マウスコンピューターさんから「DAIV Z7-CM」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
DAIVはクリエイティブワークを快適にするデスクトップパソコンです。筐体にはハンドルが付いているので移動が楽に行なえます。
「DAIV Z7-CM」は高性能グラフィックス「GeForce RTX 3060」搭載なのでクリエイティブワークやゲームも快適に行える性能を持っています。
スペック
DAIV Z7-CM | ||
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CPU | Core i7-10700 | |
グラフィック | RTX3060(12GB) | |
メモリ | 32GB | |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | |
無線 | Wi-Fi 6 | |
ケース | ミドルタワー |
DAIV Z7-CMは、ミドルクラスのスペックです。画像編集や動画編集を快適に行いたいクリエイター向けモデル。
RTX3060を搭載しているので、PCゲームも快適に行える処理性能を持っています。
外観デザイン
PCケースは全体的にマットな質感で、カラーはブラックです。
最前線で活躍するクリエイターの意見を参考に開発された筐体で、特徴的な部分はハンドルが付いている点です。
ハンドル部は奥側がラバー加工されているので持ちやすいです。底面にはキャスターが付いているので移動が楽に行なえます。
使用感としては、旅行に持っていくキャリーバックのコロコロと同じです。ハンドルを持ち上げてコロコロ転がすと簡単にスイスイっと移動が出来ます。
前面インターフェース部は上部に配置されており、デスク下に設置した場合でもアクセスがしやすいです。また、なだらかな傾斜が付いているのも良い点です。
右から電源ボタン、USB3.0×2、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1が配置されています。
電源ボタンは押すのではなく、右に回すと電源が入ります。車やバイクにキーを差し込んでエンジンに火を点けるような高揚感を表現されたそうです。
フロント部はマグネット式のパネルが設置されており、簡単に取り外せるようになっています。
上段は光学ドライブやリムーバブルハードディスクベイをカスタマイズした際にアクセス可能です。
下段は水洗い可能な防塵フィルターにアクセスする事が出来ます。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
DIAVのデスクトップPCの底面にはスタジオ内の移動を想定して片側にキャスターが付いています。
自宅内で使用される場合でも、お掃除や模様替えをする際にハンドルとキャスターが付いているので移動が楽に行なえます。
内観
内部は左側面を開けると右側にストレージの格納があります。上から5インチベイが×3、HDDが×2、SSD/HDD共用×4の搭載が可能です。
左側にマザーボードがあり、電源は左下にあります。
グラフィックスボードの冷却用にファンが取り付けられていました。冷却性能が高い筐体です。
右側面はアクセスする所は無いです。PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- ハンドル付きで移動が楽
- コンソールパネルが上部にあり使いやすい
- 電源がダイヤル式でカッコいい
- 水洗い可能な防塵フィルターを標準装備
- グラフィックスボードの冷却ファンが付いている
- 底面にキャスターが付いている
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK TimeSpy |
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Core i7-10700K RTX3070 |
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Core i7-11700K RX6700XT |
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Core i7-10700 RTX3060 |
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Ryzen 7 3700X RTX3060 |
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Core i7-9700K GTX1660Ti |
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Core i7-10700 GTX1660 SUPER |
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Core i7-10700 GTX1660 |
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Core i5-9400 GTX1650 SUPER |
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Ryzen 5 3500 GTX1650 |
TimeSpyの参考スコア比較です。
GeForce RTX 3060のゲーム性能はフルHD解像度で快適にゲームを楽しみたい方におすすめの性能です。レイトレーシング / NVIDIA DLSS対応なのも魅力的です。
DAIVの他のモデルでは「Radeon RX 6700 XT」や「GeForce GTX 1660Ti」が選択可能です。
Radeon RX 6700 XTはRTX3060よりも高い性能を持った製品になります。WQHD解像度におすすめのゲーム性能です。
GeForce GTX 1660TiはフルHD解像度のゲームをコスパ良く楽しみたい方におすすめの性能です。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
高 | 3858 / 38 fps 【普通】 |
WQHD 2560×1440 |
高 | 6752 / 67 fps 【快適】 |
フルHD 1920×1080 |
高 | 8934 / 89 fps 【快適】 |
フレームレートはスコアから算出した数値です。
ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコア出ていれば快適評価です。12,000スコアで非常に快適になります。
フルHD解像度やWQHD解像度で6,000スコアを超えて快適評価が出ています。RTX3060を搭載しているので重量級ゲームも快適に楽しめます。
製品名 | FF15 高品質比較 |
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Ryzen 7 5800X RTX3070Ti |
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Core i7-11700 RTX3070Ti |
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Core i7-10700K RTX3070 |
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Ryzen 5 5600X RX 6700 XT |
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Core i7-10700 RTX3060 |
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Ryzen 7 3700X RTX3060 |
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Core i7-9700K GTX1660Ti |
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Core i7-10700 GTX1660 SUPER |
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Core i7-10700 GTX1660 |
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Core i5-9400 GTX1650 SUPER |
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Core i5-9400 GTX1650 |
フルHD解像度/高品質の参考スコア比較です。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 7078 / 48 fps 【やや快適】 |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 14350 / 97 fps 【とても快適】 |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 18948 / 133 fps 【非常に快適】 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。暁月のフィナーレは15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
