
Steamのプレイヤー数や価格履歴を調べるときに使う「SteamDB」が、2026年9月2日、Nexus Modsと同じ企業グループに入ったと発表されました。
先に結論です。今SteamDBで無料で使えている機能は、これからも無料のまま使えます。
広告も入りませんし、閲覧にNexus Modsのアカウントも必要ありません。有料化の可能性が残っているのは、この先あたらしく作られる機能だけです。
SteamDBとNexus Modsが同じ企業グループに
海外メディアの多くは「Nexus ModsがSteamDBを買収」と伝えていますが、公式の説明は少し違います。
SteamDBはNexus Modsの一部に吸収されるのではなく、Nexus Modsを所有するChosenという会社の傘下に入り、両者が同じグループになった、という形です。公式FAQでも「SteamDBはSteamDBのまま」「オレンジ色に塗り替えたりはしない」と説明されています。
サイト名、URL、ブランド、DiscordやSteamグループといったコミュニティも、これまでどおりSteamDBのものとして残るそうです。売却額や契約の条件は公表されていません。
今使っている機能は、これからも無料
発表と同時に公開されたFAQで、利用者が気にしそうな点はひととおり明言されています。
| 項目 | 公式の説明 |
|---|---|
| 料金 | 現在無料の機能は今後も無料。既存の機能を有料化しない |
| 広告 | ディスプレイ広告・プログラマティック広告を入れる予定はない |
| アカウント | 閲覧にNexus Modsアカウントは不要。Steamサインインは従来どおり |
| ブラウザ拡張 | 無料のまま保守を継続。広告や不審なリンク書き換えは行わない |
| 統計 | ゲームページ、チャート、プレイヤー数、価格履歴を隠したり書き換えたりしない |
| 個人データ | 販売しない。SteamDBとNexus Modsのアカウントは別のまま |
出典:SteamDB公式FAQ
運営側は「SteamDBは収益を上げる必要がある」と正面から認めています。その方法として挙げているのは、パートナーシップ、他サービスとの連携、SteamDBを見てからゲームを買ったときのアフィリエイトリンクです。
広告を出すより手間も時間もかかる方法だが、そちらを選ぶ、という説明になっています。ログインしないと見られない仕組みも導入しないとしています。
有料化の判断が残っているのは、これから新しく開発される機能です。今あるページや履歴を後から有料の壁の内側に移すことはない、と明記されています。開発者・パブリッシャー向けのAPIについては、いずれ提供する可能性が高いとしつつ、時期は決まっていません。
運営体制を変えた理由
SteamDBは2013年に、xPaw氏とMarlamin氏が始めたサイトです。Marlamin氏が離れたあとは、xPaw氏がほぼ一人で運営を続けてきました。趣味として始めたものの、実際にかけている時間はフルタイムの仕事に近く、資金は寄付で賄っていた状態です。
Steamは新作もユーザーも増え続け、一人で追いかけ続ける負担は大きくなる一方でした。
xPaw氏は燃え尽きを経験したこと、それでもサイトを放置して衰退させることも閉鎖することも選びたくなかったこと、2026年1月から引き継げるパートナーを探していたことを、自身のブログで説明しています。
Nexus Mods側は、ほぼ一人体制だった運営を専任チームに移し、インフラ、セキュリティ、アクセスが集中したときの安定性を改善するとしています。
ファイル一覧の追跡に必要なSteamキーも、これまでの寄付頼みに加えて運営側が購入し、対応タイトルを広げる方針です。xPaw氏は今後数か月、移行作業に協力します。
MOD環境が壊れる問題に使われる可能性
Steamのゲームは自動で更新されます。昨日まで問題なく動いていたMOD環境が、夜のうちにゲームが更新されただけで起動しなくなることがあります。MODは特定のバージョンのゲームに合わせて作られているためです。
SteamDBは、ゲームごとのビルド、デポ、マニフェスト、ファイル一覧の履歴を10年以上ためています。Nexus Modsはこのデータをmod管理ツールとつなげて、次のような仕組みを検討していると説明しています。
- 今遊んでいるゲームのバージョンをMODマネージャーが判別する
- 入れようとしているMODが、そのバージョン向けに作られたものか確認する
- MOD環境を壊しそうな更新を、起動する前に警告する
- MODコレクションが必要とするゲームバージョンを、ツール側で指定・確認できるようにする
いずれも構想の段階で、実装時期は発表されていません。
Nexus Mods側も、存在しない機能を先に約束するつもりはないと書いています。MODを使わない人にとっては、SteamDBはこれまでどおりプレイヤー数や価格履歴を調べるサイトのままです。
有料化や中立性を心配する声もある
発表直後から、Nexus Mods側の告知コメント欄や海外のコミュニティでは心配する声が多く出ています。価格履歴やプレイヤー数がいずれ有料になるのではないか、パブリッシャーに都合の悪い数字が隠されるのではないか、といった内容です。
これらは利用者の予想です。公式FAQは、統計を隠したり書き換えたりしないこと、既存機能を有料化しないことを文章で約束し、約束を破ったらこのFAQを突きつけてほしい、とまで書いています。実際どうなるかは、この先の運用を見ていくことになります。
まとめ
当面、SteamDBの使い方は変わりません。無料で、アカウントなしで、これまでどおりプレイヤー数や価格履歴を確認できます。変わるのは主に裏側で、専任チームによる開発と、MOD管理へのデータ活用が進む見込みです。
今使っている機能について、現時点で心配する必要はなさそうです。

