ドスパラさんから「ガレリア ZA9R-68XT」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「ガレリア ZA9R-68XT」は、CPUにAMDの「Ryzen 9 5900X」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはAMDの「Radeon RX 6800XT」を搭載しているので4Kゲーミングを快適に楽しみたい方におすすめのスペックです。
高fpsを出したい本格派のFPS・TPSゲーマーにも対応する極めて高いパフォーマンスも持っています。
スペック
ガレリア ZA9R-68XT | ||
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CPU | Ryzen 9 5900X | |
グラフィック | Radeon RX 6800XT (16GB) |
|
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 1TB NVMe SSD | |
ケース | ミドルタワー |
CPUは一般的なパソコン用途として最高クラスのRyzen 9シリーズの最新モデル「Ryzen 9 5900X(12コア24スレッド)」が搭載。
グラフィックスボードにはAMDの「Radeon RX 6800XT」を搭載。ビデオメモリ16GB搭載で、RX6000シリーズはレイトレーシング(DXR)にも対応しています。
最新ゲームでも高い画質設定で快適にゲームがプレイ可能です。
外観デザイン
PCケースはガレリア専用のSKケース (ATX) です。質感の良い筐体で、左側面はクリアパネル。ガンメタリック塗装の外装はスタイリッシュなデザインです。
電源を投入すると電源ボタンと前面がLEDライトで光ります。RGB-LEDライトの設定については公式サイトでご確認下さい。
コンソールパネルの質感が良く、USBが4つ接続出来ます。斜めになっていてアクセスしやすいです。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
天板と底面にはダストフィルターが付いています。底面のダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
内観
左側面のパネルを取り外すと内部にアクセス出来ます。右上に光学ドライブ、マザーボード下のエリアにHDD×2台の格納というレイアウトです。
「ガレリア ZA9R-68XT」には新システムの「リジッドカードサポート」が搭載されていました。
グラフィックスカードを固定し、輸送中の脱落や接触不良を防止する効果が見込めます。
ケースファンは14cmなので送風量アップと静音性能の向上の効果に貢献。
右側面のパネルを取り外すと2.5インチ(SSD)、3.5インチ(HDD)の増設が可能です。最下部は電源の格納スペースとなっています。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- 歴代ガレリア最高の冷却機構
- ケースがLEDで光る(オフも可能)
- ケースの拡張性が高い(HDD×2・SSD×2搭載可能)
- コンソールパネルが斜めで使いやすくて良い
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
FireStrike
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK FireStrike |
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Ryzen 9 5900X RX 6800XT |
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Core i9-11900K RTX3080Ti |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Ryzen 7 3700X RX 6700XT |
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Core i9-10900K RTX3070 |
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Core i9-10900K RTX2080Ti |
Radeon RX 6800XTのスコアの伸びが良く、DirectX 11ベースのベンチマークで高スコアを記録しました。
TimeSpy
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK TimeSpy |
---|---|
Core i9-11900K RTX3080Ti |
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Ryzen 9 5900X RX 6800XT |
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Core i9-10900K RTX3080 |
|
Core i9-10900K RTX3070 |
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Core i9-10900K RTX2080Ti |
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Ryzen 7 3700X RX 6700XT |
TimeSpyのグラフィックス性能で見るとRTX3080を超える性能を記録しました。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
高 | 7059 / 70 fps【快適】 |
標準 | 8175 / 81 fps【快適】 | |
軽量 | 11492 / 114 fps【とても快適】 | |
WQHD 2560×1440 |
高 | 12293 / 122 fps【非常に快適】 |
標準 | 15813 / 158 fps【非常に快適】 | |
軽量 | 20902 / 209 fps【非常に快適】 | |
フルHD 1920×1080 |
高 | 15997 / 159 fps【非常に快適】 |
標準 | 21276 / 212 fps【非常に快適】 | |
軽量 | 22902 / 229 fps【非常に快適】 |
フレームレートはスコアから算出した数値です。
ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコア出ていれば快適評価です。12,000スコアで非常に快適になります。
Radeon RX 6800XTは4K解像度を狙えるパフォーマンスを持っています。
製品名 | FF15 高品質比較 |
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Core i9-11900K RTX3080Ti |
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Ryzen 9 5900X RX 6800XT |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Core i7-10700 RTX3070 |
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Ryzen 7 3700X RX 6700XT |
フルHD解像度/高品質の参考スコア比較です。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 13869 / 92 fps【非常に快適】 |
高 | 15810 / 105 fps【非常に快適】 | |
標準 | 24337 / 170 fps【非常に快適】 | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 22842 / 160 fps【非常に快適】 |
高 | 23207 / 169 fps【非常に快適】 | |
標準 | 29405 / 245 fps【非常に快適】 | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 25477 / 197 fps【非常に快適】 |
高 | 26237 / 211 fps【非常に快適】 | |
標準 | 31908 / 279 fps【非常に快適】 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。7,000スコアで「非常に快適」評価となります。
高性能なモデルなので4K解像度の最高画質設定でも快適に楽しめるスコアが出ています。
製品名 | FF14「漆黒のヴィランズ」ベンチマーク |
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Ryzen 9 5900X RX 6800XT |
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Core i9-11900K RTX3080Ti |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Core i7-10700 RTX3070 |
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Ryzen 7 3700X RX 6700XT |
