ドスパラさんからガレリア GKF1080GFの実機をお借りしたのでレビューしていきます。
GKF1080GFの特徴としてはガレリアのゲーミングノートPCの中では最も性能が高いハイエンド構成になります。とにかく性能の高いゲーミングノートPCが欲しいという方は選択肢に入ってくると思います。
CPUはデスクトップPCで採用されるCore i7-7700、GPUはGTX1080、メモリは16GBでストレージにはNVMeの256GBとHDD1TBを積んでいるのでハイエンドデスクトップPCと同等の性能を有します。
スペック
GALLERIA GKF1080GF | ||
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OS | Windows10 64bit | |
CPU | Core i7-7700 | |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB) | |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | NVMe SSD 256GB HDD 1TB | |
液晶 | 15.6インチ フルHD 非光沢ワイド液晶ディスプレイ(NVIDIA G-SYNC対応) |
外観をチェック
15.6インチのフルHDのノングレア液晶を搭載し、キーボードはLEDイルミ搭載で10キー付きです。外観的にはシンプルながらもヘアライン加工が施されているなど高級感を感じます。
サウンド面にもこだわっており、底面にサブウーファーが搭載されています。プリインストールソフトの「Sound Blaster Cinema 3」と併せて本体で使用するシーンでも十分な音を楽しむ事が可能だと個人的には感じました。
サイドにエッジがあるのと、キーボード上部のスピーカーがボタンを避けるように並んでいるのはこだわりを感じます。
左側面
左側面には盗難防止用のKensingtonLock、ラインイン、ラインアウト、マイク、ヘッドホンなどのオーディオ端子が装備されています。
右側面
右側面にはカードリーダー、USB3.0×3が配備されています。右利きの方の場合この配置だと使い勝手が良いと思います。
背面
背面には排熱用の通気口があり、中央付近に有線LANの端子、USB3.1、HDMI 1.4 x1, Mini-DisplayPort x1、電源という配置です。
天板
天板はヘアライン加工が施されていて、中央にガレリアのロゴは入っています。
天板の開閉は180℃とまではいきませんが、かなり開けます。
底面
底面にはゴム足が取り付けられているので安定性は高いです。
サブウーファーは底面左に配置されています。
キーボード
キーピッチは実測約18.5mm、テンキーは実測約16mm、キーストロークは実測約2mmとなっています。
Windowsボタンの位置が右下にあるのが特徴です。ゲーム中の事故を軽減する意味での配置かと思います。カーソルキーはしっかりと独立した配置です。
キートップはフラットで、普通に押しやすいキーボードという印象です。イルミのカラーの変更はプリインストールされている「KLM」というソフトで変更可能です。
右上にあるボタン類はクイックランチャーボタンと呼称し、左からクーラーブーストボタン、ディスプレイのオフボタン、キーボードのバックライトスイッチの明るさを調整するボタン、電源ボタンとなっています。
重量をチェック
公式では仕様に約2.93kg(バッテリー含む)と書いてあります。下のタニタの計測器が3kgまで計測可能なのですが、測れずに違う5kgまで測れるので計測すると3096gでした。
ACアダプターは1403gでした。合わせると約4.5kgになります。
静音性のチェック
アイドル時 | 高負荷時(3DMARK 実行時) | ファンMAX |
---|---|---|
46.0db | 49.5db | 52.2db |
アイドル時と3DMARKのFire Strike Ultraを実行した時の騒音デジベルを計測しました。数値は不正確なので目安程度に考えて下さい。
消費電力のチェック
アイドル時 | ベンチマーク実行時 |
---|---|
73.6w | 205w |
消費電力を計測しました。※高負荷時は3Dmark(FireStrike)実行時の消費電力をワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。
温度のチェック
アイドル時とベンチマーク実行時の温度 |
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CPUやGPU等の構成内容によって温度は変化します。CPU、GPUともに温度は高めです。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮の解放者
FF14の紅蓮の解放者のベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。7000を超えているのでFF14は快適にプレイ可能です。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 最高品質 | 14232 |
標準品質 | 16280 | |
低品質 | 17676 |
ドラゴンクエストX
すべての設定や解像度においてすごく快適の評価が出ています。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 最高品質 | 20135 |
標準品質 | 20270 | |
低品質 | 21020 |
ドラゴンズドグマオンライン
