GeForce RTX 3090 Tiのゲーム性能をベンチマークや実際のゲームで動かしてどの位快適に動作可能なのかをチェックしました。8K解像度についてもチェック出来るタイトルは検証を行いました。
計測したタイトルは以下の目次からチェック可能です。
ゲームのベンチマークをチェック
ベンチマーク数値はテスト機から出た数値になります。構成は以下の通りです。
CPU | Core i9-12900K |
---|---|
CPUファン | 水冷CPUクーラー(240mm) |
CPUグリス | ダイヤモンドグリス 親和産業 OC7 |
GPU | RTX 3090 Ti |
メモリ | 32GB |
マザーボード | Z690 |
電源 | 1000W |
RTX 3090 Tiは8ピン×3から変換ケーブルで使用しています。
メトロエクソダス(PCエンハンスドエディション)
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
8K(DSR) 7680×4320 |
エクストリーム | 25 FPS |
高 | 41 FPS | |
低 | 91 FPS | |
4K 3840×2160 |
エクストリーム | 66 FPS |
高 | 109 FPS | |
低 | 165 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
エクストリーム | 93 FPS |
高 | 138 FPS | |
低 | 164 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
エクストリーム | 103 FPS |
高 | 142 FPS | |
低 | 164 FPS |
フレームレートはベンチマークソフトを実行した時の平均fpsの数値になります。
エクストリーム設定内訳:Shading Quality エクストリーム | レイトレーシング ウルトラ | NVIDIA DLSS クオリティ | Reflection Hybrid | Variable Rate Shading(VRS) 1x | Hairwirks ON | Advanced PhysX On | Tesselation Full
高設定内訳:Shading Quality 高 | レイトレーシング 高 | NVIDIA DLSS バランス | Reflection Hybrid | Variable Rate Shading(VRS) 1x | Hairwirks ON | Advanced PhysX On | Tesselation Full
低:Shading Quality 低 | レイトレーシング ノーマル | NVIDIA DLSS ウルトラパフォーマンス | Reflection Hybrid | Variable Rate Shading(VRS) 1x | Hairwirks OFF | Advanced PhysX OFF | Tesselation OFF
メトロエクソダス(PCエンハンスドエディション)のベンチマークプリセットには低設定が存在しないので、自分でプリセットを作成しています。
更に各種設定に関しても個別で調整しています。各設定の内訳については上述の通りです。
デフォルトでは「エクストリーム」「ウルトラ」「高設定」の3つが用意されています。
メトロエクソダスはレイトレーシングに対応し、NVIDIA DLSSにも対応しています。
8K解像度やレイトレーシングなどの描画負荷が極めて重いタイトルでもNVIDIA DLSSやAMD FidelityFX Super Resolution(FSR)に対応していれば、描画負荷が軽減出来るので最重量級ゲームでも8K解像度で動作可能です。
今回の検証ではエクストリームではNVIDIA DLSS クオリティ設定にしているのですが、8K解像度ではウルトラパフォーマンスが推奨されると思います。
フルHD解像度でウルトラパフォーマンス設定にすると粗い画質になってしまうので、クオリティが推奨ですが、8K解像度ではウルトラパフォーマンスが推奨されます。
ウォッチドッグスレギオンではウルトラパフォーマンスが8Kでのみ推奨されています。
CoD:ヴァンガードでは4K解像度でパフォーマンス設定が推奨されています。なので、8Kならウルトラパフォーマンスが推奨されると思われます。
CoD:ヴァンガードを8K解像度のマルチプレイで遊ぶ人は皆無だと思いますが、キャンペーンモードならプレイする人もいるかもしれませんね。
クリックで拡大します。8K解像度でエクストリーム設定にし、DLSSをウルトラパフォーマンスにすると50fpsになりました。
8K / 60fpsには届きませんが、設定を調整すると8K / 60fpsが現実的になってくる凄さがあります。
[jin_icon_arrowsquare size=”16px” color=”#134A7E”] NVIDIA DLSS | FSR | NVIDIA Reflexについてはこちら
アサシンクリードヴァルハラ
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
8K(DSR) 7680×4320 |
最高 | 28 FPS |
高 | 33 FPS | |
低 | 49 FPS | |
4K 3840×2160 |
最高 | 73 FPS |
高 | 80 FPS | |
低 | 115 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 103 FPS |
高 | 114 FPS | |
低 | 153 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 120 FPS |
高 | 136 FPS | |
低 | 175 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。解像度スケールは100%
アサシンクリードヴァルハラはNVIDIA DLSSにもFSRにも対応していないです。
NVIDIA DLSSやFSRが適用出来ないタイトルだと8K解像度は厳しい印象です。ただ、4K解像度ではかなり余裕があります。
8K解像度でのゲームプレイにはNVIDIA DLSS / FSRが必須と言えると思います。
ファイナルファンタジー XV
解像度 | 設定 | FPS / スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
高 | 94 FPS / 9483 |
標準 | 115 FPS / 11591 | |
軽量 | 156 FPS / 15659 | |
WQHD 2560×1440 |
高 | 150 FPS / 15011 |
標準 | 194 FPS / 19473 | |
軽量 | 226 FPS / 22694 | |
フルHD 1920×1080 |
高 | 180 FPS / 18030 |
標準 | 228 FPS / 22817 | |
軽量 | 231 FPS / 23165 |
バージョン1.3:フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
FF15のベンチマークは8K解像度を選択出来ませんでした。
