めのゲームは「すごく快適」に動作します。
フォートナイト
最高設定
最低設定
人気TPSゲームのフォートナイトの最高画質では40fps前後。最低では70fps前後を記録。144Hz液晶を搭載しているのですがCPU性能が低めなので低画質の伸びが今ひとつという結果になっています。
高fpsを出したい方には向きませんが、画質設定を下げれば60fpsで楽しむ事が出来ます。
Apex Legends
最高設定
最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質70fps前後、最低では100fps前後を記録しました。Apex Legendsを60fps以上で楽しめます。
サイバーパンク2077
解像度 | 設定 | FPS |
1920×1080 | ウルトラ | 32 fps |
1920×1080 | 高 | 41 | fps
1920×1080 | 低 | 56 fps |
サイバーパンク2077を快適に楽しみたい方は、画質設定を調整しても60fpsに届かなかったのでより上位のモデルをおすすめします。
アーマードコア6
解像度 | 設定 | FPS |
1920×1080 | 最高 | 49 | fps
1920×1080 | 高 | 59 | fps
1920×1080 | 中 | 64 fps |
1920×1080 | 低 | 87 fps |
アーマードコアシリーズ最新作「アーマードコア6」は、中画質設定なら快適に動作していました。最高画質を求める方はより上位のモデルをおすすめします。
エルデンリング
解像度 | 設定 | FPS |
1920×1080 | 最高 | 36 | fps
1920×1080 | 低 | 56 fps |
エルデンリングは重いゲームです。画質設定を調整しても60fpsに届かなかったのでより上位のモデルをおすすめします。
ゲーム性能まとめ
「GALLERIA RL5R-G165」のゲーム性能は、「サイバーパンク2077」「エルデンリング」などの重量級ゲームの他にも、画質を下げないと60fpsに届かないタイトルもありました。
ゲームをプレイする事は可能ですが、本格的に60fps以上で快適に楽しみたい方はより上位のモデルが適しているでしょう。
ゲーム | 評価 |
---|---|
重いゲーム | |
中程度のゲーム | |
軽いゲーム |
CPU性能
CINEBENCH R23はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
「GALLERIA RL5R-G165」には「Ryzen 5 6600H」が搭載。Ryzen 5 6600Hは6コア12スレッドのミドルクラスCPUです。
ストレージ速度
容量は500GBのNVMe SSDが搭載されています。HDDでカクつくゲームもあるのでNVMe SSDにゲームをインストールするのがおすすめです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は「3DMark FireStrike」実行時の数値です。
温度
筐体の温度
「FF14 暁月のフィナーレ」ベンチマークをフルHD/最高品質で、1時間ループさせた際の温度をチェックしました。
室温は25℃。キーボード周辺の最高温度が40℃程度でWASD周辺は35℃前後でした。
キーボードの中央付近の温度は少し暖かいですが、WASD周辺やパームレスト部分は温度が低いので、ゲームをプレイしていてもあまり気になる事は無いでしょう。
内部の温度
計測ソフトは「HWMONITOR-PRO」です。「アイドル時」「3DMARKのFireStrike」「CINEBENCH R23」を10分間実行した際の最大温度になります。室温25℃環境での計測になります。
静音性
アイドル | 高負荷時 |
---|---|
40.4 db | 52.7 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。
無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
まとめ
- グラフィックスボードが搭載
- 144Hzの高リフレッシュレート搭載
- 豊富な端子が標準装備
- 最新ゲームを快適にはプレイ出来ない
- 最新重量級ゲームでVRAMが不足するタイトルがある
- 天板を片手で開けると浮いてしまう
- レイトレーシング&NVIDIA DLSSは非対応
「GALLERIA RL5R-G165」は、ゲームを楽しむなら必須のグラフィックスボードが搭載しています。10万円以下のノートPCで様々なゲームを楽しめる点が魅力的です。
144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載し、エントリーモデルですが豊富な入出力端子があるのはメリットですね。
性能面では普通のノートPCと比較すると非常に高いゲーム性能を持っていますが、最新重量級ゲームを快適にプレイするほどの性能は無いため、最新ゲームを本格的に楽しみたい方向けではなくライトにゲームを楽しみたい方向けの性能になります。
- ライトにゲームを楽しみたい方
- 最新重量級ゲームはあまりプレイしない方
- 安いゲーミングノートPCを探している方