スコアが7000を超えると「とても快適」の評価になります。すべての設定や解像度においてとても快適の評価が出ています。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 最高品質 | 12424 |
標準品質 | 12738 | |
低品質 | 12975 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは非常に高いスコアが出ています。快適にMHFもプレイする事が可能です。
画面サイズ | スコア |
---|---|
1920×1080 | 40512 |
PSO2ベンチマーク ver.4
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定で非常に高いスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 簡易設定6(最高設定) | 57175 |
簡易設定5 | 54678 |
3DMARK
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。
Fire StrikeはフルHD、Fire Strike ExtremeはWQHD、Fire Strike ULTRAは4Kのベンチとなっています。Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
3D MARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | スコア | 16184 |
Graphics Score | 20373 | |
Physics Score | 12611 | |
Combined Score | 7646 | |
Fire Strike EXtreme | スコア | 8848 |
Graphics Score | 9569 | |
Physics Score | 12625 | |
Combined Score | 4395 | |
Fire Strike Ultra | スコア | 4740 |
Graphics Score | 4714 | |
Physics Score | 12592 | |
Combined Score | 2505 | |
Time Spy | スコア | 6387 |
Graphics Score | 6752 | |
CPU Score | 4892 |
VRMARK
Orange、Blue共にスコアが5000を越えると「VR Ready」評価になります。Orange Roomは標準的なVR性能を評価するベンチマークで、Cyan RoomはDirect12、BlueRoomは将来用です。
VRMARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Orange Room? | スコア | 8868 |
Avg FPS | 193.33fps | |
Cyan Room? | スコア | 6169 |
Avg FPS | 134.49fps | |
Blue Room? | スコア | 2104 |
Avg FPS | 45.86fps |
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15 | Core i7-7700 |
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CPU | 887cb |
CPU(Single Core) | 178cb |
CPU性能の比較をする時に参考になるのがCINEBENCHになります。
SSD&HDDの速度
SSD | HDD |
---|---|
SSDが搭載されているのでストレスフリーです。カスタマイズが可能なので500GBクラス以上のSSDにするのがいいかと思います。
ゲームのベンチマークを計測
Rise of the Tomb Raider(中量級)
解像度 | 設定 | FPS | |
---|---|---|---|
1920×1080 | 最高 | 115 | |
中 | 145 | ||
最低 | 166 |
中程度のゲームだとFF14などの国産オンラインゲームや数年前の重いゲームがこの位置に相当します。大抵はこれ以上のFPS値が出るので問題無くプレイ可能です。
Ghost Recom Wildlands(重量級)
解像度 | 設定 | FPS | |
---|---|---|---|
1920×1080 | ウルトラ | 58 | |
高 | 101 | ||
低 | 148 |
重量級は最新の海外製の重いゲームなどが該当します。フルHDの最高設定だと少し重いので設定を多少落とせば最新ゲームも快適に動作します。
まとめ
メリット
- デスクトップのハイエンドゲーミングPCと遜色無い圧倒的性能をノートPCで実現
- NVIDIA G-SYNC対応
- NVMe SSD搭載で爆速、実際サックサクでした
- GTX1080搭載でゲーミングノートPCは執筆時だと取り扱いが少ないので希少価値あり
デメリット
- 構成内容的に仕方無いですが、価格が高いので人を選ぶ
- 重量が重い
ガレリアの執筆時だと最も性能が高いノートPCだけあって性能はモンスター級です。ノートPCだという事を忘れるくらい快適で、性能が高いです。
ストレージにNVMe SSDを使用しているおかげで操作感がサクサクで特に今回インストールしたソフトをアンインストールする時に違いを感じました。
「はやっ!」と声に出してしまうくらいには速かったです。NVIDIA G-SYNC対応なのもゲーマーには嬉しいポイント。
ただ、性能が高いのでデメリットとして価格が高い事や、本体の重量は重い。その辺りを納得した上で性能を第一に考える方であればドスパラの中で一番性能の高いGKF1080GFはおすすめです。