マウスコンピューターさんから『NEXTGEAR-NOTE i5530SA1』の実機を貸して頂けたので性能含めてレビューしていきます。
i5530シリーズの中でもブロンズからプラチナまでモデルがありますが、今回は記事執筆時点でシルバーモデルをレビューしています。
同じi5530シリーズであればグラフィックボードは同じ製品が使われているのでゲーム性能は同じなので型番は違うけどi5530シリーズを検討しているという方は参考にして下さい。
NEXTGEAR-NOTE i5530シリーズの外観
全体図
サイズは幅385×奥行き271×高さ27.9(折りたたみ時)となっています。人気の高い15.6型のノングレア液晶のフルHDになっています。記事執筆時(2016/11/19)だとG-Tuneのランキングでも2位になっていました。
GTX1060搭載という事で今後はこのi5530シリーズがG-TuneのゲーミングノートPCのラインナップの中でも特に人気が高いシリーズになっていく事が予想されます。
理由としては価格面でのアドバンテージと最新のグラフィックボード搭載という事でVRなどの環境にもしっかりと対応している事などがあげられます。旧世代のグラフィックボード搭載PCと入れ替わりでこちらのGTX1060搭載ノートPCが人気になりそうな感じです。
左側面
左側面にはHDMI端子、USB3.0×1、mini DisplayPort×2が搭載されています。これはVRで便利な設計になっております。OculusもHTC viveもHDMIとUSBを接続しますが、隣接する事でそれに最適化してあります。
右側面
右側面にはオーディオ端子(ヘッドホン、マイク、ライン)、カードリーダー、USB 3.1 (Type C)×2、USB3.0、LAN端子が搭載されています。最大4画面出力にも対応していて外部ディスプレイなら4K解像度にも対応しているので4Kを使いたいという時には外付けで使うという使い方も可能です。
背面
背面には電源コネクタとUSB3.0が搭載されています。
天板
天板はアルミヘアライン加工がされており、光を当てるとよりよく分かるのですが、非常に高級感のある質感になっています。
キーボード
キーボードの全体像はこのような配置になっています。15.6インチという画面サイズに合わせてキーボードもしっかりとフルサイズ仕様になっているので使い勝手は良好です。
バックライトキーボードが搭載しています。バックライトの光量は Fn キーとの組み合わせによるショートカットキーにより、消灯・明るさを 5 段階から簡単に切り替えることができます。
個人的に感じた事はキーボードは押しやすくタイプしやすいと感じました。ゲームのプレイもしてみましたが、本格的なFPSだとゲーミングキーボードが欲しくなる場面もありますが、一般的なゲームなら十分実用的に使えると思います。
タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが新構造になり、クリックしやすくなっています。よーく見るとラメのような素材でサラサラしています。光を当てるとより分かりやすいです。
ディスプレイ
ディスプレイは15.6インチの使いやすいサイズに目が疲れにくいノングレア液晶で、視野角も広いIPS方式のパネルを採用しているので非常に見やすくて綺麗です。長時間ゲームをプレイすると目が痛くなる経験がある方はIPSパネルが必須だと思うのでIPSがおすすめです。
サウンド
サウンド面でも良い感じの音がします。音に関しては人それぞれ感じ方が違うので一概には言えませんが、個人的には良い音だと思います。
サウンドに関してはゲーム毎に最適化できるように専用ソフトも用意されており、プリセットも用意されています。
Windowsキー無効のアプリケーションソフトが搭載
ゲームをしていてWindowsキーを押してしまって、特にFPS系のゲームだと結構致命傷になるときがありますが、無効にする事が可能なコントールセンターというソフトが入っているので安心してゲームに集中する事が可能です。
スペック
OS | Windows10 |
---|---|
CPU | i7-6700HQ |
GPU | GeForce GTX GTX 1060(6GB) |
メモリ | 16GB |
マザーボード | HM170 |
HDD | M.2 SSD 256GB、HDD 1TB |
ディスプレイ | 15.6型 フルHDノングレア(IPS) |
重量 | 約 2.7kg |
バッテリー使用時間 | 約 5.7時間 |
※情報は記事執筆時のものになります。最新の詳細は公式ページでご確認下さい。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド
FF14の蒼天のイシュガルドのベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。フルHD環境なら最高設定でも7,000は余裕で越えているので快適にプレイ可能です。
設定 | 画面サイズ | DirectX | スコア |
---|---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 11 | 10855 |
高品質 | 1920×1080 | 11 | 12835 |
標準品質 | 1920×1080 | 11 | 14817 |
最高品質 | 1920×1080 | 9 | 12483 |
