サードウェーブさんから「GALLERIA ZA7C-R48S」の実機をお借りしたのでレビューをしていきます。
「GALLERIA ZA7C-R48S」は、CPUにハイブリッドアーキテクチャ採用の20コア「Core i7-14700KF」を搭載し、ゲームで重要なグラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 4080 SUPER」を搭載しています。
4K解像度で快適にゲームや作業を行いたい方におすすめのゲーミングPCです。
GALLERIA ZA7C-R48Sのスペック
スペック | |
---|---|
CPU | Core i7-14700KF |
グラフィック | RTX 4080 SUPER(16GB) |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | ミドルタワー |
- ハイブリッドアーキテクチャ採用のCore i7-14700KF搭載なのでゲームや作業に好適
- RTX 4080 SUPERを搭載しているので4Kゲーミングも快適
- 32GBの大容量メモリ搭載で重量級ゲームも快適
Intel CPUにはPコア(Performanceコア/性能重視)とEコア(efficientコア/効率重視)が第12世代から搭載されています。負荷の高い処理をPコアが行い、優先度の低い処理をEコアが担当します。負荷に応じて2種類のコアに処理が振り分けられるため、ユーザーが最優先に行いたい作業をバックグラウンド処理に邪魔される事なく、優先的に処理可能な点が画期的です。第14世代の「Core i7-14700/F/KF」ではEコア数が12基に増加しています。
外観デザイン
PCケースはガレリア専用のSKケース (ATX) です。質感の良い筐体で、左側面はクリアパネル。ガンメタリック塗装の外装はスタイリッシュなデザインです。
電源を投入すると電源ボタンと前面がLEDライトで光ります。RGB-LEDライトの設定については公式サイトでご確認下さい。
ケースのサイドパネルから中の水冷CPUクーラーが光っている様子を見る事が可能です。
コンソールパネルの質感が良く、USBが4つ接続出来ます。斜めになっていてアクセスしやすいです。
背面のUSB端子は「USB 2.0×4、USB 3.2 Gen1 ×2、USB 3.2 Gen2 Type-A ×1、USB 3.2 Gen2x2 Type-C ×1」になります。背面のUSBの数は8つです。周辺機器を接続する際にも余裕があります。
背面の映像出力端子は「HDMI端子、DisplayPort端子x3」となっています。複数のモニターを繋ぐ用途でも活用出来ます。
天板と底面にはダストフィルターが付いています。底面のダストフィルターはワンタッチで取り外せてメンテナンス性が高いです。
内観
左側面のパネルを取り外すと内部にアクセス出来ます。右上に光学ドライブ、マザーボード下のエリアにHDD×2台の格納というレイアウトです。
光学ドライブ、SSD/HDDはカスタマイズで追加選択可能です。ケースファンは14cmなので、送風量アップと静音性能の向上の効果に貢献。
「リジッドカードサポート」も搭載されており、グラフィックスカードを固定し、輸送中の脱落や接触不良を防止する効果が見込めます。ネジは複数開けられており、調整が可能な機構になっています。
CPUクーラーは標準で「DEEPCOOL GAMMAXX L240 V2」という水冷CPUクーラーが搭載しています。Core i7-14700KFは発熱温度が高めなので、水冷が標準搭載しているのが良いです。
2024年6月時点で「GALLERIA ZA7C-R48S」で選択可能なCPUクーラーは以下の4種類になります。
- DEEPCOOL GAMMAXX L240 V2
- DEEPCOOL LS520
- DEEPCOOL LS520 + 水冷ヘッドGALLERIAロゴプレート(おすすめ)
- EKWB LUX CR240 D-RGB
DEEPCOOL LS520が冷却性能的にも価格的にもおすすめになります。
水冷ヘッドGALLERIAロゴプレートでは、水冷ヘッドがガレリア仕様になるので、ケースのサイドパネルからガレリアの統一感のあるデザインを眺める事ができるようになります。
▼ DEEPCOOL LS520 + 水冷ヘッドGALLERIAロゴプレートの実機はこちら
右側面のパネルを取り外すと2.5インチ(SSD)、3.5インチ(HDD)の増設が可能です。最下部は電源の格納スペースとなっています。
PCケースの特徴を以下にまとめました。
- ケースの質感が良い
- 歴代ガレリア最高の冷却機構
- ケースがLEDで光る(オフも可能)
- ケースの拡張性が高い(HDD×2・SSD×2搭載可能)
- コンソールパネルが斜めで使いやすくて良い
ゲーム性能
ベンチマークソフトを使用してゲームのパフォーマンスをチェックしました。
3DMARK
Fire Strike
TimeSpy
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
TimeSpyの参考スコア比較です。「GALLERIA ZA7C-R48S」は、RTX 4080 SUPERを搭載しているので極めて高いスコアが出ます。
ファイナルファンタジー15
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 11672 / 116 fps【とても快適】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 19120 / 191 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 21883 / 218 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー15は、スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