FF15のWindows版は最大8K(7680×4320)対応です。NVIDIA DLSSにも対応しているので8K解像度でプレイする事が可能なタイトルです。
実際に8K解像度でプレイしてみると、最高画質+NVIDIA DLSS設定でハンマーヘッド周辺が40fps前後でした。
ビデオメモリは18GB超えなので、8K解像度でゲームをプレイするならRTX 3090 Ti / RTX 3090がおすすめです。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア/ 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
設定6 | 17105【快適】 |
設定3 | 44438【快適】 | |
設定1 | 49439【快適】 | |
WQHD 2560×1440 |
設定6 | 40633【快適】 |
設定3 | 48963【快適】 | |
設定1 | 50048【快適】 | |
フルHD 1920×1080 |
設定6 | 46422【快適】 |
設定3 | 49537【快適】 | |
設定1 | 50126【快適】 |
PSO2:NGSは10,001以上のスコアで「快適」評価です。PSO2:NGSのベンチマークは8K解像度を選択出来ませんでした。
ファイナルファンタジー XIV 暁月のフィナーレ
解像度 | 設定 | FPS / スコア |
---|---|---|
8K(DSR) 7680×4320 |
最高 | 34 FPS / 5141 |
高 | 40 FPS / 5947 | |
標準 | 77 FPS / 11572 | |
4K 3840×2160 |
最高 | 125 FPS / 18834 |
高 | 138 FPS / 20867 | |
標準 | 203 FPS / 29206 | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 199 FPS / 28552 |
高 | 205 FPS / 29432 | |
標準 | 267 FPS / 37522 | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 240 FPS / 33853 |
高 | 241 FPS / 33979 | |
標準 | 277 FPS / 39028 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
8K解像度(DSR)で最高品質設定では「5141」スコアで普通評価でした。4K解像度なら最高設定も非常に快適にプレイ可能です。
フルHD / WQHD解像度やウルトラワイド解像度に関しては完全にオーバースペックです。
FF14はウルトラワイドにも対応しています。
[jin_icon_arrowsquare size=”16px” color=”#134A7E”] ウルトラワイドモニターにおすすめのPCゲーム
Forza Horizon 5
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
8K(DSR) 7680×4320 |
エクストリーム | 43 FPS |
高 | 69 FPS | |
最低 | 98 FPS | |
4K 3840×2160 |
エクストリーム | 90 FPS |
WQHD 2560×1440 |
エクストリーム | 115 FPS |
フルHD 1920×1080 |
エクストリーム | 128 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
Forza Horizon5は8K解像度で普通にプレイ出来ました。NVIDIA DLSSには対応していないタイトルです。
8Kエクストリームで40fps前後でした。NVIDIA DLSSを適用出来れば、もう少しフレームレートが盛れるはずなので、今後の描画負荷軽減技術(DLSSやFSR)に期待したいです。
実際にForza Horizon5を8Kエクストリームでプレイしてみると、画質を重視する方なら40fpsでも快適と感じる方も多いと思います。
8K / 60fpsでプレイしたい方も高設定にすれば60fps出るので、調整すれば快適です。
レインボーシックス シージ
解像度 | 設定 | FPS(Vulkan) |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 237 FPS |
最低 | 321 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 438 FPS |
最低 | 566 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 579 FPS |
最低 | 708 FPS |
レンダリングのスケーリングは100。フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
Vulkanに設定して計測。8Kもチェックしたのですが、計測結果が表示されませんでした。
3DMARKのベンチマーク結果
3DMarkのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
3D MARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | スコア | 41336 |
Graphics Score | 51229 | |
Physics Score | 38357 | |
Combined Score | 17728 | |
Time Spy | スコア | 20566 |
Graphics Score | 21445 | |
CPU Score | 16693 | |
Port Royal | スコア | 14394 |
クリックで拡大します。RTX 3090 Tiは、RTX 3090と比較しても頭一つ抜きん出た性能を持っています。最高のパフォーマンスを求める方におすすめです。
GeForce RTX 3090 Tiの性能まとめ
GeForce RTX 3090 Tiは、4K解像度の最重量級タイトルでも60fpsが出せるパフォーマンスを持っています。
フルHD / WQHD解像度でプレイしたい方にとってはオーバースペックなので、8K / 4K解像度やレイトレーシングなどの美麗グラフィックスを求める方にRTX 3090 Tiはおすすめです。
8K解像度に関しては、重いゲームはNVIDIA DLSS / FSR対応ソフト前提になると思います。ビデオメモリは24GB搭載しているので、8K解像度のゲームも快適にプレイ出来る点が魅力です。
RTX 30シリーズの最上位モデルなので非常に高いパフォーマンスが魅力ですが、RTX 3090 Tiの消費電力は450Wなので、RTX 3090と比較すると100W高いというのは注意点になります。
- RTX 3090 / RTX 3080 Tiより高いパフォーマンス
- VRAMが24GBなので8K解像度でもゲームが楽しめます
- 4K解像度でも最重量級60fpsに期待できる高いパフォーマンス
- 高パフォーマンスなのでグラフィックカードの電力は450Wと大きい