サードウェーブさんから「GALLERIA RM5C-R46」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「GALLERIA RM5C-R46」は、CPUに「Core i5-14400F」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 4060」を搭載しています。
FPS / TPSゲームを快適に楽しみたい方や、重いゲームも楽しみたい方におすすめのモデルです。
GALLERIA RM5C-R46のスペック
スペック | |
---|---|
CPU | Core i5-14400F |
グラフィック | RTX 4060(8GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
ケース | ミニタワー |
外観デザイン
PCケースはガレリア専用のSKMケース (MicroATX) です。質感の良い筐体で、左側面は一部クリアパネル。ガンメタリック塗装の外装はスタイリッシュなデザインです。
電源を投入すると電源ボタンと前面がLEDライトで光ります。RGB-LEDライトの設定については公式サイトでご確認下さい。
コンソールパネルの質感が良く、USBが4つ接続出来ます。斜めになっていてアクセスしやすいです。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
天板と底面にはダストフィルターが付いています。底面のダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
内観
左側面のパネルを取り外すと内部にアクセス出来ます。右上に光学ドライブ、マザーボード下のエリアにHDD×2台の格納というレイアウトです。
光学ドライブ、SSD/HDDはカスタマイズで追加選択可能です。ケースファンは14cmなので、送風量アップと静音性能の向上の効果に貢献。
右側面のパネルを取り外すと2.5インチ(SSD)、3.5インチ(HDD)の増設が可能です。最下部は電源の格納スペースとなっています。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- 歴代ガレリア最高の冷却機構
- ケースがLEDで光る(オフも可能)
- ケースの拡張性が高い(HDD×2・SSD×2搭載可能)
- コンソールパネルが斜めで使いやすくて良い
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
Fire Strike
TimeSpy
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
TimeSpyの参考スコア比較です。
RTX 4060の性能はRTX 4060 TiとRTX 3060の間になります。性能面以外では、消費電力が低い点が魅力のグラフィックスボードです。
RTX 4060 Ti(8GB)は160W、RTX 3060は170W、RTX 2060は160W、RTX 3050は130W、RTX 4060は115Wなので、性能に対して消費電力が非常に低いです。
また、CPU性能が高いほどグラフィックスボードの性能を最大限まで引き出せたり、重量級ゲームでCPU性能が左右するゲームで快適になったりしますが、RTX 4060と組み合わせるなら、Core i5-14400Fはコスパが良いです。
FF15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 4338 / 43 fps【普通】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 7668 / 76 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 10700 / 107 fps【とても快適】 |
ファイナルファンタジー15は、スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD解像度で「とても快適評価」が出ています。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 3753【重い】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 14046【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 27104【快適】 |
設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「快適評価」です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 6291 / 44 fps【普通】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 13028 / 89 fps【極めて快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 19554 / 135 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「極めて快適」に楽しめます。
FF14 黄金のレガシー
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 9881 / 66 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 11393 / 81 fps【とても快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 16460 / 119 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 黄金のレガシーは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度で「非常に快適」に楽しめます。
FF14 暁月のフィナーレ
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 7861 / 53 fps【やや快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 16415 / 112 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 21695 / 154 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「非常に快適」に楽しめます。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 60 / 46 fps|54 fps|48 fps【設定変更を推奨します】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps|102 fps|90 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps|115 fps|111 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。
