マウスコンピューターさんから「NEXTGEAR JG-A7G6T」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「NEXTGEAR JG-A7G6T」は、CPUに「Ryzen 7 5700X」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 4060 Ti」を搭載。
コスパ良く最新ゲームを快適に楽しみたい方におすすめのゲーミングPCです。
NEXTGEAR JG-A7G6Tのスペック
スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X |
グラフィック | RTX 4060 Ti(8GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | ミニタワー 強化ガラスサイドパネル 赤色LED |
NEXTGEAとは?
- 価格を抑えたブランド
- AMD CPUのみ採用(執筆時点)
- 通販でしか購入する事が出来ない
NEXTGEA(ネクストギア)ブランドは、2023年7月26日に販売が開始されたマウスコンピューター「G-Tune」とは別のブランドになります。高いコストパフォーマンスが魅力のブランドで、通販限定の専用モデルとなっています。
既存の「G-Tune」との違いは、商品ラインナップの豊富さ(インテル/AMD CPUや高性能GPUも選択可能)という点や、プロゲーマーも使用する憧れのハイブランドなどの違いがあります。
なので、「NEXTGEA」は初心者の方のはじめてのゲーミングPCや、コストパフォーマンスを求める方におすすめのブランドになります。
ホワイトカラーモデル
NEXTGEARデスクトップのホワイトカラーモデルが2023年12月6日に販売が開始されました。ケース本体がホワイトカラーになった点以外にも、標準でRGBファンが6つ搭載しています。
外観デザイン
PCケースはNEXTGEAR専用ミニタワーケースです。左側面は標準で強化ガラス仕様。カラーはブラックになります。
フロント中央に「NEXTGEAR」のロゴマークがあり、右下にも「NEXTGEAR」という文字が入っています。
フロント部はメッシュ加工がされており、オプションの赤色LEDにカスタマイズするとフロント部と側面が赤色で光るのが特徴的です。
RGBLED
青色LED
マゼンタLED
LEDは赤色の他にも青色、マゼンタ色、RGBLEDから選択可能です。
ケース自体をブラックではなくホワイトに変更する事も可能です。ホワイトカラーでは標準でRGBLEDファンが搭載されています。
強化ガラスの開閉は、ワンプッシュ式ではありません。ネジがあるので普通に外す事で開閉が行なえます。
G-Tuneのミニタワーケースの場合にはワンプッシュで開閉可能なので、差別化ポイントになります。
前面インターフェース部は電源ボタン、USB3.0×2、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1が配置されています。
天板にはダストフィルターが付いています。ダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。磁石のようにペタッとくっついているだけなので取り外しも簡単です。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
底面には天板と同様のダストフィルターが付いています。こちらもワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
内観
左側面を開けると内部にアクセス可能です。NEXTGEAの筐体の特徴としては、ファンの搭載数が多いです。
通常モデルでは4つ(前面×1 / 上面×2 / 背面×1)装備されます。赤色LEDファンのカスタマイズでは6つ( 前面×3 / 上面×2 / 背面×1 )になります。ファンは12cmです。
フロント部がメッシュでファンの搭載数も多いため、冷却性能に優れている筐体という印象です。
電源は右側面を開閉するとアクセス可能です。ストレージの格納もこちらにあります。SSD×2の搭載が可能です。HDDは搭載する事が出来ません。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ミニタワー型なのでコンパクト
- 天板と底面にダストフィルターが付いている
- オプションで強化ガラス&赤色LED仕様に変更可能
- ファンの搭載可能数が多い
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
FireStrike
TimeSpy
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
TimeSpyの参考スコア比較です。「NEXTGEAR JG-A7G6T」は、Core i7-13700F×RTX 4060 Ti搭載モデルと比較すると性能差が少しありますが、価格を考えるとコストパフォーマンスが高いです。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 5257 / 52 fps【やや快適】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 9488 / 94 fps【とても快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 13047 / 130 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー15は、スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD解像度、WQHD解像度の最高設定で6,000スコアを超えて「快適評価」以上が出ています。
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 5759【標準的】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 21017【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 35084【快適】 |
