ゲーミングPCの場合にはCPUやGPUに高負荷がかかります。その結果CPUやGPUの温度が上昇してしまい特にCPUの冷却不足の場合には100℃程度まで上昇する場合があります。
この結果何が起こるのかというといわゆるサーマルスロットリングという現象が起きます。
本来であればCore i9の性能は凄いです。雑誌の情報やベンチマークの数値を見た人は性能の高さから欲しいと思われると思います。
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しかし結果的にはむしろCore i7搭載モデルの方が性能が高い状況になる場合も…。
これがサーマルスロットリングや自動保護機能などと呼ばれるCPUが危険を感じて性能を下げるという事になります。
つまり性能の高さに期待してCore i7では無くCore i9を購入したのに結果的にはCore i7の方がパフォーマンスが出ているという状況もありえてしまうんですね。
なので冷却というのが非常に重要な要素になります。これはノートPCの例ですが、デスクトップPCでもあり得るので、特にCPUの性能が高い製品で高負荷をかける場合には冷却対策をきちんとしないと保護機能によって性能が下がる可能性はあります。
サーマルスロットリングが起きるのはCPUだけでなくSSDやGPUでも可能性としてはあります。ただ最近のGPUで高負荷をかけて80℃前後なら大丈夫でしょう。
SSDはM.2ですね。こちらも熱対策が必要となる場合があります。
ノートPCには冷却台
ノートPCにはこういう冷却台を使ってパソコンの熱を冷やしましょう。
デスクトップPCの場合には水冷もおすすめ
エアコンが無い部屋でPCに高負荷をかけるのは冷却という観点からは好ましくないのでそのような場合には水冷CPUクーラーを搭載したモデルがおすすめです。
基本的にはゲームをプレイしている最中に100℃にはいかないのでデスクトップPCで普通に運用する分にはケースも大きく、冷却に強い仕様になっているのでゲーミングPCは大丈夫です。
冷却性を上げる為に必要なのはCPUクーラーとグリス
冷却性能を向上させるにはCPUクーラーを水冷にしてグリスもカスタマイズするのがおすすめです。
カスタマイズで対応しているのでカスタマイズするのが吉
例えばG-Tuneならクーラーが選択可能です。G-Tuneの場合には標準クーラーでも室温が35℃環境で100℃に達しない事を条件に判定しています。
【公式回答】マウスコンピューター(G-Tune)のCPU温度が100℃に行かない理由
水冷CPUクーラーなら効果が一番高いですが、価格も上がってしまうのでエアコンが効いているような環境でゲームや作業をする方はそのままでもOKだと思います。
実況や配信など自分のパフォーマンスだけでは無く見ている方を意識してパソコンを選定したい方や、ゲーム中にフレームレートが下がる可能性があるのは困るという方の場合には水冷CPUクーラーを選択する事でパフォーマンスはより安定します。
CPUの冷却が足りないとCPUクロックのブーストがなくなる事も。
CPUの温度もそうですが周辺の温度も下がる事で部品の劣化スピードを遅くする効果も期待できます。
W水冷だとパフォーマンス自体も若干アップする
こちらの記事でも書いていますが、そこまで劇的にアップする訳でありませんが多少のアップは見込めます。
GPUの温度は検証結果で30℃以上も違いました。これなら部屋の温度が暑くてもサーマルスロットリングは発生しないでしょう。
ただ価格が高くなってしまうデメリットがあるのでGPUに関しては室温があまりにも高い状態でなければ通常でも全く問題無いと思います。
まとめ
最近のCPUはコアとスレッド数が増えた影響で発熱も比較的高い状態にあります。なので冷却対策をする事でメリットも大きいので心配な方はカスタマイズもおすすめです。
ゲームをするだけなら冷却対策はあまり必要無いですが、CPUエンコードのようにCPUに高負荷をかける作業を行う方はCPUファンのカスタマイズがおすすめです。