FF14もフルHD解像度、WQHD解像度で快適に楽しめます。
製品名 | FF14「暁月のフィナーレ」ベンチマーク |
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Ryzen 7 5800X RTX3070Ti |
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Core i7-11700 RTX3070Ti |
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Ryzen 5 5600X RX 6700 XT |
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Core i7-10700 RTX3060 |
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Ryzen 7 3700X RTX3060 |
フルHD解像度/最高品質の参考スコア比較です。
Apex Legends
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質150fps前後、最低では240fps前後を記録しました。
144Hzのゲーミングモニターと組み合わせて高画質設定でも高FPSを稼ぐ事が出来ます。
解像度 | 設定 | FPS |
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フルHD 1920×1080 |
最高 | |
最低 |
計測場所:ワールズエッジ「クリマタイザー」
フォートナイト
人気TPSゲームのフォートナイトは画質を上げると中程度の描画負荷のゲーム。画質を下げると軽いゲームです。
レイトレーシングやNVIDIA DLSSにも対応しているのですが、レイトレーシングを有効にすると重量級ゲームです。
最高画質では110fps前後。最低では240fps前後を記録しました。フォートナイトも高fpsを出して快適に楽しめます。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 |
最高 | |
低 |
計測場所:ホーリーヘッジス、3D解像度は100%に変更
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア |
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4K 3840×2160 |
ウルトラ | 2730 |
WQHD 2560×1440 |
ウルトラ | 9602 |
フルHD 1920×1080 |
ウルトラ | 19622 |
PSO2:NGSは10,001以上のスコアで「快適」評価です。設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。フルHD解像度で快適に楽しめます。
ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
RTX3060は描画負荷の高い重いゲームや、FPS/TPSゲーム等で高フレームレートを出したい場面で活躍する高性能グラフィックスを搭載しています。
CPU性能が高いモデルなので、より快適にゲームが楽しめます。
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
- 4K解像度:FF15のベンチマーク:最高設定で普通評価。
- WQHD解像度:FF15のベンチマーク:最高設定で快適評価。
- フルHD解像度:FF15のベンチマーク:最高設定で快適評価。
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
この項目のみ、BIOSの設定を変更する事で性能が変わるので両方掲載しています。
DAIV Z7-CMでは、MSIマザーボードが採用されていたので、「Advanced CPU Configuration」内の
- Long Duration Power Limit(W)(PL1)
- Short Duration Power Limit(W)(PL2)
- Long Duration Maintaineds(S)(Tau)
の3項目をPL1=125W、Tau=28 Sec、PL2=250Wに設定して両方計測しています。
マウスコンピューターのBIOSを開く方法はこちらからチェックしてみて下さい。
CINEBENCH
「CINEBENCH R23」「CINEBENCH R20」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
CPU | CINEBENCH R20 |
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Core i9-10900K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i7-11700(125W) | |
Core i7-10700K | |
Core i7-10700(125W) | |
Ryzen 7 3700X | |
Ryzen 5 5600X | |
Core i7-10700(本機) | |
Core i7-11700 | |
Ryzen 5 3600 | |
Ryzen 5 3500 | |
Core i5-9400 |
CINEBENCH R20マルチスコア参考比較
表はCINEBENCH R20を当サイトでテストした比較になります。Core i7-10700は8コア16スレッドの性能重視モデルです。高いパフォーマンスを持っています。
DAIV Z7はCore i7-11700搭載のモデル。執筆時ではCore i7-11700Kにカスタマイズも可能です。
DAIV Z7-CMがCore i7-10700搭載のモデルです。Core i7-10700K / Core i7-10900Kにカスタマイズで選択する事も可能です。
コスパで選ぶなら価格面や性能面のバランスが優れるCore i7-10700搭載のDAIV Z7-CMがおすすめです。
性能面で選ぶならCore i9-10900Kもおすすめです。しかし、CPUクーラーや電源も高性能なカスタマイズが必要になります。ですので、最新のCore i7-11700 / Core i7-11700Kを搭載したDAIV Z7も魅力的な選択肢でしょう。
ベンチマーク
PC MARK10
PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
6764 | 9415 | 9005 | 9904 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。
Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。
構成 | PC MARK10 |
---|---|
Core i7-11700K RX6700XT |
|
Core i9-10900K RTX3070 |
|
Core i7-10700 RTX3060 |
|
Ryzen 7 3700X RTX3060 |
|
Core i7-10700 GTX1660 |
|
Core i7-9700 GTX1650 |
|
Ryzen 5 3500 RTX3060 |
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Core i5-10300H GTX1650Ti |
PC MARK10参考比較
SPECviewPerf 13
SPECviewPerf 13はOpenGLの描画性能を比較するベンチマークです。
ストレージの速度
NVMe SSD | HDD |
---|---|
「DAIV Z7-CM」には512GBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクでストレスフリーです。
カスタマイズにも対応しているので、本格的に動画編集等をされる方はファイルの保管用に大容量のストレージにカスタマイズもおすすめです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温26℃環境での計測になります。計測ソフトはHWMONITOR-PROを用いてアイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH R20を実行した際の最大温度になります。
非常に冷却性能に優れています。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
42.9 db | 53.1 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で、最も動作音の大きい数値です。環境の下限は41db前後です。
まとめ
「DAIV Z7-CM」はケースの質感が良く、移動が楽に行えるハンドルが付いているのでお掃除や模様替えをする時に便利です。
性能面では画像編集や動画編集を快適に行いたいクリエイターにおすすめの高性能グラフィックス「GeForce RTX3060」を搭載。
最新の重量級ゲームや人気ゲームも快適に楽しめるモデルです。
- 筐体の質感が良いモデルを探している方
- フルHD解像度で快適に重量級ゲームや人気ゲームを楽しみたい方
- 画像編集や動画編集を行いたい方
- 8コアCPU搭載で快適にクリエイティブワークやゲームを楽しみたい方