設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「快適評価」です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 7842 / 56 fps【やや快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 15836 / 111 fps【極めて快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 22853 / 161 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「極めて快適」に楽しめます。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 9238 / 63 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 18762 / 129 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 23850 / 173 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
フルHD解像度、WQHD解像度で「非常に快適」に楽しめます。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 93 / 57 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。
フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適」に楽しめます。
サイバーパンク2077
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレウルトラ | 29 fps |
WQHD 2560×1440 | レイトレウルトラ | 74 fps |
フルHD 1920×1080 | レイトレウルトラ | 108 fps |
サイバーパンク2077は、NVIDIA DLSS 3対応ゲームです。「NEXTGEAR JG-A7G6T」は最新のRTX 40シリーズ搭載モデルなので、NVIDIA DLSS 3に対応しています。
サイバーパンク2077でもフルHD解像度、WQHD解像度で「快適」に楽しめます。
Apex Legends
最高設定
最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質220fps前後、最低では300fps前後を記録しました。
Apex Legendsで高フレームレートを出して快適に楽しめるゲーミングPCです。144Hz/240Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
高画質設定でも200fps前後は安定して出る印象です。
フォートナイト
最高設定
最低設定
人気TPSゲームのフォートナイトは、最高画質では80fps前後。最低では140fps前後を記録しました。フォートナイトも高fpsを出して快適に楽しめます。
ドラクエ10
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
3840×2160 | 最高 | 24449【すごく快適】 |
1920×1080 | 最高 | 25057【すごく快適】 |
ドラクエ10のような軽めのゲームは「すごく快適」に動作します。
ゲーム性能まとめ
RTX 4060Tiは描画負荷の高い重いゲームや、FPS/TPSゲーム等で高フレームレートを出したい場面で活躍する高性能グラフィックスを搭載しています。
性能的にはフルHD/WQHD解像度の重量級ゲームも楽しめる性能を持っています。
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH
「CINEBENCH R23」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
表は「CINEBENCH R23」を当サイトでテストした比較になります。
Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドのRyzen 5000シリーズの性能重視モデルです。
最新のインテル第13世代CoreやRyzen 7000シリーズと比較すると、性能面で不安に感じる方もいるかもしれませんが、ゲームにおいては必要十分なCPU性能を持っています。
多くの最新ゲームやレイトレーシング対応タイトルの推奨スペックのCPU性能を満たしている点や、搭載GPUがRTX 4060 TiなのでフルHD解像度で楽しむという事を考えると全体としてのバランスに非常に優れています。
コストパフォーマンスが高いCPUなので、価格を重視して選びたい方におすすめのCPUです。
ベンチマーク
PC MARK10
PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
---|---|---|---|
7246 | 8111 | 9623 | 13226 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。
Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。
ストレージの速度
ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「NEXTGEAR JG-A7G6T」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温25℃環境での計測になります。
計測ソフトは「HWMonitor-PRO」を用いて、アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH R23を10分間実行した際の最大温度になります。非常に高い冷却性能です。
静音性
アイドル時 | 3DMARK |
---|---|
41.8 db | 43.9 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。
FireStrike実行時の中で最も動作音の大きい数値です。環境の下限は40db前後です。高い静音性です。
まとめ
- コストパフォーマンスに優れる
- RTX 4060Ti搭載で最新ゲームも快適
- ミニタワーでサイズがコンパクト
- 冷却性能が高い
- 静音性が高い
- なし
「NEXTGEAR JG-A7G6T」は、ミドルタワー型と比較してサイズが一回りコンパクトです。
お部屋に設置しやすいです。コンパクトですが、冷却性能や静音性も高いです。筐体の品質も高く、お値段以上の一台だと思います。
性能面では高性能グラフィックス「RTX4060Ti」を搭載しているので、最新の重量級ゲームや最新ゲームも快適に楽しめるモデルです。
ゲーミングに必要なスペックを搭載しつつ、価格は最新CPU搭載モデルと比較するとリーズナブルなので、コストパフォーマンスを求める方におすすめのゲーミングPCです。
- 高コストパフォーマンスを求める方
- コンパクトなサイズを求める方
- LEDで光るゲーミングPCを探している方(オプション)
- 快適に重量級ゲームや人気ゲームを楽しみたい方