
NVIDIAが「DLSS 4.5 Ray Reconstruction(レイ・リコンストラクション)」という新しいアップデートを発表しました。ゲームの光や影をよりキレイに表示するための機能で、2026年8月に配信予定です。
注目したいのは、対象が一部の高いグラフィックボードだけではなく、RTXシリーズの全世代(20・30・40・50)という点です。
ここでは、この機能が何をするものなのか?という点や、「すでにRTXのPCを持っている人」と「これから買う人」はどんなメリットがあるのかについてまとめています。
ざっくり早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何の機能? | レイトレの画質をAIでキレイにする |
| 配信時期 | 2026年8月予定 |
| 対象GPU | RTX 20 / 30 / 40 / 50(全世代) |
| 入手方法 | NVIDIAアプリ経由・無料 |
| 対応ゲーム | 発表時点で27タイトル |
DLSS 4.5 Ray Reconstructionとは

まず、ベースになっている「レイトレーシング」から説明します。
レイトレーシングは、光の進み方をコンピューターで計算して、影や反射をリアルに見せる技術です(以下、レイトレ)。きれいに見える反面、計算がとても重く、画面の全部を細かく計算しきれません。計算が足りない部分は、ザラザラとしたノイズ(砂嵐のような粒)になって出てきます。
このノイズを消してなめらかに見せる作業を「ノイズ除去」と呼びます。これまでは手作業で調整した方法で消していました。
Ray Reconstructionは、その作業をAIに置き換える仕組みです。NVIDIAの大型コンピューターで学習させたAIが、足りない部分のピクセル(画面を構成する点)を補い、ノイズの少ないなめらかな映像を作ります。
今回の「4.5」は、このAIの中身を新しくしたものです。AIの設計を新しいタイプ(第2世代のTransformerという仕組み)に変え、学習させたデータの量も増やしました。その結果、前より正確にノイズを処理できるようになっています。
具体的に何が良くなるのか
主な変化は次の3つです。

1つめはノイズ処理が賢くなりました。
新しいAIは前のものより計算する力が35%多く、扱う情報量も20%増えています。それでいて動作の重さは前とほぼ同じです。性能を落とさずに精度だけ上げた、というイメージです。
2点目は、光やうごきの安定感が増しました。
画面を引きのばして表示する「超解像」というDLSS機能の進化を取り込み、場面の奥行きや物の動きをより正しく捉えられるようになりました。これにより、明るさの表現が自然になり、動いている場面でもチラつきにくくなります。
3つ目は残像感が減りました。
NVIDIAの作例では、たとえば『インディ・ジョーンズ/グレート・サークル』の雪のエフェクトで、残像が出にくくなっています。プラグマタのレーザーや細かい光の表現でも、ノイズが減ると説明されています。
既存のRTXユーザーのメリット
一番大きいのは、今のPCのまま画質が良くなることです。
この機能はRTX 20・30・40・50のどの世代でも使えます。受け取り方も、NVIDIAアプリ(NVIDIA製の管理ソフト)から無料で更新するだけです。
ただし、効果が出るのはレイトレに対応したゲームです。配信時点で対応するのは27タイトルで、『サイバーパンク2077』『NTE』『バイオ9』『プラグマタ』『紅の砂漠』『The First Descendant』などが含まれます。今後さらに増える予定です。
| DLSS 4.5 Ray Reconstruction対応ゲーム | ||
|---|---|---|
| Alan Wake 2 | Enlisted | NTE (Neverness to Everness) |
| Avatar: Frontiers of Pandora | EVERSPACE 2 | Portal with RTX |
| Backrooms: Escape Together | F1 25 | PRAGMATA™ |
| Call of Duty: Black Ops 7 | FBC: Firebreak | Resident Evil™ Requiem |
| Crimson Desert | Half-Life 2 RTX | Samson |
| Cyberpunk 2077 | Hogwarts Legacy | Star Wars™ Outlaws |
| Death Relives | Incursion Red River | Subliminal |
| Directive 8020 | Indiana Jones and the Great Circle™ | Sword of Justice |
| DOOM: The Dark Ages | NARAKA: BLADEPOINT | The First Descendant |
これから買う人のメリット
これから買う人にとっては、グラフィックボード選びの気持ちが楽になります。
最新の画質改善が「一番高いカードを買った人だけの特典」ではないからです。RTXであれば世代を問わず使えるので、予算に合わせて無理なく選んでも、最新のレイトレ画質を試せます。
配信は2026年8月の予定です。これから選ぶ人は、その時期以降に対応が広がっていく前提で見ておくと判断しやすくなります。
まとめ
DLSS 4.5 Ray Reconstructionは、レイトレの画質をAIでキレイにする機能の新しいバージョンです。2026年8月に、RTXシリーズの全世代へ無料で配信される予定です。
すでにRTXのPCを持っている人は、買い替えなしで画質が上がります。これから買う人は、最新の画質が高いカード限定ではないため、予算に合わせて選びやすくなります。どちらの立場でも、恩恵があるアップデートになります。
出展:NVIDIA公式サイト