フルHD解像度/最高品質の参考スコア比較です。
Apex Legends
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質250fps前後、最低では300fps前後を記録しました。
最低設定では、ApexLegendsの最大フレームレートを出す場面も多かったです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | |
フルHD 1920×1080 |
最高 |
計測場所:射撃訓練場
フォートナイト
人気TPSゲームのフォートナイトは画質を上げると中程度の描画負荷のゲーム。画質を下げると軽いゲームです。
レイトレーシングにも対応しているのですが、レイトレーシングを有効にすると重量級ゲームです。
最高画質では180fps前後。最低では350fps前後を記録しました。フォートナイトも高fpsを出して快適に楽しめます。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | |
低 |
計測場所:ホーリーヘッジス、3D解像度は100%に変更
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
ウルトラ | 7038 |
WQHD 2560×1440 |
ウルトラ | 21369 |
フルHD 1920×1080 |
ウルトラ | 29793 |
PSO2:NGSは10,001以上のスコアで「快適」評価です。設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。WQHD解像度で快適に楽しめます。
ドラクエ10
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 13098 |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 21408 |
ドラクエ10は20,000スコアオーバーで、4K解像度でも「すごく快適」評価です。
ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
Radeon RX 6800XTは描画負荷の高い重いゲームや4K解像度、FPS/TPSゲーム等で高フレームレートを出したい場面で活躍する高性能グラフィックスです。
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
- 4K解像度:FF15のベンチマーク:最高設定で快適評価。PSO2:NGS:標準評価。
- WQHD解像度:FF15のベンチマーク:最高設定で非常に快適評価。
- フルHD解像度:FF15のベンチマーク:最高設定で非常に快適評価。
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH
「CINEBENCH R23」「CINEBENCH R20」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
CPU | CINEBENCH R20 |
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Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 9 3900X | |
Core i9-10900K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-10700K | |
Ryzen 7 3700X | |
Core i7-10700 | |
Ryzen 5 3600 |
CINEBENCH R20マルチスコア参考比較
表はCINEBENCH R20を当サイトでテストした比較になります。Ryzen 9 5900Xは12コア24スレッドの驚異的な性能を誇る高性能モデルです。極めて高いCPUパフォーマンスを持っています。
3DMARK CPU Profile
CPU ProfileはCPU性能をチェックするベンチマークテストです。スコアが高いほど、作業がより速く処理される事を示しています。
ベンチマーク
PC MARK10
PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
8167 | 9657 | 9710 | 15763 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
構成 | PC MARK10 |
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Ryzen 9 5900X RX 6800 XT |
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Core i9-10900K RTX3070 |
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Ryzen 7 3700X RTX3060 |
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Ryzen 5 3600 RTX3060 |
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Core i7-9700 GTX1650 |
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Ryzen 5 3500 RTX3060 |
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Core i5-10300H GTX1650Ti |
PC MARK10参考比較
Port Royal
Port Royalはレイトレーシング(DXR / DirectX Raytracing)のパフォーマンステストです。
構成 | PC MARK10 |
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Core i9-11900K RTX3080 |
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Ryzen 9 5900X RX 6800 XT |
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Core i9-11900K RTX3070 |
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Ryzen 7 3700X RX 6700 XT |
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Ryzen 5 3600 RTX3060 |
Port Royal参考比較
レイトレーシングのテストはRTX30シリーズの方が高いスコアが出ます。
ストレージの速度
ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「ガレリア ZA9R-68XT」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
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消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温23℃環境での計測になります。計測ソフトはHWMONITOR-PROを用いてアイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH R20を実行した際の最大温度になります。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
40.8 db | 48.3 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で、最も動作音の大きい数値です。環境の下限は41db前後です。
まとめ
「ガレリア ZA9R-68XT」はケースの質感もとても良く、コンソールパネルが斜めになっている部分も使いやすいです。
性能面では最新のゲームタイトルや重いゲームタイトルでも快適に楽しめるハイエンドグラフィックス「Radeon RX 6800 XT」搭載。
Radeon RX 6800XTは4K解像度のゲームプレイや、FPS/TPSゲームで高fpsを出して快適にゲームをプレイしたい方にもおすすめのモデルです。
更にレイトレーシングにも対応しています。しかし、NVIDIA DLSSには対応していないので、対抗する技術の「AMD FidelityFX Super Resolution」の対応タイトル拡充に期待です。
バイオハザード ヴィレッジ、ファークライ6、フォースポークンなどが対応予定です。
レイトレーシング対応タイトル / DLSS対応タイトルにRTX3080 / RTX3080Tiが強いので、レイトレーシング対応タイトル以外をメインにプレイする方に「ガレリア ZA9R-68XT」おすすめのゲーミングPCです。
- 筐体の質感が良いモデルを探している方
- 光るゲーミングPCが欲しい方
- eスポーツタイトルで高fpsを出したい方
- ビデオメモリ16GBに魅力を感じる方
- 12コアCPU「Ryzen 9 5900X」搭載に魅力を感じる方