
今回は4Kモニターで人気がある27インチというサイズとウルト
前回は大画面4Kとウルトラワイドの比較記事を書きましたが(と言っても1年近くも前)、執筆時の状況を書くと27インチ4K×2のデュアルモニター運用をしております。
ウルトラワイドモニターは約1年近く常用し、27インチ4Kは2016年から使用していますので比較や感想・体験談について書いていきます。27インチ4Kとウルトラワイドモニターで迷っているという方がいたら参考にしてみてください。
前回のおさらい

前回の記事をまとめるとこのようになります。
- 27インチ4KはスケーリングするとFHDと変わらない表示領域になってしまう。(200%)
- 4Kを実用する上でソフトによってはスケーリングが対応していない場合があり、ぼやける
- トリプルディスプレイの問題点はベゼルが物理的にある事と、横幅が広すぎてテキストメインだと首を横に振らないと端の方の文字は認識が出来ない
- ウルトラワイドだと実用性がある
- 4K大画面は疲れる(50インチ)
ゲーム以外の部分の作業性や快適性という部分で大画面4Kは大きすぎてPC作業においては疲れてしまうというデメリットがあり、4K大画面とウルトラワイドならウルトラワイドの方がおすすめですという内容でした。4K大画面は視認距離を大きく取らないと疲れますし、PCデスクに置ける人も限られると思いますのでウルトラワイドがやっぱりおすすめですね。
27インチ4Kの使い方として125%運用や150%運用も経て、今は200%運用をしています。27インチなので24インチフルHDより文字は大きくなりますが、目には優しく疲れないです。


4Kを200%までスケーリングして拡大した画像とフルHDの100%で比較してみました。4Kを100%だと米粒級に小さくなってしまいますが、200%まで拡大すれば27インチでも実用的に運用する事が可能です。メリットとしては文字が大きくクッキリするというメリットがありますが、表示領域的にはフルHD×100%と4K×200%は同等です。
1年後の環境の変化

更にゲーム関係で大きく1年前と変わった事はRTX2080Tiが発売した事です。これがやはり大きな違いになります。
GTX10シリーズのトップクラスGPUのGTX1080Tiクラスでも4Kの重量級が厳しいタイトルもあるのでゲームで4Kは時期尚早感もありましたが、RTX2080Tiからパフォーマンスもですがアンチエイリアシングの『DLSS』が登場するなど4Kが本格的に実用性が出てきたという変化が大きいです。
今後はPCゲームでも4Kが主流になってくる予感がしています。実際に27インチ4Kをプレイすると多くの方が納得する美麗さ、綺麗さというのは間違い無いです。
管理人のメイン機はRTX2080運用ですので設定調整しての4Kも視野に入るという感じで運用しています。ウルトラワイドなら最高設定も視野に入る感じです。このスペック選びは極めて重要です。RTX2060もGTX1660Tiも持っていますが、重量級の場合には4Kをプレイしようという気にならないです。

その辺りについてはこちらの記事でも書いています。やはり4KやるならRTX2080が下限でしょう。理想はRTX2080Tiになるので予算に余裕があるならRTX2080Tiを選んだ方が幸せになるかもしれません。
では早速27インチ4Kとウルトラワイドを徹底比較していきましょう。
画質の綺麗さで比較

実際に人間が見た際に27インチ4Kとウルトラワイドはどちらが綺麗に見えるのかというとこれは圧倒的な差があり27インチ4Kです。4Kという解像度はスケーリングなしで100%で表示した場合には50インチ程度が適正なサイズです。それを27インチというモニターサイズに凝縮されるので高精細に感じ、綺麗、美麗という表現が最適とも言える画質になります。
上の画像は49インチ4KとフルHD24インチを比較した時の画像ですが、27インチ4Kですと一回り大きくなってぎゅっと凝縮した美麗さになるという感じでしょうか。

ウルトラワイドの場合にはUWQHD(3440×1440)だとコンテンツによって対応していない場合には横に帯が出てWQHD(2560×1440)表示になってしまう場合もあります。ゲーム部分に触れると海外ゲームではウルトラワイドモニターに対応しているタイトルが多い印象ですが、国内タイトルは非対応が多い印象があります。
臨場感で比較

臨場感ではウルトラワイドモニターの方が優れています。人間の目が真ん中に1つしか付いていなかったらあまり分からないかもしれませんが、我々の目は離れて2つ付いていますね。なので横の視線移動に強いです。トリプルモニターのベゼル(枠)が無いバージョンと考えると臨場感に優れているのが想像できるでしょう。
体がウルトラワイドモニターに慣れていると16:9のゲームをプレイした時に『狭い』と本能で感じます。これは16:
作業の効率性で比較

