Core i9-10900KとCore i7-10700Kで取得したベンチマークのCPUによるフレームレート比較になります。グラフィックボードはRTX2080Tiです。全て私物の製品での比較となります。
Core i9-10900KとCore i7-10700Kのスペック比較
製品名 | Core i9-10900K | Core i7-10700K |
---|---|---|
コア数 / スレッド数 | 10 / 20 | 8 / 16 |
動作クロック(ベース/TB時) | 3.7GHz / 5.3GHz | 3.8GHz / 5.1GHz |
キャッシュ | 20MB | 16MB |
対応メモリ | DDR4-2933 | |
TDP | 125W | |
ソケット | LGA1200 | |
実勢価格 | 72000円前後 | 56,000円前後 |
Core i9-10900KとCore i7-10700Kは価格差があります。執筆時の価格差は16,000円程度となっています。
Core i9-10900KとCore i7-10700Kの大きな違いはコア数が違っているのでマルチスレッド性能ではCore i9-10900K有利です。
Core i9-10900Kは5.3GHzとなっているので現行最強ゲーミングCPUと言えるでしょう。
キャッシュの容量はCore i9-10900Kの方が多いです。
TDP(消費電力の目安)は高負荷をかけた場合には異なるのではないかと思いますのでCore i9-10900Kを選ぶ際には電源容量は少し多めの方が良いでしょう。
同じ第10世代なのでLGA1200ソケットとなっています。
ベンチマーク計測
今回のベンチマーク構成はCPUのみ違います。それ以外は全く同様の構成内容となっています。
ベンチマーク構成 | ||
CPU | Core i7-10900K | Core i7-10700K |
CPUファン | 空冷 | |
CPUグリス | Thermal Grizzly Kryonaut | |
GPU | RTX2080Ti | |
メモリ | 16GB | |
マザーボード | Z490 |
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
Core i7-10700Kは8コア16スレッドなのでゲーム、クリエイティブ作業を快適にこなせる処理性能を持つCPUです。
Core i9-10900Kは更にマルチスレッド性能が強化されています。
製品名 | CINEBENCH R20ベンチマーク比較(マルチ) |
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Ryzen 9 3950X | |
Ryzen 9 3900X | |
Core i9-10900K | |
Core i7-10700K | |
Ryzen 7 3700X | |
Core i9-9900K | |
Core i7-9700K | |
Ryzen 5 3600X | |
Ryzen 5 3600 | |
Core i7-8700 | |
Ryzen 5 3500 | |
Core i5-9400F |
※Core i9-10900K / Core i7-10700Kは私物です。
CINEBENCH R20で計測した結果がこちらです。
Core i9-10900Kは、Core i9-9900Kと比較したらかなり性能アップです。12コアのRyzen 9 3900Xや16コアのRyzen 9 3950Xには及びませんが、高い動作クロックを持つのでゲームにはCore i9-10900Kが最適です。
マルチスレッド性能が強化された事で実況・配信をプレイする方やクリエイティブ用途で使いたい方にも好適です。
Core i7-10700Kは、Core i7-9700Kと比較したらかなり性能アップです。高い動作クロックを持っているのでこちらもゲームに最適な性能を持つCPUです。オールマイティに進化したゲーム向きのCPUとなります。
3DMARK
Physics ScoreがCore i9-10900K「29,018」に対してCore i7-10700K「24,948」となるのでCPUの性能差があります。
ファイナルファンタジー XV
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解像度 | 画質設定 | Core i9-10900K | Core i7-10700K |
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フルHD 1920×1080 | 高 | 13087 | 12794 |
標準 | 17029 | 16591 | |
軽量 | 19431 | 18745 |
ベンチマークソフト実行時の数値になります。
10コアが推奨のゲームというのはあまり見かけないですが、マルチコアに対応したゲームの場合には高い動作クロック&10コアが活きて高解像度で重いゲームをプレイする際にもスムーズに快適に動作可能なタイトルに期待できるでしょう。
ただ、フレームレートとしてはCore i9-10900KとCore i7-10700Kを比較すると多少の差はありますが、重量級ゲームのような画質を重視するタイプのゲームの場合にはグラボの方が比重は大きいので予算を抑えるならグラボを最重視したいですね。
RTX2080Ti SLIもありますが、現環境最強ゲーミングPCの一つとなる構成なので記念にシェアします。

ファイナルファンタジー XIV 漆黒のヴィランズ
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解像度 | 画質設定 | Core i9-10900K | Core i7-10700K |
---|---|---|---|
フルHD 1920×1080 | 最高 | 21522 | 20533 |
高 | 22075 | 21169 | |
標準 | 26137 | 24303 |
ベンチマークソフト実行時の数値になります。
FF14はCPUの性能差が比較的に出るベンチマークなのでしっかりと性能差が出ています。RTX2080Tiの組み合わせとしてはCore i9-10900Kが最適解となるでしょう。

ファークライ ニュードーン
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解像度 | 画質設定 | Core i9-10900K | Core i7-10700K |
---|---|---|---|
フルHD 1920×1080 | 最高 | 109 | 109 |
中 | 124 | 118 | |
低 | 141 | 127 |
内蔵ベンチマーク実行時の数値になります。
ファークライニュードーンは低設定時において差が出ています。
World War Z
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解像度 | 画質設定 | Core i9-10900K | Core i7-10700K |
---|---|---|---|
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 171 | 149 |
ミディアム | 172 | 166 | |
ロー | 176 | 178 |
内蔵ベンチマーク実行時の数値になります。
WWZだと限界値なのかもしれないのですが、ロー設定だとあまり差が見られず、画質設定を高めた状態で差が出ていました。
レインボーシックス シージ
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解像度 | 画質設定 | Core i9-10900K | Core i7-10700K |
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フルHD 1920×1080 | 最高 | 355 | 326 |
高 | 371 | 336 | |
低 | 454 | 415 |
内蔵ベンチマーク実行時の数値になります。
シージであればCore i7-10700Kでも十分なのかなという気もしますが、よりフレームレートは伸びています。
Core i9-10900KとCore i7-10700Kの温度をチェック
今回使用したCPUクーラーとグリスは以下です。
Core i9-10900KはCore i7-10700Kと比較すると少し温度が高いです。しかし80℃超えていなければ冷却対策が特別に必要な温度とは言えないでしょう。
BTOでゲーミングPCの購入をする際にはもちろん水冷の方がより冷えると思いますが、空冷でも大丈夫そうです。グリスのカスタマイズはおすすめです。

空冷+i9-10900K搭載モデル

水冷+i9-10900K搭載モデル
まとめ
Core i9-10900KとCore i7-10700Kを比較するとハイエンドGPUの場合にはフレームレートの差が出ています。よりフレームレートを出したい方はCore i9-10900Kがおすすめです。
ミドルクラスだとオーバースペックかもですが、アッパーミドルクラス、ハイエンドクラスであればCore i7-10700Kの8コア16スレッドのクリエイティブも快適に出来て高いクロック周波数でゲームも快適、そして何より価格面の魅力が際立ってくるのでCore i7-10700K搭載機もおすすめです。