フルHD解像度、WQHD解像度で「快適」に楽しめます。
ドラゴンクエスト10
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
3840×2160 | 最高 | 23476【すごく快適】 |
1920×1080 | 最高 | 24882【すごく快適】 |
ドラクエ10のような軽めのゲームは「すごく快適」に動作します。
Apex Legends
フルHD最高設定
フルHD最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質160fps前後、最低では240fps前後を記録しました。
Apex Legendsで高フレームレートを出して快適に楽しめるゲーミングPCです。144/240Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
フォートナイト
フルHD:DX12最高設定
フルHD:DX12最低設定
人気TPSゲームのフォートナイトは、最高画質では70fps前後。最低では220fps前後を記録しました。画質を調整すればフォートナイトも高fpsを出して快適に楽しめます。
同条件で「Ryzen 7 5700X×RTX 4060」で検証した際には最低画質で180fps前後でしたので、フォートナイトでフレームレートをより稼ぎたい方はCore i5-14400F搭載モデルがおすすめです。
サイバーパンク2077
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ:オーバードライブ | 11 fps |
WQHD 2560×1440 | レイトレ:オーバードライブ | 24 fps |
フルHD 1920×1080 | レイトレ:オーバードライブ | 33 fps |
レイトレ:ウルトラ | 54 fps | |
ウルトラ | 122 fps |
サイバーパンク2077は、NVIDIA DLSSフレーム生成&NVIDIA DLSS 3.5のレイトレーシングの画質を向上させる「Ray Reconstruction」対応ゲームです。
「GALLERIA RM5C-R46」は最新のRTX 40シリーズ搭載モデルなので、NVIDIA DLSSフレーム生成&Ray Reconstructionに対応しています。
フルHDベンチマーク
レイトレ:オーバードライブ
レイトレーシングの最高画質設定「レイトレーシング:オーバードライブ(Ray Reconstruction含む)」でもプレイする事が可能です。ベンチマークではVRAM不足で数値が安定しないですが、実際のゲームで確認すると60fps出ています。
ただ、ビデオメモリの容量が足りていないので、カクツキや重さが出るシーンがあります。フルHD最高画質を求める方はVRAM12GB搭載のRTX 4070以上を選ぶのがおすすめです。
Cities: Skylines II
解像度 | 設定 | FPS |
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4K 3840×2160 | 高 | 15 | fps
WQHD 2560×1440 | 高 | 30 fps |
フルHD 1920×1080 | 高 | 36 fps |
中 | 42 fps |
Cities: Skylines IIは、最重量級タイトルのシミュレーションゲームです。パッチ:1.1.2f1でNVIDIA DLSSに対応しました。フルHD解像度なら30fpsでプレイ可能です。
フルHD:高
フルHD:中
余裕を持ってCities: Skylines IIを快適に楽しみたい方はRTX 4070以上がおすすめです。
ゲーム性能まとめ
RTX 4060は描画負荷の高い重いゲームや、FPS/TPSゲーム等で高フレームレートを出したい場面で活躍する高性能グラフィックスを搭載しています。
最新のNVIDIA DLSS 3.5の美麗なレイトレーシングを楽しみたい方や最重量級ゲームを快適に楽しみたい方はRTX 4070以上がおすすめですが、性能的にはフルHD解像度の最重量級ゲームも楽しめる性能を持っています。
人気のFF14などのMMORPGや、Apex Legendsやフォートナイトのような人気FPS/TPSゲームを楽しむ方はコスパ良く楽しめるのでおすすめのゲーム性能です。
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH 2024
「CINEBENCH 2024」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
表は「CINEBENCH 2024」をテストした比較になります。
Core i5-14400Fは10コア16スレッドで最大4.7GHzのCPUです。趣味の動画編集、ゲーム、ビジネス用途で使いたい方におすすめの性能で、コストと性能のバランスに優れているCPUです。
ストレージの速度
ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「GALLERIA RM5C-R46」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
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消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温24℃環境での計測になります。
計測ソフトは「HWMonitor-PRO」を用いて、アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH 2024を10分間実行した際の最大温度になります。
CPUはCINEBENCH 2024で高負荷をかけて74℃、GPUはFireStrikeで高負荷をかけて82℃でした。高い冷却性能です。
標準の「(空冷式) 静音パックまんぞくコース」のCPUクーラーでCPUは十分冷却されています。水冷にカスタマイズしてもOKですが、標準でも高い冷却性能を持っているゲーミングPCです。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
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40.6 db | 43.6 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。静音性が高いゲーミングPCです。
まとめ
- コストと性能のバランスに優れるCore i5-14400F搭載
- RTX 4060搭載で最新ゲームも快適
- ミニタワーでサイズがコンパクト
- 冷却性能が高い
- 静音性が高い
- 最重量級タイトルだと少し物足りない性能
「GALLERIA RM5C-R46」は、ケースの質感がとても良く、コンソールパネルが斜めになっている部分も使いやすいです。
コンテンツ制作/実況・配信用途や、CPUの処理性能を求める方は「Core i7-14700F」搭載モデルがおすすめですが、予算を抑えて幅広くゲームを楽しみたい方におすすめのコスパ重視モデルとなっています。
フルHDゲームが快適にプレイ出来る性能で、FPS/TPSゲームを快適に楽しみたい方や重量級ゲームも楽しみたい方におすすめの性能です。
- 筐体の質感が良いモデルを探している方
- 光るゲーミングPCが欲しい方
- 重量級ゲームも楽しみたい方