フルHD解像度、WQHD解像度では非常に快適評価。4K解像度の最高設定で6,000スコアを超えて「とても快適評価」が出ています。
ファイナルファンタジー14
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 14106 / 101 fps【とても快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 25169 / 181 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 30482 / 225 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 黄金のレガシーは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。フルHD解像度、WQHD解像度で「非常に快適」、4K解像度で「とても快適」に楽しめます
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 26716【快適】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 46414【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 48749【快適】 |
設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適評価」です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 17315 / 120 fps【極めて快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 32273 / 224 fps【極めて快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 39541 / 283 fps【極めて快適】 |
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「極めて快適」に楽しめます。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 60 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適」に楽しめます。
サイバーパンク2077
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ:オーバードライブ | 81 fps |
WQHD 2560×1440 | レイトレ:オーバードライブ | 124 fps |
フルHD 1920×1080 | レイトレ:オーバードライブ | 159 fps |
4K
フルHD
サイバーパンク2077は、NVIDIA DLSSフレーム生成対応ゲームです。「GALLERIA ZA7C-R48S」は最新のRTX 40シリーズ搭載モデルなので、NVIDIA DLSSフレーム生成に対応しています。
サイバーパンク2077を美麗なレイトレーシングで4K~フルHDで高フレームで楽しむ事が出来ます。4K解像度でもビデオメモリ16GB搭載のRTX 4080 SUPERを搭載しているので快適に楽しめます。
「GALLERIA ZA7C-R48S」で実際にサイバーパンク2077をプレイしましたが、非常にスムーズに描画されていて快適に楽しめました。
Cities: Skylines II
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 34 | fps
WQHD 2560×1440 | 高 | 47 fps |
フルHD 1920×1080 | 高 | 50 fps |
4K最高
フルHD最高
Cities: Skylines IIは、最重量級タイトルのシミュレーションゲームです。RTX 4080 SUPERなら4Kでもプレイ可能です。大規模な開発ではなく、小規模の都市開発なら4K解像度でも快適に楽しめます。
10万人都市のテストの結果としては、4Kで20~30fpsだったのでプレイ出来ない事は無いですが、大規模な開発を考えている方はRTX 4090搭載モデルがおすすめです。
鳴潮
4K最高設定
フルHD最高
新作のオープンワールドアクションRPG「鳴潮」はNVIDIA DLSS対応のゲームです。4K解像度の最高画質でも快適に楽しめます。
Apex Legends
フルHD最高設定
フルHD最低設定
人気FPSゲームのApexLegendsでは最高画質280fps前後、最低では300fps前後を記録しました。
Apex Legendsで高フレームレートを出して快適に楽しめるゲーミングPCです。144Hz~360Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
フォートナイト
フルHD:DX12最高設定
フルHD:DX12最低設定
人気TPSゲームのフォートナイトは、最高画質では130fps前後。最低では350fps前後を記録しました。
画質を調整すればフォートナイトも130fps ~ 350fps出ているので、144Hz~360Hzなどの高リフレッシュレート液晶モニターと組み合わせるのがおすすめです。
ゲーム性能まとめ
ここまでをまとめます。
「GALLERIA ZA7C-R48S」は、4K解像度の最重量級ゲームを快適に楽しめます。最新の美麗なレイトレーシングを楽しみたい方、FPS/TPSゲームで高fpsを出したい方におすすめの性能です。
解像度 | 評価 |
---|---|
4K解像度 | |
WQHD解像度 | |
フルHD解像度 |
CPU性能
CPU性能をチェックしました。
CINEBENCH 2024
「CINEBENCH 2024」はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
表は「CINEBENCH 2024」を当サイトでテストした比較になります。