高品質 | 1920×1080 | 9 | 13753 |
標準品質 | 1920×1080 | 9 | 15572 |
ドラゴンクエストX
すべての設定や解像度においてすごく快適の評価が出ています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 16523 |
標準品質 | 1920×1080 | 16814 |
低品質 | 1920×1080 | 17453 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高設定 | 1920×1080 | 20488 |
PSO2ベンチマーク ver.4
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定の簡易設定の6で16379というスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
簡易設定6(最高設定) | 1920×1080 | 16379 |
3DMark
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。 Fire StrikeについてはゲーミングPC用のベンチマークになるのでゲーミングPCの場合は基本的にFire Strikeを参考にするといいでしょう。
スコア | Graphics score | Physics score | Combined score |
---|---|---|---|
9243 | 10951 | 9515 | 4179 |
Time Spy
Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
スコア | Graphics score | CPU test |
---|---|---|
3521 | 3477 | 3798 |
SSD&HDDの速度
SSD | HDD |
SSDが256GB、HDDが1TBあるので普通に使う分では十分な量かと思いますが、足りないと感じる方はモデルによってSSDやHDDの量が違うと思うのでチェックしてみて下さい。BTOなのでカスタマイズ等でも対応は可能かと思います。
最新GTX1060搭載ゲーミングノートPCの気になるゲーム性能は?
GTX1060のノート、従来なら「M」の記載があるのですが、今回の10シリーズからはMが取れた表記になったとの事ですが、その性能はどのくらいか?とベンチマークだけではよく分からないという方向けに2タイトル実機でプレイしてみたのでレポートです。
まず1つ目はオーバーウォッチです。記事執筆時ではソンブラが追加キャラクターでアップデートされた直後という状況です。設定は高設定でフルHD環境で140FPS前後出ています。実用上は全く問題無いです。
もう1つはバトルフィールド1も実機で動かしてみました。低設定~中設定なら普通に60FPS前後で遊べていました。なので海外製の重いようなタイトルもノートPCなら今まではハイエンドのゲーミングノートPCでしか動かなかったようなタイトルも、ミドルクラスのノートPCで遊べる時代がきつつあるなと感じました。
コスパという観点ではデスクトップPCに優位性があるという今までの概念を覆すような感もあります。
トータルで考えるとモニターとキーボードとサウンドと可搬性を考えるともしかしたらデスクトップPCよりもノートPCの方が安いと感じる方も少なくないと思います。今までは倍近い価格を出さないとノートPCとデスクトップPCだと性能差がありすぎてガチでゲームをプレイするならデスクトップでしたが、その垣根も限りなく薄くなってきていると感じました。
NEXTGEAR-NOTE i5530シリーズのここがおすすめ
価格のコスパが良く万人におすすめ
GTX1080>GTX1070>GTX1060とPascal世代の中では低い方ですが、その分価格面でアドバンテージがあるので性能は上記で見てもらったとおり実用性は抜群なので総じてコスパが高いと思います。
本体が軽い
ゲーミングノートPCでは無い普通のノートPCに比べたら重いかもしれませんが、これだけのスペックを有している他社製のゲーミングノートPCと比較した場合、重い製品が多い中ではこのi5530シリーズは特に軽い部類かと思います。
NEXTGEAR-NOTE i5530シリーズのここがいまいち
逆にダメな点はあるのか?という事ですが、基本的には長いブランドで培ってきたG-TuneのノートPCなので欠点らしい欠点は無いのですが、ゲーミングノートPCの特性上、排熱の部分でファンが回る音というのはどうしてもするので静かな環境でゲームをプレイすると気になる方はいるのかなと思います。
ゲーム中はヘッドホンやイヤホンをするという方は音量を十分取れば全く気にならないかと思います。ゲーム中などの高負荷がかかる作業以外ではファンの音というのは気になりません。
まとめ
- ゲーミングノートPCとは思えないグラフィックス能力に対してのコスパ
- キーボードが押しやすく、バックライトキーボード付き
- G-Tuneなのでサポートが24時間365日対応
- IPSの美しいディスプレイと使いやすい15.6インチのノングレア液晶
まとめるとこのようになります。ゲーミングノートPCを探していて最新のゲームもやってみようと考えている方には最新のGTX1060搭載のi5530シリーズはおすすめです。