作業効率は使用用途にもよりますが、個人的に多用するのはインターネットブラウザ、Photoshop、Word、Excel、PCゲームで9割です。
最近はインターネットブラウザが使えれば何とかなる状況もかなり増えました。会計ソフトもクラウド、ビジネス関係のやり取りはメールはブラウザ(G-mailなど)やチャットワーク、簡単な画像編集ならオンラインのソフトも実用的です。
それ以外のソフト、または特殊なソフトは使用頻度が低いので評価できませんが、基本的にはウルトラワイドモニターが快適です。
特にインターネットブラウザを2タブで開く事が多いのですが、UWQHDだと解像度が高く、特に縦の解像度が高いので生産性が飛躍的に向上します。ベゼルが無いので視線移動も少なくテキスト中心の作業の場合には
この点27インチ4Kではスケーリング100%では文字が認識できないので150%表示にしたとしても作業領域ではUWQHDには劣ります。
ゲームの快適性で比較

ゲームの場合にはタイトル次第という側面も強いですが、どちらも対応している場合に美麗さを求める場合には上述の通り27インチ4Kです。臨場感を求める場合にはウルトラワイドモニターになります。
感覚的な部分で言うとプレイしていて綺麗でグラフィックの美麗さを感じるのが27インチ4Kで、広々していて窮屈感が無く、見晴らしが良くスーッと通る臨場感があり、空気感を感じられるのがウルトラワイドです。
コスパ度で比較
どういう構成にするのかで価格は変わるのですが、4Kモニターの価格が5万円程度と仮定し、2台用意したら10万、3台用意したら15万になります。27インチ4Kシングルだと個人的には足りない作業領域です。
ウルトラワイドでもUWQHDなどは10万くらいと考えると4K×27インチのデュアル運用だと同等レベルになるかと思いますが、どちらも一長一短あります。
4K運用ではベゼルがあり、ウルトラワイドは無いです。上述の通り、ウルトラワイドより27インチ4Kの方が高精細ですが、画面サイズが大きく異なり臨場感という意味では対応タイトルや対応コンテンツの場合には迫力のある映像体験になります。
これはコスパで測れないと考えられます。例えるならコーヒーが好きな人もいれば紅茶が好きな人も、お茶が好きな人もいれば烏龍茶が好きな人もいる。また、気分によって今日はこれというのが変わるように用途に応じてこの場合は4Kの方が良い、またはウルトラワイドが良いというシチュエーションも感じるのでコスパでは測れない部分はありますが、万能感という意味では今後は4Kにシフトしていく事が予想されますので27インチ4Kに分があります。
今回の比較の趣旨とはずれますが、古いゲームコンテンツを楽しむ場合には27インチ4Kは厳しいと感じるタイトルもあるのでフルHDがベスト、または大画面4Kがベストという状況もあります。また、競技性の高いタイトルでは144Hzや240Hzといった高リフレッシュレートのゲーミングモニターが最適という場合もあるでしょう。


左がフルHDで右が4Kになります。ゲーム内解像度はウィンドウモードの1600×900になります。1920×1080のウィンドウ表示だと見切れてしまうのでこちらを採用。


左がフルHDで右が4Kになります。フルスクリーン表示なのでゲーム内画像はそのままです。フルHD:1920×1080、4K:3840×2160になります。これだと4Kの場合、文字が小さくて疲れます。
フルHDと4Kではゲーム的に対応していない場合には4KだとUIが小さくて認識できず、サイズをフルHDに落としてもプレイする事が困難なタイトルもあります。
それだけ解像度が高いという事なので最新ゲームではUI含めて対応しており極めて画質の良さが際立つ解像度ですが、特定の古いタイトルの場合は注意が必要です。
理想はゲーム毎、ジャンル毎です。コスパという観点で考えるよりシンプルに4Kの綺麗さを体験したい、ウルトラワイドの臨場感や広々とした作業領域を体験したいという選び方が最適でしょう。