「Core i7-14700KF」は、20(8P+12E)コア28スレッドの非常に高い性能を誇る高性能モデルです。極めて高いCPUパフォーマンスを持っています。シングルスコアでも非常に高いスコアを獲得しています。
ベンチマーク
PC MARK10
PCMark 10 | Essentials | Productivity | DCC |
---|---|---|---|
9617 | 9395 | 13209 | 19452 |
パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトが「PCMark 10」です。
Essentialsはアプリケーションの起動速度、Webブラウジング、ビデオ会議などのPCの基本性能を計測します。
Productivityはオフィスソフトの性能、Digital Content Creation(DCC)は写真編集、動画編集などのクリエイティブ系ソフト性能のスコアとなっています。
全体的にパソコンの性能が高いですが、「GALLERIA ZA7C-R48S」は特にDigital Content Creationのスコアが高いです。
ストレージの速度
ゲームではSSDにインストールするとロード時間が短縮される効果や、カクつきを抑える効果が見込めます。
「GALLERIA ZA7C-R48S」には1TBのNVMe SSDが搭載されていました。 パソコンの動作がサクサクで、ゲームでもストレスフリーです。
消費電力
アイドル時 | 高負荷時 |
---|---|
消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は3DMARKのFireStrikeを開始した序盤の消費電力の計測です。数値の変動があるので参考程度に見てみて下さい。
温度
室温23℃環境での計測になります。
計測ソフトは「HWMonitor-PRO」を用いて、アイドル時と3DMARKのFireStrikeおよびCINEBENCH 2024を10分間実行した際の最大温度になります。
- アイドルは何も起動させていない状態の温度です。
- FireStrikeは高負荷なゲームを実行した際の温度を想定しています。CPUとグラフィックス両方に負荷がかかります。
- CINEBENCH 2024はCPU使用率が100%になるので、最大負荷をかけた時のCPU温度を想定しています。
CPUの項目を見てみると、CINEBENCHでは一部のPコアで最大温度に達しているため、サーマルスロットリング(最大値に達するとコア・クロックが抑制される)が出ています。
サーマルスロットリングのメリットは、CPUの発熱から自動的に保護されます。デメリットは、コア・クロックが抑制されるので性能が低下する点です。
「GALLERIA ZA7C-R48S」は、性能的にしっかり出ており性能面の低下は感じないので実用上は問題無いでしょう。
ただ、高負荷な作業を長時間やられる方は「Core i7-14700KF」は発熱温度が高めなので「DEEPCOOL LS520」にカスタマイズがおすすめです。
グラフィックスの方は、歴代GALLERIA最高の冷却機構なのでよく冷えている印象です。
静音性
計測環境 | デシベル |
---|---|
アイドル時 | 39.9 db |
Apex Legends(フルHD) | 41.7 db |
Cities: Skylines II(4K) | 42.5 db |
サイバーパンク2077(4K) | 43,8 db |
フォートナイト(フルHD) | 46.0 db |
FireStrike | 53.5 db |
アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の最大値の騒音デシベルを計測しました。
無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。環境の下限は40db前後です。
FireStrikeではCPUの項目のテストの際に鳴っていて、通常時では44 db程度で推移していました。
実際のゲームでも確認してみるとフォートナイトは少し動作音がありましたが、多くのゲームで44 db程度以下で推移していたので、個人的には動作音が気にならなかったです。
GALLERIA ZA7C-R48Sのおすすめカスタマイズ
- CPUファン:DEEPCOOL LS520 or DEEPCOOL LS520 + 水冷ヘッドGALLERIAロゴプレート
- リアケースファン:14cm ケースファン(ARGBライティング対応)
- 無線LAN:Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN
CPUファンに関しては「DEEPCOOL LS520」が冷却性能テストの結果からおすすめです。
光るゲーミングPCが欲しい方は、背面のケースファンをARGBライティング対応にカスタマイズすると、より光っている様子が見えるのでおすすめです。
無線LAN機能やBluetooth機能は標準では搭載されていなので、必要な方はカスタマイズがおすすめです。Bluetooth機能があると、ワイヤレスのイヤホンで曲を聴いたり出来るので個人的にはおすすめです。
まとめ
「GALLERIA ZA7C-R48S」は、冷却性能や拡張性の高いミドルタワー型のゲーミングPCです。
性能面では「Core i7-14700KF」&「RTX 4080 SUPER」を搭載しているので、最新の重量級ゲームを4K解像度で楽しみたい方や、FPS/TPSゲームで高いフレームレートを出してライバルと差を付けたい本格派の方におすすめです。
最新ゲーム、動画編集、実況配信などの重いゲームや重い作業にも使える高い処理能力を持ったパソコンです。
- 4K解像度で快適にゲームを楽しみたい方
- 快適に作業を行いたい方(ハイブリッドアーキテクチャ採用の高性能CPU搭載)
- eスポーツタイトルで高fps出したい方
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