Core i7-9700KとRyzen 7 2700のゲーム性能を実際のゲームにベンチマークを使って性能比較しました。Core i7-9700KとRyzen 7 2700搭載のゲーミングPCのどちらを買うか悩んでいるという方は参考にしてみて下さい。
CPUのスペック比較
製品名 | Core i7-9700K | Ryzen 7 2700 |
---|---|---|
コードネーム | Coffee Lake Refresh | Pinnacle Ridge |
コア数 / スレッド数 | 8 / 8 | 8 / 16 |
動作クロック(ベース/TB時) | 3.6GHz / 4.9GHz | 3.6GHz / 4.1GHz |
3次キャッシュ | 12MB | 16MB |
内蔵GPU(最大クロック) | Intel UHD 630(最大1.2GHz) | – |
対応メモリ | DDR4-2666 / 2ch | DDR4-2933 / 2ch |
TDP | 95W | 65W |
倍率アンロック | 対応 | 対応 |
実勢価格 | 50,000円前後 | 30,000円前後 |
Core i7-9700Kに対してRyzen 7 2700は価格が2019年3月だと2万円安いという大きなメリットがあります。性能的には動作クロックがRyzenの方が低いのですが、スレッド数で勝っておりTDPも少ないというコストパフォーマンスで対抗するという印象です。
インテルのCore i7-9700Kは最大4.9GHz駆動と高い動作クロックによりゲームに最適なCPUになります。
FireStrikeで比較
DirectX 11の定番のベンチマークソフトでゲーム性能を比較していきましょう。
Core i7-9700KとRyzen 7 2700の比較にはRTX2070で行っています。Core i9-9900KとRyzen 7 2700の比較、Core i7-8700とRyzen 5 2600の比較も行っています。
Core i7-9700KとRyzen 7 2700を比較した場合にはRTX2070を用いて比較すると19248スコアに対して15754スコアになりました。
かなり性能差に開きがあり、Core i7-8700×GTX1070でベンチマークを取得した時のスコアが15691だったのでGTX1070相当のスコアになってしまっています。
Core i7-9700K
Ryzen 7 2700X
搭載しているグラフィックカードはRTX2070で同じなので、CPUが違うだけでかなり大きな開きが出ているという事が分かるかと思います。
フルHDゲームに関しては実際のベンチマークを取得していますが、かなり性能に開きがある事を確認しています。
Core i7-9700K
Ryzen 7 2700
4Kはどうかという事でFireStrikeUltraで比較していきましょう。こちらはほぼ差が無いです。将来は分かりませんが、トップハイエンドGPUでも4Kは厳しいので4Kの場合にはグラフィックボードの性能依存という感じの印象です。
TimeSpyで比較
DirectX 12の定番ベンチマークソフトの3DMARKのTimeSpyで比較していきましょう。
Core i7-9700KとRyzen 7 2700の比較にはRTX2070で行っています。Core i9-9900KとRyzen 7 2700の比較、Core i7-8700とRyzen 5 2600の比較も行っています。
Core i7-9700KとRyzen 7 2700を比較した場合にはRTX2070を用いて比較すると8358スコアに対して8215スコアになりました。ほぼ差が無いです。
Core i7-9700K
Ryzen 7 2700
CPUスコアという部分に注目すると7484に対して6801になるので性能差は出ているのかなという印象もあります。
実ゲームで比較
Assassin’s Creed ODYSSEY / アサシンクリードオデッセイ
解像度 | 画質設定 | i7-9700K | Ryzen 7 2700 |
---|---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 36 | 34 |
高 | 47 | 44 | |
低 | 67 | 60 | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 54 | 48 |
高 | 75 | 63 | |
低 | 100 | 78 | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 66 | 53 |
高 | 91 | 65 | |
低 | 117 | 77 |
Ghost Recon Wildlands / ゴーストリコンワイルドワンズ
解像度 | 画質設定 | i7-9700K | Ryzen 7 2700 |
---|---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 31 | 30 |
高 | 49 | 48 | |
低 | 77 | 73 | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 51 | 48 |
高 | 86 | 79 | |
低 | 126 | 110 | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 64 | 59 |
高 | 112 | 92 | |
低 | 160 | 121 |
ウォッチドッグス2
解像度 | 画質設定 | i7-9700K | Ryzen 7 2700 |
---|---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 35 | 33 |
高 | 46 | 44 | |
低 | 76 | 64 | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 56 | 54 |
高 | 79 | 55 | |
低 | 107 | 65 | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 72 | 56 |
高 | 92 | 57 | |
低 | 109 | 65 |
Shadow of the Tomb Raider / シャドウ オブ ザ トゥームレイダー
解像度 | 画質設定 | i7-9700K | Ryzen 7 2700 |
---|---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 35 | 37 |
高 | 44 | 47 | |
低 | 66 | 71 | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 93 | 81 |
高 | 109 | 83 | |
低 | 148 | 91 |
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮の解放者
解像度 | 画質設定 | i7-9700K | Ryzen 7 2700 |
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4K 3840×2160 | 最高 | 50 FPS / 6785 | 50 FPS / 6759 |
高 | 58 FPS / 7970 | 58 FPS / 7934 | |
低 | 112 FPS / 15310 | 94 FPS / 12195 | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 98 FPS / 13497 | 86 FPS / 11397 |
高 | 111 FPS / 15100 | 92 FPS / 11952 | |
低 | 156 FPS / 19592 | 118 FPS / 14281 | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 132 FPS / 17351 | 104 FPS / 13103 |
高 | 140 FPS / 18080 | 109 FPS / 13236 | |
低 | 182 FPS / 21696 | 123 FPS / 14645 |
Forza Horizon 4
解像度 | 画質設定 | i7-9700K | Ryzen 7 2700 |
---|---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 60 | 62 |
高 | 79 | 81 | |
低 | 99 | 101 | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 83 | 86 |
高 | 112 | 106 | |
低 | 143 | 127 | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 | 101 |
高 | 136 | 109 | |
低 | 176 | 129 |
まとめ
FireStrikeの性能比較ではフルHDゲームで性能差がありました。
DirectX11のゲームが現在では主流なので「ファイナルファンタジー14」の最高品質でのベンチマークではCore i7-9700Kが『17351』に対し、Ryzen 7 2700が『13103』、アサシンクリードオデッセイの最高設定でも66FPSに対して53FPSなので13FPSも差が出ています。
画質設定を落とすと更に顕著に大抵のゲームにおいてフレームレートの差異が顕著になります。タイトルによっては60FPSも開きがあるタイトルがありました。
特に高リフレッシュレートのゲーミングモニターを使用される方はCPU性能が非常に重要な要素になりますので、CPU性能に気をつけた製品選びをするのが良いでしょう。
PCゲームでも特に人気が高いシューティングゲームをメインにと考えている方は、CPU性能が重要になってくるので「Core i7-9700K」がおすすめです。