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27UL650-W レビュー コスパに優れる4K HDRモニター DisplayHDR400対応

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LGの27UL650-Wという4K HDR対応のIPS液晶を購入しましたのでレビューしていきます。本機種の特徴として27インチのサイズの4Kモニターになるのでサイズ感が良くPCデスクの置き場所に苦労せず置く事ができる利点があります。

また、DisplayHDR400に対応しているのでHDR対応のゲームなどで今までの利用から選択肢が増えるというメリットもあります。HDRに関しては気に入らなければ簡単にオフにする事も可能です。

そして、IPS液晶なのでビジネス用途でも快適に使う事が出来て、ゲームでもDASモードやブラックスタビライザーと言った機能も搭載しています。

目次

27UL650-Wのスペック

画面サイズ27インチ
アスペクト比16:9
パネル・タイプIPS
表面処理ノングレア
有効表示領域(幅×高さ)597×336 (mm)
解像度3840×2160
視野角(水平/垂直)178° / 178°(CR≧10)
表示色約10.7億色
輝度350cd/㎡(標準値)、400cd/㎡(ピーク時)
コントラスト比(標準値)1,000:1
応答時間(ms)5ms(GTG High)
色域sRGB99%(標準値)
垂直走査周波数56-61Hz(FreeSync:標準48-60Hz、拡張40-60Hz)
入力端子HDMI×2、DisplayPort×1(DisplayPort Version v1.4)
出力端子ヘッドホン(ステレオミニジャック)×1

機能面についてはHDR(DisplayHDR 400)、フリッカーセーフ(ちらつきを抑える)、ブルーライト低減モード、色覚調整モード、スマートエナジーセービング(消費電力を低減)、Super Resolution+(超解像技術)、RADEON FreeSync テクノロジー、DAS(Dynamic Action Sync) Mode、ブラックスタビライザー、OnScreen Controlに対応しています。

スペックを見るとゲーマー向けの機能としてはHDR(DisplayHDR 400)、RADEON FreeSync テクノロジー(AMD GPUをお使いの方向け)、遅延のない映像描画のDAS(Dynamic Action Sync) モード、暗いシーンの視認性を高める「ブラックスタビライザー」がゲーム用途としては適している機能になります。

モニターの最大リフレッシュレートは61HzになるのでPS4 ProやXbox One Xなどの家庭用のゲーム機に適しているスペックです。PC用と考えた場合には家庭用ゲーム機で30FPSの可変で動作するタイトルもありますが、PCゲームはスペック依存なので60FPSを安定的に確保する事で60FPSで快適に使う事が出来る利点もあります。

スペック面で言及すれば、PCゲーマー向けの高リフレッシュレートの144Hzなどの高リフレッシュレート対応モニターに分がありますが、27インチ4Kなので設置場所を選ばすPCデスクに気軽に置ける大きさ、そして幅広いジャンルのPCゲームを快適に行い、IPS液晶の正確な色再現と広い視野角によりテキストを中心とした作業も快適に行える綺麗な4Kモニターなのでビジネスに、ゲームにと万能感に優れた4K HDR液晶なスペックといえるでしょう。

27UL850-Wとの違い

27UL650-Wの上位機種に当たる27UL850-Wは、ハードウェアキャリブレーションに対応し、USB Type-C端子を搭載、5W+5Wのスピーカーを内蔵している違いがあります。

27UL650-Wにはスピーカーが付いていないので別途スピーカーを用意する必要があります。

27UL650-Wの外観をチェック

サイズはスタンドに付けた状態で幅61.3cm×高さ45.7cm-56.7cm×奥行23cmとなっています。重量は6.2kg、スタンド無しで4.6kgです。モニターアームを使用する方でも重量的には十分対応可能です。27インチのサイズ感なのでPCデスクに置くのに問題無い大きさでしょう。

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モニターアームというのはこういう商品です。デスクの机上スペースを広く取ったり、液晶モニターの位置調整が簡便になるという利点があります。

背面は白いです。スタンド部には付属品でケーブルを格納するホルダーが付属します。

端子はDisplayPort×1、HDMI×2が付属しますのでPCと家庭用のゲーム機を複数接続する用途でも使用する事が出来ます。

スタンドは高さ調節、ピボット対応で調整がスムーズです。モニターアームを使わないという場合に27UL650-Wは適しています。管理人は頻繁にPCモニターを変更する事が多いので27UL650-Wを選びました。

モニターアームを使用する場合には下位機種の27UL600-Wの方が安いのでおすすめです。

モニターアームにも対応しているようですので、モニターアームを使用する事を前提としている場合にはこちらの商品がおすすめです。

HDRの規格について

HDRについてよく分からないという方は規格が定められているので選ぶ際の参考にしてみて下さい。

DisplayHDR 400DisplayHDR 600DisplayHDR 1000
HDR10対応対応対応
最大輝度 / 明るさ400cd/m2600cd/m21000cd/m2
輝度/明るさ(全体)320cd/m2350cd/m2600cd/m2
輝度/暗さ0.40cd/m20.10cd/m20.05cd/m2
色深度(bit)8bit8bit+2bit(10bit)8bit+2bit(10bit)
色域ITU-R Bt.709 95%ITU-R Bt.709 99%DCI-P3 90%