比較まとめ
ここまでを分かりやすく比較まとめして表にしてみてます。
用途 | 27インチ4K | 34インチUWQHD |
---|---|---|
画面の綺麗さ | ||
臨場感 | ||
作業効率 | ||
ゲーム |
画面の綺麗さは4Kと比較すると解像度も低いですし画面のサイズ感も異なるのでウルトラワイドの方が劣りますが、臨場感では圧倒し、作業効率でも圧倒します。34インチUWQHDはスケーリング無しの100%でもギリギリ文字が視認できる限界のサイズ感だと感じます。
27インチ4Kで200%運用は24インチフルHDより体感だと2倍くらい文字が大きいです。管理人は30代に突入しましたが27インチ4Kは文字が大きくて見やすいと感じます。年齢を重ねるとより27インチ4Kのスケーリング200%は魅力的に感じるでしょう。
ゲームの場合には対応タイトルを考えると新しいコンテンツに関してはPCゲームでは4Kはほぼ対応しているので16:9の4Kが万能感があって良いです。最新ゲームの推奨スペックや対応解像度はこちらで書いているので最新記事をチェックしてみて下さい。
おすすめな方まとめ
古いコンテンツ(ゲーム)をプレイする方
古いゲームの場合にはフルHD、場合によっては現在ではプレイ困難なタイトル(「SafeDisk」と呼ばれるコピーガードシステムが利用されたタイトル)もありますが、フルHD以下の解像度にしか対応していないゲームというのもあります。
4Kでも大抵のタイトルだとゲーム内設定で解像度をフルHDにしてフルスクリーン表示にすればプレイできる場合が多いです。しかし、であればフルHDでもいいよね?という事になるので、総合的に万能感があるのはフルHD液晶でしょう。
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テキスト作業含めて総合的にIPS液晶がおすすめですし、ブルーライト軽減 フリッカーフリーにもこの価格で対応しているのでコスパに優れています。上述の通りフルHDが最適なゲームタイトル含めて安定しています。
価格が安いのでフルHD×3にも挑戦しやすいのでトリプルモニター運用もアリかもしれません。トリプルだと1920×3=5760×1080という解像度になります。
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管理人が人生で感動したPC用モニターはEIZOです。価格は高いですが色も正確に出て綺麗です。良いものはやっぱり良い。
臨場感を求める方や作業効率を求める方
管理人が使用しているウルトラワイドモニターはUWQHD(3440×1440)解像度のこちらです。湾曲になっているので端の方も見やすく機能も充実しています。
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ゲーム用途ですと解像度はUWFHD(2560×1080)ですが、こちらがおすすめになります。
最新ゲームを中心にプレイする方
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管理人が実際に使っているPC用4KモニターはいずれもLGです。27UL650-W含めて使っております。価格のコスパが良く、機能も充実しています。目への負担を軽減する「フリッカーセーフ」や「ブルーライト低減モード」暗いシーンの視認性を高める「ブラックスタビライザー」や、映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」に対応している点が良いです。

こちらで実機レビューをしているので参考にしてみて下さい。
ゲーム用途ですと4K、144Hz、HDR 1000認証対応、IPS液晶、G-SYNC対応の全部盛りの夢のゲーミングモニターもありますが、価格が凄いです。
ハイエンドゲーマー向けですが、仕事で使う方(プロゲーマーやYouTuberやモニターの使用頻度が高い方)や趣味に全力投資したい方にはおすすめです。
ROG SWIFT PG27UQの価格も凄いですが、世の中には上がいまして、こちらは7200×2560という事なのでWQHD(2560×1440)を5つですね。縦なので1440×5=7200となり7200×2560という解像度になります。
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使用しているモニターの価格も高く、しかも×5…とエグいですが、GPUをチェックしてみるとGTX TITAN X(12GB)×3という超弩級のハイエンド仕様。そう考えるとROG SWIFT PG27UQでもハイエンドゲーミングの世界ではシングル運用だと真っ当なゲーミングにおける液晶なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。執筆時ですとまだPCゲームで4KはハイエンドゲーミングPCのみが楽しめるレベルですが、動画コンテンツですと気軽に楽しめたりします。
YouTubeの4Kコンテンツを見たり古めなゲームなら要求スペックも低くなるので試してみるのもいいでしょう。
Amazonプライム会員だと無料で映画が見れますが、タイトルによってはウルトラワイドモニターに対応している作品もあります。その時は会員だと無料で、ウルトラワイドで臨場感のある映像体験ができて2重で得した気持ちになります。
以上になります。PCゲーマーの場合27インチ4Kとウルトラワイドならどっちが買い?という事を最後にまとめるとどっちもアリだけど画質重視なら27インチ4K、臨場感ならウルトラワイドという事でまとめさせて頂きます。参考になったら幸いです。では!