HDRの規格には400、600、1000があります。現状だとDisplayHDR 600や1000となると何かを犠牲にするのが現実的になります。IPS液晶では無くVAやTNと言ったパネルにするか、かなりの投資を覚悟する必要があるでしょう。

LGでもDisplayHDR 600に対応した上位機種が販売されていますが、VAパネルになります。

IPSでDisplayHDR 600に対応した上位機種が販売されていますが高価です。

4K IPSで液晶でDisplayHDR 1000に対応したモニターは極めて高価です。こちらはG-Sync対応、144Hz対応とPCゲーマー向けのスペックですが、ハイエンドゲーミングモニターとなっています。

HDRと通常時のゲーム比較

27UL650-Wを使用してバイオハザード:Re2におけるHDR表示と通常時をカメラで撮影した画像になります。左がHDR、右が通常になります。好みはあるとは思いますが、HDRを有効にすると暗い所は暗く、明るい所は明るくなっていると感じます。

DisplayHDR 400なのでHDRの中では1,000を基準値とした場合には劣りますが、あるのと無いのとではゲームにおける楽しみ方の選択肢が変わるという意味でHDRが機能として搭載されている事は喜ばしいと感じます。

将来的にDisplayHDR 600 / 1000搭載のモニターの価格がある程度手に取りやすい価格帯にまで降りてきたらその時にDisplayHDR 600 / 1000を視野に入れるくらいのスタンスで現状では良いのでは無いかとも思います。

27UL650-Wをゲームで試す

今回試したゲームタイトルの中でもド肝を抜かれたのがFF15です。液晶の輝度を下げている方は輝度を最大まで上げてみて下さい。

HDRに対応したタイトルですが、PCゲーマーならReShadeを導入したりして現実的なファイナルファンタジー15をプレイしたいという衝動に駆られて工夫をしたりすると思いますが、HDR表示のFF15は比較にならないとすら思えるグラフィックの美麗さです。

27インチ4Kなので非常に高精細な表示でゲームを行う事が出来ますので一度クリアした方も再びプレイしたいと思えるグラフィックでしょう。

モンスターハンターワールドは調整をしないと少し違和感がある表示に見えましたが、ゲーム内の輝度や彩度の調整をすると綺麗に見えました。

通常はHDRの有効、無効は別枠としてオプション扱いですが、モンスターハンターワールドはフルスクリーンやウィンドウモードを選択できる箇所にHDRモードがありました。

続いて試したのはデビルメイクライシリーズの最新作デビルメイクライ5です。本機種の前にウルトラワイドモニターを使っていた関係でアスペクト比が21:9は対応していないゲームが国産タイトルの場合は多い傾向にあり、デビルメイクライ5は横に帯が出るので実質対応していないタイトルとなります。

16:9というのは万能感のあるアスペクト比で、27インチ4Kなので高精細であらゆるゲームタイトルを美麗にしHDR表示で更にそれに磨きがかかるとなるとグラフィックの綺麗さを求める場合には本機は最良の選択肢の1つのように思えます。

PCゲームで今最も注目されているテクノロジーと言えば『リアルタイムレイトレーシング』技術です。BFVは対応タイトルとなります。アンチエイリアス処理の『DLSS』が適用されて4Kが現実的になっています。

今後レイトレを含めたグラフィックの綺麗さを堪能したいという需要に対して4K×27インチのPCデスクに置けるサイズ感と4Kの高精細感というのはPCゲームの中で際立った魅力溢れる選択肢になってくると4Kで最新ゲームを実際にプレイしていてビシバシ感じます。

まとめ

27UL650-WはIPS液晶なのでビジネス用途としても適しています。PCゲームの場合には4Kコンテンツが豊富なので少し古めの大作ゲームでも対応していたり、最新ゲームでは十中八九対応しており、超高解像度を存分に楽しむ事ができるメリットがあります。最新の大作ゲームではHDRに対応しているタイトルが多くこちらも最新のグラフィック表現の画質を堪能するのに本機は最適です。

パソコンのスペックという部分ではある程度の性能が必要になりますので推奨スペック早見表おすすめのゲーミングPC記事の方で性能部分を明確にして頂けばと思います。

価格が許すならハイエンドゲーミング用途のモニターでFPSを含めたあらゆるジャンルや用途に合致したモニターもありますが、『60FPS出ていれば十分で画質が綺麗なモニターが欲しい』と考えている方でコストパフォーマンスを求める場合には4K IPS HDR(DisplayHDR 400)対応でこの価格というのは魅力的でしょう。

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